ホープフルステークス2017の予想を公開!
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GIレース考察・予想
ホープフルステークス2017(中山芝2000m)の予想です。
12月28日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:30です。出走馬はルーカス、タイムフライヤー、ジャンダルム、フラットレー、サンリヴァル、トラインなど。中山競馬場の芝2000mで行われるGI戦です。
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12/17(日)阪神03R:2歳未勝利
三連単:04ー13ー10
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ホープフルステークス 2017予想
予想の根拠
今年からGIに格上げされたホープフルステークス。賞金が上がったことで出走馬は増えたが、この世代の中心的存在であるワグネリアン、ダノンプレミアム、オブセッションは全て回避。皐月賞と同じ舞台といってもクラシック級と呼べる馬の出走はなく、現時点での完成度の高さ勝負になりそうな印象。
2歳馬にとって芝2000m自体がまだまだ厳しい条件で、未勝利戦などを見ていても芝2000mではスローで流れても上がりがかかるケースがしばしば。その上で直線に急坂がある中山芝2000mとなれば、現時点で2歳馬が経験する最もタフな舞台と言っても良さそうで、かなりタフな一戦になるのは間違いない。
加えて、このレースは前走で逃げ、先行策をとった馬が半数以上いることもポイント。
普段はあまり重賞やGIに乗らない騎手も多く、それらの馬がペースを乱しそうでおそらくスローにはならないだろう。この時期の中山芝2000mの2歳戦である程度ペースが流れれば、立ち回りはほとんど要求されないポテンシャル勝負になるはずで、最後は持久力あって末脚がしっかりしている馬が相対的に伸びてくるようなレースになると見ています。
キャリア少ない2歳戦ということもあって、競馬ファンもどの馬を人気にするか非常に迷っている感じのレース。その結果「良血馬」「なんとなく強そう」「鞍上」という3点で人気が形成されている感じ。
全兄にモーリスがいるルーカスや、半姉バウンスシャッセのいるフラットレーが前走パフォーマンスは度外視して人気していますし、フラットレーあたりは相手関係や時計はとりあえず置いておいて、新馬戦の突き抜け方がなんとなく強そうだったから人気しているような印象を受けます。
そして最後の鞍上という点。もうGIは外国人を買えばいいというのは競馬ファンの共通認識。有馬記念も結局はキタサンブラック+外国人騎手で決まりましたし、正直私自身も来年のGI戦線からはある程度外国人騎手というだけで上位評価にはしなければなぁと思うほど、日本人騎手と外国人騎手のレベル差はあると思います。
ただ、2歳戦においてはその外国人騎手神話は少し割り引いて考えたほうがよさそう。というのも能力がある程度拮抗している古馬GIでは外国人騎手の腕がレース結果の大半を占めるようになってきているが、今回の2歳GIでは古馬GIよりも馬個体の能力差が大きい感じ。
実際に阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティステークスのどちらも日本人騎手が勝っていますし、2歳戦に関しては騎手の腕<<馬の素質という見方で考えたほうがよさそう。
加えて、ルメールはもうクラシックはオブセッションに乗るつもりマンマンですし、デムーロだってこのルーカスでクラシックに挑む可能性は低そう。他にもっと有力馬がいる外国人騎手だからこそ、今回は本当に強いお手馬が出走していないおかげで騎乗しているという感じもあり、今年のホープフルステークスは久々に外国人騎手の力がそこまで及ばないGIレースになると見ました。
というわけで予想の発表。
ホープフルステークス 2017の印
本命 ◎
本命は枠順のおかげで恐ろしく人気がないが、能力的に一番強いと思っているこの馬から大きく狙ってみたい。
今回のホープフルステークスは血統面や新馬の勝ちっぷり、鞍上の名前などで「強そう」な感じがするルーカス、フラットレー、ジャンダルムあたりが人気しているが、新馬戦のパフォーマンスと前走のレースレベルの数値的な検証結果ではこの馬が恐らくメンバー中最上位。
新馬戦は福島芝1800mで前半66.0という超のつくスローペースを捲り差しで勝利。福島コースでこんなスローになればまず間違いなく先行した馬の行った行ったになるはずで、後にこの新馬戦の上位馬がそこそこ未勝利で活躍しているのを見てもそこまで相手が弱かったわけでもなかった。つまりはこの馬の能力がずば抜けていたという事だ。
その次戦となった前走の百日草特別だが、課題のスタートもだいぶ改善し1枠からロスなく立ち回って2着に好走。確かにこれだけ見ると色々と恵まれての好走に見えるが、この百日草特別は恐らく超ハイレベル戦。
