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【菊花賞2020の予想ヒント】過去データやラップ、血統などを分析考察します

公開日: : GIレース考察・予想

菊花賞2020(京都芝3000m)の考察です。

10月25日に京都競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はコントレイル、ヴェルトライゼンデ、バビット、サトノフラッグなど。京都競馬場の芝3000mで行われるGIです。今回の記事では過去データやレースラップ、血統、予想オッズなどを考察いたします。

 

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レース傾向

牡馬クラシック3冠の最終戦の菊花賞。先週はデアリングタクトが牝馬3冠を達成しましたが、今週はそれ以上に盛り上がりそうなコントレイルの無敗3冠がかかっています。能力は抜けていると思いますが、思考停止せずにきちんと考えていきたいところ。

その3冠レースの舞台となる京都芝3000mで行われる菊花賞は近年でレース傾向が変わってきている印象。2000年代に入ってからは芝の高速化が進み、3000mの距離を走る菊花賞でもある程度のスピードだったり内枠から上手く立ち回るセンスが求められていました。ただ近年は京都の芝がタフ馬場化していることでまるで違うレースに変わってきています。

これは天皇賞(春)にも言える事なんですが、2000年代序盤〜2016年頃までは菊花賞も天皇賞(春)も高速馬場で行われており、重要になっていたのは「いかに道中でロスなく立ち回るか」という点でした。菊花賞になるとファンがみんな枠順発表に一喜一憂していたのも、内枠からインをロスなく立ち回った馬が圧倒的に有利だったからでしょう。

 

ただ、近年の京都芝の馬場傾向の変化に伴い、そういった京都の長距離レースのイメージが変わってきているように感じます。

過去3年の菊花賞、天皇賞(春)のレースを見返してみるとわかりますが、前半部分の位置取りや立ち回りの上手さはほとんど重要ではなく、最も重要なのはラストの勝負所から直線でいかに伸びてこられるか、という「末脚の質」になってきている感じ。

その理由としては馬場がタフになってきていることがほぼ全てでしょう。前半部分で無理をしてしまう馬は今のタフな馬場では最後までスタミナがもたないことが多いですし、最近の京都芝はタフ馬場化に伴い強烈な馬場バイアスが発生していることも多い。そういった馬場バイアスが発生している場合は、勝負所から直線部分で馬場の良い部分を通れた馬が圧倒的に有利になりますが、前半部分で無理をしていた馬は馬場の良い部分に持ち出すエネルギーが残りません。そのために前半部分でじっくり溜めていた馬が、ラスト800m〜600mぐらいで馬場の最も良い部分を通ることができて圧倒的に有利になっている感じがします。

 

ここまで書いてきた話をまとめると、、、

(1)タフでスタミナを要する馬場

(2)前半部分でじっくり溜めての後半勝負の競馬

近年の京都芝の長距離戦はこの2つの要素がポイントとなっていますが、この2つの要素は日本ではない国の競馬と共通している、と勘の良い読者なら気づくかもしれません。

 

そうです、

近年の京都芝長距離戦は欧州競馬に似ているタフ馬場の後半質のレースになりやすい

ひとまず菊花賞を予想する上でこのポイントは覚えておいたほうがいいかも。

ヨーロッパの競馬をご覧になられたことがある方はお分かりだと思いますが、馬場があまりにもタフな欧州競馬は前半部分からぶっ飛ばすような競馬にはほとんどなりません。そういう競馬をしても最後にスタミナ切れして止まってしまうんでしょう。

近年の京都芝の長距離戦も同じような傾向になってきており、タフな馬場で前半部分に負荷がかかる競馬をした馬はなかなか活躍できていません。今年は開幕してから2週がどちらも雨の影響を受けて先週時点でかなりタフな外差し馬場でした。間違いなく菊花賞もタフ馬場での開催となるはずで、そうなればここで書いたような欧州競馬チックなレースになると見ていいんじゃないでしょうか。

 

POINT1 → 近年のタフ馬場進む京都芝では前半部分で体力を温存してから後半の末脚勝負という欧州競馬質のレースになりやすい

POINT2 → 今年も開幕してから2週が雨だった影響でタフ馬場開催が濃厚。

 

レースラップ分析

3000mもある長距離戦なのでその年の先行馬の数だったり、騎手の思惑だったりでラップ構成なんてガラリと変わるのであんまり傾向は考えすぎないほうが良さそう。

まぁどんなレースラップになったとしても、近年のタフ馬場化の傾向を考えると前半部分で無理をせずに後半に末脚を温存できる馬が有利になるはず。実際に2018年は超スローペースの展開になりましたが、上位に来たのは脚を溜めて直線で瞬発力を発揮できた馬でした。

