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阪急杯2022の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2022/03/04 重賞レース考察・予想

阪急杯2022(阪神芝1400m)の考察です。

2月27日に阪神競馬場で開催され発走時刻は15:35です。出走馬はグレイイングリーン、ダイアトニック、クリノガウディー、タイセイビジョンなど。阪神競馬場の芝1400mで行われるGIIIです。

 

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阪急杯 2022予想

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阪急杯はどんなレースになりやすいのか?

阪神芝1400mで開催されるGII競争。このレースの意味合いは2つあり、まず1つ目は3月末の高松宮記念に向けたステップレースという側面。もう1つはなかなか目指す舞台が少ない1400m巧者が輝くためのレースという側面。当然、GIを目標とする馬が出走してくる年の方がレベルが高くなりやすく、高松宮記念で本命級に推されるような馬が出走してくる時は人気決着になることが多い。一方でそこまでメンバーレベルが高くならずに1400m巧者同志のいかにもGIII競争というレースになる年は割と荒れることも多いレースだ。

 

阪神芝1400mは最初のコーナーが長いためにテンのスピードが早くなりやすい舞台。距離的に短い阪神芝1200mよりもテンスピードは速くなりやすく、重賞レベルなら前半3ハロンが33秒台になることもザラ。テンから勢いがついて内回りコースで中盤も息の入れる場所がないラップ構成のまま直線に向く事が多く、直線が短いながら前の馬がバテてやたらに差しが決まりやすいのがこのコースの特徴。

 

そんな前傾ラップで上がりがかかって差しが決まるというレースになるがゆえに、この条件は圧倒的に距離短縮ローテが有利というのは重要なポイント。これは経験の少ない3歳戦の方が顕著に出やすいが、古馬牝馬同士の戦いでも昨年は2.3着馬がどちらも短縮ローテの馬だった。基本的に延長ローテは圧倒的に不利で、短縮ローテの馬を重視という考えで臨みたい。

阪急杯が行われる頃の阪神芝はまだ開幕してすぐで良好な馬場コンディションなので、激流でも前が止まらないのか差しが決まるのか、という点は当日の馬場傾向や展開などからもしっかり考える必要があると思います。

 

今年はどんなレースになりそうか?

週初めは日曜日の阪神競馬場は雨予報でしたが、土日ともに晴れて良馬場で競馬ができそう。土曜の馬場を見てもまだまだ路盤が硬くてフラットな馬場に見えますし、先行馬がマイペースで運ぶ展開になれば前は止まらないはず。先週の京都牝馬ステークスのような前残りレースになるかもしれません。

出走メンバーを見た感じではこの条件にしては逃げ先行馬が明らかに少ない印象。おそらくモントライゼが逃げることになりそうですが、それでもペースは上がらないんじゃないでしょうか。イン先行有利のレースになる可能性が高いと見ます。

 

考察まとめ

【レース質】激流で差しも決まる舞台だが、良馬場で先行馬不在ならイン先行有利の立ち回り戦濃厚<■□■□>

【狙えるタイプ】前に行ける1400m巧者

 



 

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阪急杯 2022の印

【本命 ◎13 モントライゼ】

昨年の勝ち馬レシステンシアと同じような血統イメージの馬で、レシステンシアはなんとか1200mもこなしてきましたが、この馬はもう少し長い距離で伸び伸びと先行してこそ。唯一の重賞勝ちの実績が芝1400m重賞になりますし、やはりこの馬のベスト条件は1400mでしょう。

正直、その1400m重賞勝ち自体は大して強いと思えるものではなかったが、この馬は朝日杯FSで見せたパフォーマンスが普通に優秀。折り合いを欠き気味に前半3F=33.7の超ハイペースで逃げたのだが、そんなペースで逃げても1400m地点ではグレナディアガーズを抑えて先頭。この時の1400m通過時計は1:20:3でしたし、2歳馬の走った芝1400m戦の時計としては破格のものといえるか。このレースだけ見てもこの馬は1400mなら相当に強いと思います。

ファルコンステークスは抜群のスタートを切りながら朝日杯FSの暴走を反省して控えたことが裏目に出た感じ。最後は完全に脚を余し気味に伸びての3着ですし、位置を取れていれば上位2頭とは接戦に持ち込めていたはず。このファルコンステークスは相当なハイレベル戦だったことを考えてもやはりこの馬は1400mなら強い。

そんな潤沢なスピードを見せていたためにその後は1200m以下の距離を使われることになったが、レシステンシアが例外であって基本的にダイワメジャー産駒はそこまで1200m以下の距離では走らない。葵ステークスでは位置を落として脚を余していましたし、アイビスサマーダッシュでは鬼門の内枠からスピード負けして位置が取れずでレースになっていませんでした。ダイワメジャー産駒はゆったり先行してスピードの持続力を活かしてこそで、ここ2戦のようなテンからガツンと速い純粋なスプリント性能を問われる条件は合わない。

というわけでここ2戦は適性外条件ということでノーカウントにして良さそうで、今回は久々にベスト条件に出走。フラット馬場で先行馬も十分に残れる馬場ですし、何よりも今年の阪急杯は先行馬の数が少ない。この馬のテンスピードがあれば逃げ or 外目の2番手が楽に取れるはずで、そういう競馬ができればこの条件のGIIIなら明らかに上位だろう。久々の適性条件で激走に期待したい。

 

【対抗 ◯3 リレーションシップ】

内枠から完璧な競馬ができたとはいえスワンステークスも0.3秒差。その時は間隔が短くてビッシリと追えていなかったが、今回はここを目標に調教量も質も十分。前走はマイルの距離が長かった上にチグハグな競馬で度外視できますし、逆に短縮ローテになる分で悪くない臨戦過程。先行有利の展開が想定されるのでスワンステークスのような競馬ができれば十分にチャンスあるか。

