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エプソムカップ2021の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2021/06/17 重賞レース考察・予想

エプソムカップ2021(東京芝1800m)の予想です。

6月13日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はアルジャンナ、アドマイヤビルゴ、ファルコニア、サトノフラッグなど。東京競馬場の芝1800mで行われるGIIIです。

 

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エプソムカップ 2021予想

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予想の根拠

今年のエプソムカップにおける重要ポイントは「キレ馬or先行優位」「4歳有利」「外枠有利(内枠不利)」の3点。なぜ、そうなるのかをそれぞれ簡単に解説してみます。

 

(1) キレ馬or先行優位

エプソムカップが行われる東京芝1800mはJRAのコースの中でも屈指に前半から中盤部分のペースが落ち着きやすく、ほとんどのレースでスローペースからの瞬発戦になる。過去5年のうちで4回逃げ馬が馬券に絡んでいますし、前に行ける馬や速い上がりが使える馬が有利な舞台と言えます。

 

(2) 4歳有利

このエプソムカップは世代別の好走成績をまとめてみても4歳馬の有利性が半端なく高い。

4歳 (7-6-3-17) 勝率21.2% 連対率39.4% 複勝率48.5%
5歳 (2-1-2-41) 勝率4.3% 連対率6.5% 複勝率10.9%
6歳 (1-3-3-28) 勝率2.9% 連対率11.4% 複勝率20.0%
7歳上(0-0-2-46) 勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率4.2%

古馬の一線級が出走しない時期にあたる事から活きの良い4歳勢の活躍が目立っている感じで、この傾向は降級制度が廃止されて以降も変わっていない印象だ。

前述した通りでエプソムカップはスローペースになりやすいのでキレのある馬が有利になりやすく、若い馬の方がキレや瞬発力に優れているという点で4歳馬の活躍がこれほど目立っているとも言えるか。

 

(3) 外枠有利(内枠不利)

これは例年の傾向というわけではないが、今年の馬場傾向を考えれば外枠有利(というより内枠不利)になるのはほぼ間違いないはず。


※2021年春開催の東京芝1800mの枠順別成績

普通ならば有利なはずの1〜2枠が未勝利。内寄りの枠よりも5枠や6枠の成績が良くなっており、やはり今年の春開催の東京芝コースは内をロスなく立ち回る馬よりも外から伸び伸びと走れる馬の方が有利。この傾向はCコースに変更してからの近2週の方が顕著になってきており、今回のエプソムカップがフルゲート戦ということを考えても馬場の悪いインを通りそうな馬よりは外めを通れる中枠〜外枠の馬の方が有利になるはずだ。

 

そんなわけで以上の3点が今年のエプソムカップにおける重要ポイント。これらを今年のメンバーに当てはめてみて最も買える馬を機械的に買おうと思います。

というわけで予想の発表。

 



 

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エプソムカップ 2021の印

【本命 ◎15 ザダル】

今年のエプソムカップの好走条件に最も当てはまるのはこの馬か。

これまでのレースぶりを見ても母父から立ち回りセンス、父から決め手を受け継いだような優等生タイプの差し馬で、スローペースになりやすいトライアル質の高いレースで瞬発力を活かして良さが出る馬。そんなトライアル質のスローペース戦になりやすい芝1800mに好走実績が集中しているのは偶然ではなさそうで、こういう条件こそこの馬のベスト舞台だと言っていい。

プリンシパルS、メイS、関越Sを見ても左回りの芝1800mでしっかり脚を溜められた時の瞬発力は今回のメンバーでは最上位なはずで、今のディープインパクト系の血統の決め手が活きやすい外伸び馬場というのはこれ以上ない舞台設定だろう。

今の馬場を考えれば枠順も最高ですし、スッと位置を取れるセンスの良い馬に鞍上もしっかりと前目の位置を取ってくれる騎手を確保。長期休養明けだけが心配ですが、休み明け成績(0-0-2-0)でポン駆け実績ある上にこういうキレキレの瞬発タイプは使い込むよりフレッシュな方がいいだろう。調教の動きも良さそうですし、この厩舎に所属しているノーザンファーム育成馬ならどう考えても主導権は天栄が全てを握っているはず。天栄がオープンを叩かずにベスト条件のここを使ってきたならいきなりから走れる状態と考えていいはずだ。

 

【対抗 ◯18 アトミックフォース】

一連のレース内容を見ても左回りコースの芝1800m〜2000mで先行してこその馬。白富士Sは休み明けでルメールの暴走の被害を食らっての大敗ですし、前走のメイSも途中からデムーロの捲りを受けていた。能力的には今回程度のメンバーなら遜色ないと思いますし、とにかくマイペースで行ければという感じだろう。

 

【単穴 ▲14 ガロアクリーク】

この馬に関してはプラス要素とマイナス要素どちらもある感じ。プラス要素としては3歳時のスプリングS勝ちや皐月賞3着からも実績は上位ですし、何より外枠からある程度の位置につけられて瞬発力を活かせるという点も良い。

一方でマイナス要素を挙げると、キンシャサノキセキ産駒はとにかく早熟タイプが多くて古馬になってから走る馬がほとんどいない。

<キンシャサノキセキ産駒の2〜3歳重賞成績>

<キンシャサノキセキ産駒の4歳上重賞成績>

重賞成績は2〜3歳は複勝率20%なのに対して古馬は複勝率6%ほど。この馬の3歳秋のレースぶりを見てもとても晩成タイプには見えませんし、イメージ通りに萎れていく可能性は高い。

こんな感じでプラス要素とマイナス要素をどちらも持ち合わせているため、まぁ程々の評価ということにしておいた。

 