 

今年は出走メンバーを見ても例年以上のハイラップになる可能性が高そう。まずコントレイルは折り合いに専念して後方からの競馬になる(今の馬場を完璧に理解している福永騎手だからこそ前半では絶対に無理をしないはず)はずで、その無敗の2冠馬に勝ちに行こうとする馬は後ろから行っても勝ち目はないので前々での粘り込みを狙うでしょう。

そんな騎手意識からただでさえオーバーペースになりそうなんですが、それに加えて今回はコントレイル陣営のラビット役が多数出走。やはりコントレイル陣営としても同じぐらいの位置から競馬をしそうなヴェルトライゼンデよりも、前に行くバビットの方が目障りな存在というのは確か。その1頭さえ潰せば相手はヴェルトライゼンデぐらいになりそうなので、おそらくチームプレーでバビットを潰しに行くでしょう。そのために招集されたのがダートからわざわざここに使ってくるノースヒルズ生産のキメラヴェリテと、同じくこちらもノースヒルズ所有のディープボンド。この2頭がいればバビットの楽逃げなんてあり得ないはずで、表向きには話に出ないにしても今回のこの2頭の役割は「コントレイルの3冠制覇を確実にする」ことだと思います。

 

そんなわけでバビット+ノースヒルズのラビット役たちが作り出す先行勢と、それ以外のじっくり溜める馬たちで馬群が2つに分かれそう。かなり縦長の隊列になる可能性もありますが、前述の通りで近年の京都芝長距離は前半部分でじっくり脚を溜める馬以外はほぼノーチャンスの傾向。先行馬群に取り付いた馬はほぼ厳しくなりそうで、2周目の3〜4コーナーぐらいでコントレイルがスーーっと上がって行ったところで飲み込まれて脱落していきそう。ここから直線はコントレイル+前半でじっくり脚を溜めた後方馬群勢のみの争いになると思います。

 

POINT1 → どんなレースラップになったとしても、近年の京都芝長距離戦は前半部分で脚を溜めた馬が有利

POINT2 → ノースヒルズのチームプレーによりバビットを潰すオーバーペースが濃厚。コントレイルに勝つために積極的な競馬をした馬は厳しい展開になるか。

POINT3 → 3〜4コーナーあたりからコントレイルがスーッと上がっていって先行勢は飲み込まれそう。直線はコントレイル+後方待機勢のみの争いになる。

 

血統傾向

こんな感じでここまで菊花賞の近年のレース傾向および、今年の菊花賞がどんなレースになりそうかを書いてきましたが、それは血統的な観点でも同じような考えで狙いがまとまります。

まず近年のタフ馬場化した京都芝長距離戦で最も活躍している馬はどれか、と言われれば、これは異論なく菊花賞1着と天皇賞(春)連覇のフィエールマンが挙げられるでしょう。このフィエールマンの血統背景を見てみると、、、

【フィエールマン】
父:ディープインパクト
母:リュヌドール(フランス生産馬、フランスの中長距離GIIを3勝)
母父:グリーンチューン(ニジンスキー系)

父は現在の日本の競馬の中では相対的に長距離適性が高いディープインパクト。まぁ溜めての瞬発力に関しては日本でもナンバーワンの血統でしょう。

そして注目は母リュヌドールがフランス生産でフランスの2000mと2400mで活躍していたという事。サンクルー競馬場の2400mで行われたGIIを勝利していますし、それだけ欧州的なタフ馬場での勝負に強い血統と言えるでしょう。

このようにフィエールマンの血統は「タフ馬場で脚を溜めての後半勝負」にドンピシャで適性が合いそうな血統背景。近年の京都芝の長距離戦でこれだけ活躍できているのも納得でしょう。

 

同じくタフ馬場での差し比べとなった昨年の菊花賞の上位好走馬の血統背景を見て見ても、、、

<菊花賞 [2019] >
1着:ワールドプレミア [3番人気]
(父ディープインパクト 母マンデラはドイツ生産でドイツオークス3着)

2着:サトノルークス [8番人気]
(父ディープインパクト 母リッスンはアイルランド生産でアイルランドでGI勝ち)

3着:ヴェロックス [1番人気]
(父ヴェロックス 母セルキスはドイツ生産でドイツオークスのトライアル勝ち)

4着:ディバインフォース [16番人気]
(父ワークフォースは英ダービー&凱旋門賞勝ち 母父ゼンノロブロイ)

5着:メロディーレーン [12番人気]
(父オルフェーヴルは凱旋門賞2着 母メーヴェは凱旋門賞馬のモンジュー産駒)

