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京王杯2歳ステークス2023の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2023/11/08 重賞レース考察・予想

京王杯2歳ステークス2023(東京芝1400m)の予想です。

11月4日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:35です。出走馬はミルテンベルク、コラソンビート、アスクワンタイム、ゼルトザームなど。東京競馬場の芝1400mで行われるGIIです。

 

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京王杯2歳ステークス 2023 予想

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京王杯2歳ステークスのレース概要

東京芝1400mで行われる2歳限定重賞。朝日杯フューチュリティステークスや来年のNHKマイルカップを本気で狙う馬はこの距離を使ってきませんし、意味合いとしてはこれまで1400m以下の短距離戦を使ってきた馬が「マイルもこなせるかお試し」で起用することが多いレースです。

昨年のロンドンプランこそ不発に終わりましたが、基本的には函館2歳ステークスや小倉2歳ステークスなどのスプリント重賞を使ってきた馬が中心になるレース。あんまり初戦でマイルを使ってここへ挑戦という馬は多くありません。

 

ここ2年は1、2番人気の馬がぶっ飛んで波乱の結果に。昨年は小倉2歳ステークス覇者のロンドンプランが大外枠で厳しいレースになりましたし、一昨年は2歳スプリント重賞の好走馬が不在。実績ある馬が不在か力を発揮できない時は波乱になるイメージです。

 

データ的な見地からの考察


※過去10年の京王杯2歳ステークスの所属別成績

昨年は関東馬が牡馬クラシックを席巻したように関東馬の活躍が目覚ましいですが、この京王杯2歳ステークスは関西馬が優勢な結果。勝率、複勝率、回収率と全て関西馬優勢の成績が出ています。

 


※過去10年の京王杯2歳ステークスの前走クラス別成績

前述の通りでこのレースはマイル以上の距離でデビューした素質馬があんまり出走してこないこともあり、前走で重賞を使っていた実績馬の成績が優秀。それと同時に前走新馬組もそれなりに走っていますね。

 


※過去10年の京王杯2歳ステークスの前走レース別成績

こうして見ても前走が小倉2歳ステークスと函館2歳ステークスだった馬の成績が優秀。これらのレースで勝ち負けしていたような馬は素直に信頼していいレースだと言えます。

 

ラップ的な見地からの考察

東京芝1400mはスタート直後に登り坂があって前半ラップが速くなりにくい舞台。2歳戦なのでキャリアが浅い馬たち同士でペースもそこまで速くはなりませんし、基本的にはスローペースからの瞬発戦になりやすい。

以前はスローペースで先行した馬がだらーっと惰性で粘り込める舞台だったんですが、最近の東京芝1400mは馬場傾向の変化に伴い決め手上位の馬が鬼脚を使ってズバッと差し込んでくる末脚有利な舞台に変貌。とはいえ、2歳戦でしかも素質馬がそこまで出走してこないので、このレースに関してはある程度の位置からスムーズに運べる馬が有利になります。

 

血統的な見地からの考察

過去2年は父が非サンデーサイレンス系の馬が上位独占。過去5年単位で見ても父サンデーサイレンス系で勝利したのはモントライゼだけですし、そのモントライゼもサンデーサイレンス系の中ではスピードタイプのダイワメジャー産駒ですから、血統的にはキレるタイプよりもスピードに秀でた馬が走りやすいレースと言えるでしょう。

 

レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?

東京競馬場はBコース2週目。先週は天皇賞で恐ろしいワールドレコードが記録されましたし、Bコースに変更されたことで明らかに馬場が高速化している感じがします。現時点での天気予報を見ても週末の東京競馬場は晴れそうですし、絶好の馬場コンディションでの開催になるんじゃないでしょうか。

今年の出走メンバーは函館2歳ステークス覇者のゼルトザームと小倉2歳ステークス覇者のアスクワンタイムがどちらも出走。過去のデータから言えばこの2頭は非常に有利ですが、どちらも特殊なトラックバイアスを完全に味方にしての勝利に見えるだけに、波乱の結果になっても驚けません。

 

考察まとめ

【レース質】ゆったりした流れからセンスと決め手が問われる。<■□□■>

【波乱度】2歳重賞覇者が出てきたが、今年は波乱になってもいい。

【ラップ特徴】基本はスローになりやすいレース。

【血統特徴】非SS系が優勢。キレるタイプよりスピードに秀でた血統向き。

【狙えるタイプ】関西馬。

【狙えるタイプ】前走重賞 or 新馬組

 




 

