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エリザベス女王杯2023の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2023/11/16 GIレース考察・予想

エリザベス女王杯2023(京都芝2200m)の予想です。

11月12日に京都競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はブレイディヴェーグ、ハーパー、ジェラルディーナ、ルージュエヴァイユなど。京都競馬場の芝2200mで行われるGIです。

 

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エリザベス女王杯のレース概要

4年ぶりに京都競馬場で開催されるエリザベス女王杯。もともと京都開催のこのレースは傾向がはっきりしていてGIの中でも最も得意にしていました。今年は久々に京都競馬場で開催されるということで、得意としていた時代に重視していた項目で今も通用しそうなものは引き継いで予想したいと思います。

そんなわけでエリザベス女王杯で重視したいポイントをざっくり6点あげてみます。

 

(1)2000m以上を走れる若干重め(牡馬相手でも走れそうな)の馬を狙うこと

エリザベス女王杯は牝馬交流重賞の中では最長距離。加えて秋の開催後半の京都芝で行われるのでなんだかんだである程度スタミナは問われます。ラキシスやマリアライトのように牡馬相手の中距離戦でも走れそうなタイプの馬を狙うべきで、牝馬相手ばかりに瞬発力だけで戦ってきたような馬は割引。

 

(2)3歳~4歳しか走れないレースなので5歳以上は軽視

2019年以前のエリザベス女王杯の結果を見ると、5歳以上で馬券に絡んだのは逃げて2年連続で展開に恵まれたクロコスミアと絶対的な能力があったミッキークイーンぐらい。エリザベス女王杯はとにかく上質な決め手を問われるレースなので、牝馬にとって最も旬である3〜4歳馬の活躍が目覚ましいレースです。

 

(3)とにかくディープインパクト系、キングカメハメハ系を狙うこと

こちらは血統考察のところで書きます。

 

(4)前に行ける馬はとりあえず評価しておく

詳しくはレースラップ分析のところで書きますが、牝馬限定の中距離GIという事でまず速いペースにはならないのがこのレースの特徴。毎年のようにスローペースになっており、穴を開けるのはクロコスミア、シングウィズジョイなど前へ行く馬が多い。

 

(5)その年の馬場がイン伸びなのか外伸びなのかを把握すること

こういったところを見た上で最後にその年の馬場をしっかりと見極めるのは重要。

エリザベス女王杯の頃の京都の馬場は毎年同じではなく、ラキシスが勝利した年のようにインが荒れずに残っている場合は内枠有利。一方でマリアライトが勝利した年のように荒れ馬場になっている場合は外枠有利になります。

馬場の詳細は後ほど書きますが、今年の京都競馬場の馬場コンディションは良さそうで、今週末も雨の影響がなければ極端な外伸び馬場にはならなそう。おそらくイン伸びのレースになると思います。

 

2021年はアカイイトが勝利して大波乱、2022年も極端な外伸び馬場になって波乱の結果になりました。ここでは京都開催時の配当結果を見てみますが、直近の京都開催の5年間で1番人気の勝利はゼロ。ただ、とんでもない大荒れになったこともない感じで、常識的な範囲での波乱が多いレースです。

 

データ的な見地からの考察


※京都開催の直近5年のエリザベス女王杯の年齢別成績

前項で書いた通りでエリザベス女王杯は3−4歳の絶頂期を迎える牝馬が強いレース。5歳以上になった途端に好走期待値が一気に落ちますし、前年好走馬でも5歳以上馬は評価を落とすべきレースでしょう。

 


※京都開催の直近5年のエリザベス女王杯の馬体重別成績

長距離適性が問われるレースということであんまり馬体がデカい馬はマイナスのレース。直近の京都開催の5年をみても480キロ以上で好走した馬はほとんどいませんし、420〜479kgぐらいのゾーンの馬がほとんどです。

 


※京都開催の直近5年のエリザベス女王杯の枠順別成績

前項でも書きましたが、エリザベス女王杯はその時の馬場によってトラックバイアスがはっきりと出る傾向。と言っても外が伸びる馬場の時よりはイン伸びの馬場の時の方が多く、こうしてみても内枠の期待値は高く出ています。7枠と8枠はちょっと絶望的な戦績ですね。

