【ヴィクトリアマイル2020の予想ヒント】過去データやラップ、血統などを分析考察します

ヴィクトリアマイル2020(東京芝1600m)の考察です。

5月17日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はアーモンドアイ、サウンドキアラ、プリモシーン、ラヴズオンリーユーなど。東京競馬場の芝1600mで行われるGIです。今回の記事では過去データやレースラップ、血統、予想オッズなどを考察いたします。

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■5/9(土) 東京7R

→10万1600円獲得！回収率:263%

■4/18日(土) 中山7R

→21万2800円獲得！回収率:552%

■3/28(土) 阪神5R

→15万8550円獲得！回収率:411%

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高配当をまとめてみましたが、傾向を見ると土曜日の方が強い印象ですね。
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ヴィクトリアマイル 2020 考察

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レース傾向

NHKマイルカップと同じ東京芝1600mで行われるGI戦。NHKマイルカップはほぼ全頭が高速馬場の長い直線の東京マイルという条件が初めてなために、その条件への適応力が問われるということを考察文中に書いた。一方でヴィクトリアマイルに出るような馬は古馬ですでに何回も高速マイルの経験もあり。NHKマイルカップのような初物への適応力ではなく、はっきりと東京マイル戦への適性が問われるレースと言えるだろう。

近年のヴィクトリアマイルのレース結果を見ても、最重要ポイントは当日の馬場だろう。この時期の東京芝は気温上昇の影響で超高速馬場になりやすく、基本的には雨の影響を受けなければ前が止まらないスピードレースになります。一方で雨が降ると外からの差しが届く馬場になることも多く、そうなるとスピードはそこまで問われずに直線での伸びが問われる中距離チックなレースになります。

【2019年】超高速馬場で米国スピード血統を持っている馬が上位独占

【2018年】当日の雨の影響で外差しが効く馬場になり、重めの差し馬が上位に

【2017年】前日の雨の影響で外差しが効く馬場になり、重めの差し馬が上位に

【2016年】高速馬場で勝利したのはスプリント馬のストレイトガール

【2015年】高速馬場で勝利したのはスプリント馬のストレイトガール

と、こんな感じで過去５年を見ても、高速馬場になるか雨の影響を受けた馬場になるかで結果がガラリと変わってきます。今週末はどうも土曜日に雨が降るのか降らないのかよくわからないような天気予報。この雨が降るのかどうかが各馬の運命を左右すると思います。

※アーモンドアイに関しては高速馬場のマイル戦では若干忙しいと思うので、ベストは土曜日あたりに雨が降って外差しが効く状態での良馬場という感じでしょうか

POINT1 → 当日の馬場状態で来るタイプの馬がガラリと変わるレース。

POINT2 → 高速馬場ではスピード血統やスプリンターが優勢に、雨の影響を受けた馬場では中距離血統や差し馬が有利になる。

牝馬限定重賞はそこまで速いペースになることがなく、このヴィクトリアマイルも年によっては先行馬不在でかなりのスローペースになることも。ヴィルシーナが逃げ切って大穴を開けた年なんかは典型的な前残りでしたし、その年のメンバー次第でラップ構成は変わってきます。

今年は何が何でも逃げるだろうコントラチェックが出てきますし、それを追いかけるトロワゼトワル、セラピアなんかもいてまず遅いペースにはならなそう。コントラチェックは武豊騎手の逃げですから、綺麗な平均ラップを刻んで高速馬場ならば前が有利な展開になりそうな感じがします。

一方で雨が降ってしまうとこの時期の東京の芝は一気に外差し馬場に傾く可能性が高く、コントラチェックの気持ち良い逃げも直線半ばで外から差してくる馬に捕まりそう。特に今年はアーモンドアイという強力な差し馬がいますから、当日の馬場状態は本当に重要だと思います。

POINT1 → その年のメンバー次第で展開はガラリと変わる。今年はコントラチェック、トロワゼトワルなどがいればそこまで遅いペースにはならないか。

POINT2 → 武豊騎手の逃げならば高速馬場であれば前が有利になりそう。ただ雨が降ると一気に外差し馬場に傾きそうなので差し馬が有利な展開になるか。

血統データを見てもヴィクトリアマイルは高速馬場になるか雨の影響を受けた馬場になるかで傾向が変わってきます。

まずどんな馬場でも安定して走ってくるのはディープインパクト産駒。まぁ王道の根幹距離の東京マイル戦ですから、ディープインパクト産駒はどんな馬場でも走ってくるというのは納得。

