*

宝塚記念を終えての雑感と帝王賞の簡単な見解

公開日: : 雑記

上半期最後のGI=宝塚記念が終わりました。

単勝1.4倍に支持されたキタサンブラックがまさかの9着大敗。今年は阪神競馬場に行っていませんでしたが、おそらくゴールドシップ出遅れの時と同じくで会場はお葬式のような雰囲気になっていたんじゃないでしょうか。

レースのポイントとなったのは間違いなくこの部分。

前半スローの流れからあのミルコ・デムーロが捲り気味に位置を押し上げて行った。

これによって被されたくなかったキタサンブラックもペースを上げて全体ペースが一気に加速。ここからのロングスパート勝負になって最後は前へ行った馬は壊滅しました。

 

そうなったらサトノクラウンも仕掛けた張本人として自滅するのかと思いきや・・・

勝手に前の馬にスパートさせておいてデムーロは手綱を引いてサトノクラウンを下げて脚を溜めさせる騎乗ぶり。内心ここでデムーロは「バーカ」と前の馬に乗る騎手たちに思っていたかもしれません。

結果的に上の写真で前にいる5頭は直線でことごとく余力がなく敗退。一方でここでスパートを遅らせたサトノクラウンとゴールドアクターと相対的に位置が取れなかったミッキークイーンが上位に。

「ずっとキタサンブラックを見ながら、いい手応えで進んでいたんですが、ペースが遅かったです。もともと阪神の2200メートルの内回りはサトノクラウンには不安だと思っていましたし、自分のペースが決まらないのは良くない。だから僕が向こう正面でペースを上げて行ったときに、ユタカさんも行ってくれたからちょうど良いペースになりました」

とミルコはレース後にコメントを出しているんですが、これあっさり言ってますけど恐ろしいことですよね。

まずスローとペースを感じ取った上で、前の馬にだけスパート早くさせて自分だけ脚を溜める。こんなことをできる騎手なんて正直デムーロとルメールぐらいしか日本にはいないでしょう。

この2人はとにかく限界スパートを遅らせる技術がうまい。日本ダービーのルメールのレイデオロの騎乗もそうでした。普通の騎手ならば折り合い欠いて早仕掛けで持っていかれるところを、位置を上げつつ限界スパート地点にまでは持っていかない上手さはこの2人はちょっとずば抜けている気がします。

 

今回の宝塚記念で感じたことは2つ。この2つはとっても大事なこと。

まず1つ目は。

競走馬は動物なんだなぁということ

これって競馬の初心者の人からすれば当然なんですが、競馬をわかればわかる人ほどこの感覚がなくなっていると思うのです。

「前走の走破時計からしたら今回は確勝」

「タイムランクAなら今回のメンバーでは確勝」

みたいな考えを玄人ほどしてしまいがちですし、実際最近の私も完全にその傾向にあった感じ。

強い馬は機械のように走ってくると錯覚しがちですが、キタサンブラックも結局は動物だったということ。

人間でいえば、会社で創業以来最高の売り上げを死に物狂いで働いて叩き出したサラリーマンに対して、翌月に「じゃあ今月も同じくらいの売り上げお願いね!」と言われたらさすがにパフォーマンスも落ちるでしょう。

それでも人間は会社の中での出世だったり評価や金銭ボーナスの部分から死に物狂いで頑張ったりしますが、そんなの関係ない動物はきつかったらやめるでしょう。

キタサンブラックは超優等生でしたが今回に関しては、、、

となったってことでしょう。

 

 

競走馬は動物である

というのをトイレにでも大きく貼っておく事は大事だなぁと本当に感じました。

そもそも全馬がスタートを綺麗に出る事だけでも奇跡なわけで、その上でコーナーできちんと曲がった上で人間が決めたゴールに向けて全速力で走っているのも奇跡なわけです。そんな奇跡が積み上がったような競馬という舞台では、どんなに強い馬でも単勝1.4倍というのはやりすぎということでしたね。

 

