【2016】新潟2歳S / レース考察(新潟芝1600mで行われるGIII戦を徹底考察します)
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重賞レース考察・予想
今日は8/27(日)に行われる新潟2歳ステークスのレース考察を行います。新潟芝1600mで行われるGIII戦です。その前に余談を少し。
関東地方の方は今日の台風大丈夫だったでしょうか?
私は昨日から「月曜の台風はやばいらしい」と聞いていたので、食料と飲み物は買い込んで今日は1日中家にこもって原稿を書いていました。ただ、外は相当ヤバそうだったみたいで、会社員の知り合いからは「会社が休みになった」だの、アパレルの知り合いからは「ららぽーと全く人こない」だの色々連絡が来て外の凄さを知りました。
なんだか電車も結構止まっていたりしているようなので、帰り途中の方は大変かと思いますがなんとか無事に家まで辿り着いてください。
【2016】新潟2歳ステークス 予想考察
過去5年のレース傾向
去年は12番人気◎ウインファビラスから印も絞って三連複勝負の大本線でぶちかまし、個人的な昨年の最大配当となった縁起の良いレース。相性良いレースだけに今週一番の勝負レースとしてぶちかましていきたいところ。
新潟2歳ステークスは2010年代以前とそれ以降で全くレースの位置付けが変わってきています。
もともと東京競馬場で6月に新馬戦が実施されていなかった頃は、有力馬は北海道デビューで札幌2歳ステークスを目指すというのが当たり前でした。ちょうどゴールドシップ、グランデッツァからコディーノの年くらいまではその流れが続いていたと思います。
ただ、東京競馬場で新馬戦が開催されることになり、早く入厩できた素質馬が東京開催でデビューすることが多くなってきました。そうすると1勝した有力馬はわざわざ札幌まで行かずに、同じようなコース形態の新潟2歳ステークスを使うようになってきました。
2012年より前に好走した馬はほとんどその後に活躍しているような馬はいませんが、2013年以降に好走した馬を見てみると、ハープスター、イスラボニータ、ミュゼスルタン、ロードクエストなど、クラシック戦線でも活躍したような馬が目に付きます。その一方で東京での新馬戦ができてから、わざわざ北海道開催でデビューする有力馬が減ったことで札幌2歳ステークスはレベル低下が著しくなっています。
こういう前提があるレースなのですが、今年に関してはそうとも言えなそう。というのも、どの競馬場でデビューしたかとか関係なく、、、
今年の2歳馬は現時点で相当世代レベルが低いと言わざるを得ない
からです。
ほとんどディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒はデビューしておらず、昨年ならばこの時期にはロードクエスト、メジャーエンブレムなどがデビューしていましたが、それすらもありません。
それを象徴するかのように、中京2歳S、ダリア賞、コスモス賞、クローバー賞、と2歳オープン戦は全てが低レベルな一戦に。どれも未勝利戦よりも時計が遅いような決着でしたし、ちょっと今年の既デビュー馬のレベルがかなり低いと言って良さそう。
そうなるとつまり、現時点でデビューしているメンバーで争う新潟2歳ステークスは、クラシックだとか今後の活躍とかは関係なく、仕上がりの早さが問われるレースになる気はします。
血統傾向
とにもかくにもこのレースはグレイソヴリンを持っている馬が毎年必ず走ります。昨年、私がウインファビラスを本命にしたのも未勝利戦の内容が良かったことに加えて、母父がグレイソヴリン系統だったから。今年もグレイソヴリンを持つ馬に関しては注目した方が良さそうです。
新潟の長い直線で最後まで伸び切れるか勝負になるので、グレイソヴリンなどのバテない特性ある血統が向くと思いますが、それと同時に早熟性ある米国血統なんかを持っている馬も良いかも。今年の場合は素質馬がほぼゼロと言っていいようなレースなので、仕上がりの早さが多分にレース結果に影響すると思います。
レースラップ傾向
基本的には同じようなグラフ傾向を示すラップですが、中盤が大きく緩むかそこまで緩まないかはその年によって傾向が変わります。最後の3〜2ハロン目でグッと早くなって、最後の1ハロンはどれだけバテずに伸び切れるか勝負に。
この時期の2歳馬は1400mしか使ってきていないような馬が多いですが、いかに1400mで強い競馬をしていても最後の1ハロンでそういう馬はだいたい垂れるのが例年の傾向。ここもしっかりと伸び切れる馬を狙うべきでしょう。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。
1番人気は恐らく半兄ブラックスピネルのモーヴサファイアあたりになるでしょうか。オープン勝ちのリンクスゼロなども人気はするでしょうが、もう2番人気以下は乗っている騎手とかで変わりそうなぐらいのメンバーですね。
ちょっとこの中から来年のクラシックで活躍している馬がいるとは思えず、やはり現時点での完成度勝負のレースと言って良さそう。
現時点で一番信頼できるのはこの馬でしょう。
新馬戦のレベルは2着馬が次走で未勝利を快勝したことからもある程度のレベルにはあるはず。新馬戦もただスローの上がり勝負にはならず、道中ペースが緩まない中をしっかりと伸びきっての勝利で、重賞になったからパフォーマンスを落とすというタイプではないはず。
このメンバーの中でなら血統的にも上級クラスで格負けしないようなものだと思いますし、今年のメンバーは父も母父もグレイソヴリン系統の馬がいない中で、この馬が一番グレイソヴリンの血を濃く引いているというのも強み。
ちょっと気になるのは新種牡馬の父自体が晩成気味だったことですが、この馬の新馬戦を見る限りは完成度も高いはず。本命をここにしてあとは相手を考える、というレースになる可能性も結構ありそうです。
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