サウジアラビアロイヤルカップ2023の予想を公開!
公開日:
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最終更新日:2023/10/12
重賞レース考察・予想
サウジアラビアロイヤルカップ2023(東京芝1600m)の予想です。
10月7日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はボンドガール、シュトラウス、ゴンバデカーブース、ウインアクトゥールなど。東京競馬場の芝1600mで行われるGIIIです。
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サウジアラビアロイヤルカップ 2023 予想
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サウジアラビアロイヤルカップのレース概要
世代限定重賞としては最も早い時期に東京競馬場で開催されるレース。暮れの2歳GIに向けてのステップレースとしてもちょうど良い時期にありますし、3歳時に日本ダービーやオークスを目指す馬にとって東京競馬場を試走する上で格好のレースと言えるでしょう。
そんな大きな舞台を目指す馬にとって格好のレースということもあり、毎年素質馬が出走してきて圧巻のパフォーマンスを見せることが多い傾向。過去5年の好走馬を見ても、グランアレグリア、サリオス、クラヴァシュドール、ステラヴェローチェ、スタニングローズ、ドルチェモアといった馬がその後にGIで馬券圏内に好走していますし、そんなレベルの高い馬たちが出走してくるレースという認識でいいはずです。
これまでの2歳重賞では素質よりもキャリアが重要と散々書いてきましたが、このサウジアラビアロイヤルカップに関しては素質が高すぎる馬が出走してくるので「キャリアの豊富な馬を素質馬が凌駕する」傾向にある感じ。次項でも詳しく書きますが、キャリアを積んでいる馬よりも1戦1勝の評判馬の成績が良くなっています。
昨年は断然人気のノッキングポイントが馬券外に飛んで波乱の結果に。ただ、その昨年を除けば比較的平穏な配当結果になっています。あまり荒れないレースでしょう。
データ的な見地からの考察
東京競馬場の長い直線でとにかく速い上がりを使える馬が有利なレース。過去9年を見ても上がり1位を使って馬券圏外になった馬は1頭しかいませんし、その馬券圏外になったのも重賞初年度で重馬場の多頭数レース。基本的には速い上がりを繰り出せる馬は問答無用に信頼していいレースでしょう。
前項で書いた通りでサウジアラビアロイヤルカップはのちのクラシック好走レベルの馬が出走してくるレース。ノーザンファーム生産のエース格が出走してくるわけで、そうなればノーザンファーム生産馬の好走率が高くなるのも当然です。だいたい複勝率は6割を超えるレベルです。
前項で書いた通りでサウジアラビアロイヤルカップはキャリアよりも素質が問われるレース。のちにクラシックで勝ち負けするような馬が出走してくるので、新馬戦から圧倒的なパフォーマンスを見せた馬の方が成績が良くなっています。こうしてみても前走新馬戦組は複勝率5割超えです。
前走競馬場別の成績を見ると、東京競馬場や新潟競馬場のような左回りで直線の長いコースを使っていた馬の成績が圧倒的。一方で右回りコースを使っていた馬の成績は良くなく、特に前走で中山競馬場を使っていた馬は(0-0-0-20)と最悪な結果に終わっています。
ラップ的な見地からの考察
昨年はグラニットが大逃げを打って特殊な展開。そういう特殊な展開にならなければ、まだキャリアの浅い馬同士で少頭数のレースになりやすいのでスローペースはほぼ確定的。前半から中盤はゆったりと流れて、直線でどれだけ速い上がりを使えるかが重要になります。
血統的な見地からの考察
過去2年はディープインパクト系とキングカメハメハ系の馬で上位独占。過去5年で見ても、不良馬場だった2020年を除けば父サンデーサイレンス系とキングカメハメハ系で上位は独占されていますし、瞬発力に秀でた王道血統が有利なレースでしょう。
レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?
今週が東京競馬場は開幕週。最近の秋の東京競馬場は開幕週から決め手が問われる馬場コンディションになりますし、単純に前有利な馬場というわけではなさそうです。
今年もボンドガール、シュトラウス、ゴンバデカーブースなど素質が高そうな馬が多数出走。少頭数ではありますが年末と来年の大舞台に繋がるレースになりそうです。
考察まとめ
【レース質】東京の長い直線で素質と瞬発力が問われる。<□□□■>
【波乱度】強い馬が純粋に強いレースなのでそこまで荒れない。
【ラップ特徴】キャリアが浅い馬同士のレースなのでスロー濃厚。
【血統特徴】瞬発力に秀でた王道血統が優勢。
【狙えるタイプ】上がり1位を出せそうな馬。
【狙えるタイプ】ノーザンファーム生産馬。
【狙えるタイプ】前走新馬戦組。
【狙えるタイプ】前走左回りコース(東京or新潟)を使っている馬。
サウジアラビアロイヤルカップ 2023の印
【本命 ◎3 ボンドガール】
東京芝1600mは大レースがたくさん行われるということもあって新馬戦もハイレベルになりやすいが、歴代の東京芝1600mの2歳新馬戦でも上がり33.1より速い末脚を使ったのは8頭だけ。
この馬を除く7頭のうちモズメイメイ、モリアーナ、サリオスがその後に重賞を制覇。レイベリングとカレンブーケドールがGIで馬券圏内に好走していますし、東京芝1600mでそれだけ速い上がりを使えるということはその時点で重賞級の素質があるということでしょう。
