小倉記念2022の予想を公開!
公開日:
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最終更新日:2022/08/19
重賞レース考察・予想
小倉記念2022(小倉芝2000m)の予想です。
8月14日に小倉競馬場で開催され発走時刻は15:35です。出走馬はジェラルディーナ、ピースオブエイト、カテドラル、マリアエレーナなど。新潟競馬場の芝1600mで行われるGIIIです。
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小倉記念 2022予想
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小倉記念はどんなレースになりやすいのか?
夏の小倉芝2000mで行われるサマーシリーズ重賞。小倉競馬場はここ10年ほどの間に馬場傾向がコロコロと変わっているので、一括りに小倉記念はこういうレースになりやすいと決めつけるのは危険。ただ、夏の野芝100%の時期に行われる重賞ということもあり、雨の影響を受けなければ高速決着になるのは間違いないか。
昨年は雨の影響を受けて時計の遅い決着になったが、2017年と2019年は1分57秒台の決着になりましたし、2018年は超高速馬場の開催でコースレコードの1分56秒9を記録。雨が降ったら話は別ですが、良馬場での開催になればとにかく時計勝負になりやすいというのは覚えておきたいです。
野芝100%の高速馬場の平坦コースということで普通に考えれば前に行った馬が圧倒的に有利な舞台。ただ、そんな事は陣営も騎手も全員が分かりきっているのでこのコースは仕掛け位置が早くなりやすいのが特徴。
2017年や2020年は前半から先行争いが激しくなってハイペースになりましたし、2018年や2019年は前半こそスローペースでしたが途中からラップが上がってのロンスパ戦になりました。まず最初から最後までスローというのは考えられない条件で、小回りコースに対応できる立ち回りセンスやギアチェンジ性能と、淀みなく流れるペースを最後まで伸び続けられる持続力が重要になるレースです。
そんな最後まで伸び続けられる持続力が重要なレースということで、小倉記念は昔からトニービンを持つ馬がやたらに激走する傾向アリ。一時期は本当にトニービン持ちしか走っていない感じもしましたし、今でもトニービン持ちの馬は有利な傾向はあると思います。トニービンでなくてもナスルーラの系統は比較的相性が良いように見えますね。
良馬場になると高速決着が確実のレースということで高速時計に対応できるかも非常に重要。2020年の勝ち馬アールスターにしても小倉コースで高速決着の実績がありましたし、これまでのレース戦績の中で高速時計に対応できる下地があるかはしっかりと考えたいところです。高速時計に対応できる下地があるのと同時に小倉コースでの好走実績もあったら最高ですけどね。
高速決着のレースになるということはスピード性能が問われるということで、高齢馬よりもフレッシュな若駒が圧倒的に有利なレース傾向。
<過去10年の年齢別成績>
3歳 (0-2-0-0) 0.0% 100.% 100.%
4歳 (5-3-0-20)17.9% 28.6% 28.6%
5歳 (4-5-3-27)10.3% 23.1% 30.8%
6歳 (0-0-6-26) 0.0% 0.0% 18.8%
7歳上(1-0-1-28) 3.3% 3.3% 6.7%
こうして見ても高齢馬は明らかに成績を落としていますし、7歳以上で好走したクランモンタナとエキストラエンドに関しても2016年の小倉記念の走破時計が2分オーバーでスピード性能が問われなかったのが好走の理由でしょう。基本的には高速決着になりそうな時は3〜5歳馬を狙うべきレースだと思います。
今年はどんなレースになりそうか?
2週間の短いブランク経て今週は再びAコースでの開催。土曜日の芝レースを見ても超高速馬場と言って良さそうでしたし、雨が降らなければ日曜も同じような馬場か。ただ前回開催の開幕週のような前が止まらない超高速馬場ではなかった感じで、外を回して差してくる馬でも普通に突っ込んでこれていた。差しはある程度決まるイメージで考えた方が良さそうです。
土曜日の芝2000mの未勝利戦は前半3F=34.0のハイペースに。1コーナーまでの距離が長い小倉芝2000mは超高速馬場になると先手争いが激しくなって先行馬の数が少なくてもハイペースになることが多々。ちょうど中京記念でベレヌスが逃げ切っていることもありますし、前に行きそうな馬の騎手が松若、西村、松本、松山と積極策をとりそうな騎手が多いので割とペースは流れそう。今の馬場で淀みないペースで流れれば決着時計は1分57秒台前半にはなりそうで、それだけの速い時計に対応できるかは重要になるか。
また、ペース流れて差しは決まると思いますが、開幕週のフルゲート戦なので外をぶん回す馬よりもロスなく捌いてこれる馬がいいと思います。
考察まとめ
【レース質】野芝100%の高速馬場で高速決着の持続力勝負に。<□■■□>
【狙えるタイプ】小回りコースに対応できるギアチェンジ性能を持っていたり、小倉コース実績がある馬。
【狙えるタイプ】最後まで伸び続けられる持続力に優れた馬。
【狙えるタイプ】トニービンを持っている馬(ナスルーラも良い)。
【狙えるタイプ】高速時計に対応できる裏付けがある馬。
【狙えるタイプ】スピード勝負に対応できる3〜5歳の馬。
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小倉記念 2022の印
【本命 ◎6 タガノディアマンテ】
