【2016】ききょうS / セプテンバーSの予想を公開!
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平場レース考察・予想
今日は9/25(土)に行われるききょうステークスとセプテンバーステークスの予想です。今日は重賞がないのでオープンレースと中山メインレースの予想を載せておきます。
ききょうステークス 予想
ききょうSは例年頭数が揃わないということもあるが、基本的には出世には全く繋がらないレース。素質馬が出てくることはほとんどなく、ざっと上記の表を見渡してもらっても、その後の重賞戦線やクラシック戦線で名前を騒がせた馬は皆無ということがお分かりいただけるか。
そういうレースであるからこそ、このレースは適性や傾向を重視したほうが良さそう。もともと阪神芝1400mという条件は非常に特殊な条件で、だらーーっとした脚を使える先行馬なり差し馬がこのコースだけ突っ込んでくるという事が良くある。まだ基礎体力備わっていない2歳馬なので、なかなか前に行く馬を交わして追い込んでくるような馬は見当たらず、このレースに関しては前に行ってだらーーっと脚が使える馬がベストか。その証拠に過去5年のうち4回も逃げ馬が馬券に絡んでおり、そのほとんどが人気薄だった。
傾向重視と書いた以上、血統もきちんと見てみたい。ここ2年は特に傾向が顕著で、グレイソヴリンの血を持っている馬しか3着内に走っていないというデータがある。ここ2年間で以前よりもエアレーションの影響か差しが決まるようにはなってきており、長く良い脚を使えるグレイソヴリン系の血を持った馬が上位を独占している。
ただ、スタミナ系の血を持っているだけではこの時期のレースは対応できず、何よりもこの時期は「早熟性」が重要。であるからこそ、ヴァイスリージェント系だったり、ミスタープロスペクター系の米国ダート早熟血統の好走が目立つ。これらの血統はスピードこそあるが非力な部分があるので、阪神芝1400mの坂をクリアするには少し物足りない部分あり、前述したグレイソヴリン系などのスタミナ血統+米国ダート早熟血統という組み合わせの馬がベストだろう。
今年の2歳馬は何度も書いているように、まだクラシック級の馬がほとんど出てきていない感じで、素質重視よりは適性、傾向重視で予想したほうが良さそう。ここも最も好走傾向に合致する馬を狙ってみたい。というわけで予想の発表。
本命は◎マルモレイナの大駆けに期待したい。
netkeibaの想定オッズでは金曜時点で最低人気だったが、前述のききょうステークスの好走傾向に照らし合わせると、これ以上に買いたい馬はいないだろう。
父はエンパイアメーカーで米国ダート早熟血統に合致。エンパイアメーカー産駒はカイザーバルやナムラアンなどをみてもわかるように、牝馬ならば芝を走れる馬が多く、その産駒の多くが淡白なスピードタイプに出やすいので早い時期から活躍できる馬が多い。
その上でこの馬は母父がクロフネでヴァイスリージェント系。過去5年の傾向を見てもヴァイスリージェント系を持っている馬の期待値は相当高く、そもそもこの血統は2歳時の芝1400mでよく穴を開ける血統。2年前のファンタジーSでもモズハツコイとアドマイヤビジンが穴を開けたのが記憶に新しい。
この2つの血統だけだと早熟性ばかりが強調されそうだが、この馬は母母父タマモクロスでグレイソヴリンも完備。前述したようにここ2年の3着内馬は全ての馬が父or母父or母母父にグレイソヴリン系の血を持っており、今回の出走メンバーの中でそれぐらい近いファミリーにグレイソヴリンを持っているのはこの馬だけ。
更に付け加えると、この馬は母が重賞馬マルモセーラという良血馬。そのマルモセーラが生涯で連対した3戦全てが1400mで、その中には重賞のファンタジーS勝ちも含まれている。そしてその3戦全てが2歳時の時というのも強調したいポイントだ。
