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中山金杯2022の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2022/01/06 重賞レース考察・予想

中山金杯2022(中山芝2000m)の予想です。

1月5日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:25です。出走馬はヒートオンビート、トーセンスーリヤ、ヴィクティファルス、ウインイクシードなど。中山競馬場の芝2000mで行われるGIIIです。

 

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中山金杯はどんなレースになりやすいのか?

中山芝2000mで行われるハンデ重賞。中山芝2000mはスタート直後に急坂を登ることになるのでテンにそこまで速くならず、1〜2コーナー部分でラップが一旦緩んだ後に向こう正面の下り坂部分からロングスパート勝負になる傾向。

 

こうして過去5年のレースラップを見ても、2コーナー部分で一旦緩んでからのロングスパート勝負というのはほとんど全ての年で共通していると言っていいでしょう。

 

中山金杯が行われる頃の中山芝は洋芝メインで時計がかかってキレ味タイプの末脚が削がれやすい馬場。年を跨いでBコースからCコースに変わっての初日に行われるため馬場のインの状態が非常に良く、内枠先行タイプが圧倒的に有利になりやすい

時計のかかるイン先行有利馬場でのスロー中弛みのロングスパート戦になるので、欧州志向の強いスタミナタイプの先行馬が有利。過去の血統傾向を見ても、サドラーズウェルズ、ロベルトのような欧州スタミナ血統や、日本のサンデーサイレンス系の中ではタフ馬場に強いステイゴールド系の活躍が顕著。

近年で穴を開けた馬を見ても、2020年の11番人気3着テリトーリアル、2019年の9番人気3着タニノフランケルなど、だいたいは欧州志向のスタミナ血統の馬が内枠or先行策で恵まれての激走になっています。

 

一方で人気を裏切りやすいのは後方で脚を溜めて直線勝負<□□□■>の戦法を取るタイプ。2020年のクレッシェンドラヴ、2018年のタイムフライヤーなど欧州志向のスタミナ血統でもテンに行けずに後方からになるタイプは信頼しにくい。

 

今年はどんなレースになりそうか?

前回開催の中山芝は開幕週からずっとイン先行有利。先日のホープフルS週もイン先行有利馬場。開幕週の時のようにインの馬場が良いからではなく、洋芝が根付いてきて外から差してくる馬の末脚が鈍ってきて相対的にイン先行有利になってきている感じ。

そういう見立てならコース変更でいきなり外差しが決まる馬場になるとは思えず、インの傷んだ部分がカバーされる事でさらに顕著なイン先行有利馬場になるかも。現時点の5日までの中山競馬場の天気予報は全て晴れですし、見立て通りなら先週以上にイン先行有利な立ち回り馬場になる

 

今年の出走馬から展開を想定してみるが、徹底先行タイプのシャムロックヒルとロザムールの兼ね合いがポイントになりそう。

どちらもハナがベストの馬だけに普通に考えれば激しい逃げ争いになるとも考えられるが、前走のエリザベス女王杯で実際にそれをやって共倒れになっているため同じ事は繰り返さないか。どちらが内枠を引くか、あとは陣営コメントでどんな戦法を取りそうかは注目したい。

逃げ馬が2頭いるので極端なスローペースにはならなそうだが、2コーナー部分で隊列が落ち着いていったんラップが緩んでからのロングスパート勝負という大まかな構図は例年と変わりなさそう。前項で書いたような欧州志向の強いスタミナ型先行馬を狙い撃ちにすればいいレースになると思います。

 

考察まとめ

【レース質】前半と勝負所<■□■□>

【狙えるタイプ】欧州志向の強いスタミナタイプの先行馬

 



 

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中山金杯 2022の印

【本命 ◎7 トーセンスーリヤ】

叩き上げで力をつけてきた馬で、これまでの重賞2勝はどちらも位置を取って速い上がりが問われなかった持続力勝負。特に強かった昨夏の重賞勝ちは小回りコースで先行力と持続力を存分に活かしてのもので、この馬は典型的なテンと勝負所部分で力を発揮してこその【■□■□】タイプだろう。

前走は苦手な東京コースで化け物級の馬たち相手でレースラップから見ても走れるわけがないのでノーカウントでOK。今回は冬場の時計がかかる中山の芝2000mなんてどう考えても適性ベストなはずで、調教内容を見ても状態は全く問題なく走れる態勢にあるはず。昨春の中山記念は半年の休み明けでゆるゆるの仕上げだったので、あれだけ見て中山コース適性をどうこう言うのはおかしいと思いますし、今回はその時と比べてもデキは文句なし。

斤量面で評価を落とす人が多そうですが、この馬自身は2走前で今回と同斤量で重賞好走。そもそも中山金杯というレース自体が軽ハンデの馬は走らず、重いハンデの馬がバンバン走ってくるレースでもあります。

考察まとめのところでも書いたようにレース質【■□■□】で、欧州志向の強いスタミナタイプの先行馬が有利になりそう。今回のメンバーの中で父が欧州ノーザンダンサー系の血統はこの馬しかいませんし、それでいて絶好枠が引けてこの弱いメンバーレベルとなればこの馬を本命にするのが妥当でしょう。

 

【対抗 ◯6 ヴィクティファルス】

レース映像を一目見ればわかるぐらいのピッチ走法の馬。極端に追走スピードが問われるレースは苦手なようで、ある程度はゆったり進んで【□□■■】の形でじわっとコーナーから加速して直線でピッチ走法の決め脚を活かしてこそというタイプ。シルバーステートの近親にあたるので距離に限界がありそうで、ダービーや菊花賞は距離を敗因として良さそう。セントライト記念は直線でどん詰まりで脚を余していましたし、今回の条件自体は悪くない感じがします。

