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大阪杯2019の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2019/04/01 GIレース考察・予想

大阪杯2019(阪神芝2000m)の予想です。

3月31日に阪神競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はブラストワンピース、キセキ、ワグネリアン、エアウィンザーなど。阪神競馬場の芝2000mで行われるGIです。

 

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大阪杯 2019予想

大阪杯の週中分析記事はこちらから

 

予想の根拠

大阪杯が行われるのは阪神芝2000mという舞台。

いわゆる小回りのコーナー4回の芝2000mという舞台だが、これだけ年間にGIレースがありながら実はこの施行条件も多い舞台でのGIレースは3歳クラシックの皐月賞と秋華賞の2つしかない。それ以外の中距離GIレースは基本的に最後の直線が長いコースで行われるのがほとんどで、前半部分でしっかりと脚を溜めて最後の直線でどれだけ鋭い決め手を使えるか、という部分が要求される。

一方でコーナー4回の2000mとなると、直線部分が短いので直線での決め手があんまり問われない。それよりも良いポジションを取れる先行力速いペースを持続できる基礎スピードコーナーを上手く立ち回れるレースセンス、そして最後までバテない持久力と、直線の長いコースで行われるGIレースとは全く異なる適性が要求される

古馬GIの中ではこれに似たような舞台設定で言えば宝塚記念と有馬記念があるが、どちらもタフな馬場で行われることが多い上に距離も長く、スピードよりもスタミナが要求されがち。こんなBコース開幕週で行われるコーナー4回の2000mのGIレースなんて年間に行われるどのレースとも求められる適性が異なるので、個人的には大阪杯のGI昇格は非常に楽しみにしていた。

 

レース傾向の図は過去5年(GIに昇格したのは2年前から)の結果を参照しているが、当然GI昇格前は天皇賞(春)の前哨戦だったわけでバチバチの激しい争いになるわけはなかった。次走で3000mを戦う馬同士の前哨戦ですから折り合い重視の競馬になりますし、そりゃGI昇格以前の大阪杯がぬるま湯レースになるのは当然。

問題なのはGI昇格後のここ2年もぬるま湯のレースが続いている事。初年度は先行馬不在でキタサンブラックが番手から抜け出して勝利というタダ貰いレースに。そして昨年もマルターズアポジーという存在がいながらスローペースになり、もうペースを読みきったミルコのスワーヴリチャードが動いて抜け出しただけ、というレースでした。つまり、、、

天皇賞(春)の前哨戦だった3年以前、そしてGI昇格後のここ2年もぬるま湯レースが続いており、本質的な小回り芝2000mの適性が問われるレースに全くなっていない

ここが大阪杯を予想する上での最大のポイントだろう。

 

今年はここ2年で逃げた馬=マルターズアポジー=ヤマカツライデンと違い、逃げが想定されるのがキセキ、エポカドーロというGIウィナー。過去2年のように後続が逃げ馬を無視して溜める競馬をするとは思えず、全体がキセキかエポカドーロの作るペースについていくような展開になりそう。

 

エポカドーロの藤原調教師はレース前に展開をシミュレーションして騎手に指示を出すような策士。おそらく戸崎騎手ともキセキがこう出たらこうすると言った何通りもの打ち合わせをしているはずで、戸崎騎手のキャラクターを考えてもキセキと競り合っての共倒れのような競馬はしないはず。

一方のキセキの鞍上の川田も馬のキャラクターとレースの展開を現役騎手の中でも最も考えていると言っていい騎手。エポカドーロが行かなければハナ、主張した場合は2番手という風なシミュレーションはできているはずで、無理矢理に競りかけていくことはない。

 

こんな感じでどちらが逃げるかはゲートが開いてみないとわからないが、エポカドーロとキセキ陣営のどちらもに共通しているのは「切れ味勝負に持ち込みたくない」ということ。どちらが逃げるにせよ中盤が緩んでの上がり勝負のようなラップは刻まないはずで、まず3〜4コーナーぐらいから後ろを突き放すような戦法をとってきそう。

想定ラップはこんな感じになりそうで、昨年のような中盤が緩んでスワーヴリチャードが捲れちゃうような展開になるとはとても思えません。こんなペースで流れてしまえばいくら強い差し馬でも道中で押し上げるのは難しいと思いますし、そんな感じで差し馬が追走に脚を使って押し上げられないほど、イン先行の立ち回りタイプの好走確率は上がりそう。

