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キーンランドカップ2022の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2022/09/01 重賞レース考察・予想

キーンランドカップ2022(札幌芝1200m)の予想です。

8月28日に札幌競馬場で開催され発走時刻は15:35です。出走馬はウインマーベル、トウシンマカオ、エイティーンガール、ジュビリーヘッドなど。札幌競馬場の芝1200mで行われるGIIIです。

 

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キーンランドカップはどんなレースになりやすいのか?

札幌芝1200mで行われるサマースプリントシリーズ第5戦。このレースはサマースプリントシリーズとしての一面もあるが、別定戦でスプリンターズステークスとの間隔がちょうど良いということもあって秋GIの前哨戦としての一面もある一戦。2019年のように強い馬がズラリと揃うこともあり、そういった年は本番のスプリンターズステークスにも直結する傾向。

 

キーンランドカップの最大のポイントは洋芝の開催後半の馬場に行われるレースということだろう。

ただでさえもタフで時計がかかる洋芝だが、その洋芝でも開催後半の馬場ということでキーンランドカップの決着時計はだいたい1分9秒台以降になることがほとんど。先週行われた北九州記念の走破時計が1:06:9だったことを考えると、2秒以上も時計がかかる決着になります。

高速決着でとにかくスピード性能が重要になった北九州記念とは真逆の方向の適性が問われるレースで、過去の血統傾向を見てもこのレースは父サンデーサイレンス系の成績がスプリント戦の中では悪くない。時計がかかることで絶対的なスピード性能が問われにくいですし、溜めて差す競馬でも届くレースになりやすいのでサンデーサイレンス系でも走れるレースになっているんでしょう。スタミナが問われるレースということでノーザンダンサー系の活躍も目立っています。

 

開催後半の馬場で行われるレースということでキーンランドカップは中枠〜外枠が圧倒的に有利な傾向

※過去10年のキーンランドカップの枠順別成績

こうして過去10年のレース結果を見ても1〜3枠の成績は絶望的。勝ち馬はほぼ6枠から外の馬に集中していますし、これだけ偏った傾向が出ているとなれば内枠軽視、外枠重視の考えでいいでしょう。

 

過去5年のラップ傾向を見てもタフな洋芝で行われるということでレース上がりはかなりかかる感じ。ペースによってはレース上がりが36秒台になることもありますし、とにかくタフな馬場でバテずに伸びてこられるかが重要になります。

 

そんなタフな馬場のレースではありますが、なんだかんだで夏のスプリント重賞ということで牝馬が有利。買う馬で迷ったら牝馬を買うほうがいいレースだと思います。

 

今年はどんなレースになりそうか?

今週で札幌競馬場はCコース2週目。先週はCコース開幕週ながら凄まじいタフ馬場になっていましたが、中距離戦に比べれば芝1200mは常識的な馬場。土曜の芝レースを見てもお昼過ぎぐらいまではタフなフラット馬場でしたが、10レースのワールドオールスタージョッキーズ第1戦が実に興味深い結果になりました。

もう一目瞭然で7枠と8枠の馬が上位4頭を独占。開催後半でタフな馬場になってきたことで、速いペースで流れるスプリント戦では馬場バイアスがはっきりしてきた感じ。

直線入り口部分のキャプチャ画像を見ても、もう綺麗なほどに4コーナーで外を回した馬たちが上位を独占。おそらく3〜4コーナー部分の内側がかなり馬場が荒れてきている感じで、そこを避けて通れる外枠の馬が芝1200mでは圧倒的に有利になってきている感じ。7レースや9レースを見ても中距離では直線で芝の内側を通った馬が好走できていますし、日曜日も激しい流れで息の入らないスプリント戦のみ顕著に外差し有利の傾向が出ると思います。