しかもこの馬の新馬戦の走破時計は上記8頭の中でもずば抜けて優秀な走破時計。この新馬戦の走破時計とレースラップを見た時に「評判馬がズラリと揃った超ハイレベル戦。前半スローとはいえ後半3F=33.3でこの時計は素晴らしいですし、上位2頭はそのまま暮れのGIで上位争いになるような馬か。」と回顧に書きましたが、上位馬のその後の戦績を見てもその見立て以上にハイレベルだったと考えていいか。
唯一の不安材料は調教でも垣間見せている折り合いですが、内枠を引いて前に壁が作れそうですし、頭数の割にそこそこペースは流れそうなメンバー構成。折り合いさえつけばここはどれくらい強い勝ち方をするかに焦点が行くレースだと思います。
【対抗 ◯4 エコロマーズ】
新馬戦は今年行われた福島芝1800mの2歳戦で最も遅い走破時計になるが、この日の福島芝は雨の影響でかなりのタフ馬場。
馬場差+1.7を考慮すれば時計レベルは最も優秀に見えますし、普通はこんなタフな馬場で2歳新馬が走ったらバテバテのレースになりそうなものですが、このレースはラスト12.5でそこまで減速もしていない。おそらく上位馬はそれなりに強いと見ていいでしょうし、最後に流していたこの馬は普通に強い競馬をしていたと思います。
前走のアスター賞はスタート直後に寄られて後方に下がる不利。途中で11.3のラップを踏んだ加速地点で外を回って押し上げる競馬は厳しかった感じで、最後の1ハロンも11.3で加速ラップで終わってしまっては差し込むことは不可能だった。
前走中山コース組の成績は最悪ですし、馬キャラ的にも東京コースよりも小回りコース向きだとは思いますが、ボンドガール以外に買いたい馬がこれぐらいしかいない。ボンドガール以外の馬とは素質互角かそれ以上だと思いますし、今年のサウジアラビアロイヤルカップはこの馬が2、3着に来れるかどうかが焦点になる。
【単穴 ▲2 ゴンバデカーブース】
新馬戦は東京マイルで水準レベルの時計で逃げ切り勝ち。ほとんど子供扱いした2着馬が次走で勝ち上がってサフラン賞でも4着に走りましたし、そこまでメンバーレベルも悪くなかったか。
サウジアラビアロイヤルカップは前走東京競馬場組や前走新馬戦組が強いレースですし、母父ディープインパクトならそれなりにキレる脚も使えそう。あとは今回控える競馬に対応できるかどうか。
【特注 ☆1 シュトラウス】
1月生まれでこの世代でも最初に入厩してトレーニングを重ねていた馬で、そんな完成度の高い馬が道悪馬場で低調なメンバーレベルの新馬戦に出走すればあれぐらいの着差はつくよなという感じ。それでも最後までほぼ追わずの勝利でしたし、素質が高い可能性はあるでしょう。
ただ、その新馬戦の前に武井調教師が「一気にテンションが上がりノーコントロールになる」「まだ気持ちのコントロールが難しくて、ちょっとしたことでスイッチがオンになっちゃう。レースはプレッシャーなくうまく運ばないと。」と精神面の難しさを再三コメントしていた点が不安。今回はおそらく控える競馬になるでしょうし、この枠だと周りに馬がいて揉まれる競馬にもなりそう。一気にメンバーレベルも上がりますし、上手くコントロールできずに自滅する可能性は結構あると思います。
加えてこのブルーメンブラットの家系はどの馬も新馬戦は勝つのですが、2戦目以降で人気になってぶっ飛ぶのがお決まりのパターン。おそらくは精神面に問題があるためにレースレベルが上がる2戦目以降で脆さを出すんでしょう。
まぁそれでも前走東京競馬場組で前走新馬戦組でノーザンファーム生産馬。データ面には完全合致するのでこれぐらいの評価はしておきます。
【△6 ウインアクトゥール】
新潟外回りコースでホルトバージ程度に追い負けている点を見ても決め手勝負は合わなそう。父ゴールドアクター×母父チチカステナンゴという血統背景からも東京マイルでスパッとキレる脚は使えないだろう。
ただ、鞍上が横山武史騎手となると悠長に構えて決め手勝負に持ち込むとは思えないところ。おそらく早めにエンジンを踏みにいって脚を使い切る競馬をしてきそうですし、昨年のグラニットやシルヴァーデュークのような競馬で粘り込む可能性はあると見て抑えた。
【△7 レーヴジーニアル】
初戦は喉の問題もあってか全く走ることができず。2戦目の前走は超タフな馬場でハイペースの逃げを打ってそのまま押し切り勝ち。馬場や展開を考えれば強い競馬だったが、果たして控える競馬だったり普通の馬場でどこまでやれるかは未知数。
父モーリスで母は阪神ジュベナイルフィリーズを制したレッドリヴェール。血統のスケール的には東京マイルの王道条件で通用するものがありそうですし、ここでの変わり身には警戒しておく。
【△9 マイネルブリックス】
新馬戦はコーナー部分で不利があってスムーズな競馬ができず。2戦目で一変したが、新潟芝1800mにしてはペースが流れて上がりがかかったことで展開が向いた感じがしました。
その前走内容を見ても速い上がりが求められる東京マイルはどうかと思いますが、まだキャリアの浅い2歳馬で未知数な部分も大きいですし、昨年のグラニットやシルヴァーデュークのような競馬で粘り込む可能性はあると見て抑えた。
【推奨買い目】
三連複2頭軸流し 3,4→2,1,6,7,9 (3,4,2は重ね買い)
三連単 3→4→2,1,6,7,9 (3→4→2,1は重ね買い)
三連単 3→2,1,6,7,9→4 (3→2,1→4は重ね買い)
【買い目及び予想のポイント】
ここは断然人気でも◎ボンドガールは仕方がなさそう。2、3着に来る伏兵として◯エコロマーズに期待したい。シンプルに三連複2頭軸流しと三連単のエコロマーズ2、3着固定を買って、なんとかシュトラウスが暴走して飛んでくれると配当的には嬉しい。
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