このレースは先週時点から非常に買いたいレースで、ちょっと枠順や土曜日の雨などの不確定要素はありましたが、最終予想が校了し終わっても非常に買いたいレースという点は変わりがなさそう。日曜日はとりあえずこのレースを全力で買いたい。

というわけで予想の発表。

 

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大阪杯  2019の印

本命 ◎アルアイン

本命は能力最上位級でコース適性もベストに近いこの馬が人気を落とすならここで決まりだ。

とにかくスパッとはキレないがスピードの持続力なら現役ナンバーワンというタイプの馬で、考察時にも書いたがなかなか現在の日本競馬のGI路線では走りどころが難しいキャラ。昨秋の天皇賞では全く向かないだろう東京コースで上位と接戦を演じているように能力は間違いなく、あの走りを今度は右回りで直線の短いこのコースでできれば、、、と考えてしまうのは私だけではないだろう。

なんせ昨年の大阪杯では1番人気を争っていたような馬。その昨年の大阪杯では上手く立ち回ってはいたがスローに泣かされてキレ負けしたような感じ。その時に使った上がりは34.0でしたが、今年の大阪杯ならばエポカドーロ or キセキが引っ張ってくれるおかげで上がり34.0秒でももう少し着順を上げられそうな感じ。

枠順や展開を考えても、エポカドーロとキセキが飛ばす直後のラチ沿いという絶好位が取れそうですし、前行く2頭の強さを考えても詰まるリスクも低そう。とにかくインの絶好位でじっとしてロスなく立ち回ることができれば、今回は普通に勝ち負けぐらいまで持ってこれて良いのでは?

 

対抗 ◯エアウィンザー

対抗は当初の本命予定だったエアウィンザーを信頼します。

昨秋ごろからの充実度は今回のメンバーの中でも随一で、チャレンジカップで今回と同じ条件で圧勝をしたようにコース適性は随一。能力面に関してもハイレベルなメンバー揃った金鯱賞で3着に走りましたし、その1〜2着のダノンプレミアムとリスグラシューがここにいないとなれば上位と見て良さそう。

父はコーナー4回の2000mが大得意なキングカメハメハで母エアメサイアは秋華賞の優勝馬。もういかにもこういう条件の激流の展開が得意そうですし、浜中騎手がしっかりと乗ってきてくれればまず上位争いになると思います。

 

単穴 ▲エポカドーロ

三番手は久々に自慢のスピードの持続力が活かせそうなエポカドーロにします。

ここ2戦は能力を発揮できていないが、中山記念は休み明け+高速馬場でキレ負け。菊花賞は距離が長すぎと敗因は明らか。神戸新聞杯や日本ダービーでは条件合わない中で好走見せていますし、皐月賞のようなスピードの持続力が活かせる今回の条件は絶好か。キセキとのテンのスピード差から逃げる競馬ができそうな感じもしますし、変に溜める競馬をせずにスピードを活かしてぶっ飛ばせば粘り込めるのでは?

 

特注 ☆キセキ

最後までどの印を打つか迷ったキセキだがこれぐらいの評価にします。

ポテンシャル自体に疑う余地はないのだが、やはり昨秋に超過酷な4戦を戦った疲労がどれくらい抜けているのかは気になるところ。距離も2000mでは短いと思いますし、今回はエポカドーロの方がスピード上位で逃げる展開になりそう。天皇賞だけ走れれば好勝負必至だと思いますが、疲労残りや距離不足の影響で追走に戸惑うようなことがあればズルズルと下がっていく可能性あるかも。

 

△ サングレーザー

鞍上不安や休み明けなどの不安はあるが、サングレーザーはこの条件は適性高いだろう。

マイルGIでも好走できるぐらいの追走スピードを備えた一流のディープインパクト産駒で、加えてあんまり長い脚を使う条件より小回りで一瞬の末脚を使った方が良いタイプ。札幌記念なんてもろにそんな感じでの好走でしたし、適性向くとは思えなかった天皇賞であれだけ走れるんだから能力も相当に高い。

今回は休み明けで調教量が大丈夫なの?と不安な点と、芝のGIでミナリク騎手というのが突っ込んでくるイメージがさっぱり湧きませんが、馬の能力とキャラ自体は合うので印は打っておきます。

 

