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凱旋門賞2023の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2023/10/02 雑記

凱旋門賞2023(ロンシャン芝2400m)の予想です。

10月1日にロンシャン競馬場で開催され発走時刻は日本時間23:05です。出走馬はスルーセブンシーズ、エースインパクト、ウエストオーバー、フクムなど。ロンシャン競馬場の芝2400mで行われるGIです。

 

秋GIの一発目、スプリンターズステークスは◎マッドクールがしっかり走ってくれて的中となったのですが、馬券的には痛恨の結果に・・・

<スプリンターズステークス レース結果>
1着:△ママコチャ   3番人気
2着:◎マッドクール  6番人気
3着:▲ナムラクレア  1番人気

馬連と三連複は当たったんですが、最も配当妙味があったのは単勝だったのでこのハナ差は痛恨・・・(>_<)

日曜競馬はこんな感じの4着が4、5回あったので、最後の最後にこれかい、と。まぁこれは運の領域なので悔やんでも仕方がないので、この差で笑えるレースがすぐに来ると信じていきたいところです。凱旋門賞ですぐにきたりして。

とりあえず的中された方はおめでとうございます!!

 

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凱旋門賞のレース概要

日本競馬の悲願となっている欧州の芝2400mの最高峰レース。この路線の大レースは世界には他にもありますが、フランス、英国、アイルランド、ドイツ、日本とここまで多くの国から馬が出走してきて多頭数で行われるレースは凱旋門賞ぐらいでしょうか。

そんな各国の芝2400mのエース格が揃う最高峰のレースではありますが、凱旋門賞が行われるフランスの芝長距離戦にどれだけ適性があるかということを見極めるのが非常に重要。ざっくり国ごとに行われている競馬の質を並べてみると、、、

<スピード>日本→フランス→アイルランド→英国→ドイツ<スタミナ>

こんな感じでしょうか。

キレやスピード面でいれば日本競馬は世界最高レベル。一方でドイツや英国の競馬は重い馬場での根性比べで力を発揮する馬が多く、その中間にフランスとアイルランド(アイルランドの競馬場はスピードが出るコースが多い)があるようなイメージでしょうか。

凱旋門賞が行われるのはフランスの芝2400mなので、日本の競馬に寄りすぎている馬ではスタミナ不足。英国やドイツの競馬に寄りすぎている馬ではスピード不足。地元のフランス勢が強いのはそりゃ当然ですし、スピード面とスタミナ面をちょうどよく備えているフランス競馬適性が高い馬が走りやすいレースです。

ただ、この時期のロンシャン競馬場は雨に見舞われることが多く、いったん雨の影響を受けると日本競馬では考えられないぐらいにタフな馬場になるのが凱旋門賞の特徴。過去4年は全て雨の影響を受けてタフな馬場になりましたし、雨が降れば降るほど英国やドイツの競馬に近いレース質に傾いていくと考えていいでしょう。

 

血統傾向を見てもサドラーズウェルズ=ガリレオがよく走っているのは当然のこと。サドラーズウェルズはヨーロッパ競馬におけるサンデーサイレンスのような種牡馬ですから、ほとんどの馬がサドラーズウェルズは持っているという前提で傾向を見たいところです。

これだけサドラーズウェルズ=ガリレオの血が蔓延しているヨーロッパ競馬なわけですが、凱旋門賞で勝利したガリレオ産駒はヴァルトガイストのみ。前述の通りでイギリス競馬のスタミナ勝負でこそ強さをより発揮するガリレオ産駒なので、フランスの芝では少しスピードに欠けるということでしょう。

一方でガリレオの系統以上に好走が目立つのがダンジグ=デインヒルの系統。日本ではダンジグ=デインヒルというと短距離のスピード血統というイメージが強いですが、ヨーロッパの競馬ではダンジグ系統でも中長距離を走る馬がたくさんいます。ダンジグ系統はガリレオよりもスピード面に優れている事もあり、フランス競馬の芝2400mには適性がドンピシャで合うんでしょう。

