【2016】アルテミスS / レース考察(東京芝1600mで行われるGIII戦を徹底考察します)
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重賞レース考察・予想
今日は10/29(土)に行われるアルテミスステークスのレース考察を行います。東京芝1600mで行われるGIII戦です。その前に余談を少し。
昨日、twitterで知り合いの、頭がイカれたゴールドシップ追っかけ女子が「クロノトリガーの音楽最高!」と呟いていたので、夜中に仕事をしながらひたすらクロノトリガーのサントラを聴いておりました。
リアルタイムでプレイしてから既に20年近く経過しているわけで、おそらく最後にプレイしてからも15年くらい経っていると思うのですが、あそこまで序盤から終盤まで全てのストーリーを覚えているゲームというのもないと思います。
もうあのゲームはロールプレイングゲーム界の最高傑作(当時はスクウェアとエニックスが手を組むなんてありえないことだったのです)として名高いですが、特に印象に残っているのはルッカの母親ララの救出シーン。
個人的にゲーム史上、最大のトラウマシーンなわけですが、これ以降、私は「ベルトコンベアー&エスカレーター恐怖症」になりました。何か裾が巻き込まれそうな動作機械にはできるだけ近づかないようにしています。
私は精密な動作が苦手なので、「こういう正確にボタンを時間以内に入力しろ!」系のミッションが苦手で、無論格闘ゲームなんかもめっぽう苦手。FF6の序盤のマッシュのイベントでばくれつけんを繰り出すまでに1時間かかったくらい苦手なので、このルッカ母の救出コンベア停止イベントを成功できた試しがありません。というわけなので、毎回あの断末魔の叫びを聞いてしまったわけで。。。
というわけで、のっけからわからない人は全て置いてけぼりな話で大変申し訳有りません(汗)多分わかる方は20年前のノスタルジアを引き出せたと思います。気持ちを切り替えてアルテミスステークスの第1回考察に移ります。
【2016】アルテミスS 予想考察
過去5年のレース傾向
この時期に地力が試される東京コースの牝馬重賞を作ろう、という名目で創設させたアルテミスステークス。最初は新設重賞扱いでグレードもついていませんでしたから、それから4年も経ったと知ると、月日は百代の過客にして、、、という言葉が身にしみます。
過去4年の好走馬を見ても、アユサン、レッツゴードンキ、メジャーエンブレムと、これ以降にGIを取る馬が3頭も出走。2013年はそもそもメンバーレベルが低かった感じでしたし、それ以外の年を見ても、やはり東京マイルという地力が問われる舞台で行われるからこそ強い馬が出走してきている印象。
ただ、そんな後のGI馬でもコレクターアイテム、ココロノアイ、デンコウアンジュといった馬たちに負けている、というのもポイントになりそうなレース。それだけ2歳のこの時期はまだ「素質<完成度」でなんとかなる時期ということでしょう。
血統傾向
この血統が走るというような明確な特徴はありませんが、一般的なマイル重賞よりは重めの血統が走っているような印象があります。
昨年はメイショウサムソン産駒で母父ニジンスキーのデンコウアンジュが激走しましたし、2年前はステイゴールド産駒でチューリップ賞で重馬場で快勝したココロノアイ。
3年前のマーブルカテドラルにしても父はダイワメジャーですが母父はエリシオで、2着馬のパシフィックギャルはゼンノロブロイ産駒。
そして4年前のコレクターアイテムは菊花賞でも特注血統と騒がれたハーツクライ産駒でした。
早熟血統も大事なのですが、この時期の東京コースはなぜかとてもタフな馬場になりがち。特に今年の東京芝コースは「6月の阪神?」と思いたくなるぐらいにタフな馬場になっており、先週も軽い馬は最後に足が止まってしまい、最後はトニービン持ちの持久力タイプばかりが走っていました。今年も少し重めでタフな馬場、レースに耐えられる馬を狙うべきな感じはします。
レースラップ傾向
※データ作成中にうっかり天皇賞(秋)データを一部上書きしてしまったので、名前部分は訂正を入れさせてもらいました
基本的には牝馬重賞、そして手探りの2歳の重賞らしく、道中は緩んでの終い勝負になりがち。といっても、この時期の牝馬にとって東京と阪神のマイルは走りきるだけで過酷なコース。スローだから楽なレースになるということはなく、強い馬でなければ走り抜くことは難しいです。
昨年にしても中弛みの加速ラップで終わっていますが、決まり手はデンコウアンジュの大外一気。一見、前が楽そうなレースラップでもこの時期の東京の芝はタフで最後には前の馬が脚が止まることが結構あります。ですが、今年の芝は例年以上にタフで後ろの馬も追走だけで最後の脚がなくなっているケースが多いので、少しそこは考えどころ。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。
ラキシス、サトノアラジンの全妹にあたるフローレスマジックが抜けた1番人気になることは間違いないか。前走の未勝利戦はまさに1頭だけ抜けたパフォーマンスでの圧勝。ああいう派手な勝ち方をすれば間違いなく人気になるはず。
2番人気も前走タイムが圧巻のリスグラシューで間違いないか。3番人気が非常に難しいですが、素質馬カデナを新馬戦で破ったシグルーンあたりか。その後にトーホウアイレス、サトノアリシア、パフォームあたりが続く形でしょうか。
ひとまず現時点で注目している馬はこの馬です。
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血統に関しては何もケチをつけることがないのですが、フローレスマジックは前走戦った相手があまりにも弱すぎるのがネック。
それに比べれば現時点での能力、完成度の高さは断然こちらでしょう。新馬戦では超スローのレースを追い込んできて差のない2着。新馬戦レビューでも「勝ち馬よりも断然2着馬のほうが強い」と書いた通りに次走の未勝利戦はとんでもない強さで圧勝してくれました。
確かに前走のレコードタイムは当時の阪神の芝が超高速馬場だった影響が大きそうな感じ。ただ、それを差し引いても2着馬のガンサリュートもオープンクラスでも勝ち負けできそうな馬ですし、レッドクライム、ピスカデーラなどかなりの強敵ぞろいだったのは確か。少なくともフローレスマジックの前走の数倍はメンバーレベル上だったはず。
父はハーツクライで今のタフな馬場もこなしそうな血統。母系にサドラーズウェルズを持っているところも今の馬場ではプラス。イメージ的にはコレクターアイテムに近い感じで、血統的には晩成タイプだが早々に完成されてそれからは微妙に伸びあぐねるタイプと予測。後々はフローレスマジックに確実に逆転されそうですが、今の時点ではこの馬の方が強いとみていいんじゃないでしょうか。
唯一の不安はこの時期の2歳牝馬の関東への初輸送。新潟コースへの輸送経験はありますが、栗東から新潟まではすぐに高速道路に乗れることもあって大して馬にストレスはかからないですし、今回が実質的な初輸送。その影響さえなければ勝ち負けになると思います。
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