エリザベス女王杯 [2] 好走血統を検証する!
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GIレース考察・予想
もう本命馬に目星はつけたのだが自信しかない。だいたいこういうときはマイナスファクターが見つかってもその馬の事を忘れられず、不的中へと繋がる傾向。柔軟な頭で予想を組み立てたい。今日は血統!
ミスプロ爆走中だが真相は・・?
【2013年】
1着:メイショウマンボ 父母父ミスプロ 母母父ミスプロ
2着:ラキシス 母母父ミスプロ
3着:アロマティコ 父ミスプロ
【2012年】
2着:ヴィルシーナ 母父ミスプロ
3着:ピクシープリンセス 母父ミスプロ
【2011年】
1着:スノーフェアリー 父母父ミスプロ
3着:アパパネ 父ミスプロ
【2010年】
1着:スノーフェアリー 父母父ミスプロ
3着:アパパネ 父ミスプロ
過去4年を見ても3着内馬の半数以上がミスタープロスペクターの血を持っている。ここで淡泊な血統信者は「じゃあミスプロのボックス買えばいいじゃん」となるが、それでは血統と言う武器はひのきのぼうレベルでしかない。
ミスタープロスペクターは皆さんもご存じのとおりアメリカのダート血統で、基本的には短距離でのスピード勝負が得意な産駒が多い。
それがなぜ京都2200mで爆走してるのか?
これをきちんと考察しなければ血統を語る意味はない。
例えばなぜ東京芝1400mでダイワメジャーが走るのか?それは坂道スタートで前半3Fが緩みがちで瞬発力勝負ではなく、後継ラップのスピードの持続力戦になりやすいから、ダイワメジャーのキレないけどスピードを活かす特性がマッチするのだ。
今回もなぜミスプロがこのレースで走ってるかを考える必要がある。そこで馬名に色を付けた。
赤が3歳馬
青が4歳馬
ミスプロの売りは早熟性。
2歳重賞でミスプロが強調されるのも、他よりも成長スピードが速いからだ。
エリザベス女王杯で馬券になっているミスプロ系をみると、半数以上が3歳馬。残りも4歳馬で5歳以上の馬はいない。つまり、ここである仮説が成り立つ。
本質的な距離は少し長いが、その成長力の速さによってミスプロの血を持つ馬は3歳秋に成熟期を迎える
4歳まではミスプロ系は強調できるが、はたしてアロマティコなどの5歳以上馬はどうだろうか?こう考えるとミスプロ系もすっきりする。
ロベルトが4連勝中だが真相は?
他にも、過去4年の勝ち馬が全てロベルトの血を持っていることも重要と語られる。
だが、普通に考えて京都のスピード馬場でなぜロベルトを強調しなきゃいけないんだ?これを語っていない血統論者は予想家としてどうかと思う。
昨年のメイショウマンボ、一昨年のレインボーダリアと過去2年は馬場が渋った中で行われたエリザベス女王杯。そりゃ馬場が渋ればタフさの活きるロベルトは走るだろう。
その前の年の2年間はロベルトの血を持つスノーフェアリーが圧勝したが、これはロベルトの血と言うよりあの馬のレベルが高すぎたというほうが正しくはないだろうか。
今年の出走馬でロベルトを持つのはメイショウマンボとブランネージュ。確かにメイショウマンボは能力で1着もあると思うが、ブランネージュはスピード馬場よりは時計のかかる馬場向きだし、外回りよりは内回り向きだろう。
よって、4年連続で1着でロベルトを強調している予想もあるかもしれないが、過去2年は重馬場、その前はスノーフェアリーという存在だったという事実は忘れてはいけないと思う。その上でロベルトを評価するかは考えてほしい。
血統と言うのは予想を組たてる上で非常に重要なファクターだ。だが、あくまでも一要素にすぎない。なぜその血統がこのコースで走っているのか?そこまでを説明していなければ、私は目に見えないものは信用できないたちだから、そんな予想は信頼しない。みなさんも血統は重要だけどそれだけに振り回されない柔軟な思考を持ってほしい。
今年は京都はまだ超スピード馬場が続いている。そんな馬場だったら私はロベルトは雨が降らない限りは信頼しない。それよりもこういったキレ味活きる産駒を強調すべきだろう。
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