ガリレオ産駒では少しスタミナ寄りすぎるというのは書きましたが、ガリレオ系の種牡馬は配合次第で凱旋門賞への適性は高そうな感じ。2年連続で好走馬を出しているフランケルはガリレオにデインヒルをつけてスピード面を強化しているので凱旋門賞への適性は高いと見ます。また、昨年2着馬のヴァデニを出したチャーチルもガリレオにストームキャットをつけてスピード面を強化しているので同様に適性は高いでしょう。ガリレオ系統の種牡馬も注目したいところです。

 

基本的にはサドラーズウェルズ=ガリレオよりもスピードに偏っている血統が走りやすいレースですが、雨が降ってタフな馬場になると求められる方向が逆になる感じ。近年は大雨の影響でタフな馬場が続いている影響もあり、アドラーフルグやモンズーンのようなドイツ血統を持っている馬が多く走っています。雨が降った場合はドイツ血統を重視しましょう。

 

レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?

過去4年連続で大雨の影響を受けてタフな馬場になっている凱旋門賞ですが、今年は日曜日にかけて晴れが続きそうなので良馬場での開催になりそう。久々に2分20秒台での決着になるんじゃないでしょうか。

今年も土曜日は内から18mのところに仮柵を設置して競馬が行われるとのことですが、例年通りに日曜日は仮柵なしでの実施。残り450m地点からオープンストレッチが設けられるとのことですし、大外をぶん回すような差し馬では厳しいレースになりそう。近年はタフな馬場でのスタミナ比べで外からの差しも決まっていましたが、今年は立ち回りセンスも問われそうです。

エネイブル引退後は凱旋門賞に絶対的な存在が出てきていないですが、今年の出走メンバーを見ても絶対的な存在はいない感じ。スルーセブンシーズも十分に快挙の可能性はあるはずです。

 

考察まとめ

【レース質】日本競馬よりはスタミナが問われ、英国競馬よりはスピードが問われるフランスの芝長距離戦。<□□■■>

【波乱度】混戦のメンバーなので十分に波乱があっていい。

【血統特徴】ダンジグ=デインヒルのような欧州スピード血統が優勢。雨が降ったらドイツ血統。

【狙えるタイプ】今年は時計が出そうなので時計勝負に対応できる馬。

【狙えるタイプ】好位でスムーズに立ち回れそうな馬。

 




 

凱旋門賞 2023の印

【本命 ◎6 ウエストオーバー】

この馬は「折り合い」「極端な道悪が苦手」という2つの弱点はあるが、その2つさえクリアすれば芝2400mなら世界最強クラスの馬と見ていいはず。

エプソムダービーは直線どん詰まりさえなければ勝っていたでしょうし、その後のアイルランドダービーは圧勝。3歳時のキングジョージはもろに折り合いを欠いてしまってレースにならずに惨敗で、昨年の凱旋門賞は極端な道悪馬場になってしまい力を発揮することができなかった。

それでもこの馬は「折り合い」がついて「極端な道悪でない」レースならば強いと見てドバイシーマクラシックでは対抗印を打ったが、世界最強馬イクイノックスは強すぎたにしてもしっかり2着に好走。3着以下は突き放しましたし、3着のザグレイ、4着のモスターダフあたりが次走以降でGIを勝ちまくっている点からもレースレベルは高かったと見ていい。

前走のキングジョージはあんまりタフすぎる条件が得意ではない馬のアスコット芝2410mがどうかと見ていましたが、しっかりと地力を見せて2着好走。しかも大外枠でレース中ずっと前に壁を作れない最悪な状況での2着ですし、完璧に馬群の中で脚を溜めていたフクムよりも明らかにこちらの方が強い競馬をしていた。

ドバイシーマクラシックでは2着に終わりましたが、ドバイの整備された馬場で世界最強馬イクイノックスに勝てる馬なんていないはずで、今回の出走馬の中にドバイの馬場でイクイノックスより強い馬はいない。この馬はメイダンの馬場よりは時計がかかってイギリスよりはタフさがないフランスの馬場はちょうど良いと思いますし、折り合いを考えるとこの内枠も最高。スッと位置を取って自在な競馬ができる馬でもありますし、インの好位で折り合いをつけられればここは好勝負必至でしょう。

 

【対抗 ◯13 エースインパクト】

デビューから5連勝でまだ負け知らずのスーパースター候補。器用さはないが凄まじいピッチから繰り出す末脚が武器の馬で、フランスダービーはビッグロック、フィードザフレーム、コンティニュアスといったその後にGIで勝ち負けする馬たちを子供扱いして圧勝。あのレースぶりを見ても能力が高いのは間違いない。

