【2016】新潟記念 / 有力馬考察(アルバートドック、ダコールなどの徹底分析)
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重賞レース考察・予想
今日は9/4(日)に行われる新潟記念のレース考察を行います。新潟芝2000mで行われるGIII戦です。その前に余談を少し。
さっき天気予報を見ていたのですが、今週末は土曜日に九州地方に台風12号が直撃するとのこと。先日の台風で東北地方、特に岩手と青森あたりは甚大な被害が出たとのことなので、まだその事が忘れられないうちに次の台風が来てしまいます。九州にお住いの方はどうぞお気をつけください。
となると、土日の小倉は開催されるのか非常に微妙な感じになってきましたね。開催されたとしても、まずダートは泥んこ、芝も泥んこのカオス馬場になるでしょうし、もう小倉2歳ステークスとか最初から予想しない方がいいんじゃないかと思ってきました(苦笑)
【2016】新潟記念 予想考察
新潟記念 有力馬考察
アルバートドック
小倉大賞典と七夕賞で今年は重賞2勝。ここを勝って秋は大舞台へ挑戦、というシナリオなんだと思うが、この馬はここ最近の走りを見ているとどう見てもローカル小回り巧者。エプソムカップあたりで何もできなかったのに対して、七夕賞では圧巻の強い内容。あそこまでレースぶりに差があるとなると、どうしてもローカル小回り巧者と思わざるを得ません。
先輩のディープ産駒のダコールと同じでコーナーで小脚が使えるタイプになってきたので、どうしてもローカルのコースのほうが合う模様。もともと折り合い面に不安がある馬でもあったので、道中でペースが流れる小回りのほうが向くんだと思います。まず道中でペースが緩む新潟コースは合うとは思えませんが果たして。
ダコール
上のアルバートドックのところで書いたことがほとんど一致する馬。この馬はもう何度も書いているように、コーナリングの立ち回りと直線の一瞬の決め手で勝負する馬で、よく「直線の長いコースのほうが更に・・・」みたいなことが新聞で書かれているが、どう考えてもローカル小回り巧者。
昨年は新潟大賞典でこのコースでも勝利を収めているが、あのレースは超のつくスローペースからの一瞬の決め手勝負になったのが向いた感じで、新潟コースでの純粋なタフな末脚比べになると分が悪い感じも。ただ、そもそもここでは能力上位な感じもあるので侮れない一頭だとは思います。
アデイインザライフ
新馬戦を勝ってから京成杯、弥生賞といきなり重賞に挑戦してどちらも3着。この破天荒なローテーションでの成績を見ても間違いなく能力はあるはずで、途中で少し足踏みはしたがここ2戦の連勝こそがこの馬の本来の実力だろう。
特にこの馬の強さが際立ったのは2走前の1000万条件のレースで、道悪馬場でどの馬も苦しむ中で一頭だけグイグイ伸びてきたのは圧巻だった。あれを見ても完全にタフなレース向きの重いディープインパクト産駒という感じで、系統的にはタッチングスピーチやマリアライトと同じと見て良さそう。
母父サクラバクシンオーの馬はフットワークが大きくてグイグイ伸びる馬になりやすく、キタサンブラックなんかもそんな感じ。間違いなく大箱コースは合うはずで、タフな差し比べレースは一番向きそう。少し道悪くらいになれば更に評価してもいいと思う。
マイネルミラノ
エプソムカップは舐められての楽逃げで3着好走。函館記念は明らかに先行馬不在の中で楽なペースで逃げられたことで重賞初勝利。3走以前のレースを見てもわかるように、楽に逃げられなければサッパリな馬で、今回は同型のメイショウナルトがいる上に外回りの新潟コース。外回りのコース自体はゆったり走れるのでいいと思うが、ここ2走が展開が向きすぎているだけに評価しづらい。
昨年の2着にしても道悪馬場で後ろが差せなかった恩恵を受けた感じで、今年も馬場が渋るのを待つ感じになりそうだ。
ベルーフ
もうこの馬は小倉記念の時に書いた考察が全てだと思うので、そのまま転載します。
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ハービンジャー産駒はとにかく上級戦で期待値が低いというのは初年度産駒の頃から言ってきたが、その理由は上級戦で通用する決め手がないことと、馬群が破れないというのが大きな要因か。先週のクイーンSでもテルメディカラカラは絶好位で回ってきたにもかかわらず、ごちゃついて伸びきれずに終わった。ああいうのがハービンジャー産駒の本質なんだろう。だからこそハービンジャー産駒が好走できる重賞は限られている。その1年の中で最もハービンジャー産駒が走りやすいレースこそ、この小倉記念ではないだろうか。
実際にベルーフは生涯で2回重賞で馬券に絡んでいるが、そのどちらのレース内容を見ても、京成杯は大外一気で消耗戦を突き抜けた格好で、昨年の小倉記念も持久力勝負を大外ブン回しで凌ぎ切った感じ。まさしく小回り持久力勝負で大外をぶん回した時しか走らない馬と言って良さそうで、そんなほとんど適正条件がなさそうな馬が、今回は絶好の条件に使ってきます。
能力的に見ても、全く適性なかった日経新春杯でもそれなりに走れているのを見ても十分にここでは上位なはずで、それなりにペースが流れればまず馬券圏内には来ると見ています。
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この馬はとにかく小回りコースで大外ブン回しでも届く消耗戦にならなければ好走できない馬。1年でもベスト中のベストといえる小倉記念で2着に好走した後に、今度は道中でペースが緩んで最後は決め手を要求される新潟コース替わり。普通に考えて適性があるはずがなさそうで、ここはまず最初にバッサリ切ろうと思います。
今年の新潟記念は上位人気馬に買いたい馬が全くいません。この5頭の中では唯一買いたいのはアデイインザライフくらい。ここまで買いたくない人気馬ばかりな上に、新潟記念は毎年大荒れするのが定番のレース。その上で新潟芝コースは馬場傾向が顕著になってきているとなれば、結構勝負したいレースになるかもしれません。
毎年、人気薄が好走してくるレースですが、今年に関して言えばこの馬が面白そう。
この馬は過去の戦績を見てもとにかく新潟コースしか走らない馬。というよりもシンボリクリスエス産駒のキレ者系の馬はなぜか新潟コースしか走らない馬が結構いるんですよね。
昨年の新潟開設50周年記念では大外枠から突き抜けての勝利。その勢いで臨んだ昨年の新潟記念は馬場の伸びない部分を通って4着と大健闘。その後は重賞戦線で苦戦していますが、ここ2戦は中日新聞杯は慣れない逃げの手を打ったのが敗因で、前走は躓くロスがありました。
今の外差し馬場はこの馬にとってはベストなはずで、陣営もベスト舞台のここはメイチで仕上げてきているはず。とにかく外枠さえ引いてくれれば本命の最有力候補になるかもしれません。
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