浦和記念2020の予想を公開!
公開日:
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最終更新日:2020/12/01
地方レース考察・予想
浦和記念2020(浦和ダート2000m)の予想です。
11月25日に浦和競馬場で開催され発走時刻は15:25です。出走馬はロードブレス、ウェスタールンド、ダノンファラオ、ヒストリーメイカーなど。浦和競馬場のダート2000mで行われるJpnIIです。
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浦和記念 2020予想
予想の根拠
翌週にチャンピオンズカップというダート界の最強王者を決定するレースがある中で行われるのがこの浦和記念。言ってしまえばGIには行かずにここに「逃げてきた」馬同士の戦いになるわけで、なかなかダート路線では古馬の壁が厚いと言われますが、そんな中でもケイティブレイブ、ヒガシウィルウィン、グリムなど3歳馬の活躍も目立つレースです。
今年の浦和記念は例年以上にフレッシュなメンバーが揃ったと思いますが、もうそれは今のダート路線の最上位層が化け物すぎてチャンピオンズカップに出ても最初から敵うわけないと思っている陣営が多いからでしょう。ちょっと正直、クリソベリル、オメガパフューム、チュウワウィザードあたりの馬は化け物レベルに達している感じで、芝の中距離同様に逆らいづらい馬が多くなってきている感じがします。
そんなチャンピオンズカップ回避組が揃った浦和記念ですが、なんと言ってもこのレースの特徴は超特殊な浦和コースへの適性があるかどうかでしょう。
過去4年の勝ち馬は全てが3〜4コーナーを番手で構えて、直線に向く前に3コーナー手前あたりで仕掛けて早め先頭に立って押し切った馬。もう溜めて直線勝負なんていう中央競馬のイメージとは真逆のレースで、4コーナー地点ぐらいにゴールがあると思って競馬をする馬が有利と考えていいでしょう。
もう過去5年のラップ傾向を見ても、赤色背景で示した部分で1秒近く速くなるので、ここの加速に対応できるかが好走凡走を分けます。この部分でスッと加速できる馬の適性もそうですが、騎手も浦和コースの勝負所をきっちりと理解しているかというのも重要になると思います。
今年の出走メンバーを見てみると、過去4年の勝ち馬の決まり手である3〜4コーナー先頭という戦法を取ってきそうな馬は絞ることができそう。ここは例年の傾向通りのイメージで狙い撃ちたいです。
というわけで予想の発表。
浦和記念 2020の印
【本命 ◎5 ロードブレス】
立ち回りセンスと持続力が売りの馬だけに、自己条件時代からあんまり時計的には目立っておらず、正直そこまで強い馬だとはずっと思っていなかった。それがBSN賞であっさりとオープンを勝利すると、圧巻だったのが日本テレビ盃での重賞勝ち。ハイペースを完璧な競馬ができたとはいえ走破時計は圧巻のものですし、ペースが流れれば流れた分だけパフォーマンスを上げられる馬ということでしょう。
浦和コースは今回が初めてになりますが、今まで見せてきた抜群の立ち回りセンスと自在性からも苦手にしている可能性はまずないはず。前走の日本テレビ盃の4コーナーから直線に向く時の映像を見て欲しいが、もう外に振られることもなくスムーズに直線に向いた上で瞬時に直線部分で加速できている。おそらく浦和コースのコーナーも全く問題ないはずで、相当な小回りコース巧者と見て良さそう。近走はスタートも安定しており、馬群の中での競馬も全く問題なし。浦和コースでラチ沿いをスルスルと立ち回って上がってこれるような馬だと思います。
この馬以外の中央馬が勝ち味に遅いデルマルーヴルに、溜めて差す競馬しかできないウェスタールンドとヒストリーメイカーとなると、負けるならダノンファラオぐらいしかないんじゃないだろうか。あちらが圧勝もあれば惨敗もありそうなピンかパータイプなのに対して、こちらはほとんど崩れるイメージがない安定型。それならばこちらを上に評価するべきだろう。
