菊花賞2023の予想を公開!
公開日:
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最終更新日:2023/10/25
GIレース考察・予想
菊花賞2023(京都芝3000m)の予想です。
10月22日に京都競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はソールオリエンス、タスティエーラ、サトノグランツ、ドゥレッツァなど。京都競馬場の芝3000mで行われるGIです。
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菊花賞 2023 予想
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菊花賞のレース概要
久々に京都競馬場での開催となる菊花賞。阪神競馬場での長距離レースもしっかりとスタミナが問われてなかなか見どころがありましたが、やっぱり菊花賞や天皇賞春は下り坂を2回我慢させる騎手の技量が問われる京都競馬場でこそと思うのは私だけでしょうか。
近2年は阪神競馬場での実施でしたが、阪神コースは急坂を何度も登って道中で全馬の余力が削がれる上に内回りコース使用で直線が短いのであんまり差し馬の台頭は目立ちませんでした。
一方で京都競馬場で行われる菊花賞は、3000mの距離ですが平坦コースで阪神ほどはスタミナが問われません。それこそエアスピネルでも騎乗次第では好走できてしまうような舞台で、最低限の3000mを走れるスタミナを備えた上で騎手の技量や末脚の質が問われるレースと見ていいでしょう。
阪神コースで行われる菊花賞が最後はバテバテのスタミナ比べになるのに対して、京都コースで行われる菊花賞は勝負所でまだ余力がある馬が多いのでしっかりと末脚の質も問われるのが特徴。ラスト1000mくらいから一気にレースが動く事が多いですし、最低限のスタミナを備えた上でラスト1000mでしっかり良い脚を使える馬が走りやすいレースだと思います。
京都競馬場開催の近5年は割と波乱の結果に。3冠馬が誕生した2020年以外はそれなりに荒れた結果になっています。
データ的な見地からの考察
京都競馬場で開催となった近5年の菊花賞は圧倒的に関西馬が有利なレース傾向。ただ、阪神開催の近2年は普通に関東馬も走っていますし、開催場関係なく直近の4年くらいに絞るとフィエールマン、アスクビクターモアが勝利していたりで特に関東馬が不利という感じもしません。あんまり気にしなくていいんじゃないでしょうか。
ちょっと気になるデータは馬体重が大きい馬の不振という点。直近の京都競馬場で開催された5年を見ても500キロ超えの馬の活躍は一頭もありませんし、その中にはプラスとワンピースなどの人気馬も含まれていました。一般的に短距離馬ほど筋骨隆々な大型馬が多いですし、馬体重が大きすぎる馬はあんまり長い距離には向かないということかもしれません。
ラップ的な見地からの考察
長距離レースなので途中で動く馬もいるので確実にこういうラップ、ペースになるというのはなかなか言いづらい感じ。
ただ、どんな流れになるにしても単純にスタミナだけでなく、2周目の3コーナーあたりからのペースアップに対応できる瞬発力とそこからずっと伸び続けられるロングスパート勝負が求められるレース。これまでに後半1000mを速く走った経験がある馬は狙えると思います。
血統的な見地からの考察
京都開催時の近年の菊花賞はディープインパクト系の独壇場。もう毎年ディープインパクト系の馬しか走っていませんでしたし、その流れは新装開店の京都コースでも変わっていないと見ていいでしょう。
また、近年は長距離のビッグレースが阪神競馬場で行われていましたが、菊花賞、天皇賞春、阪神大賞典の全てにおいてディープインパクト系の成績が圧倒的。それだけ現在の日本競馬においてディープインパクト系の長距離適性が高いということができます。
前述の通りで菊花賞は前半で脚を溜めて後半1000mでいかに速い上がりを使えるかが問われるレース。前半部分から速い流れのレースに強いアメリカ血統よりも道中はじっくり溜めての末脚勝負に強いヨーロッパ血統の方が有利なレースです。
レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?
