【2016】皐月賞 / 有力馬考察(サトノダイヤモンド、リオンディーズなどの徹底分析)
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最終更新日:2016/04/13
GIレース考察・予想
今日は4/17(日)に行われる皐月賞のレース考察を行います。中山芝2000mで行われるGI戦です。その前に余談を少し。
先週の土曜日は幕張メッセまでサカナクションのライブを見に行ってきました。どうやら日曜日の公演にはゆたぽんさんも行っていたみたい。
実は今回のツアーはもう3回目なので、どんな演出、構成なのかということと、だいたいどんな曲をやるかというのは全て知っていました。なので飽きるかなぁと思っていましたが、やっぱり良いバンドは何度見ても良いですね。
このバンドはリズム隊がしっかりしているのでやはりライブが映える。いま話題沸騰中のゲスの極み乙女。もリズム隊がしっかりしているので、世間で思われているようなキワモノではないんですけどね。もうあんなことがあった以上、そういう目でしか見られないと思うのがかわいそうなところ(ライブ会場に行くとお客の9割9分が「ベッキー」という言葉を発しているとの噂)
アンコールでは新曲もやったんですが(アネッサのCMタイアップとのこと)やっぱりリズム隊が素晴らしくて、聞いたことのない曲でも非常に楽しかったです。
東京事変が解散してから日本のバンドではずば抜けて好きかもしれません。なんだか他の観客がやたら若いバンドはちょっとノリがついていけないので、東京事変の再結成でもない限りはサカナクションが一番でいつづける気はしています。ニューアルバムと秋のツアーが楽しみです。
【2016】皐月賞 予想考察
皐月賞 有力馬考察
サトノダイヤモンド
超個人的なイメージなのですが「皇帝」という感じのイメージがする馬。完全無欠っていう言葉がいかにも似合いそうな馬で、賢そうな感じもフリードリヒ2世が馬になったらこんな馬になるんじゃないかって感じ。
持って生まれたエンジン性能が違うのは新馬戦を見れば明らか。ギアチェンジ性能も馬のポテンシャルもまず間違いなく2冠馬レベル。それでいて何よりその素質をレースの使いたいところで使えるのがポイント。
今回の皐月賞を制するためのポイントは2つ。
(1)この馬より強い馬がいるかどうかということ
(2)ルメールがその性能を発揮できるかということ
ここに尽きるんじゃないでしょうか。まず普通の年なら皐月賞、ダービーの2冠は堅いレベルの馬です。全く弱点らしきところがないですし、きさらぎ賞ローテが過酷だということすら忘れさせてくれる馬です。
そしてここまで乗りやすそうな馬もいない感じ。ただ、メジャーエンブレムも特段難しい馬ではなかったですが、それすらもミスしたルメールの不調ぶりは気になるところ。
サトノダイヤモンドは言ってみればスマブラでいうカービィを最大限に強くしたような感じ。操作性にめちゃくちゃ優れていて扱いやすい上に強い。ただ何かの爆発力にやられる気がします。ただ、それでも3着、いや2着は外さない気がしています。
と、普通に考えたらこうなんですが、ちょっとこの馬はデビュー前からの印象と新馬戦のインパクトで「もうダービーはこの馬」と愛着で本命にしている人が多い気がするのです。私自身も周りの評価が高いからこの馬を自動的に評価を上げようとしている気がするので、ちょっとそこは週の半ばで一度冷静に考えて他の馬と能力比較をする時間を作りたいと思います。
普通に考えるとGIに全く縁のない「サトノ」で、皐月賞に全く直結しないきさらぎ賞ローテで、間違いなくダービー目標で、、、とメジャーエンブレムと同じ感じの匂いはするのです。そこと映像を見た実際の強さをどう折り合いつけていくかが非常に難しい。。。
リオンディーズ
新馬戦はその後のキャリアであっさりと未勝利を抜け出す馬たちを外外追走から馬なりで楽勝。あの内容だけ見るとアドマイヤダイオウなんて大したことない馬に見えますが、その後の走りを見ていると相対的にリオンディーズが強すぎたというだけなんでしょう。
そして何よりこの馬の注目は朝日杯FSの圧倒的な強さ。エアスピネルという優等生キャラの単勝1倍台を最後方から大外一気で別次元の末脚で差し切る、しかも1戦1勝馬がそれをやるなんてなかなか見たことがありませんでした。
朝日杯のあの異次元の末脚も、新馬戦で弓をグイッと絞るように抑えた競馬をしたのが良かった気がします。その矢を一度朝日杯で解き放ちましたが、今回はしっかりと弥生賞でもう一度弓を絞る競馬に専念。弥生賞で爆発させなかったことで今はフルゲージでエネルギーが溜まっているはずです。
後は直線でそのエネルギーを放出させるだけでしょう。恐らく昨年のドゥラメンテのようにコーナーの捌きだけで数頭を交わした上で、残り100m地点くらいではサトノダイヤモンドに並びかけるような鬼脚を見せてくれると思っています。そこからサトノが一気に交わされるとも思えないので、そこからは怪物2頭の叩き合い、デムーロとルメールの叩き合いをどちらが制するかだと思います。
マカヒキ
新馬戦、若駒賞、弥生賞とディープインパクトが歩んだ道を同じく無敗で突き進んできたこの馬。圧倒的な瞬発力を見ても一番ディープインパクトっぽさが溢れている馬で、それこそサトノとリオンディーズさえいなければ「ディープインパクトの再来」ともっと大々的に取り上げられていたはずです。
この馬のセールスポイントは何と言ってもそのギアチェンジ性能の高さ。若駒Sでも4コーナーで追い出されると一頭だけ違う瞬発力を見せての圧勝。ただ、これだけではハートレーのようにポテンシャル勝負になってあっさり崩れることもあるかなぁと思っていたのですが、弥生賞ではミドルペースにも対応した上で圧倒的な末脚を見せてくれました。
