ラジオNIKKEI賞 [1] 上位人気馬の評価 (1)
公開日:
:
最終更新日:2015/06/30
重賞レース考察・予想
宝塚記念が同日の500万下と同じ時計、同じラップ形態だったということで、ネット上で宝塚記念はレベル低い説が出ていますが、ラップが読めるだけでも凄いですが安易にその結論を出してしまっている時点で進歩はないとも思います。
これって大逃げ馬がいるのにラップだけ見て「このレースはハイペースだ」って言ってるのと同じようなもんだと思うんです。
まぁ逆を言えばレース内容だけ見て「安田記念をスロー」っていうのもどうかと思いますが。
というわけで、今夜のメルマガでは宝塚記念のラップ形態の種明かしをしようと思っています。きになる方はちょろっと下にメルマガ案内のリンクがありますので、そちらから見てみてください。
上位人気馬の評価
まぁラジオNIKKEI賞って能力比較をどれだけ行ったところで大荒れする重賞なんですが、それでも能力知らずんば予想はできず、ということで、まず私なりに考えている上位人気馬の評価を週初めに書いてみます。
アンビシャス
共同通信杯で3着。毎日杯とプリンシパルSは大外枠で好走、と間違いなく現3歳世代でもトップクラスの馬だということは認めます。
ただ、この馬は追って味ある馬で、そこまでスパッと切れる脚を持っているようには思えない。母父エルコンドルパサーの色が出たディープインパクト産駒な気がしています。
ですから、今まで好走してきた阪神の外回りコースや東京コースはかなり合っていたと思うんです。今回は福島コースで小回りコースです。どちらかといえば追って味あるタイプよりは立ち回りがうまい馬か、短い直線でスパッと切れる馬だけに今回が買い時ではないと思います。トップハンデですし能力でどこまでって感じでしょうか。
アッシュゴールド
どうも馬の成長が追いついてこないタイプで、本質的にキレ系ではないと思うんですが、現状坂のあるコースでは伸びがイマイチになる感じで、平坦京都でなら終いの脚が伸ばせる馬というイメージ。
この血統なので夏の成長力で別馬になっている可能性もあります。そして最近思うこととして池江厩舎って素質馬を若いうちに無理させずに大事に育てる傾向が出てきているなと。ラブリーデイ、トーセンスターダムなんかもそうですが、馬の成長曲線に合わせるような育て方をしている気がします。藤原厩舎っぽい感じ。
ということでこの馬も夏で成長していれば池江先生がしっかり作ってくると思いますし、していなければ成長待ちっていう馬なんでしょう。現状の馬キャラ的にはコーナーで置いていかれるタイプなので用無しだと思います。
レアリスタ
この馬はここ2戦見ていても非常に強い馬ですね。間違いなくいずれ重賞でも活躍してくるタイプでしょう。血統的にも父ステイゴールドでリアルインパクトの半弟にあたりますし、何より堀厩舎ですからね。
不安はここ2戦が前半37秒というどスローの瞬発力勝負戦しか経験していないこと。しかもどちらのレースも運良く内枠が引けて結構スムーズな競馬はできていました。スローを後ろから差し切ったのでこの馬が強いことは認めるのですが、果たして最初から早い小回りコースのペースに対応できるのかは疑問。
「レースセンスがある」とか書いてあるのをどこかで見ましたが、そりゃあれだけスローならそう見えるわ、と思うわけで、今回ある程度ペースが流れて「本当の競馬」を経験する中で、勝負どころで押し上げたりだとかそういったレースセンスの差が出てきそうな気もします。ただ本当に強い馬っぽいんで無印にするのは怖いかも。
ロジチャリス
福島芝1800mは未勝利をとんでもなく強い勝ち方してますし、前走は長期休養明けながら抜群のレースセンスで危なげなく完勝。後ろも突き放して加速ラップで流してますし、この馬は立ち回りがうまいタイプのこの世代でのトップクラスの馬でしょう。
父ダイワメジャー×母父ロックオブジブラルタルという血統から見ても、あんまり距離が伸びるのは良くなさそう。ただ福島コースの1800mなら全く問題ないと思いますし、このコースならアンビシャスやレアリスタといった馬にも十分勝てる可能性があると思います。
不安は詰まったローテと大野騎手でしょうか。もう大野騎手は土曜日の条件戦のダイワアクシスの騎乗を見てしまうと基本的に信用はしていけない騎手なんだな、という認識が取れません(苦笑)まぁ内枠を引けばまず重い印をつけざるを得ない馬かなと思っています。
ナヴィオン
ここ2戦の凡走は明らかに使い詰めのものっぽかったので、今回間隔を開けてきたのは非常に良いと思います。新馬戦とききょうSの内容を見ても、まぁ弱い馬ではないとは思いますが、逆にこれから重賞を取れるようなレベルかと言われると疑問。
ハーツクライ産駒なので成長力次第でなんでもなる気がしますが、トライアル戦線での走りを見る限りは古馬になったら準オープンをうろうろする馬になるんじゃないかという気もします。
基本的に人気先行型でしょうし、立ち回りは上手くないタイプ。コーナーで置いていかれてそのまま大外ぶん回すも能力足りずに届かず、っていう競馬になる気がします。
ひとまず想定5番人気までの見解をご紹介。
まだどれを狙うかとかも考えておらず、これを書きながら印を想像していたんですが、5番人気までで買うだろう馬が2頭しかいない(苦笑)
今回はちょっと馬鹿みたいな印になる気がします。
その中でも人気ならロジチャリスは良いと思いますよ。
明日、6〜10番人気想定の馬のちゃんとした見解を書きますが、現在のところの本命候補はこの馬。
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ダービーが終わった後で夏場の3歳限定重賞だけに、どうしてもメンバーレベルは一枚落ちるのは確か。だから、ドングリの背比べではないが、メンバー同士にそれほど力差はないことが多く、それに輪をかけてハンデ戦という条件が絡み合い、荒れる要素が十二分に揃っている。実際に、1番人気が勝ったのは10年前まで遡らねばならず、過去10年で3回も馬連で万馬券決着となっているのだ。
となれば、馬券は“穴馬”を狙い撃つのがこのレースの定石。しかし、ただ闇雲に人気のない馬を買えば良いということではない。夏競馬で人員が分散している一般マスコミの記者連中とは違い、各陣営の思惑を網羅できる当社情報ルートが独占入手した“穴馬”こそ買うべきなのだ。
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