【皐月賞2018の予想ヒント】過去データやローテ、血統などを分析考察します
公開日:
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最終更新日:2018/04/12
GIレース考察・予想
皐月賞2018(中山芝2000m)の考察です。
4月15日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はワグネリアン、ステルヴィオ、キタノコマンドール、オウケンムーン、ジャンダルムなど。中山競馬場の芝2000mで行われるGI戦です。今回の記事では過去データやローテーション、血統、予想オッズなどを考察いたします。
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皐月賞 2018 考察
過去5年のレース傾向
皐月賞は数ある日本のGIレースの中でも個人的に1、2番目に好きなレース。その理由はコース形態、マイラーも出走して来るクラシックという性質からスローペースになることがほとんどなく、ミドルペースで推移して馬の能力がきっちりと問われるレースになるからです。
過去10年スパンで見てもスローペースと言い切れるのは2018年のキャプテントゥーレが逃げ切った年くらい。あの年は戦前から逃げ馬不在でスロー濃厚と言われていましたし、それぐらい先行馬がいないような年でなければ皐月賞はきっちりとペースが流れます。
最近の重賞、GIレースはスローペースの前残りの展開ばかりで飽き飽きしているファンの方も多いと思いますが、この皐月賞に関してはそういう心配はしなくていいレースだと思います。
そういったスローペースにはならない皐月賞という舞台で展開と同様に重要なのが馬場でしょう。
2015年の中山競馬場のコース改修以降、皐月賞ウィークは3年連続でかなり時計の速い馬場になっており、コース改修前と比べると皐月賞の決着時計は2秒近く速くなっている印象を受ける。
ただ昨年に関してはちょっと馬場のカラクリがありそう。昨年の皐月賞の前週は雨が降って非常に重い馬場になっていたが皐月賞ウィークだけ一気に時計の速い馬場に。その開催の中山芝の良馬場の基準時計から考えても2秒近く時計の速い馬場になっていた感じで、昨年に関しては人為的な操作で馬場が速くなったと考えていい。昨年は週明け時点で土日が雨予報だったために深く芝を刈ったが、その後に天気予報が変わって土日が晴天になったために超高速馬場に変貌したと邪推している。
今年の中山競馬場は現在のところ例年通りの時計のかかり方で標準レベルの馬場という感じ。春雷ステークスは1:07:4という驚愕の時計が出ましたが、かなりのハイペースだったことに加えてペイシャフェリシタという馬は高松宮記念に出れていれば勝っておかしくない馬だった感じで単純にレースレベルも高かったか。あのレースを除けば時計は標準レベルにかかっていますし、極端な馬場ではないでしょう。
今週末は月曜時点で土日ともに関東地方は雨予報。先週時点でもインを避けて外を回す馬が目立ちましたし、恐らく雨が降れば一気にタフな馬場になる可能性は高そうで今年に関してはここ3年のような高速馬場の皐月賞になる可能性は低そう。決着時計も2分ジャストぐらいで落ち着くんじゃないでしょうか。
出走メンバーを見ても半数ぐらいは逃げ先行馬ですし展開はまずハイペースと見て良さそう。これで高速馬場であれば昨年のように上がりもかからずに高速決着が得意で立ち回りが上手い馬が上位を独占しそうですが、今年はタフ馬場で上がりはかかりそうな予感。土日に雨の影響を受ければ前半ハイペースで後半は上がり36秒台ぐらいのレースになりそうで、スピード以上にスタミナが問われる皐月賞になる予感がしています。
ローテーション分析
昨年は1着馬が毎日杯、2着馬がアーリントンカップという異例のローテーションからのワンツーという結果に。ただ振り返ってみれば昨年は弥生賞が超スローでスプリングSも走破時計は微妙。毎日杯とアーリントンカップが相対的にレースレベルは上でしたし、高速馬場でのスピード決着になったことで短い距離から来た2頭のスピード対応力が活きたんでしょう。
基本的に皐月賞の王道ローテは弥生賞とされていますが、最近は弥生賞がスローペースになりやすく、本番の皐月賞の鬼ハイペースで対応できずにパフォーマンスを落とす馬も多い。それよりも1800mからの延長ローテの方が皐月賞ペースに対応しやすいという見方が広まりつつあり、少し前の時代はスプリングステークス、今では共同通信杯あたりが皐月賞の王道ローテと言われるようになって来ています。
ただ、この1800mからの延長ローテが良いのは高速馬場でのハイペース戦に対応しやすいというのが理由。今年に関しては雨の影響を受けてスピードよりもスタミナを問われるレースになりそうで、1800mからの延長ローテはあんまり強調できないというのが個人的な見立て。2000m以上の距離でしっかりとスタミナを示してきているような馬を狙いたいというのが現時点での見立てです。
血統傾向
一昔前までは「皐月賞はディープインパクト産駒にとっての鬼門」と言われていましたが、今はそんな事を覚えている人の方が少ない印象。中山コースの馬場改修後の2015年から明らかにディープインパクト産駒の成績が良くなっており、高速馬場になってスタミナよりもスピードを問われることが多くなったことでディープインパクト産駒の良さが活きやすくなっているんでしょう。
ですが、これだけを見てディープインパクト産駒を今年も狙う、と単純には行かないはずで、今年はここ3年のような高速馬場、高速決着にならないと仮定すれば以前のように「ディープインパクト産駒の鬼門」のレースになってもおかしくはない。ディープのキレよりも重い血統の底力が要求されるレースになると見ています。
キングカメハメハ産駒はコース改修前もコース改修後も安定的に走っています。時計がかかる馬場でも高速決着でも、とにかくキングカメハメハ産駒はコーナー4回の2000mが大得意ですから皐月賞の条件が合わないはずがありません。
まぁディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒はコース相性というのもありますが、単純にクラシックにおいて絶対能力が抜けている馬が多いというのもあるでしょう。
今年の皐月賞は現時点での考察ではタフ馬場でのハイペース戦で上がりがかかるようなレースになりそう。そうなれば欧州ノーザンダンサー系やロベルトの血が活きるようなレースになりそう。ブライアンズタイムのようなロベルトの血を持っている馬が大駆けするレースになりそうな予感がしています。
考察まとめ
というわけで枠順発表前の皐月賞の想定オッズはこちら。
枠順発表前の想定オッズ(当サイト予測)
人気 | 馬名 | オッズ |
1 | ワグネリアン | 2.3 |
2 | ステルヴィオ | 3.5 |
3 | キタノコマンドール | 6.4 |
4 | オウケンムーン | 8.7 |
5 | ジャンダルム | 9.5 |
6 | タイムフライヤー | 10.6 |
7 | エポカドーロ | 18.7 |
8 | ジェネラーレウーノ | 21.2 |
9 | グレイル | 28.0 |
10 | ケイティクレバー | 55.0 |
11 | サンリヴァル | 64.0 |
12 | ダブルシャープ | 72.0 |
13 | アイトーン | 82.0 |
14 | マイネルファンロン | 95.0 |
15 | ジュンヴァルロ | 288.0 |
16 | スリーヘリオス | 455.0 |
ダノンプレミアムが離脱したとなれば相対的にワグネリアンが1番人気に推されるのは間違いない。そこからアーモンドアイの衝撃でロードカナロア=ルメールという再びのコンビでステルヴィオもそこまで差のないオッズになりそう。
桜花賞でのレッドレグナントのありえない過剰オッズを見てもデムーロというだけでキタノコマンドールは超過剰に売れると思いますが、少し離された3番人気になるでしょうか。
最後に現時点で面白いと思う馬をピックアップ!
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前走は断然人気を裏切る結果。ただ、前走は何も結果を出す必要がなかった一戦で鞍上も最後は流し気味に追っていました。高速馬場で完全にイン有利の前残り決着になりましたし、外から一頭だけ伸びてきたこの馬は前哨戦としては好内容だったと思います。
母父ブライアンズタイムの血統イメージ通りにこの馬は上がりがかかればかかるほどパフォーマンスを上げるタイプ。雨予報とハイペース想定で全体時計、レース上がりがかかりそうな今年の皐月賞はいかにも走れる条件が揃った感じ。乗り替わりに関してもこういう馬には非常に合いそうな豪腕が鞍上ですし逆にプラスと言えるかも。タフ馬場での皐月賞で史上最高の騎乗をした事もある鞍上ですし、ここは期待大と言えるんじゃないでしょうか。
逆に若干怪しそうな人気馬がこちら。
前走はスローペースの流れから瞬発力勝負で突き抜けての勝利。過去に1800mで重い馬場で走ったことが一度ありますが、その時はキャリアでも一番低いパフォーマンスだった感じ。距離延長、馬場レベル悪化、ハイペースと3段階タフさがきつくなる本番の皐月賞では人気ほどの信頼はないと思います。
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さて、ここでメルマガの各曜日ごとの配信詳細を紹介しましょう。
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ここは以前と変わらず、重賞回顧データを配布します。なるべく月曜中に重賞は回顧をお届けできるようにいたします。
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地方交流重賞並びに南関競馬の重賞をメルマガ限定コンテンツとして配信しております。だいたい地方競馬の重賞は水曜日に行われるので、火曜日の夜にメルマガにて予想を配信しております。
※地方交流GI並びに南関のSIレースに関してはブログで全体公開とする場合がありますのでご了承ください。
【水曜日】全レース分析
水曜日には前週に行われた全レース分のデータを配布します。
エクセルファイルにて競馬場ごとに新馬戦から上級戦まで、全てのレースの結果情報、レース回顧コメント、先週の結果分析のタイムランク情報などを載せたデータファイルになります。
正直言って回顧をやっているブログ、メルマガはあれど、中央競馬の全レースの回顧をまとめて配信している媒体はウチだけだと思います。
これを見れば縦比較で走破時計やレースラップがどれくらい優秀なのか把握できますし、予想の際にこれを見ればどの馬が強いレースを戦ってきたのかが一目瞭然です。
ただ、この文章だけではなかなかどういうものか伝わりにくいと思うので、2016年の函館競馬場の全レース分析データを下記リンクで無料でダウンロードできるようにしておきました。こちらを見てどんなものか確認頂ければ幸いです。
また、エクセルでの全レース分析データの配信と同時に、メルマガ内にて前週の全レースの中で不利を受けたりペースに泣かされたりして次走は狙い目だと思われる馬を多数ピックアップしてお伝えしております。
↓こんな感じ↓
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木曜日は前週のレースの中でも特に新馬戦だけを抜き出して、そのレースレベルや勝ち馬の将来性についてを配信しております。
↓こんな感じ↓
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土日は重賞の買い目と平場の狙い目を掲載します。また、リアルタイムで予想が見れる「競馬開催日の競馬ノート」というページをメルマガ読者様限定で公開しております。
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