この馬も歴史的名馬になれるレベルの馬ですが、先に挙げた2頭に比べると人間面で不安はあります。池江=ルメール、角居=デムーロと超一流の人を揃えた2頭に対して、こちらは友道=川田のタッグ。クラシック未勝利の厩舎と差し馬では馬群を捌けない鞍上となるとちょっと不安は残るところ。
乗り替わりの川田騎手はある程度の位置につける積極策を見せることも多く、結構買えたりもするのですが、今回は決め手が最大の武器のディープインパクトの再来のような馬。この馬でラブリーデイの宝塚記念やモーリスの安田記念のような競馬をするとは思えず、普通に後ろから競馬をすることになると思います。
それでもまず馬券内には突っ込んでくるくらい他の馬とは能力差あると思いますが、唯一心配なのは昨年のサトノクラウンと同じようなケース。デムーロは今年もリオンディーズで同じことをしそうなので(笑)それに巻き込まれる可能性は結構思っている以上にある気がします。
個人的にはこの馬がなんとか4着になってくれて、3着に何か最大限に上手く乗った馬が来ないかなぁと考えてもいるのですが、ちょっと四番手以下とは埋められない差がある気もしています。そもそも3強の中では玄人がこの馬を嫌うのはわかりきったことなので、そこに穴があるのかなぁという気も。
エアスピネル
恐らく少し競馬を知っている人の誰もが、3強の内の1頭が取りこぼして、そこを立ち回り力の上手さでエアスピネルが突っ込んできて、、、という考えを持っているはず。
ですので、単勝は3強に完全に離されたオッズになるとは思いますが、三連複のオッズや三連単の3着付は結構人気すると思うんですよね。だって、3強を嫌おうとすると、先着できそうなのはこの馬しか思いつきませんもん。
動きたいときにグイッと伸びれる反応の良さが売りで、いかにもマイラーという感じの馬。トライアルの負け方もいかにもダノンプラチナと同じような感じで、早い内にマイル路線に行ったほうがいい気はします。ただ、普通の年なら皐月賞、ダービー共に十分に狙えるレベルの馬。ワンアンドオンリーの年なら2冠取っていてもおかしくない馬でしょう。
この馬が内枠でも引いて最大限に上手く立ち回って一角崩しでもあるか、というのが皐月賞の穴が開く唯一なパターンという気もしますが、それを狙っている人が大多数いそうなので結局何の妙味も無くなりそうなのがネック。
評価は人気次第。ただ3強とは頭2つくらい能力は違うと思っています。
マウントロブソン
スプリングSは勝ちましたが、前哨戦のレベルとして弥生賞とは雲泥の差と言っていいもの。この馬の勝ち時計とほぼ同じ時計で弥生賞の1800m地点をリオンディーズは通過しており、その上でマカヒキとリオンディーズは最後の1ハロンを加速ラップで駆け抜けています。果たしてスプリングSのマウントロブソンの走りを見て、ゴール後にあと1ハロンを全力で走り抜ける力があったでしょうか?
というのは走破時計とラップを見ただけでのお話。現実にはそこまで単純なものではなく、そもそもスプリングSの距離がこの馬にとっては短いというのは言えると思います。とにかくズブいタイプの馬ですし、イメージではある程度器用なゴールドシップのような感じの馬。
上がり時計は限界がありますが、あすなろ賞で速い時計でも走っているように全体時計は高速時計でも走れる感じはあります。つまり早め早めでの競馬ならある程度は早めの時計でも走れるということ。ここは3強の一角を崩すならこちらが思い描いているよりも2つくらい前のポジションを取りたい。もう逃げてもいいと思っています。
腐ってもスプリングSは最重要トライアルですし、そこからの距離延長とディープインパクト産駒の成長力は魅力的。幸いマイネルハニーやノーブルマーズが回避してくれたので行こうと思えばいけるはずです。昨年のキタサンブラックのような競馬ができれば3着はあってもいいかなと思っています。
今のところ色々なパターンを想像しても、一角崩しはマウントロブソンが逃げか2、3番手からのロングスパートでなんとか3着に粘り込めるか、というくらい。
本当にここまで穴が開くケースを想定しにくいレースもありません。それだけ3強が強すぎるレース。普通の年ならどの馬も2冠馬レベルなので安易に崩れるシーンを想定してもいけない気はします。
ただ、競馬には絶対はありませんし、メジャーエンブレムも飛びましたし、昨年のサトノクラウンのような事故もあります。3頭であっさり決まる可能性は60%くらいかなと思いますが、40%くらいは紛れる可能性は残っていると思います。そこの可能性を少しでも見つけていく作業を週末までに行っていきたいです。
今回の皐月賞はとある事柄の影響でオッズがどれくらいになるかなぁというのが気になっています。もしこれのおかげである程度のオッズがつけば穴を考えずにこの馬券を買えばいいかなと。
結局、3着の穴を絞り出したところでマカヒキが圧倒的な末脚で突っ込んできちゃう気がします。そこまで勝負するレースでもないと思いますし、無理はしない方がいい気はしますが果たして。
ただ、メイショウサムソンの勝った皐月賞もこんな感じの前評判だったんですよね。低評価だったスプリングSの好走馬がワンツーでの大波乱。ただ終わってみればそこまで差はなかったよね、という結果。
一度、世間の3強ムードをかき消した上で全頭のレース映像を見直してみたいと思います。これは週末まで忙しくなりそうだ。
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