今回は初めての2400mがポイントになりますが、言うほど折り合いに不安はなくて瞬発力はずば抜けている感じですし、こういうスピード色豊かな瞬発力タイプは凱旋門賞で普通に走ってくる。器用さがなくて外を回す競馬になるので差し損ねは十分にあるだろうが、一方で力の違いであっさり突き抜けても驚けない。

 

【△3 オネスト】

昨年はヴェルメイユ賞1着と愛チャンピオンS2着の実績からそこそこ人気になっていた馬。脚力は間違いなくあるはずで、昨年のジャパンカップでは本命に推奨したが直線でどん詰まりで何もできず。おそらく捌けていれば3着争いにはなっていたはず。

長期休養明けの近2戦がさっぱりな結果であるのは気になりますが、今回ようやくベスト距離の2400mに戻りますし、昨年人気になっていた馬をこれぐらいのオッズで買えるなら抑えておいていいか。

 

【△4 シムカミル】

戦績的には一線級とあまり戦っていなくて見劣りするのだが、先行力があって非常に安定して走るタイプ。大きく崩れたのは日本の馬場があっていなかっただろうジャパンカップだけですし、それ以外は相手なりに毎回走っている。フランス競馬への適性もかなり高いですし、血統的に短距離スピード配合なのも気になるところ。

大外枠はネックですが、今年は頭数が少ないですし前に行ける馬なのでそこまで外枠の不利もなさそう。情報が少ない海外競馬ならこういう馬は抑えておく。

 

【△5 ベイブリッジ】

昨年のブリガティアジェラードSで突如としてスターダムに上がってきた馬で、シャフリヤールも出走したプリンスオブウェールズSで2着好走。とはいえ少頭数の低レベル戦でしたし、次走のエクリプスSで一線級の馬たち相手にあっさりと負けたのを見ても全く評価はしていなかった。

そんな馬が驚きの激走を見せたのが昨秋のチャンピオンSで、アダイヤーやバーイードなどが揃った豪華メンバー相手に正攻法で完勝。このレースだけ走れれば当然今回のメンバー相手でも勝負になっていい。

その後のレース内容を見てもタタソールズゴールドカップは負けたのがルクセンブルグならまぁ言い訳は効く。ちょっとプリンスオブウェールSが負けすぎな感はしますが、今年の凱旋門賞はそこまでメンバーレベルが高くなさそうですし、案外2400m路線は合いそうな感じもするので抑えていい。

 

【△7 フクム】

昨年のドバイシーマクラシックまでは大した強さを見せていなかったが、コロネーションカップから一気に強くなった感じ。ただ、その昨年のコロネーションカップの時点でも5歳でしたし、この馬が一気に強くなったというよりはコロネーションカップやキングジョージのレース適性が合っていた印象。

昨年のコロネーションカップはかなりタフな馬場でスタミナが問われましたし、キングジョージはご存知の通りでアスコット競馬場で凄まじいタフさを誇るレース。そういうスタミナが存分に問われるTHEイギリスなレースでこそ良さが出るタイプなんでしょう。

昨年のドバイシーマクラシックではメイダンの馬場でスローペースの瞬発力勝負でじりっぽさを見せていましたし、おそらくこの馬はフランスのレース質に変わってパフォーマンスを落としそう。外枠を引いてしまったのもマイナスに見えるので抑えまで。

 

【△8 プラスデュキャルゼル】

どうもムラっ気がある感じの馬で、フランスオークスを大敗したかと思ったらオペラ賞を完勝。前走のフォワ賞もガネー賞で完敗していたイレジーン相手に勝ちましたし、いつ走るのかが本当にわからない。未知数でなかなか評価の難しい馬だが、凱旋門賞を誰よりも知り尽くしているファーブル調教師がここに使ってきているというのは怖いところ。抑えておいてもいいか。

 

【△9 スルーセブンシーズ】

中山牝馬Sで突如として本格化したようで宝塚記念でも2着に好走。イクイノックスをあわや倒しかけた宝塚記念の内容からも能力自体は通用するが、フランスの芝レースへの適性があるかはやってみないとわからない。基本的に日本馬は壁に跳ね返され続けているレースだけに、しっかりと応援はしつつ、馬券は△評価でお茶を濁すのが妥当か。