前日に行われた1600万下クラスのノベンバーステークスと全く同じ勝ち時計。勝ち時計を見てもこの馬の走破時計でラヴィエベールやサトノアリシアに先着できる計算になりますし、普通に考えて2歳のこの時期に準オープンの一線級と時計比較で互角になるのは凄い事。この時に接戦を繰り広げたゴーフォザサミット、ディロスといった馬は今回出走しているメンバーよりも恐らくは強いと思います。
もう一つ時計を裏付ける根拠として、この百日草特別が芝2000mになってからのレコードタイムが2014年のルージュバックが勝ったレース。この時の1着ルージュバックがきさらぎ賞、2着ベルーフが京成杯、3着ミュゼエイリアンが毎日杯を制するなど、この年のクラシックの中で最もハイレベルなレースと言われたのがこの百日草特別。その年と走破時計が0.1秒しか変わらず、ベルーフやミュゼエイリアン相手ならば完勝している計算になるこの馬は間違いなく強いはず。
ネックなのはこの枠だが、前述の通り今回のホープフルステークスはそれなりにペースが流れそう。ただでさえも2歳馬にとって厳しい中山芝2000mで淀みない流れになれば、2歳戦ならばそう立ち回り勝負になるとは思えず、最後は持久力あって後ろから進めた強い馬が外から差し込んでくるレースになる可能性も十分にありそう。逆にこの枠で揉まれずに競馬ができるメリットもありそうですし、何より一番強いと思っている馬が二桁人気になるなら思い切ってここから狙ってみたい。
対抗 ◯タイムフライヤー
能力通りならば人気馬の中ではタイムフライヤーは評価できると思います。
道悪の萩ステークスは非常に強かったですし、前走の京都2歳ステークスも最後はグレイルが予想以上に強くてキレ負けした感じで、明らかに展開利あったケイティクレバー以下の先行馬を突き放した事を考えても今回のメンバーならば能力上位か。
ただ、この馬に関してはかなりイケイケなローテーションはちょっと心配。8月デビューから毎月1戦使われており、ここ2戦は道悪競馬に重賞と負荷がかなりかかるレース続き。その割にマツクニ厩舎らしく調教は輸送関係なくバシバシ追っていますし、恐らくこんなに追っていれば結構な馬体減での出走になるはず。初の関東輸送であまり馬格もない馬となるとちょっと不安はある。
単穴 ▲トライン
三番手はディープインパクト産駒の1戦1勝馬トラインの素質が高そう。
新馬戦はジャパンカップの裏開催でしたが、既にサラス、ブランモンストルといったあたりがレベルの高い未勝利を勝ち上がっていますし、そこまでレースレベルは低くなかったはず。そんな新馬戦をスタート出てスピードの違いでハナを叩いて、直線はもう独壇場という感じで突き放す快勝劇。
直線で鞍上がアクションしたところで手前をきっちりと替える事もできており、レースセンスは相当高そう。クラシックの勝ち負けを狙えるようなレベルの馬ではないと思うが、現時点での完成度はここに入っても上なはずで、ディープインパクト産駒はとにかくフレッシュな格上挑戦時に狙うべき血統。ここでも勝負になると見ます。
特注 ☆ステイフーリッシュ
鞍上不安はかなり大きいがステイフーリッシュはGI奪取の大チャンスと言っていいはず。
父ステイゴールドは先週の中山芝で大爆発していた血統。母父キングカメハメハはこのレースの特注血統で、母母父がロベルトともうホープフルステークスか京成杯を走るために生まれてきたような血統背景の馬と言っていいはず。母系には冬の中山芝の特注血統であるボールドルーラーも持っていますし、血統で予想するなら有無を言わずこの馬を買えばいいはず。
新馬戦のパフォーマンスもスローペースをしっかりと折り合って加速ラップで突き抜ける強いパフォーマンス。母カウアイレーンで近親にピンクカメオとブラックホークがいるだけに距離面の不安もあったが、新馬戦であれだけしっかり折り合って走れれば少なくとも現時点で距離の不安はないだろう。
あんなパフォーマンスをしてこの血統ならば、ルメールやデムーロが乗っていれば3番人気ぐらいで印がグリグリについていておかしくない馬。それが中穴人気に止まっているのはもう鞍上が中谷騎手ということがすべてか。もちろんGIという舞台でこの鞍上は不安でしかないのだが、今回は後ろでしっかりと折り合いをつけられれば展開は向きそうですし、本命馬が外から突っ込んでくる流れになればセットで突っ込んでくる可能性も結構あるんじゃないかと見ています。
△ マイハートビート <穴推奨>
当初は本命までも考慮に入れたマイハートビートはこれぐらいの評価に。
父ゼンノロブロイで母父ロベルト、母母父ニジンスキーといかにも冬の中山芝2000mで走りそうな血統背景。半兄サトノラーゼンとサトノクロニクルはどちらも重賞ウィナーですし、この馬も素質はありそう。
前走は大出遅れで京都芝2000mでスローペース戦ではどうしようもなく、今回は一転して中山芝2000mのポテンシャル戦なら一気にパフォーマンスを上げてくる可能性もあり。