 


※京都開催の直近5年のエリザベス女王杯の前走距離別成績

ある程度の位置からビュンと速い脚を使える馬が有利なレース。前走から距離短縮ローテの馬だと前半部分で流れに乗りづらいようで、こうして見ても2200m以下の距離を使ってきた馬が有利になっています。

 

ラップ的な見地からの考察

京都芝2200mは牝馬限定重賞の中でも最長距離になりますし、まず前半からぶっ飛ばしで速いペースで逃げるような馬は出てきません。こうして京都開催での直近5年のラップ傾向を見ても全てがスローペースで推移。そりゃスローペースで逃げたクロコスミアが3年連続で逃げ粘るわけです。

2015年は外が伸びるトラックバイアス+それなりにペースが流れたことで外差し決着になりましたが、それ以外の年はスローペースで完全なイン先行有利決着に。今年もおそらく同じような流れが想定されるので、ロスなく立ち回ってシュッと速い脚が使えそうな馬を狙ってみたい。

 

血統的な見地からの考察

2010年代の京都開催のエリザベス女王杯は本当に単純で、ディープインパクトとキングカメハメハの血を持っている馬を無条件に買えば大体当たるという年が続いていました。こうして見てもモズカッチャンを除けば全ての馬が父サンデーサイレンス系ですし、それだけ決め手が問われるレースということ。その決め手という部分で最上位のディープインパクト、キングカメハメハが走りやすいというのも納得でしょう。ですが、最近は半数近くの馬がディープインパクトとキングカメハメハの血を持っているので、その取捨が重要になってきます。

牝馬限定重賞の中では最長距離でなおかつ決め手が問われるレース。父サンデーサイレンス系以外で好走したのはハービンジャー産駒のモズカッチャンですし、やはりヨーロッパの血を持っていう馬は有利になりそう。サンデーサイレンス系の中でも凱旋門賞で多数好走馬を出しているステイゴールドの系統がかなり走っていますしね。

土曜日の好走血統を見てもトニービン、ロベルト、欧州型ノーザンダンサーなどやはりヨーロッパのスタミナ血統がよく走っていました。今年のエリザベス女王杯は間違いなくヨーロッパの血を持っている馬が有利になりそうです。

 

レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?

京都競馬場はBコース2週目。コース変更で時計レベルも回復しましたし、先週の芝レースを見ても極端に外を回しての差しは厳しい感じでした。ただ、今週は金曜日の雨の影響もあって土曜日はやや外差し有利のレース傾向。川田騎手が露骨に4コーナーで外に馬をエスコートしていたのを見ても外の方が伸びる馬場なんでしょうが、デイリー杯のジャンタルマンタルなどを見てもタフな馬場をこなせるタイプの馬ならコースロスなくインを突っ込む競馬でも大丈夫そうです。

エリザベス女王杯は秋の開催後半でタフになってきた芝で行われる牝馬限定の長距離GI。牝馬の中ではスタミナがある馬が好走しやすく、なおかつほぼ確実にスローペースになるので瞬発力がある馬が好走しやすい。

スタミナがあって瞬発力も備えているタイプというと、ほぼほぼ海外の長距離GIで好走できるような馬と考えて良さそう。実際にこのレースを勝利したリスグラシューは母がフランス生産馬でその後にスタミナを問われた有馬記念を勝利。ラッキーライラックは父がステイゴールド系で香港ヴァーズでも2着に好走。それ以外の馬もヨーロッパの血を持っていて瞬発力に優れた馬ばかりでしたし、その最たる例は2年連続でこのレースを勝利したスノーフェアリーでしょう。

おそらく京都競馬場で行われるエリザベス女王杯は、スノーフェアリー以外にヨーロッパから遠征してくる馬がいないだけで、その年のヨーロッパの上位クラスが出てきたら毎年勝ち負けされるぐらいに欧州調教馬と相性が良さそうなレース。今年も欧州からの遠征馬はいませんが、逆に考えれば欧州の長距離GIに挑戦して走れそうな馬を買えばいいんじゃないでしょうか?

