【エリザベス女王杯2023の予想ヒント】過去データやラップ、血統などを分析考察します
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GIレース考察・予想
エリザベス女王杯2023(京都芝2200m)の考察です。
11月12日に京都競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はブレイディヴェーグ、ハーパー、ジェラルディーナ、ルージュエヴァイユなど。京都競馬場の芝2200mで行われるGIです。今回の記事では過去データやレースラップ、血統、予想オッズなどを考察いたします。
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エリザベス女王杯のレース概要
4年ぶりに京都競馬場で開催されるエリザベス女王杯。もともと京都開催のこのレースは傾向がはっきりしていてGIの中でも最も得意にしていました。今年は久々に京都競馬場で開催されるということで、得意としていた時代に重視していた項目で今も通用しそうなものは引き継いで予想したいと思います。
そんなわけでエリザベス女王杯で重視したいポイントをざっくり6点あげてみます。
(1)2000m以上を走れる若干重め(牡馬相手でも走れそうな)の馬を狙うこと
エリザベス女王杯は牝馬交流重賞の中では最長距離。加えて秋の開催後半の京都芝で行われるのでなんだかんだである程度スタミナは問われます。ラキシスやマリアライトのように牡馬相手の中距離戦でも走れそうなタイプの馬を狙うべきで、牝馬相手ばかりに瞬発力だけで戦ってきたような馬は割引。
(2)3歳~4歳しか走れないレースなので5歳以上は軽視
2019年以前のエリザベス女王杯の結果を見ると、5歳以上で馬券に絡んだのは逃げて2年連続で展開に恵まれたクロコスミアと絶対的な能力があったミッキークイーンぐらい。エリザベス女王杯はとにかく上質な決め手を問われるレースなので、牝馬にとって最も旬である3〜4歳馬の活躍が目覚ましいレースです。
(3)とにかくディープインパクト系、キングカメハメハ系を狙うこと
こちらは血統考察のところで書きます。
(4)前に行ける馬はとりあえず評価しておく
詳しくはレースラップ分析のところで書きますが、牝馬限定の中距離GIという事でまず速いペースにはならないのがこのレースの特徴。毎年のようにスローペースになっており、穴を開けるのはクロコスミア、シングウィズジョイなど前へ行く馬が多い。
(5)その年の馬場がイン伸びなのか外伸びなのかを把握すること
こういったところを見た上で最後にその年の馬場をしっかりと見極めるのは重要。
エリザベス女王杯の頃の京都の馬場は毎年同じではなく、ラキシスが勝利した年のようにインが荒れずに残っている場合は内枠有利。一方でマリアライトが勝利した年のように荒れ馬場になっている場合は外枠有利になります。
馬場の詳細は後ほど書きますが、今年の京都競馬場の馬場コンディションは良さそうで、今週末も雨の影響がなければ極端な外伸び馬場にはならなそう。おそらくイン伸びのレースになると思います。
2021年はアカイイトが勝利して大波乱、2022年も極端な外伸び馬場になって波乱の結果になりました。ここでは京都開催時の配当結果を見てみますが、直近の京都開催の5年間で1番人気の勝利はゼロ。ただ、とんでもない大荒れになったこともない感じで、常識的な範囲での波乱が多いレースです。
データ的な見地からの考察
前項で書いた通りでエリザベス女王杯は3−4歳の絶頂期を迎える牝馬が強いレース。5歳以上になった途端に好走期待値が一気に落ちますし、前年好走馬でも5歳以上馬は評価を落とすべきレースでしょう。
長距離適性が問われるレースということであんまり馬体がデカい馬はマイナスのレース。直近の京都開催の5年をみても480キロ以上で好走した馬はほとんどいませんし、420〜479kgぐらいのゾーンの馬がほとんどです。
前項でも書きましたが、エリザベス女王杯はその時の馬場によってトラックバイアスがはっきりと出る傾向。と言っても外が伸びる馬場の時よりはイン伸びの馬場の時の方が多く、こうしてみても内枠の期待値は高く出ています。7枠と8枠はちょっと絶望的な戦績ですね。
ある程度の位置からビュンと速い脚を使える馬が有利なレース。前走から距離短縮ローテの馬だと前半部分で流れに乗りづらいようで、こうして見ても2200m以下の距離を使ってきた馬が有利になっています。
ラップ的な見地からの考察
京都芝2200mは牝馬限定重賞の中でも最長距離になりますし、まず前半からぶっ飛ばしで速いペースで逃げるような馬は出てきません。こうして京都開催での直近5年のラップ傾向を見ても全てがスローペースで推移。そりゃスローペースで逃げたクロコスミアが3年連続で逃げ粘るわけです。
2015年は外が伸びるトラックバイアス+それなりにペースが流れたことで外差し決着になりましたが、それ以外の年はスローペースで完全なイン先行有利決着に。今年もおそらく同じような流れが想定されるので、ロスなく立ち回ってシュッと速い脚が使えそうな馬を狙ってみたい。
血統的な見地からの考察
2010年代の京都開催のエリザベス女王杯は本当に単純で、ディープインパクトとキングカメハメハの血を持っている馬を無条件に買えば大体当たるという年が続いていました。こうして見てもモズカッチャンを除けば全ての馬が父サンデーサイレンス系ですし、それだけ決め手が問われるレースということ。その決め手という部分で最上位のディープインパクト、キングカメハメハが走りやすいというのも納得でしょう。ですが、最近は半数近くの馬がディープインパクトとキングカメハメハの血を持っているので、その取捨が重要になってきます。
牝馬限定重賞の中では最長距離でなおかつ決め手が問われるレース。父サンデーサイレンス系以外で好走したのはハービンジャー産駒のモズカッチャンですし、やはりヨーロッパの血を持っていう馬は有利になりそう。サンデーサイレンス系の中でも凱旋門賞で多数好走馬を出しているステイゴールドの系統がかなり走っていますしね。
レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?
