【2016】チューリップ賞 / レース考察(阪神芝1600mで行われるGII戦を徹底考察します)
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重賞レース考察・予想
今日は3/5(土)に行われるチューリップ賞のレース考察を行います。阪神芝1600mで行われるGII戦です。その前に余談を少し。
アカデミー賞の各部門の発表が行われたということで、レオナルド・ディカプリオがオスカーを獲ったと今ネットで盛り上がっておりますね。
私、ここ5年くらい映画に疎くて、というのも映画館が周りに全くないど田舎に住んでいるもので最新映画をなかなか見れないのです。見よう見ようと思うのですが、huluとnetflixに入ってるとどうしても登場人物とかを覚えやすい海外ドラマの方に行ってしまって映画を見る機会が最近ありません(馬鹿なので登場人物の人間関係を2時間の中で覚えきれないのです)
昔は結構映画を見ていて90年代の映画はサスペンス系とかはほぼ全部見た気がします。何の映画が好きかと問われれば即答で「ユージュアルサスペクツ」と答えるぐらいあの映画が好きで、骨折して足を引きずる「けいば手帖」さんの姿を見てカイザーソゼと重ね合わせていました。
他には「ソードフィッシュ」「メメント」「カンパニーマン」とかが好きでした。どれもちょっと頭がイカれた映画です。そろそろ90年代の映画知識だけでは映画ファンとの会話についていけなくなったので、時間を見つけて積極的に映画を見る2016年にしたいところ。。。
【2016】チューリップ賞 予想考察
過去5年のレース傾向
桜花賞の最重要トライアルであるチューリップ賞がやってまいりました。
過去の傾向を見ても、、、
どんな着順であれチューリップ賞をステップにしていない馬は桜花賞では活躍できません
昨年の桜花賞もチューリップ賞で敗れたレッツゴードンキ、クルミナル、コンテッサトゥーレで決まりました。今年の桜花賞もクイーンCのメジャーエンブレムVS桜花賞ローテ組という構図になるでしょう。
実は先ほど述べた言葉の中にチューリップ賞を攻略するヒントがあります。それは「どんな着順であれ」という部分。これが何を意味するかといえば、、、
チューリップ賞の着順と桜花賞の着順は全く比例しません
ということ。
昨年の決着は先ほども述べた通り。2014年こそハープスターが強すぎてチューリップ賞の再現のようになりましたが、2013年はチューリップ賞で敗れたアユサン、レッドオーヴァル、プリンセスジャックのワンツースリー。2012年も桜花賞を制したのはチューリップ賞4着のジェンティルドンナでした。
つまり、同じ阪神芝1600mであるのに、桜花賞で求められる適正とチューリップ賞で求められる適正は違うということなのです。
なぜこんなことが起きるのか。牝馬は仕上げが難しいのでトライアルで十分に仕上げてくる陣営が少ない、というのも一つの要因でしょうが、一番の要因は馬場だと思います。
チューリップ賞 = 阪神開幕2週目
桜花賞 = 阪神開幕7週目
一番顕著な例は2013年のチューリップ賞と桜花賞の関係性でしょう。チューリップ賞では馬場が良すぎて先行馬の行った行った決着。あまりの圧勝ぶりに本番の桜花賞でもクロフネサプライズが1番人気に支持されましたが、本番ではチューリップ賞で差し届かなかった差し馬が台頭しクロフネサプライズは差されて4着に終わりました。
阪神コースの芝というのは梅雨時期もずーーっと使われるので、中央4場の中でも常に馬場が傷んでいるイメージ。ただそんな阪神芝でもこの3月の開催だけは絶好の馬場状態で行われるのです。
それはご存知の方も多いと思いますが、年末開催で使われなかったAコースが復活するため。そのおかげで3月の阪神芝は開幕から数週は圧倒的にイン、先行が有利になります。
それが桜花賞が行われる4月になると、もう阪神はラスト2週を残すのみになります。当然インの馬場も荒れ始めてきますし、相対的に外が伸びるようになる。その結果として桜花賞は外差し天国になりがちです。
自戒の意味も込めて今から言っておきますが、桜花賞ではチューリップ賞で差し届かなかった馬を買いましょう。
