京都新聞杯 [2] 昨年のイメージに騙されるな

今週末も３場ともに土日は晴れ予報。やっぱりGIシーズンは良い馬場で迎えたいですから最近はお天気に恵まれて良いですねー。

東京も京都も高速馬場というわかりやすい馬場傾向ですから、雨が降らない方が予想はしやすいです。

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昨年のイメージに騙されるな

昨年の京都新聞杯はハギノハイブリッドが末脚勝負に勝って優勝。
７着までを差し、追い込みタイプが占めるという差し決着になった。

だが、それで昨年のイメージから今年も差し馬を狙うと非常に危険。
なぜなら昨年を除く過去５年の好走馬はほとんどが先行脚質だからだ。

昨年はなぜ例外的に差し天国になったかと言えばラップを見ればすぐにわかる。

12.2 – 10.3 – 11.6 – 11.6 – 12.0 – 12.5 – 12.5 – 12.1 – 12.8 – 11.6 – 11.8

前半3F：34.1
後半3F：36.2

の中距離のトライアル重賞では珍しいほどの前傾ラップ。
これでは前は厳しいし、１着にサンデー系を父と母父に持たないハギノハイブリッドが来たのもハイペースで上がり時計がそこまで要求されなかったことが大きい。

昨年を除いた過去５年の３着内馬の脚質を見てみると、

【2013年】
１着：キズナ　　　　　　　16-16-15-13
２着：ペプチドアマゾン　　3-3-3-3
３着：ジャイアントリープ　10-10-10-5

【2012年】
１着：トーセンホマレボシ　2-2-2-2
２着：ベールドインパクト　11-9-8-5
３着：エキストラエンド　　9-9-8-5

【2011年】
１着：クレスコグランド　　6-6-6-5
２着：ユニバーサルバンク　3-3-3-3
３着：サウンドバスター　　8-9-9-9

【2010年】
１着：ゲシュタルト　　　　4-6-6-5
２着：コスモファントム　　3-3-3-2
３着：レーヴドリアン　　　14-14-13-13

【2009年】
１着：ベストメンバー　　　5-3-4-4
２着：デルフォイ　　　　　7-8-7-7
３着：ロードロックスター　1-1-1-1

ご覧の通り、１５頭中１１頭が４コーナーを５番手以内に回ってきている馬だった。

そして特筆すべきは、キズナ以外で上がり３ハロン１位で勝利をした馬がいないということ。

普通は京都コースの重賞となると、上がり最速はそのまま結果に結びつきやすいところだが、京都新聞杯は上がり最速を出せるような位置取りにいると届かないケースが非常に多い。それよりはある程度の位置からそれなりの上がり時計を使える馬の方が狙い目だ。

そう考えてみると、一見鉄板のように見えるポルトドートウィユは嫌いたい。

この馬は今までのレースでの最多頭数が１２頭立て。ここ４戦は８頭立てが最大頭数で、今回のフルゲート１６頭では位置取りを悪くする公算がかなり高い。

加えて位置取りを悪くするのではなく、武豊騎手はそもそも位置を取りに行く気がなさそう。キズナのイメージで乗るでしょうが、ダービーを取れるレベルの馬でなければこのレースは最後方一気は決まらない。

およそ私にはこの馬がダービーを取れる馬には思えず、後方で脚を溜めて直線最速上がりで伸びるも４、５着っていうのが十分にありそうだ。

今年のメンバーはスピリッツミノルの単騎逃げが濃厚で、それを追いかけていきそうな馬もあまりいない。これならば３〜５番手を取れて直線もそれなりの脚を使える馬を狙えばいいだろう。

それでかつこのレースに相性の良い血統の馬なら最高だ。この馬の父は相性絶好。京都コースも戦績的に問題なく、恐らく能力もこの中ではナンバーワンクラス。これで１番人気出ないならこの馬で良い気がする。

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