京都競馬場はBコース2週目。コース変更で時計レベルも回復しましたし、先週の芝レースを見ても極端に外を回しての差しは厳しい感じでした。その馬場傾向が続くならばエリザベス女王杯もイン先行有利のレースになりそうです。
今年は古馬の大将格スターズオンアース、3歳の大将格リバティアイランドが不在で、そこまで強調できるメンバーレベルではなさそう。ブレイディヴェーグもハーパーも押し出されて人気になっている感じですし、秋GIで最初の波乱が期待できるかもしれません。
考察まとめ
【レース質】最低限のスタミナがある牝馬同士の瞬発戦。<■□□■>
【波乱度】京都開催時は常識的な中波乱が多い。
【ラップ特徴】京都開催時はほぼ確実にスローになる。
【血統特徴】ディープ、キンカメ持ち優勢。欧州血統持ちは有利。
【狙えるタイプ】3ー4歳馬。
【狙えるタイプ】2000m以上向きの若干重めの馬(牡馬混合で走れる馬)。
【狙えるタイプ】内寄りの枠からロスなく立ち回れる馬。
【狙えるタイプ】そこまで馬体が大きすぎない馬(479kg以下)。
考察まとめ
枠順発表前のエリザベス女王杯の想定オッズを当サイト独自で考えてみます。
【1番人気】ブレイディヴェーグ [3.2倍]
【2番人気】ハーパー [5.6倍]
【3番人気】ジェラルディーナ [6.0倍]
【4番人気】ルージュエヴァイユ [8.8倍]
【5番人気】ディヴィーナ [9.5倍]
【6番人気】サリエラ [10.1倍]
【7番人気】ライラック [17.2倍]
【8番人気】マリアエレーナ [19.0倍]
【9番人気】ゴールドエクリプス [24.5倍]
【10番人気】ビッグリボン [35.0倍]
【11番人気】アートハウス [35.2倍]
【12番人気】ククナ [42.0倍]
【13番人気】シンリョクカ [48.0倍]
【14番人気】イズジョーノキセキ [55.0倍]
【15番人気】ローゼライト [115.0倍]
ローズS勝ちのマスクトディーヴァが秋華賞で素晴らしい走りを見せたことからも1番人気はブレイディヴェーグになるか。2番人気は連続GI2着のハーパーになると思います。
間違いなく穴人気になりそうなのがルージュエヴァイユ。前走が負けて強しなんて誰が見てもわかることなので、おそらく勝ち馬のディヴィーナよりも人気になると思います。
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ここは本当はルージュエヴァイユを買いたかったんですが、どう考えても穴人気になりそうなのと、それ以上に松山騎手というのが嫌で・・・外回りコース使用のGIレースで速い上がりを引き出すような騎乗がさっぱりできない騎手なのでかなり期待値が落ちると思います。
一方で騎手含めて期待値が高そうなのがこの馬。前走は距離不足でコースもどうかなと見ていましたが、以前とは違う戦法で馬群に揉まれる競馬も克服して大健闘。今回は距離延長も良いと思いますし、ある程度の位置を取って瞬発力を活かせる今回の条件はベストだと思います。
一方でちょっと危ういと思っている馬はこちら。
↓↓↓
ハーパー
オークスも秋華賞もルメール騎手が完璧に乗っての2着。だいたい3冠馬が誕生する時はそれ以外の馬のレベルが怪しい時が多いですし、この馬に関しては決め手に欠けるハーツクライ産駒なので京都外回りコースではキレ負けしそう。川田騎手らしい好位ポジションからジリジリと伸びて4、5着というイメージです。
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