ここで先ほどのキーンランドカップの枠順別戦績データをもう一度見てみますが、、、

さすがにこのデータ+土曜日の10レース結果を見ても1〜3枠の馬を好んで買おうと思う人はいないはず。それなのにキーンランドカップの人気は1枠1番のヴァトレニや3枠5番のウインマーベルが中心。馬場バイアスがはっきり出た時のスプリント重賞は強さを枠順メリットが超越することは良くありますし、実際に2年前のキーンランドカップも函館スプリントステークスで圧巻のパフォーマンスを見せていたダイアトニックが断然人気であっさりぶっ飛びました。

枠並びから展開を考えても内枠からヴァトレニ、マウンテンムスメが主張するところを外からオパールシャルム、そして大外からレイハリアが被せ気味に主張してきそうで、まず緩い流れになることは考えにくい。内枠の馬は馬場が悪い部分を通るという不利がある上に途中でバテた先行馬が下がってくる不利もありそうで圧倒的に不利と見て良さそう。もうここは内枠無視で外枠有利で決め打ちで予想すべきと考えます。

 

考察まとめ

【レース質】開催後半の洋芝でタフ馬場適性とスタミナが問われるスプリント戦<■□□■>

【狙えるタイプ】ノーザンダンサー系の馬の活躍が目立つ。

【狙えるタイプ】洋芝適性やタフ馬場適性がある馬。

【狙えるタイプ】内枠不利で中枠〜外枠有利。

【狙えるタイプ】牝馬。

 




 

キーンランドカップ 2022の印

【本命 ◎16 トウシンマカオ】

デビューから全てのレースを見返してもスタートセンス抜群で二の足の行きっぷりも抜群。それでいてガツンと掛かることもないセンス抜群の馬で、ベスト条件は時計のかかる1200m〜標準馬場の1400mぐらいのところか。さすがに父が快速スプリンターで祖母も短距離馬という血統背景からマイルは長い感じで、これまで2回使われたマイルGIは抜群の手応えで直線を向いてラスト200mでパッタリと脚が止まっている。

そんなどう考えても長いマイルの朝日杯FSでもこの馬は上位に健闘。ハイペースで先行馬に厳しい展開を3番手追走でこれだけ走ったのは強いの一言で、上位馬はどれも後にGIで好走する怪物ばかり。そんな馬たちに適性外条件で展開向かないながら善戦できたなら最大限に評価していいだろう。

ファルコンSはタフ馬場の超ハイペース戦を先行しただけでも厳しかったが、直線で馬群をスムーズに捌けずに脚を余す内容。おそらく捌けていれば馬券圏内には来ていたはずで、1200m通過時計が翌週の高松宮記念と同じハイペースを先行してこの結果は普通に強いの一言。前走も全く合わない東京芝1600m条件で上位馬が外差しタイプが独占の中で逃げてラスト200mまで先頭なら負けて強しと言えるだろう。

今回はキャリア初の1200mになるが、血統背景やこれまで見せてきたレース内容からも洋芝の1200mなら間違いなくやれていいはず。外枠有利のレース傾向で絶好枠が引けましたし、この枠ならレイハリアとオパールシャルムが突っかかり気味に先行するのを見ながら好位に収まるはず。能力最上位の馬が現役最強騎手を背に馬場バイアス的にも最高に恵まれるなら順当に勝ち負けじゃないだろうか。

 

【対抗 ◯10 ロードマックス】

折り合いが難しい点はあるが、1400m以下でじっくり溜める競馬ならまだ底は見せていない馬。3勝クラス勝ちもオープン勝ちも素晴らしい末脚でしたし、2歳時に重賞2着の実績あるように普通に重賞でも通用しそう。いかにもウキヨノカゼに似たタイプに見えるので、キーンランドカップで走りそうなイメージの馬です。

土曜のワールドオールスタージョッキーズの2戦でバシュロ騎手が6枠ながらインを突いている点は若干不安だが、さすがにロードマックスの勝利時の映像は見ているでしょうし、欧州の一流ジョッキーならもう馬場バイアスは把握していると考えます。

 