 

【△10 フリーウインド】

重賞を4連勝して勢いに乗ったがその後は2連敗。ハードウィックSはアスコット競馬場のタフな馬場でパイルドライヴァーらとの力比べに屈した感じで、リリーラングトリーSは前が見えないほどの豪雨の中の競馬で度外視可能。

前走のヨークシャーオークスは各国のオークス上位馬相手に互角に戦えていますし、勝ち馬ウォームハートはその後にヴェルメイユ賞も制覇。比較的立ち回りは上手いタイプに見えますし、内枠が引けてデットーリ騎手の最後の凱旋門賞。抑えておいてもいいか。

 

【△12 フィードザフレーム】

パリ大賞典では英オークス馬ソウルシスター、アイルランドダービー2着馬アデレードリバーを一瞬で差し切る強い内容。ニエル賞はトライアルレースでの展開のアヤで負けただけに見えますし、脚力はここでも通用するものがありそう。キングマン産駒でスピード血統ですし凱旋門賞の血統傾向にも合致。

ただ行き足つかなくて常に最後方からの競馬になる脚質は不安でしかなく、今回は多頭数の内枠でごちゃつく可能性大。同じく不器用な末脚型のエースインパクトにはフランスダービーで完敗を喫していますし、印を打ってもこれぐらいが限度か。ちょっとスミヨン騎乗のせいか人気しすぎじゃありませんか?

 

【△14 ファンタスティックムーン】

シーザスターズの血統ということもあってかそこまでドイツ産馬っぽいところがない感じ。ドイツダービーは実況が絶叫してしまうぐらいに凄まじい末脚を見せましたし、ニエル賞でもフランス調教馬相手にスローのキレ勝負で全く引けを取らなかった。その前走のニエル賞がかなり上手くいった感じがありますが、ここでもやれていい馬でしょう。

 

【消1 シスファハン】

ベルリン大賞でミスターハリウッドに完敗。レースぶりからいかにもなドイツ馬に見えますし、時計が速くなりそうな今年の凱旋門賞では厳しいか。

 

【消2 アザヤーク】

これまで戦ってきた相手が弱すぎる。さすがに厳しいだろう。

 

【消11 ミスターハリウッド】

アドラーフルグ系の血統でいかにもドイツ馬らしいタイプ。近年の凱旋門賞でドイツ馬の活躍が目立っているのは極端に時計がかかる馬場が続いているからですし、この馬はドイツダービーでファンタスティックムーンに一瞬で交わされたのを見てもキレはなさそう。今回の条件では厳しそうだ。

 

【消15 コンティニュアス】

ハーツクライ産駒でムーア騎乗ということで日本でも話題になっている馬だが、フランスダービー惨敗でこれまで強い相手とほとんど戦ってきていない。

日本の菊花賞にあたるセントレジャーを制しての挑戦だが、日本以上に長距離が形骸化している英国では毎年セントレジャーのメンバーは手薄。唯一例外的にメンバー揃っていた2021年のハリケーンレーンのみセントレジャーをステップに凱旋門賞で好走したが、それ以外は散々な結果に終わっている。今年は中1週で例年よりも間隔が短いですし、まず厳しいんじゃないでしょうか。

【推奨買い目】

単勝 6 ウエストオーバー

馬連 6→13,3,4,5,7,8,9,10,12,14 (6→13は重ね買い)

三連複2頭軸流し 6,13→3,4,5,7,8,9,10,12,14

 

【買い目及び予想のポイント】

ここは◎ウエストオーバーは割と自信あり。普通に一番強いと見ているので単勝と馬連を買いたい。◯エースインパクトはこちらの見立てを全て超えて突き抜ける可能性はありそうなので、ここ相手は三連複2頭軸も買いたい。

一応は外国語の現地情報まで見て情報を精査して予想していますが、それでも日本の競馬よりはどうしても情報が少ないのが海外競馬。1、2点をケチって変な馬が来ることが凄くよくありますし、わからないならわからないなりに広めに流して穴っぽいところが運よくきてほしい。

 

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