桜花賞 [3] クイーンズリングは無理に嫌わない方がいい
公開日:
:
最終更新日:2015/04/08
GIレース考察・予想
GIウィークということで1日に4本も記事を書いちゃってますよ。
というのも、それだけ今回の桜花賞はワクワクさせるメンバーなんですよね。
昨年みたいなどう考えてもハープスターで決まりだろ感がないですし、断然人気のルージュバックに不安要素たっぷりですし。
ぜひともここは当ててGIシーズンを楽しく幕開けしたいところ。
フィリーズレビュー組は軽視の声に物申す
「フィリーズレビュー組は基本的に軽視する」
そういう予想家の人っていっぱいいます。
そしてこの意見に関しては基本的には否定しません。
だって、有力馬はほとんどがチューリップ賞へ行きますし、チューリップ賞では権利が取れないと思ったからこそフィリーズレビューを使う馬がほとんどです。
レース内容もほとんどが一本調子のスピード勝負で瞬発力などが問われないことがほとんど。それならばフィリーズレビュー組は軽視してバッサリと切るべき、という意見は正しいです。
でも、そういった意見はちゃんとレースの内容と馬個体を見てから言うべき。
結論から言って、
今回のクイーンズリングは軽視してはいけない馬だと思います
使い分けによってフィリーズレビューを選んだだけ
そもそもクイーンズリングがなぜフィリーズレビューを選んだのか?
この馬は社台ファームの吉田哲哉名義の馬。
チューリップ賞にはたーくさん社台関連の馬、クラブ馬が出走してます。
フィリーズレビューへの出走は完全に大人の事情で使い分けられただけです。
しかも、おそらくですがクイーンズリングは1400mは完全なる適正外の馬。
そんな全くの適正外条件で−20kgで大外枠で内しか伸びない阪神内回りで圧勝したのです。
私は声を大にして言いたい。
ルージュバックではなくクイーンズリングこそが怪物です
もちろんルージュバックも凄い馬だということは確かですが、きさらぎ賞とフィリーズレビューを比較すれば、どっちが強い競馬をしたかといえばクイーンズリングの方だと思います。
不安は緩すぎる調整のみだが・・
ただ、それでも「1400m→1600mへの距離延長は不安」との声が上がるかもしれません。
ですが、例年のようにフィリーズレビューを一本調子のスピードで勝った馬なら不安視されるのはわかりますが、クイーンズリングは厳しいペースを大外から差し切ったのです。桜花賞の予行練習としては完璧なレース内容で、かつ距離延長は絶好でしょう。
前走と同じく厳しいペースになる上で距離が伸びるのです。
もともと1400mが短かったクイーンズリングにとっては全ての条件が上向きます。
よってフィリーズレビュー組だというだけでクイーンズリングを過小評価する意見に関しては一切信用しません。
ただし、このクイーンズリングは唯一にして最大の不安材料がある。
それは、
前走−20kgの馬体減
前走のパドックはこんな感じ
結構、腹回りもギリギリな感じで馬もカッカしてた感じでした。
恐らくですがフィリーズレビューで仕上げちゃった感は否めないんですよね。
そして吉村圭司厩舎ってところがその不安を増大させる。。。
この厩舎、2012年開業ですが、結構定期的に厩舎の成績、傾向チェックはしてるんですが、この厩舎には良い情報を見たことがない。
池江先生の所で調教助手をしていて独立されたそうですが、ちょっとこの厩舎は買いにくい。よくわかんないタイミングで放牧して馬の活躍期を逃したりします。
クイーンズリングも果たして−20kgから桜花賞を勝てるレベルへ仕上げられるのか?という疑問でいっぱい。
恐らく体重をキープするのに精一杯できつい負荷をかけきれずに、+6kgくらいで出てくるも仕上げられず、っていうオチな気がします。
これが池江先生や角居先生、マツパクさんとかだったら、もうクラシックをとるためにはどうすればいいかっていうのはわかってますから、トライアルから桜花賞を逆算してクラシックに合わせて馬を作ってくるでしょう。
今回、人気しそうなこの馬が、GI未勝利の上に重賞もクイーンズリングが初勝利という事実。重賞初勝利を手にしたくて前走仕上げすぎちゃった感だってあると思うのです。
絶対に切ってはいけない怪物級牝馬だとは思いますが、状態面に爆弾を抱えた馬だということも覚えておくべき馬でしょう。
クラシックへ向けての仕上げ方を知っているという点ではこの厩舎のこの馬は買えます。桜花賞実績も皐月賞実績もある厩舎で、賞金は既に持っていた前走はある程度桜花賞を見据えた仕上げとなっていたでしょう。
それでもちょっと負けすぎだとは思いますが、血統も血統だけに買わなければいけない馬だと思っています。
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第75回 桜花賞(G1)
ルージュバックの1強?
キャットコイン?クイーンズリング?
それとも…
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某スポーツ紙で大きく一面を飾っていたように、主役候補として大注目を集めているルージュバック。牡馬相手のきさらぎ賞を勝利する偉業を成し遂げ、その内容も完勝。デビュー戦からのパフォーマンスを見ても、その潜在能力が高いことは疑いようがなく、3戦3勝の内容にケチを付けるつもりはない。
しかし、だ。
それだけで“1強ムード”を作り出すのは早計と言わざるを得ない。なぜならば、キャットコイン、クイーンズリングも3戦3勝の無敗馬であり、他にもチューリップ賞を制したココロノアイなど、まだまだ勝負付けが済んでいない馬は数多くいるのだ。マスコミが作り上げたムードに、何も考えずに乗って馬券を買うのは危険極まりない。確かな関係者情報を入手し、入念にジャッジする必要がある。
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