皐月賞 [3] 先行馬に大穴はいるか?
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GIレース考察・予想
シャイニングレイに続いてアダムスブリッジまで回避となってしまいました。
私の知り合いのラップ超人さんが「アダムスブリッジ本命!」とずーっと言っていたので、回避の報を知った時の残念さは想像に値します。
さて、これで本当にサトノクラウンとリアルスティールの一騎打ち的なムードになってきましたが、やはりこのサイトに訪問される方は「穴好き」な方も多いので、穴が出る可能性についてを今日は見ていきます。
皐月賞はトリッキーな中山で行われるコース。だからこそ前へ行ける馬は実際成績が良いですし、狙いたくなる気持ちはわかります。
本当に狙えるのか、を見てみましょう。
前へ行きそうな馬の短評
今回のメンバーを見たときに、恐らく先行集団につけるだろう馬は、スピリッツミノル、ワンダーアツレッタ、キタサンブラック、コメートあたりでしょうか。ちょっとミュゼエイリアンはどういう位置取りをとるかがわからないので除きます。
1頭ずつ見ていきましょう。
スピリッツミノル
馬柱だけ見ると3連勝で、「あれ?これ強いんじゃね?やれるんじゃね?」と穴として買える気はしますが、ラップを見ればこの馬は買えません。
2歳未勝利(中京芝2000m) 稍重
12.9 – 11.1 – 12.6 – 12.8 – 12.7 – 12.9 – 13.0 – 12.3 – 12.0 – 12.2
[1000m通過62.1]
梅花賞 3歳500万下(京都芝2400m) 良
13.2 – 11.4 – 11.5 – 13.3 – 13.2 – 13.1 – 13.2 – 13.1 – 12.5 – 11.9 – 11.2 – 11.6
[1000m通過62.6]
すみれS 3歳OP(京都芝2200m) 重
12.8 – 11.2 – 12.2 – 13.3 – 13.8 – 13.4 – 13.0 – 12.7 – 12.6 – 12.4 – 13.2
[1000m通過63.3]
未勝利勝ちは雪の影響残る中京芝2000m。最初の2ハロン目こそかなり早くなりましたが、そこからはずーーっと12秒台後半で、終いは36.5で走りましたが、馬場が悪いせいで最速上がりが35.6しか出なかった。もう少し強い馬がいればあっさりと差し切られてますし、馬場がもう少し良ければ粘れていません。
梅花賞は2〜3ハロン目こそかなり早いラップになりましたが、それから5ハロン連続で13秒台というびっくりするラップ。この時の京都は年初の高速馬場ですから、これだけ逃げ馬に楽をさせたら止まるわけがありません。最後は4コーナーの位置取りそのままゴールになだれ込むような展開になりました。
すみれSは馬場がめちゃくちゃ悪かった影響もあり、もう前へ行ったもん勝ちみたいになったレース。普通に考えてこんな終いラップで差されないのがおかしいんですが、上がり最速がこの馬の38.2ですからね。馬場とペースに恵まれた感は否めません。
と、一見馬柱の見た目は良い3連勝を見てみましたが、
「全て馬場及びペースに恵まれたもの」
です。
父ディープスカイでアグネスタキオンの血を持ち、ラムタラの血も持っている馬なので、重い中山馬場で時計がかかれば好走の余地もあるでしょう。
ですが、今の中山馬場は基準タイムよりも早い時計の出る高速馬場。加えて後で説明しますが、差し馬絶対的有利の馬場状況で、少なくとも皐月賞では1000m通過62秒なんて甘いペースでは逃げさせてもらえない。ほぼ間違いなく4コーナー過ぎで馬群に飲み込まれて相当着順を落とすでしょう。
3連勝という結果のおかげでそこそこ人気になってくれれば嬉しいですが。
ワンダーアツレッタ
この馬、巷の評価よりは確実に強い馬ですし、ここ2戦もかなりオッズ的には舐められていたと思います。
ですが、ここ2戦は阪神の重い馬場が多分に味方した内容だったことはあります。前走も良馬場発表でしたがかなり時計のかかる馬場状態で、この日はディープインパクト産駒がほぼ馬券に絡めないような馬場でした。
今回の中山芝は時計が早いですし、決め手も要求されます。さすがにここでは厳しいでしょう。