京王杯2歳ステークス 2023の印

【本命 ◎12 ジャスパーノワール】

新馬戦は番手からの競馬で走りきれなかったが2戦目で逃げる競馬でガラリ一変。その前走は割とメンバーも揃っていましたし、走破時計1:08:9は2023年の新潟芝1200m全レースの中でも2番目の時計。しかも最速度計だったエールレヴリーの1勝クラスとは0.6秒ぐらいの馬場レベル差がありましたから、そう考えるとこの馬の勝ち時計が2023年の最速時計と見てもいいか。

その前走はラップ構成的にも優秀なもので、、、

<12.0 – 10.5 – 11.3 – 12.011.5 11.6> 前半3F=33.8

テンの3ハロンを33.8でかなり速いペースで進めておきながら、コーナー部分で一旦緩めて12.0を刻み、最後の直線でほぼ減速なしの11.5→11.6でまとめての逃げ切り勝ち。道中で溜めが効いているのも良いですし、それでいて最後にこのラップで走れていれば単純な一本調子のスプリンターというわけではないだろう。

ほぼ同配合のジャスパークローネという馬も本質はスプリンターでしたが、若駒時代は1400mもこなすような馬でしたし、おそらくこの馬もそういうタイプ。前走のテンスピードから今回のメンバーならすんなりと逃げられるでしょうし、上手く溜めを効かせて<11.5→11.3→11.6>=後半3F=34.4ぐらいのラップでまとめられれば普通に粘りこめていいと思います。

 

【対抗 ◯7 コラソンビート】

未勝利勝ちは逃げてワンサイドゲームだったがダリア賞はあっさりと差し切って勝利。自在性がありますし、新馬戦で先着された2頭が牝馬の世代最上位級ということを考えてもここで通用していいはず。

 

【単穴 ▲1 アグラード】

デビューから2戦はどちらも素晴らしい末脚を披露。特に前走は大外枠から終始外外を通っての差し切り勝ちで、メンバーレベルを考えてもかなり強い競馬だった。どうもかなり掛かるところのある馬なので、今回はルメール騎手から津村騎手に替わってどうかがポイント。

 

【特注 ☆8 ミルテンベルク】

父モーリスで母父ディープインパクト。母は1400mで全4勝を挙げた馬ですし、デビューから2戦を見ても溜めが効くタイプで生粋のスプリンターではなさそう。前走の勝ち馬アスクワンタイムより距離延長と東京コース替わりが向きそうで、鞍上がモレイラならこれぐらいの評価はしていいか。

 

【△2 ロジリオン】

デビューから3戦で見せた末脚はまずまずのものだが、未勝利勝ちはさすがに相手に恵まれた印象。後ろから行く脚質の馬ですし、今回は相手強化で前残り傾向の強いレースでどこまでやれるか。

 

【△6 ゼルトザーム】

函館2歳ステークスは驚きの重賞勝ちとなったが、初戦でダートを圧勝していたようにタフな馬場は得意としていたか。今回は高速馬場で距離延長での東京コースですし、どこまでやれるかは微妙なところか。

 

【△9 バンドシェル】

初戦は外を捲り気味に通って差し切るなかなか強い競馬。ただ、雨馬場のハイペース戦で展開が向いた感じはあり、今回は高速馬場でスローの前残り戦になった場合に同じような脚が使えるだろうか。

 

【△10 タイガードラゴン】

初戦は逃げての大楽勝だったが、超スローペースなのにどの馬にも絡まれずでかなり展開に恵まれていた。今回は初速を考えても逃げられなさそうですし、前走より厳しいレースになってどこまでやれるか。近年の京王杯2歳Sは完全な前残り決着が続いているので抑えてはおく。

 

【△11 アスクワンタイム】

使うごとにパフォーマンスを上げてきているが、前走の小倉2歳ステークスは外伸びのトラックバイアスで大外枠で出遅れたことで展開も向いていた。兄弟にボンボヤージやファンタジストがいる小倉巧者血統ですし、今回でパフォーマンスを上げることはなさそう。

 

【推奨買い目】

三連複 12→7,1,8→7,1,8,2,6,9,10,11 (12→7,1,8は重ね買い)

馬連 12→7,1,8

 

【買い目及び予想のポイント】

ここは大外枠でもこの頭数なら◎ジャスパーノワールが先手を奪ってくれることを期待。三連複フォーメーションで上手く高めが引っかかって欲しい。大外枠から行き切れるかが全てなので、吉田豊さんや江田照男さんは本当におとなしくしていて欲しいです・・・

 

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