スプリンターズS [3] 買えるサンデー系と買えないサンデー系
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GIレース考察・予想
アーセナルがまたしてもチャンピオンズリーグで負けました。。。
バイエルンミュンヘンと同じグループにいながら、2弱のディナモモスクワとオリンピアコスに2連敗なわけですから、つまりもうグループリーグ敗退は決定的です。
リーグ優勝も絶望的ですし、もう9月末の時点で欧州サッカーは終了、な気分に朝からどんよりと心が暗いです。
まぁ気を取り直してスプリンターズステークスの考察に行きましょう。
買えるサンデー系と買えないサンデー系
前回、前々回のエントリーで血統とラップ面からスプリンターズステークスの本質についてを見てきました。
その中で、超前傾ラップになることによってサンデーサイレンス系の期待値が下がっていることについてを解説しました。
結論から言って今年もサンデーサイレンス系を軽視したほうがいいとは思います
ですが、競馬というのはその時その時走るメンバーが違うわけで、そのメンバーも見ずにただデータや血統だけで「サンデー系は買わない」と断言してしまうのは、最近よくこのサイトに出てくる
な人たちと同じでしょう。
きっと藤原竜也な人たちは今年のメンバーを見ないで、サンデーサイレンス系は軽視、となるはずです。ですが、競馬ってそこまで簡単なものではない。ちゃんとその時その時に出走する馬と向き合ってこそ、初めてデータや血統というものが生きてくるんだと思います。
というわけで改めて考えてみましたが、
出馬表をじっくり見てみるとサンデーサイレンス系をただそれだけで軽視していたらまずい気がします
というのも、今年の父が非サンデーサイレンス系の出走馬を見てみますと、、、
アクティヴミノル 父スタチューオブリバティ
スギノエンデバー 父サクラバクシンオー
ティーハーフ 父ストーミングホーム
ハクサンムーン 父アドマイヤムーン
ビッグアーサー 父サクラバクシンオー
ベルカント 父サクラバクシンオー
マジンプロスパー 父アドマイヤコジーン
リッチタペストリー 父ホーリーローマンエンパイア
リトルゲルダ 父クロージングアーギュメント
まず、ベルカントとスギノエンデバーとビッグアーサーに関して。おそらくベルカントは1、2番人気に推されるでしょうし、ビッグアーサーも出走できればそこそこの人気になりそう。
ただ、スプリンターズSって父サンデーサイレンス系と同じくらいサクラバクシンオー産駒も走らないレースなんです
過去の好走血統表をもう一度見てみましょう。
ご覧の通り、かなりの頭数出走しているにもかかわらず、馬券に絡んだのは2010年のカノヤザクラのみ。
サクラバクシンオー産駒はスピードに特化した傾向があるので、テンのスピードには対応できるんですが、最後の坂の部分でどうしてもバテてしまうんですよね。今回のベルカントなんてモロにこれにあてはまりそうだなと思っています。ビッグアーサーは最後の坂もいけそうな気がしますが、血統的には怖いですよね。
アクティヴミノルに関しては、血統的にも問題なく、臨戦過程的にもスプリンターズSで好走できる下地はありますが、いかんせん前走の走破時計とペースが遅い。かなり恵まれての勝利と言える感じで、今回はもっと厳しいペースになるでしょうから、そこでパフォーマンスを上げるのは相当厳しいと思います。
マジンプロスパーとリトルゲルダに関しては近走のパフォーマンスを見てもちょっと往年の能力はなくなってしまった感じ。マジンは大外枠でも引いたら何かがとち狂ったら一発なくはないと思いますが、リトルゲルダはもともと平坦コース向きですし中山は厳しいと思います。
ハクサンムーンはここが狙い目、という方も多いでしょうが、明らかにここ最近テンのダッシュ力に衰えが見えています。陣営は「何が何でも逃げる」と息巻いていますが、恐らく今のテンのスピードを見ていると煙幕にすぎず、物理的に逃げられない気がします。能力的に通用していいと思いますが、高松宮記念ほど人気は落ちないでしょうし果たしてここで狙うのが得策かは微妙です。
となると、残るのはティーハーフとリッチタペストリー。
ティーハーフは能力的に通用して全く問題ないんですが、気になるのはその脚質。函館スプリントSでも見えたようにテンのダッシュ力は基本的にない馬ですから、スプリンターズSのテンの早さですと後方に置いていかれる可能性が非常に高い。その上で、このレースは差し、追い込みがほとんど決まらず、好位組が渋とく伸びて好走というパターンばかりなので、確実に後ろからになる馬は買いづらいです。
リッチタペストリーはもう本当にギャンブルでしょうね。Twitterで質問頂いた方に軽く返答しましたが、こういう馬は人気なければ評価すればいいし、人気ならば軽視すればいい。ロケットマンとウルトラファンタジーを思い浮かべて評価すればいいかと思います。スタートは上手そうなのである程度前で競馬できる点は魅力で、人気がなければ重い印を打つかと思いますが本命までは打つかどうか。。。
と、非サンデーサイレンス系の出走馬を見てきましたが、
本当にこの中から本命を打てる馬っていますか???
なかなか血統理論やデータに縛られてしまうと、この中から本命を選ばなければいけないという強迫観念に襲われてしまうと思いますが、実際、今年の出走馬のほとんどは父サンデーサイレンス系なわけで、過去のデータを覆す可能性は相当あると思います。
父サンデーサイレンス系は不利な条件ということを重々認識した上で、買えるサンデー系と買えないサンデー系をきちんと見抜くことが、今回のスプリンターズステークスのポイントになると私は考えます
「父サンデーだから切り!(キリッ」みたいな安易な考えではなくて、「どのサンデー系なら買えるか?」という柔軟思考で臨みたいです。
さて、では父サンデーサイレンス系が多数出走してくる中でどういったサンデー系が買えて、どういったサンデー系が買えないのか?
