弥生賞ディープインパクト記念2023の予想を公開!
公開日:
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最終更新日:2023/03/09
重賞レース考察・予想
弥生賞ディープインパクト記念2023(中山芝2000m)の予想です。
3月5日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はトップナイフ、タスティエーラ、ワンダイレクト、レヴォルタードなど。中山競馬場の芝2000mで行われるGIIです。
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弥生賞ディープインパクト記念のレース概要
いよいよ始まる皐月賞のトライアル戦。近年はホープフルステークスからの直行ローテや共同通信杯の重要度が上がってきたために軽視されてきた感じはあったが、昨年の弥生賞からアスクビクターモア、ドウデュースと2頭のクラシックホースが誕生。今年もクラシックの勢力図が混沌としていますし、弥生賞からクラシック勝ち馬が誕生してもおかしくないでしょう。
皐月賞と同じ中山芝2000mで開催されるレースですが、あくまでトライアル戦なのでペースも緩みやすくて好走傾向は少しズレる感じ。それでも極端に大荒れになることは少なく、過去5年で7番人気以下で馬券に絡んだのは2頭だけ。極端な波乱は期待しない方がいいレースでしょう。
データ的な見地からの考察
なんだかんだでクラシックのトライアルレースということもあり格は重要な感じ。前走新馬組や前走未勝利組の成績はイマイチでキャリアをある程度重ねている馬の活躍が目立ちます。特に前走GI組は複勝率7割に迫っていますし、強い相手と戦ってきた経験値が活きやすいレースです。
クラシックのトライアル戦ということで素質馬を輩出するノーザンファームの成績が優秀。複勝率50%で半数が馬券に絡んでいますが、複勝回収率は大したことないので人気馬が順当に走っているだけという感じもします。
前走からの間隔で見てみると、直近でレースを使われていた馬よりも中10週以上間隔を開けていた馬の成績が優秀。皐月賞に出走するために間隔が詰まっても無理矢理に使ってくる馬が多い感じですが、それよりも間隔をとって弥生賞に向けてしっかり仕上げてきた馬が走りやすいレースということでしょう。
ラップ的な見地からの考察
中山芝2000mはスタート直後が登り坂で1〜2コーナー部分でペースが一気に緩むのが特徴。そこから向こう正面の下り坂部分で徐々に速いペースになって緩やかなロンスパ戦になりやすいレースです。
基本的にはトライアル戦らしく前有利の展開になりやすいですが、今年は先行馬の数が多いので例年よりは速いレースラップになるかもしれません。
血統的な見地からの考察
クラシックのトライアルレースということでディープインパクト系やハーツクライ系などの王道血統はそれなりに好走。能力上位の馬は順当に走ってくるのである意味当然の結果でしょうか。
そこまで極端に荒れるレースではないですが、毎年人気薄の馬で馬券圏内に好走しているのは欧州血統を持っている馬。昨年で言えば3着ボーンディスウェイは母父ドイツ血統でしたし、2021年の1着タイトルホルダーは母父サドラーズウェルズ、2019年の2着シュヴァルツリーゼも母方にサドラーズウェルズを持っていましたし、2018年の3着ジャンダルムも父がサドラーズウェルズ系でした。まだ体力がつききっていない3歳馬同士で行われる中山芝2000mのレースということで、スタミナに秀でた欧州血統を持っている馬が穴を開けやすいんでしょう。
レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?