2つ目の大事な事は。

そもそも宝塚記念は勝負すべきレースではなかった

んじゃないかということ。

確かにキタサンブラックの状態不安を見抜いて、そこを嫌いに嫌って馬券を当てた方は凄いとは思うんですが、まぁそれは期待値の面での事。

サトノクラウンはデムーロの道悪技術の上手さとか、そもそもデムーロというだけで本命にすることはできたと思うんですが、ゴールドアクターを本命にしていた人でも果たしてあの戦法で突っ込んでくると考えていた人は少ないでしょうし、ミッキークイーンを本命にしていた人でももう少し前の位置で競馬をすることを考えていた人が多いはず。

前日まではレコードタイムが連発するような超高速馬場の阪神芝コースに土曜夜に雨が降る。しかも天気予報がコロコロと変わっていたのでその降雨量は全くもって不明。この時点で週中での予想がほぼ無理なレースだったわけで・・・

前日までの超高速馬場想定で予想していた人はサトノクラウンなんて買えないでしょうし、ちょっと今回に関しては馬場がわからなすぎた。

 

その上でこの少頭数で先行馬不在。シュヴァルグランの逃げ、シャケトラが2番手の展開なんて考えられた人はほとんどいなかったでしょうし、その上でゴールドアクターが待機策を取って、デムーロがスパートすると見せかけて結局は脚を溜めて勝利。こんな展開を想定できていた人は未来が読める神のような存在。

結果的には少頭数の仕掛けどころ勝負になってデムーロと横山典弘の上手さだけが際立った中山記念のデジャヴのようなレースになったわけですが、さすがにこんな複雑怪奇な騎手の動きや位置取りをレース前に予想するのは不可能。

今回に関してはちょっと不確定要素が多すぎるレースだった印象。もっと他に勝負するべきレースがあったでしょうし、これを日曜の勝負レースとして一本で行ってしまったのはダメでしたね。

 

というわけで、今回の宝塚記念は予想も馬券も残念だったんですが、負けた割にはなんかスッキリするレースとなりました。

普段は負けると翌週の競馬が来るのが憂鬱になるのですが、今回に関しては負けで最近もやもやしていたものにようやく気づけた感じ。

なんだか凄く競馬に対するモチベーションが上がってきたので今週末から始まる夏競馬は気合を入れて頑張ります(^-^)

 

今週末からは夏競馬の開幕なわけなんですが、その前に今週は帝王賞があるんですよねー。現時点での本命馬をあげておきましょう。

 

↓↓のバナーのクリック先で馬名は公開しておりますので、どうぞ応援クリックよろしくお願いします。


中央競馬ランキングの説明文欄で馬名公開中

この馬は伏兵の立場で臨んでこそフルパフォーマンスを発揮できると思うんですよね。今回は期待大だと思います。

□■□■□■□■□■□■□■□■□

第66回 ラジオN賞(G3)
第53回 CBC賞(G3)

先着100名様限定!
万馬券必至の【3連単勝負馬券】を
特別無料公開!
ココをクリック!

━━━━━━━━━━━━━━━━━

ラジオNIKKEI賞は、ダービー終了後に行われる3歳限定のハンデ重賞。立ち位置の難しい条件であるため、やや小粒なメンバー構成になることは否めないが、前2年の勝ち馬(アンビシャス、ゼーヴィント)は、その後の重賞戦線でも活躍している。ハンデの重さを能力で払拭するか、はたまた小回り適性やハンデの軽さで能力差をひっくり返すか。一般ファンにはジャッジが難しいレースとなるが、各馬の能力差さえ正確にジャッジできればオイシイ馬券を掴めるレースとなる。

そして、同日行われる中京のCBC賞もハンデ戦。昨年は後にスプリンターズSを勝利するレッドファルクスが制覇したものの、当時は一介のダートのオープン馬に過ぎず、レースは10万馬券決着となった。サマースプリントシリーズの1戦に組み込まれているだけに、ボーナスが絡む“ヤリ”“ヤラず”などといった思惑もレース結果に大きく影響してくる。ラジオNIKKEI賞と同様に、このレースも、マスコミから入手できる情報だけで馬券検討をするには限界のあるレースだと言っていい。