前回のエントリーで述べたように、父サンデー系が買えない理由は「超前傾ラップで前半にスピードを要求されつつ、最後は急坂を凌ぎきるスタミナが要求されるレースで、サンデー系の売りであるキレ、瞬発力を活かせる舞台ではないから」でした。
じゃあつまり、単純にこうは考えられないでしょうか?
× キレ、瞬発系のサンデーサイレンス系
◯ スタミナ、持久力系のサンデーサイレンス系
といったところで、今回の父サンデー系の馬たちをこの視点から見てみましょう。
ウキヨノカゼ 父オンファイア ×キレ、瞬発系
ウリウリ 父ディープインパクト ×キレ、瞬発系
コパノリチャード 父ダイワメジャー ◯スタミナ、持久力系
サクラゴスペル 父サクラプレジデント ◯スタミナ、持久力系
ストレイトガール 父フジキセキ △ただし、この血統はレース相性良い
バーバラ 父ディープインパクト ×キレ、瞬発系
フラアンジェリコ 父ネオユニヴァース ◯スタミナ、持久力系
ベステゲシェンク 父ディープインパクト ×キレ、瞬発系
ミッキーアイル 父ディープインパクト ×キレ、瞬発系
レッドオーヴァル 父ディープインパクト ×キレ、瞬発系
もう今年のサンデー系出走馬のほとんどがディープインパクト産駒なわけです。ディープインパクト産駒は間違いなくキレ、瞬発系ですから、前回のラップ考察の分析を考えてもスプリンターズステークスに適性が合うはずがないと考えられます。全兄弟のオンファイア産駒も似たようなことが言えるでしょう。
今回のスプリンターズステークスは父サンデーサイレンスを嫌うのではなく、父ディープインパクト産駒を嫌う、というのが正解なレースな気がしています
恐らくこの産駒はスプリンターズSへの適性はないでしょうから、多数出走しているこの血統を最大限に嫌い、その上で向きそうな父サンデー系を評価し、非サンデー系をうまく取捨するのが的中への道筋かな、と考えています。
もちろん今回のエントリーは血統のみを扱っていますので、個体のテンのスピードだったり持ち時計というのはこれからそれぞれ見ていきます。
ただ、ざっくりと今回までの3回のエントリーで、大まかなスプリンターズSの狙い目は見えてきたんじゃないでしょうか?
最後にそれをまとめておきます。
(1)父サンデー系が走らないのはコース形態に起因する超前傾ラップが原因。ただし、今年は父サンデー系が多数出走しているため、その取捨がポイントに
(2)例年早い時計での決着になるレースだが、今年に関しては主要トライアルレースでその時計に対応できるような強い馬が出てきていない。別路線組の台頭も十分にありそう
(3)非サンデー系の馬たちをざっくり見ても信頼できる馬が皆無。安易に非サンデー系から本命馬を選ぶという短絡的思考はいかがなものか
(4)父サンデー系の中で買える馬と買えない馬を選ぶのが今回のレースのポイント。キレ、瞬発系のサンデー系を軽視し、スタミナ、持久力系のサンデー系を重視したい
(5)今回は多数のディープインパクト産駒が出走。キレ、瞬発系のサンデー系の代表格であり、今回のスプリンターズSは父サンデー系を軽視するというよりは、父ディープインパクトを軽視する考えで臨みたい
というわけで、上記考察を踏まえた上で今一番買いたい馬はこちら。
人気は相当に落ちそうですが、普通に能力比較をすればこの中では5本の指に入る馬じゃないでしょうか?血統的にも父は持久力系のサンデーサイレンス系ですし、時計さえ対応できれば有力候補と見ています。
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10/4(日)
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昨年は新潟開催でしたが、
今年は従来の中山開催で行われるスプリンターズS。
同じG1の1200M競走である、
3月29日(日)高松宮記念(G1)は参考になりそう・・・
と思うかもしれませんが、
コースの特徴も開催の季節も異なる為、
実はほとんど参考になりません。
実際、高松宮記念に出走していなかった馬の方が
好成績なのです。
その理由は、このコースはスピードだけで押し切るのは困難で、
高松宮記念以上にパワーと底力が求めらるという事です。
それでは、今年のスプリンターズステークスの
傾向と特徴を見て勝ち馬を紐解いていきましょう!
◆──────────────◆
■日本馬の6歳以上は不振な傾向にあります。
パワーと瞬発力がいるレースですので、
衰え始める年齢である6歳以上の馬は不振に終わってしまうのでしょう。
ただ、海外馬の年齢別成績を見ると、
3着以内に好走したのはすべて「6歳以上」の馬です。
海外馬を評価する際は、「6歳以上」の馬を重視すべきでしょう。
■1~3番人気の馬が連対を外したデータは、
過去10年のレースの中では、1度もありません。
更に、過去10年で実に7回も6番人気以内の馬が結果を出しています。
人気にはあまり逆らわない方が賢明だと言えます。
■過去10年で連対している馬の95%は重賞で2勝以上している傾向があります。
このデータも見逃し厳禁ですので、
過去データをしっかり見ていきましょう。
■ステップレースももちろん参考になります。
スプリンターズステークスの10年間で馬券圏内に入った30頭中13頭は、
セントウルステークス出馬組が来ています。
◆──────────────◆
これらのデータを見ると一見、
実力馬ばかり来るように思うかもしれませんが・・・
実は1頭だけ、この夏で覚醒を遂げ、
成長が著しいと騒がれている伏兵馬が!!
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詳しいレース解説と併せてご覧ください。
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