この馬は、初戦こそスタート決まらずに後ろからの競馬になって4着でしたが、2戦目では抜群のスタートからハナを切っての逃げ切り勝ち。その時に下したのは小倉2歳Sでも健闘したシゲルベンガルトラですし、今回もスタートさえ決まれば十分に戦えていいはず。ショーウェイとの兼ね合いになりそうですが、前走ぐらいのスタートができればハナに立てそうで、前述したようにききょうSは過去5年で逃げ馬の伏兵が4回残っているレース。ここ2戦の内容を見ても道悪馬場は全く問題ないでしょうし、先週の阪神芝は道悪でとにかく前が残りました。木村健騎手が積極的に乗ってくれれば人気薄でも十分にチャンスありと見ています。
対抗は◯ジューヌエコールが今回のメンバーの中では強いか。
新馬戦は重馬場ながら余裕の手応えで突き抜けての快勝。タイムランクBで走破時計が早かったのもそうですが、あの馬場で2歳新馬で上がり34秒台を出したというのもなかなかできないことでしょう。最後の最後まで手前が変わらずに、ほとんど力を出さないで突き抜けている感じですし、ここでは能力上位な感じはします。
父クロフネで好走傾向のヴァイスリージェント系の馬ですし、新馬戦で道悪馬場で勝利していることからもある程度のタフさは兼ね備えている馬か。おそらく後々はダートで活躍する馬な感じはしますが、現時点での完成度の高さでここでも勝負になっていいと思います。
三番手は▲マイネルパラディの巻き返しに期待。
未勝利を勝つのにだいぶ時間がかかった馬ですが、いきなり新潟2歳ステークスで6着に走ったように、現時点での2歳馬の中では上位に位置している馬。その前走にしても久々で12kgとかなり余裕がある馬体でしたし、今回は使われての良化は必至か。
スタートをもっさり出るタイプなので位置取りが課題になりますが、今回はデビューして以来ようやく和田騎手というレベルの高い騎手を確保。積極的に乗ってくれる騎手ですし、この馬はスパッとキレるタイプでもないので1400mくらいがベスト。母母母父グレイソヴリンと血統も良いので、ここは有力視しています。
印まとめ
◎マルモレイナ
◯ジューヌエコール
▲マイネルパラディ
☆シゲルベンガルトラ
△1ラヴィングアンサー
△2ジャンダラリン
△3ショーウェイ
△4ジュニエーブル
△5オールポッシブル
勝負度D
セプテンバーS 予想
メンバーを見渡してもそこまでスピードを押し出す逃げ馬がいないレース。かといって中山芝1200mはそういうスローペースでこそ外からズバッと差しが決まるので展開で決め打ちは難しそう。ここは素直に一番強い馬から買いたいと思います。
もともと1400m戦の専用機のような馬で、1000万は強い勝ち方で突破するも1600万で通用せず、という馬でしたが、降級初戦のさくらんぼ特別で1200mを使われるとパフォーマンス一変。先行馬が粘る展開を一頭だけ外から差してきて2着に突っ込んでくるとても強い競馬を見せました。その能力はフロックでなく、次走のフィリピントロフィーでは外から突き抜ける非常に強い勝ち方。走破時計を見ても昇級即通用と見て良さそうで、わざわざ主戦騎手が乗れる関東まで遠征してきたのを見ても、オープン→重賞まで陣営は考えているんでしょう。ここは突き抜けて欲しいです。
相手は非常に難しいところですが、メラグラーナ以外は好位勢が粘り切りそうな感じもするので◯マルヨバクシンや▲クードラパン、あとは☆ラズールリッキーあたりを上位評価としましたが、そこまで自信はありません。
印まとめ
◎
◯マルヨバクシン
▲クードラパン
☆ラズールリッキー
△1サザナミ
△2アルマエルナト
△3プレイズエターナル
△4フミノムーン
△5ボーダレス
勝負度E
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