もう一目瞭然で掲示板を独占したのは父か母父にコテコテの欧州血統を持った馬ばかり。どの馬も瞬発力に秀でたサンデーサイレンス×コテコテの欧州血統という配合でした。

そしてサトノルークス、ディバインフォース、メロディーレーンの人気薄3頭に共通しているのは、前半部分で無理をせずに構えての差し勝負に徹したという事でしょう。今の菊花賞では欧州血統を持つ馬がそういった競馬をすれば全く人気ない伏兵でも上位争いができるという事です。

 

POINT1 → 近年の京都芝で無双しているフィエールマンの配合(キレるサンデー+欧州血統)が今の京都芝長距離のベスト血統

POINT2 → 昨年もタフ馬場の差し決着で欧州血統を保持している馬が掲示板を独占。欧州血統を保持していて、前半部分で脚を溜めて直線勝負に徹する馬は人気薄でも好走できる。

 




 

考察まとめ

というわけで枠順発表前の菊花賞の想定オッズはこちら。

枠順発表前の想定オッズ(当サイト予測)

※4/6の抽選対象馬は全て想定オッズ表に含めました。わかりやすいように青文字表記としておきます。

人気 馬名 オッズ
1 フィエールマン 1.1
2 ヴェルトライゼンデ 8.3
3 バビット 18.7
4 アンティシペイト 21.2
5 サトノフラッグ 22.4
6 アリストテレス 26.5
7 ディープボンド 31.0
8 ヴァルコス 32.5
9 ダノングロワール 34.6
10 ガロアクリーク 52.0
11 ロバートソンキー 88.0
12 ブラックホール 115.0
13 レクセランス 122.0
14 サトノインプレッサ 131.0
15 ターキッシュパレス 145.0
16 マンオブスピリット 155.0
17 ディアマンミノル 212.0
18 ビターエンダー 221.0
19 ココロノトウダイ 345.0
20 キメラヴェリテ 370.0

 

デアリングタクトがあっさりと3冠を達成したということもあり、世間および競馬ファンの3冠お祝いムードは最高潮。今回は単勝1.1倍を見ることができるでしょう。

秋華賞のリアアメリアぐらいのイメージでヴェルトライゼンデが2番人気。バビットは玄人層はほぼ全員無視しそうな馬ですが、まぁこの連勝戦績ですからGIではそれなりに人気するでしょう。

それ以下も大した馬がいないので抽選対象の馬が人気になりそう。ダービーより速い時計での好走実績、連勝で馬柱の見た目も良い、武豊騎手ということで、アンティシペイトは出てきたら間違いなく人気になると思います。

 

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<推奨根拠>

先週の秋華賞は「断然人気でもデアリングタクトがあっさり勝つ」という考えでしたが、菊花賞はなんだかコントレイルは負ける気がするんですよね。ただ、何度も書いている通りでこの世代でのコントレイルは能力が抜け切っているので大敗したりすることはないと思います。

トライアル終了時点で「菊花賞の本命はこの馬」と断言していましたし、その考えは今も変わらず。今回の記事で書いた「欧州チックな前半溜めての差し競馬」ができる馬ですし、鞍上も変にコントレイルに勝ちにいくためにいつもと違う競馬をしたりはしなそうなタイプ。血統的にも完璧な配合だと思いますし、この馬はタフ馬場の京都芝3000mでじっくり溜めての後半勝負に持ち込めれば相当に強いはず。

見立て通りならば、この馬とコントレイルが2周目の3〜4コーナーから一気に動いて直線は一騎打ちになるはず。そこでコントレイルを競り落とせるかは、騎手の腕と時の運にかかっているとは思いますが、秋華賞のデアリングタクトに比べれば今回はコントレイルが2着になる可能性は断然アリと見ています。そして勝てる馬はこの馬だけという見立てです。

 

一方でちょっと危ういと思っている馬はこちら。

↓↓↓

セントライト記念組全頭(ヴァルコス除く)

もう今回はセントライト記念組はヴァルコス以外は全消しでいいと思います。もうそれぐらいに酷いレースレベルでしたし、バビットは今回は展開的にもキツそう。ガロアクリークは早めに動いてしまう川田騎手ですし、サトノフラッグは小足が使えるだけで大して強くない過大評価馬です。これらセントライト記念組をバッサリ切るだけでも、例えば本命がコントレイルでも妙味を見いだせるレースになるんじゃないでしょうか。

 

というわけで、火曜日配信のメルマガの「先週の重賞回顧」の中で、現時点での菊花賞のプレ予想として印まで書いております。ご興味ある方は先週の回顧ついでに読んでみてください。

 

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※以前は地方交流GI並びに南関のSIレースに関してはブログで全体公開としていましたが、今後はメルマガ限定のコンテンツとなります。

 

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