ファンタジーステークス2023の予想を公開!
公開日:
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最終更新日:2023/11/08
重賞レース考察・予想
ファンタジーステークス2023(京都芝1400m)の予想です。
11月4日に京都競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はシュークリーム、クイックバイオ、ドナベティ、キャンシーエンゼルなど。京都競馬場の芝1400mで行われるGIIIです。
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ファンタジーステークスのレース概要
京都芝1400mで開催される牝馬限定重賞。暮れの阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦としての位置付けのレースですが、そもそも本気でマイルGIを狙うような馬が前哨戦で1400mには使いませんし、同週に同じ1400m重賞の京王杯2歳ステークスがあるので関東馬もあんまり出走してこない。そんな事もあって以前は本当に酷いメンバーレベルになることが多く、年間の重賞の中でも最も酷いメンバーレベルで行われていました。
ただ、最近はあまりにメンバーレベルが低いことで、逆に賞金を加算するためにここを使う有力馬も増えてきた感じ。特にノーザンファーム生産馬が使い分けでこのレースを選ぶことが増えてきた感じで、2019年のダノンファンタジー、2020年のレシステンシアあたりはこのレースをステップにして阪神ジュベナイルフィリーズを制しました。そんなこともあって近年は少しずつレースレベルが上がってきているように感じます。
阪神開催の昨年はメンバーレベルが低くて波乱が起きた感じですが、それ以外の直近の結果を見ても中波乱ぐらいまではあっても極端な大波乱にはなっていません。ある程度傾向がはっきりしているレースでもありますし、想定の範囲内の波乱ぐらいがあるレースかなと見ます。
データ的な見地からの考察
※京都競馬場で開催された近5年のファンタジーステークスの馬体重別成績
2歳のこの時期での完成度が問われるレースで、なおかつ1400mの短い距離なのでスプリント適性も要求される。そんな事もあってこのレースはある程度馬格が大きい馬の方が有利になっており、440〜479kgぐらいの馬体の馬がよく走っています。
※京都競馬場で開催された近5年のファンタジーステークスの前走距離別成績
また、これは2−3歳の1400m重賞全てにおいて言える事なのですが、短距離適性が高いスピードタイプが多数出走してくることでこの時期の1400m重賞は激流ハイペースになることが多い。そういう流れになると1200mの距離から延長ローテで挑んできた馬はスタミナ的に厳しくなることが多く、一方で1600m以上の距離から短縮ローテの馬はスタミナを活かして優位にレースを進めることができます。こうして前走距離別データを見ても明らかに短縮ローテが有利なのは一目瞭然です。
ラップ的な見地からの考察
京都芝1400mはスタート直後に坂があってテンのペースはそこまで速くならないのが特徴。阪神芝1400mはテンからガツンと速くなることが多いですが、こうして京都開催の過去5年のラップ傾向を見ても速く流れたのは2019年ぐらいです。それでもなお短縮ローテが有利というのは面白いものですね。
血統的な見地からの考察
直近の京都競馬場で行われた年の血統傾向を見てみると、父or母父がサンデーサイレンス系だった馬しか走っていない感じ。しっかりと決め手が問われる京都外回りコースで行われるレースですし、サンデー系由来の決め手を備えた馬が有利な傾向が出ています。
サンデー系の中でもディープインパクト、ダイワメジャー、フジキセキの系統を持つ馬がよく走っている感じ。ディープインパクト系は言わずもがな才能がずば抜けていますし、ダイワメジャー、フジキセキはサンデー系の中でも1400m適性が非常に高い系統です。
レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?
京都競馬場は今週がBコース開幕週。ラチが外に動きますが、どうも今開催の京都芝はそこまで超高速の路盤ではないので、コース変更後も極端に速い時計は出ないと見ています。差しもそれなりに決まるんじゃないでしょうか。
今年の出走メンバーは函館2歳ステークス覇者と小倉2歳ステークス覇者がどちらも牡馬という事もあって重賞実績ある馬が不在。前走1200m組がほとんどですし、そこまでメンバーレベルは高くないと見ています。
考察まとめ
【レース質】現時点での完成度と経験値が問われる1400m戦。<□■□■>
【波乱度】大波乱まではないがそれなりの波乱はある傾向。
【ラップ特徴】ゆったりと流れることが多いが、今年は1200m組が多いので速く流れるかも。
【血統特徴】SS持ちが優勢、特にディープ、ダイワメジャー、フジキセキ系。
【狙えるタイプ】ある程度馬格が大きい馬(440〜479kg)。
【狙えるタイプ】前走から距離短縮ローテの馬(延長ローテはダメ)。
ファンタジーステークス 2023の印
【本命 ◎7 セントメモリーズ】
初戦は芝のスプリント戦で圧巻の末脚を披露。前走のりんどう賞は初の1400mで距離を測るような騎乗だったが、超高速馬場で最後は最速上がりで差し込んできて差のない内容。折り合いを考えればペースが流れる方がいいと思いますし、今回はほとんどの馬が延長ローテのスピードタイプということを考えると、同距離ローテで鋭い決め手が使えるこの馬はハマりそうな感じがします。
【対抗 ◯8 テラメリタ】
初戦は低調なメンバー相手にスローペースに恵まれたとはいえまずまずの内容。前走のクローバー賞はスタートで出遅れて後ろから。あまりにタフな馬場で本来の能力は発揮できなかったでしょうし、そんな中でも溜めて差す競馬が経験できたのはプラスだったか。今回は数少ない短縮ローテの馬になりますし、母テラノヴァなら良馬場の1400mぐらいの条件は合いそうな感じがします。
【△4 クイックバイオ】
ここに来ての2連勝は1400mが合っていたのもあるが川田騎手は完璧に乗っていた感じも。今回のメンバーの中では同距離ローテで控える競馬もできそうですし、相対的にやれていいんじゃないでしょうか。
【△5 ヒヒーン】
初戦は超スローを先行して展開に恵まれた感じ。新潟2歳Sは若干折り合いを欠いていたとはいえ負けすぎですし、どれくらい能力があるかがまだわからない。今回は3頭しかいない短縮ローテの馬ですし、この距離で上手く脚を引き出せれば。
【△16 ワイドラトゥール】
初戦はかなり低調なメンバー相手に相対的に勝てた感じ。今回のメンバーでは数少ない短縮ローテで差せる馬として期待はしたいが、今回は重賞のメンバー相手にどこまでやれるか。
【推奨買い目】
ワイド 7,8→7,8,4,5,16 本線
馬連 7,8→7,8,4,5,16 本線
三連複2頭軸流し 7,8→4,5,16 本線
単勝 8 テラメリタ ボーナス
【買い目及び予想のポイント】
ここはハイペースで短距離ローテと同距離ローテの差し馬しか来れないという決め打ち。その中でも枠が良くて妙味がありそうな◎セントメモリーズと◯テラメリタのダブル本命として、相手は「短距離ローテと同距離ローテの差しに回れそうな馬」で決め打ちで狙いたい。
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