【対抗 ◯9 デルマルーヴル】
今までのキャリアを振り返ってみたいのだが、適性ゼロだった東京マイルのフェブラリーステークスを除けば、全てのレースで4コーナーの順位よりも下の着順になったことがない馬。3歳時のハイペースでのレパードS2着の内容や、かなり厳しい手応えながら3着に粘った川崎記念などを見ても、この馬はキレないけれどもバテずにずっと伸びてくるタイプか。その証拠に地方交流の小回り重賞ではほぼパーフェクトな戦績となっており、馬券圏外となったのは浦和コースに慣れていないマーフィーが乗ってギリギリ4着だった昨年の浦和記念だけ。これだけ小回りコースで好走しているんですからコーナリングセンスも問題ないですし、とにかく堅実に走ってきます。
そんな堅実な馬の反面、この馬は3歳になってからの勝利が名古屋グランプリの1回だけ。しかも名古屋ダート2500mの長距離戦で前がやり合ったところを地元の岡部誠騎手が完璧に展開を読み切っての差し切り勝ちでしたし、もうハマったと言えるような勝ち方でした。その勝利を除けばこれだけ安定しているにも関わらず全く勝てていない馬で、やはり決め手に欠ける分で善戦止まりとなっているんでしょう。
今回はもう今回の出場騎手の中で森、佐海、笹川と並んでトップクラスに浦和コースを知り尽くした戸崎騎手が鞍上になりますし、JRAでのレースぶりを見ても最近の戸崎騎手は進路取りや展開読みなど冴えまくっての絶好調に見えます。他の中央馬はそれなりに不安要素があるような印象ですし、それに対してこの馬は地方小回りコースがほぼパーフェクトな戦績で、なおかつ鞍上が戸崎騎手なら最も信頼できそう。それでいて「勝ちきらない」というおまけ要素まで備えているんならば、ここは2、3着付で狙ってみたいレースだ。
【単穴 ▲6 ダノンファラオ】
もうジャパンダートダービーでいきなりの激走を見せるまでは「ただ弱い馬」と見ていましたし、本当にこの時に買える要素なんて矢作厩舎ぐらいしかなかったと思います。そのジャパンダートダービーがハイペースを刻むダイメイコリーダを競り落としての完勝。ただ、これを見た時点でもまだ半信半疑だった感じで、本当に強いのかは怪しんでいました。
その後の日本テレビ盃は超ハイペースを3番手追走での惨敗で度外視可能。そこからのJBCクラシックだったんですが、もうその内容が圧巻。スッとハナに立ったまでは良かったものの、ルメール騎乗のチュウワウィザードが何を考えたか終始競りかけてくるという逃げ馬には相当厳しい展開。実際に3コーナー地点で11秒台のラップを刻んでおり、普通の馬ならこの時点で脱落するような展開だったが、そこからラスト1F地点まで粘って5着を確保。もうこのJBCクラシックの上位3頭はそのまま今のダート界の上位3頭でしょうから、このパフォーマンスは凄まじいものだったと見ていい。
今回はいかにも合いそうな小回りダートになりますし、鞍上の川田騎手もこのレースのイメージに合う「4コーナー早め先頭」の代名詞と言っていいジョッキー。当初は前走の強さと合わせてこの馬を本命とも考えましたが、この馬はそう言った爆発的な強さと何もできずに負ける脆さを併せ持った馬と考えるのが正解か。
前走はさすがにハイレベルで厳しい展開すぎたことを考えて好走に該当すると見ても、「好走」→「凡走」→「好走」→「凡走」と見事に交互質のレース結果となっている感じ。今回はあまり結果を出せていない左回り、初の浦和コース、順番的に凡走の番、などこの馬が脆さの方を見せる可能性もありますし、なんだか玄人層がこぞってこの馬を狙っている感じでオッズ的な妙味もない。こちらが当初イメージしていた通りで川田騎手の早め先頭の競馬で圧勝もあっていいと思いますし、スムーズな競馬ができずに惨敗もあって良さそう。まさしく単穴という感じの馬で、そんなイメージでこの馬は考えたい。
【特注 ☆2 ウェスタールンド】