溜めて一瞬の脚を活かしてこそのパフォーマンスで、超ハイレベルだった皐月賞でも最後に差し込んできたように小回りコースの芝2000mが条件ベストと見て良さそう。ただ、万葉ステークスで低調なメンバー相手に長距離戦で圧勝してしまったがために適性を見誤って長距離条件をずっと使われ続けてきた感じで、近走でようやく芝2000m前後の距離を使って復調気配。
中山金杯は長期休養明けでローテ的に厳しいながら最後に差し込んで全く差がない競馬でしたし、京都記念はスローペースを先行して後半1000m=57.5のロンスパ戦で2着好走。前走の天皇賞は距離条件的に合わなかった上に、溜めてこその馬で意味不明な積極策を取ったことで全く競馬になっていなかった。
前述の通りでじっくり溜めて末脚を活かしてこその馬なので、ここ2戦の幸騎手とは手が合っていなかった印象。京都記念はたまたま超スローになったので我慢が効きましたが、それでも折り合いを欠いていましたしもっとふわっと乗れる騎手の方が合うはず。
今回はこういうタイプの末脚を活かすのが非常に上手い鞍上に乗り替わりますし、ちゃんとしたローテで芝2000m条件を使ってくるのは実に皐月賞以来。中山金杯でもあれぐらいやれたんですから順調に使えている今の状態ならもっとやれてもいいはず。高速決着への対応力は未知数ですが、コースや距離適性が十分にありそうで京都記念で今回人気のジェラルディーナやマリアエレーナに先着している馬を人気薄で買えるなら妙味はあるだろう。
【対抗 ◯4 ジェラルディーナ】
もともと条件戦時代から重賞級の素質を見せていた馬で、昇級後は馬場や使う条件が合わずに走れなかっただけ。前走の鳴尾記念は後半1000m=57.6で走破時計1:57:8なら優秀だと思いますし、芝2000mならもういつでも重賞を勝てていい馬だろう。
小倉コースは2勝で実績十分ですし、モーリス産駒は小倉芝2000mで複勝率5割と大得意にしている舞台。折り合いに不安があるこの馬には小回りの速い流れは合うと思いますし、好走条件が揃った上で名手福永なら人気でも堅いのでは?
【単穴 ▲2 マリアエレーナ】
以前は左回り向きの末脚タイプだったが、ここに来てコース不問で位置が取れて自在に立ち回れるタイプに。マーメイドSも外枠から外を通って差のない競馬ができましたし、今のこの馬ならGIIIレベルなら牡馬相手でも通用しそう。高速馬場で内枠先行でいかにも恵まれそうな感じはしますし、順当に上位評価でいいんじゃないでしょうか。
【特注 ☆3 ムジカ】
じっくり溜めて終いを活かしてこその馬で、前走の博多Sは後半1000m=58.6のロンスパ戦で走破時計1:57:2なら普通にGIIIで通用するレベル。今回も同じようなペース、時計になりそうでそれでハンデ51kgなら人気するのも納得だが、こういうタイプの馬に横山典弘騎手となるとまず間違いなく最後方ポツン競馬になりそう。土曜の最終レースでちょうどこの馬の予行演習をしていたように見えましたが、フルゲート戦であそこまで見事に捌けるかは微妙で、買うにしても横山騎手の騎乗に文句を言わない方が買うべき馬じゃないでしょうか。
【△1 アーデントリー】
川村厩舎らしく叩き良化型の馬だと思うが、前走は西村騎手らしく前半から積極的に乗りすぎて溜めが効かなかった印象。準オープン勝ちや大阪城S2着の内容からも溜めた方がいい馬に見えますし、準オープン勝ち時にはミスニューヨークに差し勝っているように力はあると思いますし、高速決着は未知数だとしてもこの枠が引けたならば抑えたい。
【△7 ピースオブエイト】
毎日杯勝ちで素質があるのは間違いないが、掛かる所があってなかなか乗り難しそうなスクリーンヒーロー産駒。2年目の松本騎手がテン乗りで御せるかは微妙なところで、スピードがある馬なのでハイペースで1コーナーまで突っ込んでいく可能性も。なかなか古馬と初対戦でこの騎手となると評価は上げづらい。
【△9 シフルマン】
関門橋Sや都大路Sはスローペースで展開に恵まれているが、大跳びで自分の競馬ができた時には走れるという感じも。西村騎手ならほぼ間違いなく逃げ狙いで行くと思いますし、もし楽に行けた場合の残り目として少し考えておきたい。
【△14 カテドラル】
血統的には中距離向きだが、折り合いが難しいところがあってずっとマイルを使われてきた印象の馬。ここ2年の中京記念のレースぶりを見ても中距離で末脚を伸ばす形がベストだと思いますし、2000mの距離もおそらく問題ないはず。
ただ、ここ2年の中京記念はスローペースからのロンスパ戦で外を回す差しも決まりやすかった感じで、今回は高速馬場の高速決着で外を回すような競馬で不発に終わる可能性も。
【△16 ヒュミドール】
前走の七夕賞は4コーナー地点で前が詰まるロスがあって追い出しが遅れた。今回は高速馬場の大外枠が鍵ではあるが、藤岡康太騎手なら単純に外を回すような騎乗はしてこなそう。おそらく枠だけで人気がガタ落ちだと思うので押さえておきたい。
【推奨買い目】
ワイド 6→4
三連複 6→4,2→4,2,3,1,7,9,14,16 (6→4,2,3は重ね買い)
【買い目及び予想のポイント】
ここは高速決着への対応力という点はやってみないとわかりませんが、小回りコースの2000mでふわっと溜めて差す競馬というベスト条件が揃いそうな◎タガノディアマンテは面白いはず。土曜の馬場を見ても差しは決まると思うので上手く内枠からスムーズに捌いてきてほしい。
相手は絶対能力上位の◯ジェラルディーナといかにもスムーズに競馬ができそうな▲マリアエレーナで良さそう。2列目に置いた三連複を買いつつ、ジェラルディーナは堅いとみてワイドも買う。
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