 

考察まとめ

【レース質】最低限のスタミナがある牝馬同士の瞬発戦。<■□□■>

【波乱度】京都開催時は常識的な中波乱が多い。

【ラップ特徴】京都開催時はほぼ確実にスローになる。

【血統特徴】ディープ、キンカメ持ち優勢。欧州血統持ちは有利。

【狙えるタイプ】3ー4歳馬。

【狙えるタイプ】2000m以上向きの若干重めの馬(牡馬混合で走れる馬)

【狙えるタイプ】内寄りの枠からロスなく立ち回れる馬

【狙えるタイプ】そこまで馬体が大きすぎない馬(479kg以下)

【狙えるタイプ】欧州の長距離GIを走れそうな馬

 




 

エリザベス女王杯 2023の印

◎ルージュエヴァイユ

オープン昇級後は2戦ほど足踏みしたが、愛知杯は特殊馬場でスタート出遅れ、メイSは直線どん詰まりで完全にノーカウントで良さそう。近2走はどちらも展開がまるで向いていませんですし、それでいて最も強い競馬を見せての2着なら普通に現在に牝馬限定重賞路線では最上位の存在と見ていいか。

父は海外の非根幹距離GIで圧巻のレコードを叩き出した馬ですし、母父は今年の凱旋門賞で1〜3着を独占したフランケル。そして祖母は凱旋門賞馬デインドリームという恐るべき超良血馬で、今回の出走メンバーの中で血統の字面だけ見て凱旋門賞で走りそうな馬はどれかと言われればこの馬か。考察文でも書いた通りで京都開催のエリザベス女王杯は欧州の長距離GIを走れそうな馬が向くレースですし、能力、血統でこの馬以上に評価できる馬はいない。

土曜の馬場を見る限り外伸びにも見えるが、デイリー杯でジャンタルマンタルが最内を通って勝利したようにタフな馬場を苦にしない馬なら別にインを通っても大丈夫そう。この馬は血統背景やエプソムカップでのレース内容を見てもタフな馬場を苦にしなそうですし、他馬が直線で外を回すならコースロスなくインを突くことができそう。

これで鞍上がじっくり溜めて瞬発力を引き出せる騎手なら大勝負をしても良かったんですが、よりにもよってそういう競馬が一番苦手な積極策キャラのこの騎手というのが本当にネック。出たなりで好位で脚を溜められれば突き抜けてもいい馬だけに、なんとかここは早めに動いたりせずに終いの切れ味を引き出して欲しい。

 

【対抗 ◯11 ライラック】

これまでの戦績からもゴールドシップ産駒らしいスタミナ条件向きの差し馬。基本は2200m以上でタフな馬場でこその馬と見ていたが、前走の府中牝馬Sは高速馬場の東京コースでスローの瞬発戦というまるでイメージに合わなかった舞台で走ってきた。これまで揉まれる競馬もダメだったことを考えると馬群を破って伸びてきた内容は大収穫だったと言っていい。

おそらく馬体が大きく増えていたことからも前走で別馬に化けていた感じで、今回は距離延長でタフな馬場の京都コースは明らかに条件良化。外差しが効く馬場になっているのも良いですし、京都開催のエリザベス女王杯は欧州の長距離GIを走りそうな馬ですが、ステイゴールド系のこの馬はいかにもそのイメージにぴったりでしょう。

 

【単穴 ▲1 ブレイディヴェーグ】

1勝クラス勝ちやローズSの内容を見ても能力は間違いなく重賞級。出遅れがなければローズSはマスクトディーヴァと互角の走りができていたと思いますし、そのマスクトディーヴァが秋華賞で素晴らしい走りを見せたことを考えても3歳牝馬ならハーパーよりこちらの方が強いだろう。

人気馬の中で最も決め手があるのはこの馬ですし、3歳でフレッシュさがあって末脚を引き出せるルメール騎手。出遅れ癖があっていかにも脚を余しそうな感じはしますが、人気馬の中で最も馬券圏内に突っ込んでくる可能性が高いのはこの馬か。

 