京都競馬場はAコースの最終週。と言っても路盤の状態は良さそうですし極端な外伸び馬場とかにはならなそうです。今週は土日ともに晴れ予報なので良馬場で開催できそうですね。
牝馬の方は圧倒的な存在がいましたが、牡馬は群雄割拠の様相。と言っても久々に皐月賞馬、ダービー馬が菊花賞に出てきてくれましたし(堀厩舎のタスティエーラが天皇賞でなくこちらを使うんですから、よほどイクイノックスをみんな避けた感じか)、レーベンスティールこそいませんが役者は揃った菊花賞といえそうです。
逃げてこそのパクスオトマニカ、リビアングラスといった馬たちもいますし、極端なスローペースにはならないんじゃないでしょうか。
考察まとめ
【レース質】最低限のスタミナを備えた上でのロンスパ勝負。<□□■■>
【波乱度】コントレイルの年以外はそれなりに荒れている。
【ラップ特徴】その年によって変わるが後半ロンスパ勝負になる。
【血統特徴】京都開催の菊花賞、および近年の長距離戦はディープ系は有利。
【狙えるタイプ】馬体重がそこまで大きすぎない馬(500kg以下)。
【狙えるタイプ】後半ロンスパ勝負に対応できる馬。
菊花賞 2023の印
◎ハーツコンチェルト
新馬戦時点で後半1000m=58.4の時計で走っていた馬で、そのレースを見た段階で世代最上位級と評価していた。本来ならもっと余裕のあるローテでダービーの最有力候補として出走していておかしくなかったが、どう見ても適性外の条件を使ったり騎乗ミスがあったりで賞金を加算できず青葉賞ローテでのダービー出走。それでも超スローで展開がまるで向かないながら捲り差しで上位に走りましたし、やはり世代最上位級という評価は間違っていなかった。
これまでの走りを見てもゆったり追走して長く良い脚を使ってこそのハーツクライ産駒らしい馬で、折り合いに全く問題はないので長距離はむしろプラス。左回りにしか良績は出ていないので嫌われそうだが、これは右回りでも小回りコースばかり使われていたからで、前走の神戸新聞杯は大外枠+鞍上の雑な立ち回りで0.1秒の着差なら負けて強しの内容だっただろう。
もう馬に関しては程よく人気落ちで絶好の狙い目と言えるのですが、鞍上がGIレースでは「THE早仕掛け」で脚を溜められない騎手というのが本当に心配。菊花賞は騎手の腕もかなり問われるレースですし、最近のGIでことごとく早仕掛けで末脚を発揮できていないこの鞍上が京都芝3000mをこなせるか。今回に関してはこれに尽きる。その不安を除いてもこの馬以上に買える馬はいないので素直に本命。
【対抗 ◯11 サトノグランツ】
父サトノダイヤモンドは京都開催の菊花賞勝ちで、友道厩舎は菊花賞をはじめとして長距離戦が大得意。徐々に力をつけてきた晩成タイプで、長く脚が使えるという点がいかにも菊花賞向きに見えますし、父ディープインパクト系で血統的な傾向にも合致。プロフィール上は最も好走するイメージが持てるのはこの馬じゃないでしょうか。
【単穴 ▲14 ソールオリエンス】
これまで見せたパフォーマンスからもセントライト記念の上位2頭がこの世代の牡馬の最上位。血統的に3000mがベストだとは思わないが、そこまで極端に折り合いに不安があるタイプではなく、同世代なら絶対能力の違いで距離はこなしてきそうだ。
【特注 ☆10 マイネルラウレア】
成長が遅くて器用さはないのだが、ロングスパート性能に関してはこれまで素晴らしいものを見せてきている。京都新聞杯を見ても下り坂を活かせる京都コースは合いそうですし、前走の神戸新聞杯はスローペースで展開が向かなかっただけ。キャリア最長距離のここで岩田望来騎手なら十分にチャンスはあるか。
【△1 トップナイフ】
血統イメージ通りのタフ馬場得意のスタミナタイプ。近走はスタートで後手を踏んで後ろからの競馬になることが多い。札幌記念で2着に走ったのは立派だが、今回は良馬場で決め手も問われるレースになるとどうだろう。1枠1番でかなり人気しそうですし・・・
【△2 ウインオーディン】
これまでのレースを見ても折り合いは問題なく、大きく崩れたのは重馬場だった皐月賞ぐらい。セントライト記念も外を回して2着に来たソールオリエンスが強すぎただけでこの馬も良く差し込んできていた。距離延長がプラスに働いて内枠を上手く活かせれば大穴候補。
【△6 リビアングラス】
先行して持久力を活かす競馬ではまだ底を見せていない感じ。あんまり良馬場の菊花賞ではこういうタイプの前残りのイメージはつかないが、特殊な展開で前が有利になった場合には怖さはある。
【△7 タスティエーラ】
レースセンスが抜群でどんなレースでも上位争いになるタイプ。皐月賞は強い競馬でしたが、ダービーに関しては完全なフロック勝ちという印象。ダービー馬というだけで今回は人気になるでしょうし、今回は地力が問われる条件で距離適性も不安ありとなると軽視が妥当と見ます。
【△8 サヴォーナ】
ここに来てスタートを出て先行できるようになって安定してきた。今回も前々で運べれば面白いとは思うが、菊花賞は500キロ超えの馬がさっぱり走らない舞台。母がオーストラリア産のスピードタイプで540kg近くあるこの馬はあんまり走るイメージがない。
【△15 ファントムシーフ】
世代上位の実力はあるが、レースセンスの高さと完成度でここまで走ってきた感じ。皐月賞、ダービーはスタートで後手を踏んでレースセンスの高さを活かせずの負けですし、神戸新聞杯は逃げてスローペースと高速馬場に恵まれてギリギリの3着だった。
今回は地力と成長力がはっきり問われそうですし、前走で逃げてしまったのも微妙。有力馬の中でサンデーサイレンスの血を一切持たないという血統配合もどうなんだろうか。
【△17 ドゥレッツァ】
4連勝でオープン入り。日本海Sの勝ちっぷりも優秀で素質は重賞級だと思うが、血統や走法を見る限り長距離馬ではなさそう。それに加えて今回は大外枠がマイナスだが、ルメール騎手はGIで大外枠の時にやたらに好走するので抑えてはおきたい。
印まとめ
◎ハーツコンチェルト
◯サトノグランツ
▲ソールオリエンス
☆マイネルラウレア
△1,2,6,7,8,15,17
勝負度 D
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