【2016】阪神カップ / レース考察(阪神芝1400mで行われるGII戦を徹底考察します)
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重賞レース考察・予想
今日は12/24(土)に行われる阪神カップのレース考察を行います。阪神芝1400mで行われるGII戦です。その前に余談を少し。
こんなにも慌ただしい師走の時期に、我がmac bookの外付けHDDが壊れやがりまして、復旧作業の甲斐もむなしくお陀仏に。もう一段階バックアップをとっておいたのでなんとか助かりましたが、危うく3万曲のitunesデータとかが全て消えそうになったので顔面蒼白になりました。
壊れた原因はもう完全にわかっていまして、HDD使用中に間違えてケーブルを抜いてしまったことによる物理的なデータ損傷。こうなってしまった以上、仕方ないのでAmazonプライムで注文して翌日に届いたものをせっせと移し替え作業をしています。
ただ、最近借りてきたCDやらはバックアップHDDに入れてはいなかったのもあるので、たぶん計算すると数万円分くらいの意味のない出費になりそう。仕事データなども入れている分があるので本当にバックアップだけは取っておかなければと思いました。皆様もお気をつけください。
【2016】阪神カップ 予想考察
過去5年のレース傾向
1年の中のJRA開催重賞の中で最も能力<<<適性の様相を示しているのがこのレース。その根拠と言えるのはもうこの過去の勝利馬を見れば一目瞭然。
2009年からキンシャサノキセキが2連覇、2011年からサンカルロが2連覇、2013年からリアルインパクトが2連覇。
連覇が3連続続いている重賞なんて他にあるはずがないですし、こうなるのもとにかくこのレースが適性面が重要視されるから。
そもそもまず芝1400mという距離自体が特殊。200m区切りのJRAの距離形態の中でG1がないのはこの距離ぐらい(1800mは一応ダートではある)ですし、目指す目標がない距離だからこそ1400mのスペシャリストなんて必要ないんですよね。
もともとは1400mのスペシャリストだとしても、目指すのはスプリント路線かマイル路線になってしまうわけで、その路線で凡走を続けていて、成績を汚したところで自身のベスト条件である1400mに戻って激走するタイプの馬はよくいます。
しかもその距離だけで特殊な1400m戦な上に、行われるのが冬の阪神最終週となれば適性が要求されないはずがないでしょう。この時期の阪神芝はかなりタフな馬場になっていますし、前開催の京都コースなどで好走してきた馬にとっては過酷な馬場に。だからこそぬるま湯レースで好走してきた人気馬がぶっ飛んで、もともとこの距離、馬場に適性がある馬が浮上してくるレースなのです。
そうなれば昨年覇者のロサギガンティアを買えばいいレース!というのが数年前の競馬だったんですが、今はこういうタイプはいくら近走で別条件で負けていても人気になってしまう時代。netkeibaの想定オッズを見ても3番人気ですし、まず間違いなくこの馬は売れ過ぎるはず。
ただ、こういう馬が走るレースだけに、人気だからやめようと言っても平気で走ってくるわけで。そういうオッズのシビアさが現代競馬の難しさでもあります。ちょっと競馬を知っていて過剰人気だと思っちゃう玄人層がロサギガンティアを嫌い、逆にライト層は人気を気にせずに適性重視でロサギガンティアを買って当たっちゃう、っていうのが現代競馬な気がします。
と述べた後にいうのもなんですが、3番人気じゃ買いたくない馬ですよね(苦笑)
血統傾向
血統的な明確な特徴はなし。それよりもいかにその馬が阪神芝1400mに適性がある馬か、ということを見極める方が重要か。
イメージとしてはダイワメジャー産駒は合わないわけがないですよね。だらーーっと脚が使えてタフ馬場に強い血統はいいはずです。
レースラップ傾向
どれくらい前の馬が飛ばすかにもよりますが、前傾ラップからの最後は上がりがかかるレースになりがち。今年はミッキーアイルがいるのでそれなりにペースは流れると見て良さそうで、この条件によほど適性がない馬じゃなきゃ厳しそうな感じ。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。
まず間違いなくマイルチャンピオンシップの1、2着馬がそのまま1、2番人気になるか。その後に適性買われてロサギガンティアが売れるというのはなんだかわかる話です。
ここも有馬記念と考え方は同じ感じで、能力面だけ見ればキタサンブラック、サトノダイヤモンドで仕方がない=能力面だけ見ればミッキーアイル、イスラボニータで仕方がない、というレースに見えるんですが、レース傾向からして堅く決まる要素がほとんどないレース。穴から入った方が得策のように見えます。
ひとまず火曜時点で注目している馬はこの馬です。
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今回が引退レース。その後は種牡馬入りすることが決まっている模様ですが、重賞はまだ1つも勝っていないという馬。ラストレースで無理をさせないという考えもあるでしょうが、これぐらいの実績の馬であれば、種牡馬価値を考えてそれよりも最後に1つ勲章を取らせたい、と考えていると思います。
今回のメンバーの中では屈指の1400m巧者と見て良さそうで、前走は道悪の阪神芝コースで好走したようにタフ馬場は大歓迎という馬。1400m戦ならば京王杯2歳ステークスでサトノアラジンと並ぶ最速上がりを記録し、ロサギガンティアに先着しているというところを見ても、今回ロサギガンティアにかなり離されたオッズになりそうなのは相当美味しいと見えます。
昨年の阪神カップは4着に終わりましたが、レース映像を見返せば一目瞭然でわかる不利あり。直線でどん詰まりでいったんズルズルと下がった後に最後もう一度加速して4着まで突っ込んできました。敗因はこのレースで不利な内枠と見て良さそうで、スムーズならまず3着のビッグアーサーを交わしていたのは間違いなく、勝ち負けにも加わっていた可能性あり。
リピーターレースでロサギガンティアやダンスディレクターにばかり人気が行きそうですが、昨年不利さえなければ勝ち負けに加わっていただろうこの馬も忘れてはいけない気がしますが・・・
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