【フラワーカップ2020の予想ヒント】過去データやラップ、血統などを分析考察します
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最終更新日:2020/03/18
重賞レース考察・予想
フラワーカップ2020(中山芝1800m)の考察です。
3月20日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はレッドルレーヴ、ミアマンテ、ポレンティア、シーズンズギフトなど。中山競馬場の芝1800mで行われるGIIIです。今回の記事では過去データやレースラップ、血統、予想オッズなどを考察いたします。
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フラワーカップ 2020 考察
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レース傾向
中山芝1800mで行われる3歳牝馬限定のGIIIレース。同じ週に同条件でスプリングステークスが行われるが、スプリングステークスとフラワーカップでは求められる能力と適性が全く異なるので注意が必要。なぜ同条件なのにここまで異なるレースになるのかを解説したい。
まず考えたいのがメンバーレベル面。皐月賞を目指す馬同士のトライアルレースであるスプリングステークスはGIを狙う馬が集まるわけですからそれなりのメンバーが集まって当然。一方でフラワーカップは優先出走権がもらえるレースではありませんし、同時期にチューリップ賞などのトライアル戦が行われるためにその裏で行われるこのレースは手薄になりがち。そんな背景もあってフラワーカップは重賞という冠こそついていますが、牝馬限定の1勝クラスとさほど変わらないレベルのメンバーで落ち着きます。
もう1点考えたいのがこの時期の3歳の牡馬、牝馬にとっての芝1800mがどういう位置づけかという事。3歳の牡馬ならば春の最大目標は皐月賞なわけで、芝1800mというのは走り慣れている馬が多い距離。牝馬よりも基礎体力がある馬も多いでしょうし、そうなれば1800mはある程度マイラー適性も問われるスピード条件(特に皐月賞を狙うような馬同士ならば)となりやすい。
一方で3歳の牝馬の春の最大目標はチューリップ賞。よほど長距離適性が高い馬でなければ基本的に春までは阪神マイルの大舞台を目指しているわけで、この時期の芝1800mは牡馬にとっての芝1800mとは訳が違う。今までは牝馬限定重賞での最長距離は1600mだったことを考えても今回は一気に条件がタフになる感じで、加えて開催後半の荒れてきた中山の馬場も影響してかなりのスタミナ勝負になりやすい。もちろんスプリングステークスに出ても勝負になるぐらいの馬(アルビアーノ、ファンディーナ、コントラチェックなど)が出てくればタフな条件なんて関係なく楽勝する事が多いですが、そうではない馬は非常にタフでスタミナが要求される中山芝1800mを走り抜けるかという舞台適性が問われる感じだ。
そんなわけもあってこのフラワーカップはスプリングステークスとはまるで違う思考で予想した方が良いレース。今まであんまり問われなかった「スタミナ」の部分が重要になる傾向で、例えば高速馬場のスローペース戦でキレ負けしていた馬や、牡馬混合戦でそれなりに走れていた馬が牝馬同士のスタミナ比べになって一気にパフォーマンスを上げて大穴を開ける事が多い(シーズララバイ、ウインクルサルーテ、アースライズなどは全く同じパターンで穴を開けている)着順だけでなく、今までのレースをしっかり見直すことや血統面からスタミナがあるかを分析する事が重要になるレースだと言えます。
POINT1 → 牡馬とは違い3歳牝馬にとっての中山芝1800mは長距離条件。スピードではなくスタミナがしっかりと問われる。
POINT2 → 高速馬場のスローペース戦でキレ負けしていた馬や、牡馬混合戦でそれなりに走れていた馬が一気にパフォーマンスを上げて穴を開ける傾向。
レースラップ分析