そこで、世間や一般マスコミが得ている情報と我々が得ている情報の違いをハッキリと体感して頂くべく、今週は万馬券を狙い撃てるラジオNIKKEI賞(G3)・CBC賞(G3)の【3連単勝負馬券】を、シンクタンクを初めてご利用頂く先着100名様に限り、特別に無料公開する。競馬界の大物OBが情報ルートとして在籍し、あらゆる関係者から情報を聞ける態勢を整えている当社シンクタンクの情報力を、この機会に是非とも体感して頂きたい。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

第66回 ラジオN賞(G3)
第53回 CBC賞(G3)

先着100名様限定!
万馬券必至の【3連単勝負馬券】を
特別無料公開!
ココをクリック!

関連記事

秋の本格的な競馬シーズンの開幕!〜今週末は阪神競馬場からお届け

金曜時点で週末の重賞のネタが尽きかけたので、もろもろの雑記を書きつつ週末の注目馬なんかも書こうと思い

記事を読む

先週のレースで注目の新馬紹介

朝はサッカーを見て、昼はお仕事をして、夜は競馬の分析という生活がここ1週間ほど続いております。

記事を読む

今週末の注目馬とカルテットのお話

2/4(土)〜2/5(日)の競馬開催が始まります。今週は日曜午後が雨予報というのがネック。どれくらい

記事を読む

【ラジオNIKKEI賞2018の予想ヒント】ローテーションや馬場、展開などを分析考察します

ラジオNIKKEI賞2018(福島芝1800m)の考察です。 7月1日に福島競馬場で開催され発

記事を読む

地方競馬もちゃんとやってみようかなーと思っています

先日のイベントの終わりに4、5名の常連さんの方とお話しすることができたんですが、 「ベイスター

記事を読む

その馬の前走をちゃんと見ているか?

さて、夏の音楽フェスも徐々にラインナップが見えてきたわけですが、今の所、メンバーの豪華さや旬を掴めて

記事を読む

皐月賞の1週前展望とセリーグとJリーグの話

今週末は金土に雨が降る模様。特に中山競馬場は雨の影響を免れない感じですが、先週の馬場を見る感じでは雨

記事を読む

土曜大勝ちも重賞2つは完敗〜馬場って本当に難しい〜

先週の競馬は、土曜日に平場(ほぼ小倉芝)と新潟メインで当たっての大勝ち。 一方で日曜は重賞2つ

記事を読む

巴Sの注目馬とそれ以外は競馬とは全く関係ない話

今日はまず日曜の函館メインの巴賞のお話から。 日曜に2つ重賞があるんですから巴賞は土曜開催にし

記事を読む

今週末の新馬戦注目馬とサザンのことなど

今週末に行われる2018-2019年シーズンの新馬戦の考察です。 8月11日の札幌芝1500m

記事を読む

11月4週の中央競馬レースプレビュー 〜ジャパンカップの枠順が確定〜

11月4週の中央競馬レースプレビューです。 この記事は週末に行わ

【京都2歳ステークス2024の予想ヒント】過去データやラップ、血統などを分析考察します

京都2歳ステークス2024(京都芝2000m)のレース考察です。

兵庫ジュニアグランプリ2024の予想を公開!

兵庫ジュニアグランプリ2024(園田ダート1400m)のレース予想です

【京阪杯2024の予想ヒント】過去データやラップ、血統などを分析考察します

京阪杯2024(京都芝1200m)のレース考察です。 11月24

浦和記念2024の予想を公開!

浦和記念2024(浦和ダート2000m)のレース予想です。 11

→もっと見る

  • arg1

    競馬予想の真髄をメルマガにて公開!ご興味ある方はコチラから!

  • Amazonでの購入ページはコチラから

PAGE TOP ↑