【単穴 ▲14 エイティーンガール】

右回りコースしか走らない馬で、差しの決まる馬場の右回り1200mなら近走もほぼパーフェクトの戦績。前走の高松宮記念は苦手な左回りでも最速上がりが使えましたし、内枠有利バイアスの中で外枠から外を回して差してきたのはメイケイエールとこの馬ぐらいでした(メイケイエールは次走で京王杯SCを圧勝)。

今回は2年連続で連対している得意舞台なら上位争いだと思いますし、久々でも調教は抜群の動きなので走れる態勢にありそう。じっくり溜めてこその馬なので武豊騎手といかにも手が合いそうですし、武豊騎手は札幌芝1200mは複勝率50%で大得意にしている舞台。最後の最後に大外から突っ込んできそうだ。

 

【特注 ☆13 メイショウミモザ】

非常に乗り難しい馬だとは思うが秘めたる素質は相当なもの。特に初ブリンカーだった巌流島Sの内容は圧巻で、あれだけ走ればスプリント重賞をあっさり勝ってもおかしくなさそう。前走のクイーンSは距離が長かった感じの止まり方でしたし、今回は滞在競馬のスプリント重賞で一変する可能性はある。まぁムラ馬なのでこれ以上の評価は怖い。

 

【△8 ヴェントヴォーチェ】

もともと素質は高かった馬だが、とりわけ春雷Sのパフォーマンスが圧巻。その後に重賞で連続2着のタイセイビジョンを子ども扱いしていますし、普通に考えてこの馬も重賞級の素材。ここ2戦は結果が出ていないが、どちらもテンに速いペースで追走に戸惑っていた印象。今回は時計がかかる馬場は良さそうですし、ルメール騎手はいかにもこれぐらいのオッズの馬をエポワスのような感じで腕一本で持ってくるイメージがあります。

 

【△9 ジュビリーヘッド】

函館2歳ステークス2着の戦績を見てもここでは上位の存在。前走は中1週のローテで前残りの展開で不完全燃焼だった感じで、今回は間隔を空けて使ってきたならやれていいんじゃないだろうか。

 

【△12 マイネルジェロディ】

非常に強いだった北総Sのレースぶりや、ハイペースで展開向かないながら粘ったカーバンクルSの内容からもGIIIで通用して良さそう。近走は休み明けだったりで走れていないが、今回は叩き3戦目でホー騎手を起用。もうマイネル軍団の騎手では御せなかった馬が外人騎手で一変するシーンを何度も見ていますし、ホー騎手は北九州記念でフレッチアでも差のないところまで持ってきた。一気にパフォーマンスを上げてきてもいい。

 

【△15 レイハリア】

昨年の葵SとキーンランドCは完全に恵まれての連勝。一度も強いと思ったことがない馬だったが、前走の函館スプリントSはビアンフェのハイペース逃げを早めに潰して4着に粘り込む強い競馬。夏がいいのか北海道がいいのかわからないが、前走だけ走ればここでもやれて良さそう。ただ、今回も松岡騎手はかなり前掛かりの積極騎乗をしてきそうで、同じように止まる感じがします。

 

【推奨買い目】

単勝 16 トウシンマカオ 6倍想定 本線

馬連 16→10,14,13,8,9,12,15 本線

三連複 16→10,14,13,8,9,12,15 本線ベース

三連複 16→10,14→10,14,13,8,9,12,15 重ね買い

 

【買い目及び予想のポイント】

ここはスプリント戦で強いと次走注目馬にしていた◎トウシンマカオが外枠有利のレースで最高の枠をGET。案外被った人気にはなっていませんし、逆にこのオッズなら現役最強の川田騎手が乗ってくれる強みの方を享受できそう。

もう内枠はデータや今の馬場バイアスからも完全無視したいので1番人気想定のヴァトレニと3番人気想定のウインマーベルをバッサリ切れますし、トウシンマカオが強い競馬をして勝ち負けな上で最後に外枠がだーーっと押し寄せてくるイメージで馬券も買いやすそう。というわけで久々の勝負度Aで期待してみます!(新潟2歳Sがやる気起きないので、いつもの2重賞分の投資比率をガッとこっちに振り分けた感じでもあります)

 

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