【2016】ジャパンカップ / レース考察(東京芝2400mで行われるGI戦を徹底考察します)
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GIレース考察・予想
今日は11/27(日)に行われるジャパンカップのレース考察を行います。東京芝2400mで行われるGI戦です。その前に余談を少し。
先週の2重賞は◎オーバースペックと◎マジックタイムがそれぞれ折り合いつかず、出遅れ大外ブン回し、と全くレースに参加できずに終了・・・非常に消化不良なままで京都GIの最終週を終えてしまいました(>_<)
2年前の秋シーズンとかは京都GIは4戦3勝とかだったんですがねぇ。今年はダメダメの4戦4敗です。正直、競馬が難しくなってきているなぁとは感じていますが、ここで立ち止まるか乗り越えるかの2択しかないと思うので、なんとか気を取り直して今週も頑張っていきたいと思います。
そんなモチベーションを上げようとしている時期にファイナルファンタジー15が発売なんですよね・・・
MMORPGではない作品としては2009年のファイナルファンタジー13以来ですか(もうあれが7年前とか衝撃的でしかないですが)年末のバタバタで仕事をしなければいけない中でゲームをするなんて本末転倒な訳ですが、ジャパンカップが当たったらPS4と一緒に買いたいと思います(外発的動機づけでモチベーションを作りました)
【2016】ジャパンカップ 予想考察
過去5年のレース傾向
過去3年の勝ち馬は天皇賞(秋)からのローテーション。ただその3頭とも天皇賞(秋)を負けてきた組というのは注目するに値する事か。というのも東京芝2000mで行われる天皇賞(秋)とジャパンカップがそもそものレース質が異なるということが理由に挙げられる。
マイル路線組も多くコース形態から緩みないレースラップになりやすい天皇賞(秋)に対して、ジャパンカップは基本的には中長距離路線組だけのレースになりやすく、まず間違いなく中盤のラップが緩みます。その結果として、、、
天皇賞(秋)=緩みないラップの激流を追走した上で最後に末脚が使える馬
ジャパンカップ=道中のラップが緩む中弛みラップで最後に極限の末脚が使える馬
という違いが出てきます。その違いを端的に表しているのが、ここ最近のレース結果でしょう。
【2015年】1着:ショウナンパンドラ(牝馬) <3>
【2014年】該当馬なし <2>
【2013年】1着:ジェンティルドンナ(牝馬) 2着:デニムアンドルビー(牝馬) <3>
【2012年】1着:ジェンティルドンナ(牝馬) <2>
【2011年】1着:ブエナビスタ(牝馬) <4>
【2010年】2着:ブエナビスタ(牝馬) ※1着入線はブエナビスタ <2>
【2009年】1着:ウオッカ(牝馬) 3着:レッドディザイア(牝馬) <2>
【2008年】3着:ウオッカ(牝馬) <1>
<各年の右側の<>内の数字はその年に出走していた牝馬の頭数>
もう一目瞭然でこのレースは牝馬の独壇場として化しているレース。しかもそんなに毎年大挙してこのレースに牝馬が使われているというわけではなく、毎年2〜4頭しか出走していないのにも関わらず、この活躍ぶり。
2010年のブエナビスタは圧勝したにも関わらず降着という結果でしたし、2014年は馬場が重い上にエピファネイアが凄まじいパフォーマンスで持久力戦に持ち込むというかなり特殊なレース展開でした。その2014年を除けば2009年から2015年まで7年間で牝馬が6勝というとんでもない成績を誇っているレースであります。
ここまで牝馬が活躍しているのも先ほど述べたジャパンカップのレース質が影響しているか。道中でペースが緩んでのラスト3ハロンに特化した決め手比べになりやすく、そうなると近年では牡馬との力差が全くなくなった牝馬の女傑たちがその瞬発力を存分に発揮できるというわけです。
血統傾向
前項で中弛みの瞬発力勝負になりやすい、と書いた通りに、血統面を見てもディープインパクト産駒の活躍が際立っています。何度も申しますが2014年は特殊なレース質でしたし、それを度外視すればディープインパクト産駒の牝馬の勝利が続いています。