 

【単穴 ▲7 ヴィジュネル】

いかにもマクフィ産駒らしい1400m巧者で、中盤ラップが緩まない持続力勝負ならオープン重賞でも通用しそう。条件戦時代に好勝負したスカイグルーヴは京都牝馬Sで好走してきましたし、同じく差のない競馬をしていたグレイイングリーンが人気するならこの馬だって評価するべき。先行馬が少ないメンバー構成の中で前で競馬ができる点も魅力ですし、ここは普通にやれて良さそうだ。

 

【特注 ☆10 ダイアトニック】

もともと高松宮記念で激走したり函館スプリントステークスを圧勝したパフォーマンスを見ても短距離路線では現役最上位級。キーンランドカップで極重馬場を走ったことが影響したか一時はスランプに陥ってしまったが、陣営の果敢な努力のおかげもあって前走で復活。調教を見ても明らかに変わり身を感じさせましたし、これはもう走る気が戻ったと言っていいだろう。

その前走を見ても一旦は抜け出したところから若干伸びあぐねての4着。久々もありましたしマイルでは若干距離が長かったと見ていいか。今回は短縮ローテで1400mを挑める点も良いですし、もともとスプリント戦で先行できるような馬なので位置を落とすこともなさそう。ここは上位評価でいいか。

 

【△12 グレイイングリーン】

もともと若駒時代から芝の短距離で重賞級の素質を示していた馬で、奥多摩ステークスや新春ステークスで見せたパフォーマンスはここに入っても上位のもの。前走は圧巻の内容だったとはいえイン先行有利馬場で内枠から完璧な競馬ができていただけに、今回は外枠で大してペースが流れなかった場合にどうなるか。まぁ上位評価でいいでしょう。

 

【△2 グルーヴィット】

もともと左回りの芝1400m巧者だったが、どうも最近はロードカナロアの血が強くなってきてスプリンター化している感じ。前走は休み明けで頓挫ありで度外視できますし、内枠から先行できる脚質は魅力的ですが、もともと得意ではない右回りコースで1400mへの延長ローテでどこまでやれるか。

 

【△9 タイセイビジョン】

掛かるところがあるので最近はスプリント戦を使われていたが、血統的にも1200mではスピード不足。ベスト条件は1400mなので今回の条件は合うと思うが、今の高速馬場で先行馬が少ないメンバー構成は合わなそう。折り合い難があるのでテンから出してはいけないでしょうし、後方で溜めてどこまで差し込めるか。

 

【△1 トゥラヴェスーラ】

1200mではじっくり抱えて乗る難しい馬ではあったが、前走の京王杯2歳ステークスでは久々の1400mを使って最後は鬼脚を披露。これまで使われていなかっただけで1200mより溜めの作りやすい1400mは合うのでは?

今回は先行馬不在のメンバー構成と長期休養あけがポイントですが、枠は良いところが引けましたし今の鮫島騎手なら枠なりに脚を溜める競馬をしてきても驚けない。

 

【△8 サンライズオネスト】

かなり掛かるところがある馬ながらずっとマイル以上の距離を使われていたおかげで足踏みしていた印象。距離を1400m以下にしてからとんとん拍子に出世してきたが、今回の坂路調教を見ても最近はかなりガツンと掛かるようになってきている。今回はこの調教からの1400mへの延長ローテがいかにも怪しいので抑えるか迷ったが、先行馬不在でこの馬が逃げる可能性もありそう。行った行った決着は怖いので抑えておく。

 

【消4 ザイツィンガー】

オープンの1400mで差しが決まればという感じ。重賞レベルで先行馬が少ないメンバー構成となると厳しいだろう。

 

【消5 エイティーンガール】

開催後半の差しが決まる馬場でハマってこその馬。1400mもフィリーズレビュー以来になりますし、開催前半の良好な馬場で先行馬少ないメンバー構成では・・・

 

【消6 リンゴアメ】

実績がない1400mでなおかつ重賞。前に行けたとしても厳しい。

 

【消11 ミッキーブリランテ】

好調期と不調期がはっきりしている馬で、なおかつ内枠で前に壁を作ってこそ良さが出るタイプ。今回は明らかに不調期に見えますし、延長ローテの外枠では脚を溜めるのは難しそう。好調期に比べると明らかに調教も動いていませんし、さすがに厳しいんじゃないでしょうか。

 

【消14 クリノガウディー】

掛かるところがあって非常に乗り難しい馬で、なおかつ戦績を見ても左回りコースしか走らない。今回は調教師のコメントも微妙で高松宮記念に向けた叩き台に見えますし、近走内容も散々たるもの。折り合い不安ある馬で大外枠は最悪だと思いますし、いくら福永騎手と言っても出来が良くなさそうなこの馬を右回りコースの大外枠で持ってきたらさすがに腰が抜けます・・・

 

【推奨買い目】

馬連 13→3,7,10,12,2,9,1,8 (13→3,7,10,12は重ね買い)

三連複 13→3,7,10,12→3,7,10,12,2,9,1,8 (13→3,7,10,12は重ね買い)

 

【買い目及び予想のポイント】

ここは延長ローテになりますが、これだけ間隔空いていれば馬も前走記憶が薄れていると思うので素直にベスト条件で先行できる◎モントライゼを本命にします。モントライゼがマイペースの持続力戦に持ち込んで好位立ち回り勢が優位になるイメージで、馬連と1400m巧者である程度の位置を取れそうな4頭を2列目に置いた三連複を買ってみたい。

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