ステイヤーズS [1] 本当に長距離血統がないと走れないレースか?
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最終更新日:2015/12/10
重賞レース考察・予想
昨日はオフだったので、公共料金の支払いがてら街に出向き、いろいろと買い物や喫茶店でお茶したりしてゆっくり過ごしました。
それで、もう2016年も間近ということで手帳を買ってきました。
ええ、100円ショップで買ったA5サイズのノートです(笑)
基本的に私、市販のフォーマットの手帳を使いません。なんだかあの形式にライフスタイルが規定されてしまうのが嫌なんですよね。メモ部分も少ないのでアイデアの書き込みとかしにくいですし。
ですので、長期間のスケジュール管理はGoogleカレンダーさんにお願いしつつ、3ヶ月スパンでの詳細なスケジュール管理とか、情報整理、メモみたいなのは、自分でA5サイズのノートを改造して手帖化してます。
こんな感じでA4のカレンダーを印刷して見開きに貼り付けて、
1日ごとに半ページずつ設けて、そこに自由にアイデアなり新聞や雑誌の切り抜きを貼っていくスタイルで使ってます。
1月の次はこんな感じで2月のカレンダーを見開きで貼って次に2月。
参考までに過去使っていたやつ。こんな感じで切り抜きをズバズバ貼ったりしています。それこそその日の競馬の勝負レースの予想と結果とかも今度は書き込んでいこうかなと、新しく使えそうな仮説とかも書き込んでいったらアイデア膨らみそうですよね。
基本的に思考はいまミニマリストで、モノは極限まで減らそうと思っているんですが、どうも手帖だけはアナログの方がしっくりくるんですよね。もちろんEvernoteは使っていますが、どうもPCやスマホを開けないときとかもありますし、書くことでアイデアが生まれることも結構あるので、手帳、メモはこれからもアナログで行くことになりそうです。
来年の手帳はもっと競馬のことをきちんと書き込んで、より良いアイデアを膨らませられればなぁ、、、と。
これが本当の「けいば手帖」ですね!(笑)
本当に長距離血統がないと走れないレースか?
ステイヤーズSはJRAの芝ダートあわせた全てのレースの中で再長距離の3600mで争われるレースです。
あの3000mの菊花賞ですら長距離血統がないと全く走れないんですから、そりゃ3600mとなるともっと血統で全て決まってしまうんだろう、と思いがちですがあながちそうではありません。
まず、3000mの菊花賞でなぜ血統が大事かといえば「菊花賞の出走メンバーの中に明らかに3000mは適正として長い馬が半数程度いるから」です。菊花賞がクラシックの最終競争として位置づけられている以上、少々適正を無視してでもそこに向かう馬はいるでしょう。そういう馬の線引きをするのが血統の重要性でした。
ですが、ステイヤーズSはどうでしょうか?
同週に2000mの金鯱賞、翌週に1800mのチャレンジカップがある中でここを使ってくる馬が出走してくる。陣営も明らかに中距離向きよりは長距離向きと思っている馬が多く「3600mを走りきれない馬はなかなか出走してこない」レースといえます。
ですから、このステイヤーズSって過去の好走血統を見ても、別に特段、中距離レースの血統を見ているのとあんまり変わらないんですよね。
2010年くらいまではコテコテのステイヤーがけっこう走るレースな印象でしたが、最近はそうでもない感じ。実際、ディープインパクト産駒が3回好走していますから、血統だけで片付けるのは不可能なレースになったということでしょう。
そんな血統面よりもこのレースの特徴と言えるのが、
とにかくリピーターが走りやすいということ
この5年を見てもトウカイトリック、ファタモルガーナ、デスペラードと3頭が2回以上馬券に絡んでいます。
距離適性もそうですが、なかなか行われない舞台設定だからこそ得意な馬はここをメイチで仕上げられてきます。ですから今のステイヤーズSって距離適性よりもコース適性の方が重要なんじゃないかなと。
あんまり血統面にこだわらない方がいいかなぁと思う理由をもう2つ挙げておきましょう。
13.1 – 12.2 – 13.8 – 12.9 – 12.5 – 12.0 – 12.5 – 13.5 – 13.1 – 13.3 – 13.6 – 13.1 – 12.8 – 12.1 – 11.6 – 11.7 – 11.6 – 12.4
これは去年のステイヤーズSのラップ構成です。ラスト4Fまで全てが12秒〜13秒台という超スローペース戦。イメージとしては2800mをキャンターで走って最後の800mだけちゃんとレースしたような感じでしょうか。
近年、スローペース症候群と言えるほど重賞レースはスローが多い。菊花賞も実際途中まで極端なスローになりましたし、長距離重賞は特にスローペースになりやすい傾向。昨年は血統派が一瞬で嫌うだろうスズカデヴィアスが4着に好走できちゃっているように、2500mくらい走れる馬ならこのレースって持っちゃうんですよね。
もう1つの理由はこのレースだけに言えることではないですが、血統予想はもうみんなが使いすぎて妙味が薄れてきているということ。
長距離重賞ではスタミナ血統、京都コースではディープインパクト産駒、TARGETやJRA-VANの発達でそんな知識誰もが知る時代になりました。
今まで専門家しか知らなかった知識を大衆が持つようになった。では、その知識が今までと同じ値段で売れるでしょうか?これが「妙味が薄れた」ということです。
確かに長距離で走りやすい血統はあるでしょう。ですが、それがもう大衆が知っている事実であるならば、逆に近年そこまでバリバリの長距離血統が走っているわけでもないこのレース。少し血統的見地からは逆らってみた方が面白いといえそうです。
先にも少し話題に出しましたが、近年のこのレースを見ていると、2500m〜2600mのレースで強い競馬をしている馬なら十分に対応できる感じ。そんな馬で血統的に完全に嫌われそうな馬を狙ってみたいです。
もうそうなればこの馬でしょう。
血統派は一瞬で出馬表に×をつける馬です。ですが、この馬ってちゃんとレースを見ている人なら「距離が伸びれば伸びるほどいい」というのはわかっているはず。
メルマガで福島芝2600mを圧勝した後の回顧を書いたときに「もしかすると来年の天皇賞(春)に出ているかもしれない」とまで書いた馬。それぐらいこの馬は持久力勝負が得意です。
ここ2戦は適条件で使われながらも鞍上のミス2連発でふがいない競馬に。今回は鞍上超強化で、しかもズブい馬に追える騎手。間違いなく単勝二桁人気になるでしょうが、ここはこの馬でいい気がします。
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