そして逆にチューリップ賞では桜花賞で差される馬を狙えばいいのです。牝馬限定戦の阪神マイルとなるとある程度の地力は必要。弱い馬では走れないコースです。ただ、後方一気の馬は桜花賞で買えばいいのです。それよりはある程度の位置で渋とく脚を使う馬を買うのが得策に思えます。
血統傾向
一見してまず「この血統が走っている!」と言いたくなるのはグレイソヴリンでしょう。ただ、これは好走馬を見てもらっても、ハープスター、ヌーヴォレコルト、クロフネサプライズ、エピセアローム、レーヴディソールと能力上位だった馬ばかり。
何度か言っていると思いますが、血統やデータは見えないものを見ようとして使うものです。血統でグレイソヴリンがいいから人気馬を買うっていうのはその知識は何のために勉強したのかとなりかねません。
まぁ牝馬限定戦の阪神マイル戦なのである程度タフさは必要になるのでグレイソヴリンを持っていれば良いには良いと思いますが、過去好走の能力上位馬がそれを持っていたところで強調する必要はないでしょう。
一方で無視ができないのはディープインパクト産駒です。昨年は人気薄のアンドリエッテが走っていますし、アユサンやメデタシなど伏兵も走っているのでやはり阪神マイルコースにおけるディープインパクト産駒の存在感は絶大。今回も数多くのディープインパクト産駒が出走してきそうですが、まず1頭は馬券に絡むと見ていいでしょう。
レースラップ傾向
阪神芝1600mは3歳4月までの3歳牝馬が経験するコースの中で最も過酷なコースの一つ。ペースは緩みませんし、最後の直線が長い上に坂がある。差し馬にしろ先行馬にしろ弱い馬は走れないのがこのコースの特徴です。
このコースの特徴として、まぁマイル戦だからというのが大きいですが、ギアチェンジ戦にはならず、スピードの持続力(追走力)+キレが求められます。厳しいペースを追走して最後にもう一脚を使えるタイプ。そういうコースだからこそ弱い馬が来れないんでしょう。
差し馬を狙うなら厳しいレースで差しの経験がある馬を、先行好位タイプを狙うなら展開利で好走できるタイプではなく、厳しいレースでもじりじりと脚を使えるタイプを狙うのが得策に思います。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。
弥生賞もそうでしたが、今週のnetkeibaの想定オッズは結構正しい気がします。
まず間違いなく1番人気はジュエラーでしょう。3歳牝馬は昨年のルージュバックもそうでしたが、牡馬と互角に戦えている馬は評価される傾向。それにデムーロ人気も加わればまず1番人気は確定。ただヴィクトワールピサ産駒という響きが怪しさを醸し出しているおかげで2倍台中盤で落ち着きそうな気はしています。
2番人気もレッドアヴァンセで堅そう。いまだにディープインパクト+武豊のコラボになると過剰人気する傾向ですし、ここ2戦がとにかく派手な競馬。競馬ファンってやっぱり外から豪快に差してくる馬は普通よりも強く見えてしまいがちですし、ジュエラーに匹敵するくらい売れてもおかしくないと思います。
そのあとに良血馬シンハライト、さすがに今回はある程度人気しそうなウインファビラス、実績評価されてのブランボヌール、前走が圧巻の末脚だったエルビッシュあたりが続くんじゃないでしょうか。
チューリップ賞は現時点ではこの馬を狙ってみたいと思っています。
チューリップ賞は桜花賞よりも前目の馬が有利、と書いておいて難なのですが、この馬はまず間違いなく馬券に絡むと見ています。阪神芝1600mは追走力+キレが要求されるというのは先に述べた通り。この馬の前走はまさしく追走力が問われたレースでしたし、その上で最速上がりで突っ込んできたのは能力ができなければ無理です。
賞金的にオークス等考えるとここは凡走してもいいという立場ではないでしょうし、今回はトライアル仕上げながらも格好はつけてくると見ています。本命にするかはわかりませんが、馬券の1枠はこの馬で埋まる可能性が高いということは言えるでしょう。
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