本当に鞍上が幸騎手でなければビッシュ本命でよかったレースな気がしますが、芝では全く乗れないこの騎手となるとさすがに穴推奨はできても本命までは難しいか(スティルインラブに何を教えてもらったんだ)
その他では直線の長いコースなので無難にグレイソヴリンの血はよく走っている印象があります。基本的にはあまり穴が開かないレースなのですが、2011年のジャガーメイルだったり、2013年のトーセンジョーダンなど時折開く大穴はグレイソヴリン=トニービンの血を持っている馬だったことは覚えておきたいです。
レースラップ傾向
基本的には前述した通りに途中でレースラップが緩んでのラスト3ハロン勝負になりやすいレース。2013年はよくこんなラップで最後までバテずにエピファネイアが走りきったなぁとただただ感嘆するのみであります(◎エピファネイアでしたがまさかあのまま勝ち切るとは思ってはおりませんでした)
今年のメンバーを見渡してみても、キタサンブラック以外は前に行きたい馬が全くいないメンバー構成。そのキタサンブラックもこのブログで何度も書いているように逃げ馬ではなく、ただ他の馬が行かないから前に行っているだけであって、今回も行く馬いないので逃げの形になると思いますが、長い直線を考えれば溜め逃げになるでしょう。
それについていく馬もゴールドアクターぐらいしかおらず、勝負がかったデムーロのサウンズオブアースあたりが前には行きそうですが、例年以上の超スローペースになる可能性は考えておきたいところ。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。
netkeibaの月曜時点の1番人気はリアルスティールですが、ここはさすがにキタサンブラックが1番人気になるんじゃないでしょうか。2番人気もリアルスティールかディーマジェスティのどちらかが競る形になりそうな気がします。
その次にシュヴァルグランが続いて、あとはデムーロとルメールの安定票でサウンズオブアースとレインボーラインもそれなりに売れるでしょう。
ひとまず月曜時点で注目している馬はこの馬です。
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この馬に関してはとにかく今回も枠順が全て。前走はまずまずの枠順と見ていましたが、リアルスティール騎乗のデムーロが恐らくは「この馬が一番怖い」とマークしていたんでしょうが、4コーナーから直線の半ばまでずっと被せて加速させないという意地悪をされました(笑)
いかにもこの血統らしく、外でスムーズに加速できればとんでもない末脚を使える馬で、逆に馬群の中で加速体勢に入れなければ不発という馬。実際に過去のレースでの好成績の際の条件を見てみると10頭立て以下の少頭数レースか、それ以外の多頭数レースでは7枠か8枠を引いた時しか走っていません。過去の戦績を見ても3着が一度もなく、2着に負けたのもミッキークイーンが普通に強かったオークスと、落鉄不利あった中山牝馬Sくらい。つまりはスムーズに瞬発力勝負に持ち込めればこの馬より強い馬は現役でもそういないということでしょう。
ジャパンカップは道中が中弛みのレースラップになってラスト3ハロンの瞬発力勝負になりやすい、というのは前述した通り。そしてその結果として牝馬が大活躍しているという点も前述した通り。過去走った牝馬は皆GI実績あるような名牝でしたが、この馬とてオークス2着の実績ありますしエプソムCと毎日王冠の圧倒的なパフォーマンスを見ても間違いなくGI級でしょう。
今の外が伸びる馬場傾向もこの馬には合うだけに、今回は条件が全て整いそうな感じ。あとはただ一つ、何としてでも外枠を引きたい。最低でも12番より外側、できれば7、8枠を引ければ、この馬にとってベストな上に東京芝2400mは内枠から売れていくのでオッズ的にも美味しくなるはず。戸崎騎手もこのレベルの馬で2度はミスしません。
スローからの瞬発力勝負で外にスムーズに出せればまず勝ち負けになると見ています。
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