△ ペルシアンナイト

昨年2着のペルシアンナイトも差し馬で突っ込んでこれる可能性ある1頭か。

マイルでの実績があって追走スピードは問題ないはずで、前走はハイレベルな金鯱賞で差し遅れ気味の4着。もともと休み明けは走らない馬なのであれぐらい走れれば十分だ。昨年は内枠から福永騎手が完璧に乗ったという感じもあるが、今年はデムーロ騎手がこの枠からどんな競馬を見せてくれるか。

 

消 ワグネリアン

昨年のダービー馬ワグネリアンは勇気を持って消します。確かに日本ダービーや神戸新聞杯は強い競馬でしたが、どちらもスローペースからの瞬発力勝負で今回の大阪杯とは真逆の展開と言っていいレース。加えて、ほとんどコーナリング部分での加速が問われずに直線での伸びだけが問われたレースでした。弥生賞や皐月賞を見てもコーナー部分の加速が苦手そうな印象がありますし、今回のコースへの適性はかなり怪しそう。

これはワグネリアンのコース適性の可能性もあるが、友道厩舎の育成方針としてコーナー部分よりも直線部分の伸びを高めるような感じがある印象。長距離馬を作るのが上手いこの厩舎はシュヴァルグラン、エタリオウなど溜めて直線部分で末脚を爆発させる馬をよく作るが今回の大阪杯に向くような器用に立ち回れる馬は本業ではないというイメージ。

血統面で言っても日本ダービーを勝ち負けするようなキレ型のディープインパクト産駒は古馬になってから成長力が薄い印象がありますし、それがましてや今回が神戸新聞杯からの休み明けとなると評価は落としたくなる。

 

消 ブラストワンピース

有馬記念ウィナーのブラストワンピースも今回の条件には合わないとみて切ります。

デビューからの3戦は絶対的な能力の高さで勝利しましたが、その後のハイレベル戦ではきっちりと走れるレースで好走して走れないレースで凡走している印象。ハービンジャー産駒の大型馬で、とにかく道中で邪魔をされずに加速できれば非常に強い馬。実際に新潟記念も有馬記念も外を回しての差し切り勝ちでしたし、ハイレベルなGIレースでこの馬が好走するのはこういうパターンでも差し込めるレースだろう。

一方で日本ダービーは直線で馬群が捌けずに不利を受けて終了。菊花賞でも外を回して決め手勝負で負けての4着という結果。大型馬で器用なタイプではないので外を回さないとダメな馬という感じで、今回の大阪杯のような小回りコースで馬群の中で上手く競馬をして、、、というレースはいかにも苦手そう。

立ち回り勝負の大阪杯では差し遅れ気味に5、6着で終わって、人気を落とした宝塚記念で荒れ馬場を外から突っ込んできて、人馬ともにグランプリが強いんだなというのを証明する気がしています。

 

消 ステルヴィオ

マイル適性もあってスピードレースはこなせそうなステルヴィオだが、ちょっと本質的にマイラーすぎてこの距離でビュンと伸びるんだろうか。

クラシック時の成績を見ても、朝日杯FSとスプリングSで圧巻のパフォーマンスを見せた後に皐月賞と日本ダービーではそこまで走れず。能力を疑問視されたところで毎日王冠で復活したあたり、やはり距離的には軽めの1800mぐらいが限界のマイラーというイメージ。今回の大阪杯のペースを追走することは容易だと思いますが、果たしてこの距離でも最後にビュンと伸びてこられるのだろうか。

 

印まとめ

◎アルアイン
◯エアウィンザー
▲エポカドーロ
☆キセキ
△ペルシアンナイト
△サングレーザー

勝負度 B or A

 

推奨馬券

ワイド 3→9 大本線

ワイド 3→4,6 本線

馬連 3→9,4,6 本線

馬連 3→8,11 抑え

三連複 3→9,4,6→9,4,6,8,11 本線ベース

三連複 3→9,4,6 大本線

三連単 9,4,6→3→←9,4,6 ボーナス

※どうやら当日になっても阪神競馬場は雨が降る可能性がゼロではなさそうで、ちょっと不確定要素が残りそうなので勝負度はBとします。ただ、もともと日曜日はこのレースしか買う予定はないぐらい気合い入っていたレースですし、心は勝負度Aに近い。

ワグネリアンやブラストワンピースなどの人気馬をバッサリと切っているので、まずは印上位3頭へのワイドをしっかりと買いつつ。そこから馬連や三連複、三連単を重ね買いしていく形。前へ行くエポカドーロ、キセキ+コース適性でエアウィンザーという印上位3頭と一緒に決まった場合を大本線としてドカンと買いたい。

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