もう一連のレース成績を見ても明らかで、前半部分でじっくりと脚を溜めて一瞬の脚に賭ける競馬でなければダメな馬。そういう競馬さえできれば準化け物級に強いとは思うが、そういう競馬をしたい馬にとってはこの浦和2000mという条件は最悪と言って良さそう。
この条件ではエルムSのようなコーナーでの大外ぶん回しは効きませんし、向こう正面から動くような競馬では良さが出ないと陣営もわかっているのでさすがに動かないはず。ダイオライト記念では船橋コースに対応して2着に来ましたが、あの時のメンバーは3番人気がサウンドトゥルーで4番人気がジョーダンキングと中央馬の層がかなり薄かった。苦手な舞台でああいう押し上げる競馬でも2着には来れたということでしょう。今回はその時と違って中央馬の層も厚いですし、さすがに後方から末脚を活かすような競馬では限界がありそうな感じがします。
【△10 ヒストリーメイカー】
みやこS2着、平安S4着の内容を見ただけでは今回のメンバーでも最上位級。ただマーキュリーCと白山大賞典は大きく離された4着となっており、これを地方競馬への適性がないと見るか、それとも畑端騎手が下手すぎたと見るか。
どうも中央競馬での成績が良いのは、ある程度溜めて末脚を活かす競馬が向いているからな感じに見えますし、そういう競馬が果たして浦和コースでできるんだろうか。地方での2戦は畑端騎手の腕のなさだけではない感じがします。
【△7 タービランス】
一連のレース成績を見る限り、能力はストライクイーグルと互角。ただ3歳時の東京大賞典挑戦以降は1回しか馬券圏内を外したことがないということでもわかる通りで、立ち回りのセンスが素晴らしくいかにも浦和コースに合いそうなタイプ。地方所属馬の中では最高に上手く立ち回れば2着まであるかな、、、と少しは思えるので評価を若干上げました。
【×11 ストライクイーグル】
前走の日本テレビ盃は展開に恵まれたとはいえ3着に好走。揉まれるとダメな馬で、東京記念のように内枠を引いてしまうと危険な面もある馬。ベストは大井競馬場だとは思うが、昨年のJBCクラシックでは差のない5着に好走。今回も大外枠は絶好に見えますし、3着ならあっていいんじゃないでしょうか。
【×4 クインズサターン】
南関移籍後はさすがに終わったかと思ったが、門別移籍をきっかけに復調。最近の走りを見ても門別の相手が弱いというよりは復調したと見ていいだろう。昨年のJBCクラシックではあわやの4着まで走れていますし、その時の3コーナーからの反応を見ても案外この条件は合いそうなイメージ。2着は無理だろうは3着なら可能性はあっても。
【推奨買い目】
三連単 5→9→6,2,10,7,11,4 本線
三連単 5→6,2,10,7→9 本線
三連単 6→5→9,2,10,7,11,4 本線
三連単 5,6→5,6→9,2 重ね買い
【買い目及び予想のポイント】
ここは人気の◎ロードブレスを本命に推すことになり、それ以下の印も特に捻ることはできなかったレース。これでダノンファラオあたりが人気がなければそちらの一発に期待することもできましたが、ここも玄人人気となるとなかなか穴馬に振り切るのも難しかった感じ。
本命のロードブレスは相当な小回り巧者に見えますし、前走内容からもデルマルーヴルには先着できそうですし、今回のコース適性が合わなそうなウェスタールンドとヒストリーメイカーにも先着しそう。そうなるとこの馬が勝つ or 川田騎手が4コーナーで一気に先頭に立ちそうな▲ダノンファラオが勝つと見ていいか。
ダノンファラオに関してはピンかパーな馬なので圧勝もあれば惨敗もありそう。この馬がロードブレスに先着する馬券も買いますが、ロードブレスが勝った場合の相手は堅実に2,3着に走ってくるデルマルーヴルの方が良さそう。そんなイメージで三連単のフォーメーションを買ってみたいが、人気馬が本命ということもあってそこまで買いたいレースでもありません。
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