【△3 ハーパー】

いかにも友道厩舎らしい体力の完成度の高さでGIを連続好走していた馬。オークスも秋華賞もルメールが完璧に乗っての好走ですし、じわじわしか伸びないので瞬発力勝負になるエリザベス女王杯向きの馬ではなさそう。

土曜日の川田騎手の乗り方を見ていると直線はインではなく外目にエスコートしそうですし、最短ルートではなく外に出しての追い比べになると単純にキレ負けするんじゃないでしょうか。安牌な感じに見えてかなり怪しい人気馬と見ています。

 

【△5 イズジョーノキセキ】

今年に入ってからは適性条件をほとんど使えていない感じ。昨年はヨーロッパ適性が問われる府中牝馬Sで素晴らしい末脚を見せましたし、有馬記念でも強敵相手に大健闘。おそらくこの枠なら岩田康誠騎手は一か八かで最内を突くと思いますし、6歳馬が走れないレースではありますがここまで人気を落とすなら抑えていい。

 

【△7 ジェラルディーナ】

非根幹距離GIで常に上位争いをしているが、どうも前が止まるスタミナ勝負でこそというイメージの馬。クイーンエリザベスII世カップやオールカマーのレースぶりを見ても前が止まらない瞬発戦向きではなさそう。ムーア騎手というのは心強いが、それでもスローペースからの瞬発戦になる京都開催のエリザベス女王杯向きの馬ではないか。

 

【△13 サリエラ】

父ディープインパクトで母が欧州血統。いかにもエリザベス女王杯に合いそうな馬だが、前走の新潟記念が挫石明けにしても見せ場のない内容。あのレースをステップにしてGIで好走するイメージがあまりわかない。それに加えて一番気になるのがマーカンド騎手のテン乗り。完全なパワータイプで力づくで馬を動かす騎手だけに、こういう小柄なディープインパクト産駒は一番合わなそう。早めに動かして止まってしまいそうなイメージ。

 

【△14 マリアエレーナ】

前走は全く合わない条件に見えたが、しっかりと差し込んできて4着好走。復調気配は明らかか。今回はGIでこの大外枠がどうかだが、オールカマーぐらい走れれば足りてもいい。

 

印まとめ

◎ルージュエヴァイユ
◯ライラック
▲ブレイディヴェーグ
△3,5,7,13,14

勝負度 D

 

買い目

エリザベス女王杯の買い目はメルマガ限定での公開となっておりますので、そちらもご覧になりたい方はぜひともメルマガを購読してみてください。

 

先週は怒涛の13重賞ウィークでしたが、的中を重ねることができてプラスで終わることができました!

特にエーデルワイス賞は大本線で当てられて気持ちよかったですね。次点でBCクラシック。

 

<エーデルワイス賞 レース結果>
1着:◎モズミギカタアガリ  10番人気
2着:◯スティールマジック    1番人気
3着:▲モノノフブラック     4番人気


by あいこ鬼様


by 華吉様


by あおてん様

 

<BCクラシック レース結果>
1着:◎ホワイトアバリオ    1番人気
2着:△デルマソトガケ     7番人気
3着:△プロクシー       8番人気

今週は13重賞→4重賞とビッグレースの数が減る分で、予想の力を集中できます!!

先週以上に大きな配当を当てていきますので、ご興味ある方はこの機会にメルマガも読んでみてください。

 

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【月曜日】先週の重賞回顧

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【水曜日】中央競馬の全レース回顧

水曜日には前週に行われた中央競馬の全レース分の回顧文&データを配布します。

 

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そんな、文章でのボリューム満載なレース回顧に加えて、、、

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これを見れば縦比較で走破時計やレースラップがどれくらい優秀なのか把握できますし、予想の際にこれを見ればどの馬が強いレースを戦ってきたのかが一目瞭然です。

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【土曜日】重賞買い目&平場の狙い目

土日は重賞の買い目と平場の狙い目を掲載します。また、リアルタイムで予想が見れる「競馬開催日の競馬ノート」というページをメルマガ読者様限定で公開しております。

 

【日曜日】重賞買い目&平場の狙い目

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