ただ、どう考えても調教が軽すぎる。前走の京都2歳ステークスでメイチに仕上げられていた感じで、今回は軽く2本坂路を追って疲れが出たのか最終追い切りはポリトラックで軽く追われただけ。恐らくは状態不安あるはずで輸送も考慮しての軽め仕上げなんだろう。血統や適性的には狙えそうだが臨戦過程からこれぐらいの評価にした。
△ サンリヴァル
中山適性という点でも人気を集めそうなサンリヴァルだが、果たして前走の芙蓉ステークスにどこまでの価値があるんだろうか。
ここに今年の2歳戦における未勝利戦と芙蓉ステークスの中山芝2000mのレース結果を並べてみたが、走破時計2:03:6は未勝利戦と比べてもかなり遅い部類。もちろんそれは前半1000mが63.9という超スローペースになったのが理由だが、それを先行して押し切ったサンリヴァルは展開利が相当あったと考えるのが妥当だろう。
最後は余裕十分の走りっぷりだったが、そりゃこんなペースで走れれば全馬脚は残っているはずで、戦った相手もファストアプローチやトゥザフロンティアといった末脚キレない馬たちだった事を考えても相当恵まれた。
前走だけで中山適性云々は言えないはずで、今回は前走よりも全体時計で2秒近くは早い決着になるはず。ペースも上がると思いますし、それに一気に対応できるかは未知数。人気するならこれぐらいの評価にします。
△ シャルルマーニュ
一見すると持久力ありそうで中山は合いそうなシャルルマーニュだが、おそらくこの馬は広いコースの方が向くはず。
前走の東スポ杯の内容を見ても大跳びで切れ味はないけれどもバテないタイプ。こういうタイプは中山の短い直線でグイッと差し込まれるよりは、東京コースでじわーーっと脚を使えた方がいいはずで、中山芝コースで上手く立ち回ろうとすれば外から勢いよく差し込んできた馬にキレ負けすると見ています。
△ ルーカス
急遽の出走となったルーカスだが、普通に考えてこの出走経緯は怪しい。
堀厩舎がここで調教過程狂って無理をするとは考えにくく、シルクレーシングもしくはJRA(新設GIのレーティングが1年目で下がったら大変ですよね・・・)あたりからの出走圧力はなかったんだろうか。
確かにデビューから2戦を見てもパドックの馬っぷりは抜群で素質は相当な逸材。ただ、それは全兄モーリスも同じだったわけで、その兄も若駒時は気性面などが課題でクラシックに乗る事はできなかった。
調教アクシデントが起こった理由もいきなり鞍上の命令を無視して止まった事でしたし、気性の荒さが前面に出ている感じ。堀厩舎としても「少しでも違和感を感じたら追うな」という指示を出していそうですし、いくらGI新記録を達成したいデムーロでも先週末に大斜行をやってしまった立場でこういう馬を制御不能にはできないだろう。あまり勝負がかった騎乗はできないと見る。
そもそも論で東京スポーツ杯2歳ステークスでは展開向いた中でワグネリアンに突き放され、シャルルマーニュやカフジバンガードと少差という内容。現時点では新馬戦からの上積みがあまり感じられず、それでいて人気濃厚ならばこれぐらいの評価でいいか。
△ ジュンヴァルロ
逃げて2戦2勝のジュンヴァルロは3戦目で展開厳しくなりそう。
今回は内枠のトーセンクリーガー、リュヌルージュといったあたりが積極的に出て行きそうで頭数を考えてもペースは緩まずに進むか。前走は1、2番手の馬が行った行ったという展開での勝利でしたし、それでも京都コースで終い1ハロン12.0かかっていた事を考えると中山コース替わりも不安。本命馬が差しタイプなだけに真逆のこの馬は抑え評価が妥当。
△ フラットレー
確かにルメール騎乗という事には敬意を表するが、フラットレーは本当に強い馬なんだろうか。
半姉バウンスシャッセという良血、キャロットファームのブランド、ノーザンホースパークマラソンの優勝商品という背景からデビュー前の期待値が相当高かった印象で、そこに来てデビュー戦で馬なりで突き抜けた事からクラシック級という評価に。
ただ、そのデビュー戦は他の馬がほとんど未勝利で活躍していない低レベル戦。やや重馬場といっても残り2ハロン目までかなり時計がかかっており、これならばそこそこ素質ある馬なら馬なりで突き抜けてもおかしくないレースラップだろう。
前走のアイビーステークスは確かに道悪馬場というエクスキューズはあるが、この馬はその中でも一番馬場の良い部分を通っての5着。同じ位置にいたキボウノダイチに競り負けているのを見ても本当にこの馬は強いんだろうか。おそらく今回キボウノダイチが出走していたら10番人気以下の低評価になるだろうが、この馬の場合は前走が道悪という事で度外視されて人気濃厚。ギャンブルとして全く妙味がなさそうですし、これならばそこまで強くないという方向性で考えたい。
印まとめ
◎
◯タイムフライヤー
▲トライン
☆ステイフーリッシュ <穴推奨>
△マイハートビート <穴推奨>
△サンリヴァル
△シャルルマーニュ
△ルーカス
△ジュンヴァルロ
△フラットレー
勝負度C
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