今週が中山競馬場は3週目。週末も中山競馬場周辺は晴れ予報ですし水準レベルの馬場コンディションになるんじゃないでしょうか。
今年の弥生賞ディープインパクト記念、及び3歳重賞路線の予想において重要になりそうなのは各路線のレースレベル。トライアル重賞時点でクラシックの中心馬がさっぱりどれかもわかっておらず、なおかつステップレースとしてどれがレベルが高かったのかも難しいところ。このレースを予想するにおいて、まずこれまでの3歳牡馬路線の主要レースのレベルを整理しておきましょう。
<レースレベル高>
共同通信杯
ホープフルステークス
<レースレベル中>
東スポ杯2歳ステークス
<レースレベル低>
京都2歳ステークス
きさらぎ賞
京成杯
ざっくりレースレベルを整理するとこんな感じ。例年通りに素質が揃っていた感じの共同通信杯はレースレベルが高かったと思いますし、東スポ杯1、3着、京都2歳S1、2、3着をはじめ色んな路線から有力馬が揃っていたホープフルステークスのレースレベルも高かったはず。
東スポ杯はペースが流れたことで地力ははっきり問われた感じがしますし、2着馬ダノンタイガーが共同通信杯でどん詰まりながら3着好走、4着馬ドゥラエレーデがホープフルステークスを勝利という点からも水準レベルにはあったか。
一方でレースレベルが低そうなのは京都2歳ステークス、きさらぎ賞、京成杯の3つ。京都2歳ステークスはインしか伸びない馬場で馬場バイアスを活かして上手く立ち回った馬が上位独占しただけに見えますし、きさらぎ賞と京成杯はそもそものメンバーレベルが低すぎて1勝クラスぐらいのレベルにしかなかったように見えます。
では、これまでの路線の中でレースレベルが高かった共同通信杯とホープフルステークス組は信頼していいかというとそれもまず難しいところで、この2レースはメンバーレベルこそかなり高かったですがどちらもスローペースの完全な前残りの展開に。上位に走れた馬=強い馬という構図にはなっていないので、この2レースに出走した馬を評価するにしてもどんなレースをしてきたかはしっかりと見極めたいところです。
考察まとめ
【レース質】トライアル戦らしく立ち回りセンスが問われる。<■□■□>
【波乱度】極端な波乱はなさそうだが中波乱ぐらいはあっても。
【ラップ特徴】前半から中盤が緩んでのロンスパ戦が例年の傾向。
【血統特徴】穴を開けるのは欧州血統を持っている馬。
【狙えるタイプ】前走GI組。
【狙えるタイプ】ノーザンファーム生産馬。
【狙えるタイプ】前走間隔が中10〜25週の馬。
弥生賞ディープインパクト記念 2023の印
◎タスティエーラ
新馬戦は1:47:2の時計自体が秀逸だが、レース上がりも33.5で圧巻の時計。これは昨年の2歳戦の東京芝1800mの最速レース上がりですし、それでいて後半1000m=58.3で圧勝なら文句なしに強い。
前走の共同通信杯もこれまでの2-3歳戦の中では屈指にメンバーが揃ったハイレベル戦でしたし、スローペースで完全にイン先行有利の展開で外を回して僅差だっただけですから全く力負けではなさそう。その前走であちらが展開利を得た上で僅差だったファントムシーフはホープフルSで楽逃げ叶ったトップナイフと僅差でしたし、そこの比較で考えてもこの馬はトップナイフより強いと考えるのが妥当か。
デビューから2戦は東京コースを使われているが、立ち回りセンス抜群でそこまでシュッとキレる脚を使える馬でもないので中山コースの方が合いそうなイメージ。父も弥生賞を勝利している馬ですし、他の有力馬と比べるとここで権利を取らないと皐月賞に出られないので本気度も高い。ここは好勝負必至と見ます。
【対抗 ◯1 レヴォルタード】
初戦はハイレベルなタイセイクラージュの新馬戦で2着。2戦目は2番手追走から抜け出して1:59:5の好時計で勝利したが、この時計に関してどういう評価をするかが今回のポイントになりそう。
過去に2歳で1:59:5以上の時計で東京芝2000mを走った馬はレヴォルタードを除けば5頭いるが、自身の上がり時計が35秒以上かかっていたウィズグレイスとワープスピードはその後に大して活躍できず。一方でその後に重賞でも好勝負になったジュンブロッサム、ローシャムパーク、サトノフラッグは上がり時計34.5以上の末脚を使っていましたし、時計が速いだけでなくしっかりとした脚を使えているかが重要に見えます。この馬はペースが速かったおかげで上がり35.8でも速い時計で走れた感じがするのでそこまで時計的な価値では評価できないか。