それ以外の好走血統を見てみると、高速馬場で行われる場合は明らかに米国系のスピード血統が優勢。昨年の１、２、３着の母父は米国ダート血統及びスプリント血統でしたし、2016年や2015年の結果をみてもそんな感じ。フジキセキ産駒で母父タイキシャトルのストレイトガールが３年連続の好走を果たしましたし、超スピード血統のインリアリティを持ったミナレットが最低人気で大穴を開けました。

一方で雨の影響を受けた馬場で行われる場合は欧州系の中距離血統が優勢。2017年は1着アドマイヤリードがステイゴールド産駒、2着デンコウアンジュがメイショウサムソン産駒でサドラーズウェルズ産駒、3着ジュールポレールの母父エリシオはサドラーズウェルズの全弟にあたるフェアリーキングの系統。

2018年も1着はジュールポレールでしたし、2着リスグラシューはハーツクライ産駒で母もフランス生産馬、3着レッドアヴァンセも母父ダンシングブレーヴでしたから明らかに欧州向きの血統が上位を独占していました。

今年のヴィクトリアマイルも当日の馬場がスピードを問われるのか、それとも中距離向きの末脚の質が問われるのか、という点は非常に重要。もう馬場が違うだけで血統含めて全てのアプローチが変わってくると言えそうです。

POINT1 →高速馬場で行われる年は米国ダート血統やスプリント血統が圧倒的に優勢。

POINT2 →雨の影響を受けた馬場で行われる年は欧州志向の強い中距離血統が走りやすくなる。

考察まとめ

というわけで枠順発表前のヴィクトリアマイルの想定オッズはこちら。

枠順発表前の想定オッズ（当サイト予測）

まぁアーモンドアイの断然人気は確定でしょう。と言っても今回は有馬記念惨敗からのドバイで一頓挫あっての出走ですから被っても単勝2倍を若干切るぐらいのオッズになるか。

それを追いかけるのは重賞３連勝中のサウンドキアラと見て良さそう。昨年２着で東京マイルが得意なプリモシーン、まだ底を見せていないラヴズオンリーユー、東京マイル全勝のノームコアは同じくらいのオッズで並ぶような感じがしています。

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＜推奨根拠＞

もうこの舞台ならばGIでも勝ち負けになるだろうこの馬が人気落ちの今回は絶好の狙い目。秋華賞でのタフ馬場での凄まじく厳しいペースでの逃げであれだけ粘ったのを見てもこの馬は相当に強いはずで、やはり血統イメージ通りに高速馬場でスピードの持続力を活かしてこそだろう。キレるイメージなんて全くないにも関わらず、クイーンカップでは東京マイルで凄まじい瞬発力を見せていますしね。それだけこの舞台が得意なんだと思います。

そんな馬だけに思い切った先行策は選択肢にあんまりないこの鞍上とは手が全くあっていない印象。この馬はそれこそリオンリオンのように横山典騎手あたりに乗り替わった途端にアエロリット化するんじゃないかと見ています。

今春の２戦はどちらもこの鞍上らしい溜める競馬で差し損ね。プラスに捉えれば変に好走しれなかったおかげでベスト条件のここで人気薄で買えるとも言えますが、一方で本番でも同じような競馬をしそうな感じも、、、ただ最近の東京でのこの騎手の騎乗ぶりを見ても、高速馬場を理解して上手く乗っている感じもありますし、こちらのイメージよりも前で競馬してくれる期待はありそう。それこそコントラチェックの直後あたりで競馬ができればアーモンドアイも完封して勝利まであっていいと思うのですが。

一方でちょっと危ういと思っている馬はこちら。

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この馬は高速馬場のマイル戦という条件自体はあっているんですが、揉まれるとダメなタイプで直線で馬群の外に出さなければダメなタイプ。そんなわけで高速馬場でもタイトな競馬ができないので常に期待値は低い馬と見ていいはず。昨年はハイペースで馬群がバラけたことで揉まれずに末脚を発揮できての好走という感じでした。

今年も重賞を勝利していますし、鞍上が天才騎手となれば人気は必至と思いますが、どうも近走内容を見ても昨年時の能力はもうないように感じます。２走前の重賞勝ちも低レベル戦でしたし、前走も中山が合わないにしても馬券圏外になってしまってはダメなメンバー。ここはコース実績と鞍上で人気したとしても軽視が妥当です。