問題は中山芝2000mでも先行立ち回り有利になりやすい中山金杯への適性ですが、シルバーステートの近親だけあってテンのスピードは割とあるタイプ。この枠が引ければ極端に後ろからの位置にはならないと思いますし、位置が取れなかったとしてもピッチ走法でコーナーで加速出来て馬群も縫ってこれるのでヒートオンビートよりは差し込める可能性は高そう。今年の中山金杯は4,5歳馬が3頭だけという低調なメンバーレベルですし、この相手なら若干レース質からはズレるとしても昨年のヒシイグアスのように地力で差し込んできそうな感じがします。

 

【△9 ロザムール】

先行すれば渋といタイプだが、昨年の中山金杯はスローで完璧な逃げが打てて4着止まり。七夕賞は全く差しが決まらない馬場バイアスに恵まれた感じで、基本的には距離は1800mまでというイメージ。ただオールカマーは逃げて強敵相手にラスト200m地点までは粘れていますし、キレが問われなければ2000mはこなせていいのかも。シャムロックヒルとの兼ね合い次第では好走あっても。

 

【△11 シャムロックヒル】

マーメイドSは枠や展開などが全てハマっての逃げ切り勝ち。今回は同型ロザムールとの兼ね合いがポイントになるが、前走であれだけ競り合ったとなると同じことにはならなそう。なんだかんだで右回りの2000mは全く崩れていませんし、すんなりと行けた場合の怖さはある。調教内容は抜群で状態はとにかく良さそう。

 

【△15 アールスター】

綺麗な馬場のコーナー4回の1800m~2000mしか走らないという好走レンジが狭いキャラ。昨年の中山金杯は不利を受けながら最後は勢いよく伸びてきて差のない内容。スムーズならまず馬券圏内は確実だったはず。前走のディセンバーSも外枠で位置が取れなかったが最後の末脚は見事。

今回は絶好の狙い目に見えたが、もうこれ以上ない最悪な枠を引いてしまった。オールカマーの負け方を見ても長岡騎手が外枠から出して行けると思えず、後ろで脚を余す可能性が高い。

 

【△16 ウインイクシード】

近2年は先行して連続好走。昨年の中山金杯はスローに恵まれた感じですが、中山記念は速いペースを自分で動いて3着なので昨年3月時点では衰えはなかった感じ。近3走はどれもスローペースで展開に恵まれたのかキレ負けしたのか微妙な感じ。今年はもう8歳になりますし、それでいて大外枠となるどそこまで期待はしないほうがいいか。

 

【×3 コスモカレンドゥラ】

準オープン勝ちではドナアトラエンテを撃破。オープン昇級後もベスト条件にあたるたびに柴田大知騎手が出遅れてチャンスを無駄にしていた感じで、その中でも中山記念でこれだけ走れていれば上出来。今回は中山コース自体は適性ありそうで枠順も最高。

ただ、一連のレースぶりを見る限りこの馬は1800mがベストで2000mでは若干距離が長い。父が欧州血統で内枠から先行できるという点で爆穴候補で抑えるが、2000mで柴田大知ということで過度の期待はしないようにする。

 

【×4 ヒートオンビート】

前走で小回り芝2000mを克服して2着に走ってきたが、映像を見てもスタートは遅く前半3F=38.2という超スローだったから位置を取れた感じ。本質的には2200m~2500mで前半ゆったり走らせてこそのロンスパ瞬発戦タイプ【□□■■】に見えますし、友道厩舎所属となればテンから急かすような競馬は教えられていない。

今回は前走よりもテンの3Fが3秒は速くなりそうですし、中枠~外枠に先行馬が多いので被されて位置を落としそう。今回の危険な人気馬はこれでしょう。

 

【×8 レッドガラン】

父ロードカナロア×母父ロベルトの配合で安田厩舎というイメージ通りの追走スピード問われてこその持続力型マイラー。これまでの戦績を見ても1600mがベストで1800mはギリギリこなす感じ。今回は脚の使い所としては悪くないとは思うが2000mは長い感じがします。内枠から上手く乗ってどこまで。

 

【×13 アトミックフォース】

これまでの戦績を見ても跳びが大きくて左回りコースでゆったり先行させてこそ。今回は右回りコースで基本は適性外だと思うが、サドラーズウェルズ持ちの欧州系ワークフォース産駒で前に行ける脚質で戸崎騎手。右回りコースでもダービー卿CTで僅差の走りができていますし、ターコイズSのギルデッドミラーを見てしまうと戸崎というだけで抑えたくなる。

 

【推奨買い目】

馬単 7→6,9,11,15,16,3,4,8,13 (7→6は重ね買い)

馬連 7→6,9,11,15,16 (7→6は重ね買い)

三連複 7,6→9,11,15,16,3,4,8,13

 

【買い目及び予想のポイント】

ここはトップハンデ57.5キロでもこの条件でこのメンバーレベルなら◎トーセンスーリヤの勝ち負けは堅そう。展開や騎乗次第でそれに先着する可能性がある馬を△以上、先着はできないと見た馬を×の印にしました。

そんなわけで馬単は印全頭に流しつつ、馬連は△まで。このメンバーで内枠なら◯ヴィクティファルスは3着には突っ込んできそうなので、そこは三連複2頭軸を買ってもう1頭で大きく荒れてほしい。

1番人気濃厚のヒートオンビートは前走から一気のペースアップで位置を落としそうなので怪しいと見ます。ここが飛んでくれればトーセンスーリヤとヴィクティファルスが来てもそこそこつくんじゃないでしょうか。

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