一方で母がバウンスシャッセという点を見ると東京コースよりタフな中山コース向きに見えますし、今回の鞍上の横山武史騎手はこういうトライアル戦ではとにかく積極的な騎乗をしてきます。本番の皐月賞ではソールオリエンスというお手馬がいるのでここは目先の賞金確保に全力を注いできそうで、積極策で展開に恵まれる可能性は割とありそうです。ノーザンファーム生産馬でしっかり間隔を開けてきたという点も好走傾向に合致するので対抗で。
【単穴 ▲2 ワンダイレクト】
デビューから2戦を見てもセンス十分で確実に末脚を発揮できるタイプ。折り合いが少し怪しいところがありますし、血統的にタフな中山芝がどうかという感じもしますが、鞍上ルメールですしこの馬の力は出してくるか。
【特注 ☆4 トップナイフ】
重賞2着とGI2着の成績は今回のメンバーでは最上位だが、ホープフルSに関しては超スローペースの恩恵を完全に受けていた感じ。これまで間隔を空けずに使われて良さが出ていた感じがしますし、今回は明らかな皐月賞の叩き台で久々の休み明け。昆厩舎は昨年も弥生賞で賞金持ちのマテンロウレオを全く仕上げずに出走させていますし、今年のこの馬も仕上がっていない可能性が高いとみます。ここまで低調なメンバーレベルなら格好をつけそうな感じもしますが・・・
【△3 アームブランシュ】
キズナ産駒で母型にトニービンを持つ血統イメージそのままの馬で、キレはないがバテずに伸びてくるのが特徴。前走の葉牡丹賞は時計的な価値だけ見れば相当なハイレベル戦に見えますし、レース内容を見ても位置が取れずに後方からの競馬で脚を余していたような感じだった。今回は少頭数で差しが決まるような展開になれば穴を開けてもいいか。
【△5 フォトンブルー】
札幌2歳ステークスの終了と同時にドゥアイズの新馬戦とドゥーラの未勝利戦がいかにハイレベルかがわかった感じだが、この馬の新馬戦はこの2つのレース以上の評価ができる一戦。
ハイレベルと言われたドゥアイズの新馬戦でも前半1000m=63.9で上がり3F=36.0で走破時計1:52:3。それに対してフォトンブルーの新馬戦は前半1000m=63.0で上がり3F=35.3で走破時計1:51:1。前半ペースも速い上にレース上がりも0.7秒速く、それでいて走破時計が1.2秒も速い。おまけにこのレースは終いが11.7→11.4で加速ラップで終わっている。開催後半のタフ馬場でこんなラップと走破時計を記録できるなんてハイレベル戦でないとあり得ないだろう。
実際に近年の札幌芝1800mの新馬戦で走破時計が1:51:4を切ったレースはこれだけ。今年の該当レースを除けば8レース中5レースの勝ち馬がのちに重賞を連対していますし、レイエンダとソウルスターリングはGIを勝利しています。走破時計だけ見てもこれだけ評価できる上に開催後半の馬場で加速ラップで走り切ったフォトンブルーの新馬戦は普通にレベルが高く見えます。
それだけに昇級してからの2戦は案外過ぎる結果ですが、どちらもスタートで出遅れてレースに参加できておらず、馬場や展開に泣いた面もありました。もともと超良血馬で調教も動いている馬ですし、強気に関東遠征でトライアル戦に使ってくるのであれば新馬戦の価値を評価して一縷の望みは持っておきたい。
【△8 セッション】
デビュー当時から調教は抜群に動く馬で、今回も出走メンバーの中で調教の動きならナンバーワンだろう。と言っても未勝利勝ちもイン先行有利馬場でスローペースの逃げを打って辛勝でしたし、若駒Sも超スローペースを先行して3着。全く強さを見せたレースがないだけに重賞のメンバー相手にどこまでやれるか。
【△9 ヨリマル】
キレはなさそうだがどのレースでも最後までじわじわ伸びてスタミナはありそう。未勝利勝ちも最後まで2着馬に詰め寄られる感じはしませんでしたし、地味ながらそこそこ強い可能性はあっても。今年の弥生賞は大してメンバーレベルが高くないですし、未勝利勝ちのこの馬でも足りていい感じはします。
【△10 グリューネグリーン】
ホープフルSは序盤で馬群の中で揉まれる競馬になって最後はスローでキレ負けした感じか。それでもさすがに負けすぎな印象。京都2歳Sはインしか伸びない馬場で、2−3着馬が不利を受けた中でスムーズな逃げが打てての辛勝。重賞勝ちで賞金ある馬で今回は皐月賞に向けた叩き台だと思いますし、相沢厩舎の馬が休み明けで走るイメージもあんまりない。
印まとめ
◎タスティエーラ
◯レヴォルタード
▲ワンダイレクト
☆トップナイフ
△3,5,8,9,10
勝負度 E
買い目
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