前項で書いた通りでこの時期の3歳牝馬にとっての芝1800mは長距離と考えて良い条件。マイラーが積極的に出走してくるスプリングステークスは前半1000mが大体1分フラット前後で推移するが、距離不安のある馬はなかなか出走してこない上に牝馬限定戦になるフラワーカップは前半1000mが1分1秒〜2秒程度かかることがほとんど。基本的には道中ペースが緩むのでスプリングステークスのように追走スピードを問われることはないですし、馬群も縦長になることはあんまりない(昨年はフラワーカップにしてはペース流れての縦長隊列になって立ち回り勝負に。例年よりもレベルも高かっただろう)
そんなスプリングステークスと違って追走スピードが問われずにゆったりと走れるラップ構成のフラワーカップだが、それでも急坂+開催後半の中山芝ということもあってレース上がりは35秒台中盤ぐらいまでかかるのが普通。前述した通りで中盤が緩むラップで一団の隊列でゴチャゴチャの状態で直線に向くことが多いですし、その中で上がり35秒フラットぐらいの末脚が使えれば十分に差し込んでこれる。高速馬場のスローペース戦で常にキレ負けしていたような馬でも十分に巻き返せるレースですし、タフ馬場を苦にせずに伸びてこれるスタミナタイプの差し馬を重視したいレースだ。
POINT1 → 同条件ではあるが前半1000m=60秒前後になるスプリングSに対してフラワーCは61秒以上かかってのスローペースになりやすく、あんまり縦長の隊列にはなりにくい。
POINT2 → 道中ペースが緩んでも急坂+タフ馬場の影響でレース上がりは35秒台中盤ぐらいかかる傾向。高速馬場でキレ負けしていた馬が上がり35秒フラットぐらいの末脚を使えれば十分に差し込んでこれる。
血統傾向
直近の3年はディープインパクト産駒が3連勝となっていますが、どれも人気馬でしたしファンディーナやコントラチェックは普通ならばフラワーカップに出てはいけないようなレベル。これは血統の後押しによる好走というよりは単純に素質が抜けていたディープインパクト産駒だっただけか。
それ以外の血統傾向を見ても明らかに好走目立つのが欧州ノーザンダンサー系の重厚な血統。ノームコアやウインクルサルーテなどのハービンジャー産駒の激走もありましたし、サドラーズウェルズ=ガリレオやファルブラヴなどの凱旋門賞を走れるような欧州の主流血統を持っている馬の好走が目立ちます。これも前項のラップ分析のところで書いた通りで、前半〜中盤のラップが緩むにも関わらず上がりがかかって差してこれるレース質がいかにもヨーロッパの競馬で求められる適性そのままだからという感じで、このレースはとにかく欧州のスタミナ血統を重視したい。そう考えればトニービン=グレイソヴリンやロベルトなどの血統も当然強調できるだろう。
こうして血統傾向を見てもスピードが問われたスプリングステークスとは真逆の傾向が出ているのがフラワーカップ。もう同じ中山芝1800mながら全く別のレースという思考で予想した方がいいでしょう。
POINT1 →明らかに欧州ノーザンダンサー系の重厚な血統の活躍が目立つ。ラップ的にヨーロッパの競馬に似たレースになりやすいのがその理由だろう。
POINT2 →それ以外でもトニービン=グレイソヴリンやロベルトなどのスタミナを補完する血統は重視できるはずだ。
考察まとめ
というわけで枠順発表前のフラワーカップの想定オッズはこちら。
枠順発表前の想定オッズ(当サイト予測)
人気 | 馬名 | オッズ |
1 | レッドルレーヴ | 4.8 |
2 | シーズンズギフト | 5.1 |
3 | ミアマンテ | 5.3 |
4 | ポレンティア | 7.4 |
5 | エヴァーガーデン | 11.2 |
6 | クリスティ | 12.5 |
7 | ショウナンハレルヤ | 17.6 |
8 | フラワリングナイト | 18.8 |
9 | トリンカデイラ | 21.7 |
10 | チェスナットドレス | 24.0 |
11 | キングスタイル | 25.5 |
12 | アミークス | 33.2 |
13 | アブレイズ | 36.0 |
14 | ナリノクリスティー | 42.2 |
15 | ボンオムトゥック | 45.0 |
16 | エンジョイ | 94.0 |
未勝利戦の勝ちっぷりが圧巻だったレッドルレーヴと2戦2勝で内容も鮮やかだったシーズンスギフト、ミアマンテの3頭が人気になりそう。この3頭は普通に素質高そうですし、それ以外にもポレンティア、エヴァーガーデン、クリスティ、ショウナンハレルヤなど骨っぽいメンバーが揃ったので地味ながらレベルは高いかも。
最後に現時点で面白いと思う馬をピックアップ!