コメート
前走の弥生賞の内容はちょっとエクスキューズがありません。ホープフルSのように完璧に立ち回ってなんとか、というタイプの馬で、そのホープフルSよりも数倍メンバーが強力になるここでなんとかできるとはあまり思えません。
キタサンブラック
前走のスプリングSの内容はスローの展開利がかなりあった格好。2着以下を突き放した3歳500万下の内容が圧巻だったので、ここでも走っちゃう可能性は多分にありますが、前走は伏兵で、中山もインが伸びる馬場で、最内枠を引いて、スローで逃げられた、と全て揃っていた感はあります。
今回は相手が数段強化されますし、中山は外差し馬場へ変貌している。まずスローな展開にはならないでしょうし、これで外枠を引いたら危ない人気馬になると思います。
現在の中山馬場では前に行ける馬は買えない
今回のメンバーはキタサンブラック以外は前に行ける馬で強い馬はいなそうな格好。
昨年はウインフルブルームという強い馬がいましたが、今年は前残りというのはメンバーを見た限りではあまり期待できなさそう。
加えて、今の中山馬場は先行馬絶対不利の状況になっています。
先週の中山芝コースでの脚質別成績を見てみると、
先行 (3-2-4-21) ※4コーナー4番手以内
逃げ (0-0-0-9)
ご覧の通り逃げ馬が一頭も馬券に絡めていないし、先行馬の成績もそこまでよくない。
先行馬の成績がまだ良く見えるのは、土曜10Rの湾岸Sが前残り決着になった影響があり、そのおかげで3頭が馬券内にプラスされている。
湾岸S 4歳上1600万下(中山芝2500m)
12.9 12.0 13.0 12.5 13.0 12.4 12.4 12.5 11.6 11.5 11.7
こんなスローの後傾ラップになればそりゃ前も残るだろう。今の中山はこれくらいペースに恵まれなければ先行馬は厳しいと言える。
そのからくりについてはメルマガで解説をしているので、ご興味ある方はメルマガに登録してください。
以上の考察から、
皐月賞での逃げ、先行脚質での穴狙いは無謀
と考えることができる。
まだ、桜花賞の結果がなければあっと驚く伏兵の逃げ切りなんてものがあって良さそうだったが、岩田騎手にしてやられた騎手たちにとっては二度と同じことは繰り返すまい、と確実に前にいる馬へのプレッシャーが厳しくなるはず。
逃げの大穴は忘れらた頃に来るはずで、二週連続の逃走劇、しかも穴馬の逃走劇はないだろう。
じゃあ差し馬を買えばいいのか。
と言っても皐月賞は16頭立てで行われるレース。ただ後ろから大外ぶん回していてはロスが大きすぎる。例年通りに、
中位を進んで馬群の合間から一瞬の加速力で差せる馬
去年のイスラボニータとトゥザワールドのような競馬ができる馬を狙えばいいレースだと思っている。
変に差し馬ということでブライトエンブレムやベルーフにこだわりすぎると、昨年のワンアンドオンリーのような結果になる気も。
というわけで、一番信頼できそうな馬はこの馬。
一瞬の加速力という点ではこの馬かドゥラメンテが一番だろう。
順調に使われてきている上に脚質にある程度幅もありそうなこの馬はまず間違いなく崩れないだろう。
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今年の皐月賞(G1)は相手馬がキモ
“絶対的な穴馬”が配当を大きく左右する
第75回 皐月賞(G1)
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《 皐月賞(G1) 》
皐月賞(G1)は例年、1着は堅く決まり、
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■狙いは近走で大敗していない馬
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2回に1回の確率で3着以内に入る傾向に。
そして、過去3走で5着以下に敗れた馬は苦戦しています。
近走での重賞成績をしっかりと見る必要があるでしょう。
このように過去成績が重要となる皐月賞(G1)ですが、
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