【特注 ☆16 シュリ】

レースセンスに優れているタイプで立ち回りの上手さでオープンまで来た感じ。オープン級2勝はどちらもスローペースを前々で運んで展開に恵まれていますし、京都金杯は道中ペースが速くて脚がたまらなかった感じか。1800mが久々なので不安はあるが、本命馬同様に中弛みの瞬発戦を得意としていそうですし、外枠で好位からちょい差しできるというだけで今の馬場なら評価したほうが良さそう。

 

【△17 アドマイヤビルゴ】

超高額で取引されていたこともありデビュー前から注目されていた馬だが、古馬になってからの日経新春杯と大阪杯である程度底は見せた感じ。スッと加速ができないので1800mでは若干距離が短い感じもしますし、420kg台しかない馬の初の関東輸送という点も引っかかる。友道厩舎にしては1週前調教が軽い感じもしますし、輸送で馬体が減るのを考慮して強くやれていない感じがします。

 

【△6 ヒュミドール】

オルフェーヴル産駒らしく気性に難しさはあるが、これまでのレース内容を見ても折り合いさえつけば重賞でも十分に通用していいはず。前走の新潟大賞典は前日輸送の影響が出たとの陣営コメントだが、ハイペース戦で追走でいっぱいになってしまった感じも。今回の東京芝1800mは準オープンを圧勝している舞台ですし、上手く外目から末脚を伸ばせれば十分にやれていいはず。この枠でそれが叶うかが怪しいので△評価となった。

 

【△8 アルジャンナ】

先日デビューしたコマンドラインの全兄にあたる馬で、そのコマンドラインの新馬戦でも感じたのと同じくエンジンがかかるのが遅くてズブいところがある。その一方で折り合いに課題もあるので長い距離ではダメというのが難しいところで、現状はマイルから2000mの条件でハマり待ちという感じか。

その意味でマイラーズカップは低レベルなメンバー相手にドンピシャで展開がハマったところがあり、ハイペースで前が勝手に止まった展開でもズブさを見せていた点はネック。勝ち馬ケイデンスコールが安田記念で全く通用しなかったところを見てもマイラーズC上位馬の時計はまやかしと考えたほうが良さそうで、過大評価はしないほうがよさそう。

 

【△7 ファルコニア】

全兄トーセンカンビーナと同様に晩成でじっくり力をつけてきた馬で、近走は芝1800mで持続力を活かす競馬で好走しているが、若干距離は忙しい印象。どのレースも積極策で決め手を補うような完璧な騎乗ができており、今回は東京コースで重賞で決め手を問われるとどうか。Sっ気たっぷりにガシガシ追ってくれる川田騎手とは手が合いそうだが、この枠となると直線で外に出すことができるかは微妙だと思います。

 

【△12 ミラアイトーン】

スプリント戦では結果が出ずに距離を伸ばして安定的に走れるようになったが、それでも父ロンロ×母父インリアリティ系では距離に限界があるはず。巴賞の2着はスローで完全に恵まれてのものですし、ガチンコ勝負となると距離はマイルまでか。前に行けるメリットはあると思うが、それでもどれだけやれるだろうか。外枠を引いた先行馬で印を外して走られたら嫌なので最後に抑えます。

 

【消2 マイラプソディ】

いかにも早期に使われすぎてダメになったハーツクライ産駒の典型という感じで、近2走は復調しているようにも見えるが、どちらも低レベルなメンバー相手に展開もドンピシャに向いての好走。今回は一気の相手強化になりますし、東京芝1800mというのも共同通信杯でさっぱり走れていないので相性が悪そうだが・・・

 

【消3 ヴェロックス】

中内田厩舎の典型的な早熟タイプという印象で、完成度は最初から高かったが3歳秋以降の成長が全く見られない。中日新聞杯はスローペースに恵まれたものでしたし、日経新春杯は普通に力負けのようなレース内容。スパッとキレるタイプではないので東京芝1800mの決め手勝負が合うとも思えませんし、普通にここは厳しいんじゃないでしょうか。

 

【消9 ヤシャマル】

3連勝で一気に力をつけてきたというのは事実だが、どれも冬季で一気にメンバーレベルが落ちた条件戦の隙を突いたような感じ。近走で接戦の馬で重賞で通用しそうな馬が全くいませんし、普通に考えれば穴人気しそうなここで一気に壁にぶつかって何もできないはず。キズナ産駒の牡馬ということで決め手に関しても劣るイメージがあります。

 

【消13 サトノフラッグ】

現3歳牝馬最強のサトノレイナスの全兄だが、これまでのレース内容を見ても妹のようなキレる脚は使えずにじわっと伸びる持続力を活かしてこその馬。もう底を見せていると思いますし、東京芝1800mでの決め手勝負ではどう考えても分が悪いだろう。国枝調教師のコメントを見ても精神面がまだまだとネガティブな物が出ていますし、キレない馬が今回は控えて差す競馬をするとのこと。ただただ戸崎騎手は怖いですが、さすがに厳しいんじゃないでしょうか。

 

【推奨買い目】

単勝 15 ザダル

ワイド 15→18,14,16,17,6,8,7,12(18,14,16に重ね買い)

馬連 15→18,14,16,17,6,8,7,12

 

【買い目及び予想のポイント】

本来は◎ザダルの単複だけ買えばいっかなと思っていたレース。穴人気すると思ってましたが、予想通りの穴人気という感じで、個人的に複勝で買う時の下限オッズ(4倍)を切りそうなので、復唱の代わりにワイドと馬連を印に流します。

当初、単複で買いたかったと書いた通りに相手がよくわかんないレースなので、あまり高みを望まずに運よく大きいところが当たってくれればという感じです。

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