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<推奨根拠>
ここはnetkeibaの想定オッズでは全く人気ないがこの馬が相当に面白そう。
もうこの馬を評価する理由は未勝利戦のパフォーマンスが圧巻だったのが全て。京都のタフ馬場を先行策から抜け出しての圧勝の内容で、3着以下はもう子供扱いするようなレースぶり。2着馬はその後の未勝利を圧勝してあすなろ賞も制し、今週末のスプリングステークスで人気に推されそうなファルコニアであることを考えてもこの馬は相当に強いはず。あちらが牡馬のGII戦で2番人気想定なのに、こちらは牝馬限定重賞で10番人気ぐらいでおさまるなら相当に妙味大と考えて良さそう。
もう血統通りの上がりがかかってこそ良さが出るタフ馬場持続力タイプと見て良さそうで、似たような血統のクリンチャーのデビュー当時と似ていて立ち回りも抜群に上手いので中山芝1800mなんていかにも合いそう。想定されている騎手は日本人の中でも屈指に積極的な競馬ができて追える騎手ですし、普通に緩い流れを先行して抜け出す競馬ができればまず好勝負になるんじゃないでしょうか。先週の週明け穴推奨ナイントゥファイブ(結果は12番人気3着)ぐらいに自信はあります。
一方でちょっと危ういと思っている馬はこちら。
↓↓↓
兄弟を見ても明らかに短距離に適性がありそうな馬で、ここ2戦は確かに強い勝ちっぷりでしたが今回の距離延長は不安。相手も骨っぽいメンバーですし、この相手でスタミナ条件での1800mでは脆さを見せる可能性大か。
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さて、2020年も3月になりました。
月初になったということで徹底分析メルマガ「競馬をビジネスにする」の新規読者募集をさせていただきます。
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この順位までこれたのも「圧倒的に継続読者数が多い」ということが理由です。小手先の一度の的中などに満足せず、必然的に的中するための分析と回顧の積み重ねでクオリティを維持しているおかげと思っております。
もちろんこれだけでは満足せず、、、
圧倒的なクオリティ業界一を目指します!!!
さて、ここでメルマガの各曜日ごとの配信詳細を紹介しましょう。
【火曜日】先週の重賞回顧
火曜日に先週の重賞回顧を配信します。後ほど下記に詳細を書いておりますが、金曜日に配信する重賞まとめデータに結果を書き入れた形のPDFファイルとしても配信します。
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地方交流重賞並びに南関競馬の重賞をメルマガ限定コンテンツとして配信しております。だいたい地方競馬の重賞は水曜日に行われるので、水曜日にメルマガにて予想を配信しております。
※以前は地方交流GI並びに南関のSIレースに関してはブログで全体公開としていましたが、今後はメルマガ限定のコンテンツとなります。
【木曜日】中央競馬の全レース回顧
木曜日には前週に行われた中央競馬の全レース分の回顧文&データを配布します。
各競馬場ごとに前週に行われた全てのレースの詳細と勝ち馬の評価、そしてそのレースで不利を受けた馬や次走注目するべき馬、危険な人気馬などを全て網羅して配信しております。
そんな、文章でのボリューム満載なレース回顧に加えて、、、
エクセルファイルにて競馬場ごとに新馬戦から上級戦まで、全てのレースの結果情報、レース回顧コメント、先週の結果分析のタイムランク情報などを載せたデータファイルを毎週配信しています!
正直言って回顧をやっているブログ、メルマガはあれど、中央競馬の全レースの回顧をまとめて配信している媒体はウチだけだと思います。
これを見れば縦比較で走破時計やレースラップがどれくらい優秀なのか把握できますし、予想の際にこれを見ればどの馬が強いレースを戦ってきたのかが一目瞭然です。
ただ、この文章だけではなかなかどういうものか伝わりにくいと思うので、2016年の函館競馬場の全レース分析データを下記リンクで無料でダウンロードできるようにしておきました。こちらを見てどんなものか確認頂ければ幸いです。
【金曜日】重賞まとめデータ配布
金曜日は重賞のまとめデータを配布します。この時点で重賞のプレ予想を配信いたします。
このような形で週末の重賞の出走馬の全頭レビューを印付きでPDFファイルにて配信いたします。
【土曜日】重賞買い目&平場の狙い目
土日は重賞の買い目と平場の狙い目を掲載します。また、リアルタイムで予想が見れる「競馬開催日の競馬ノート」というページをメルマガ読者様限定で公開しております。
【日曜日】重賞買い目&平場の狙い目
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