宝塚記念2023の予想を公開!
公開日:
:
最終更新日:2023/06/29
GIレース考察・予想
宝塚記念2023(阪神芝2200m)の予想です。
6月25日に阪神競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はイクイノックス、ジャスティンパレス、ジェラルディーナ、ディープボンドなど。阪神競馬場の芝2200mで行われるGIです。
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宝塚記念のレース概要
上半期の競馬を締めくくるグランプリレース。ファン投票も行われてオールスターのような様相を持つレースではありますが、そんなレースが行われる舞台として6月の阪神芝2200という条件はあまりに特殊。1年間で行われる芝中距離GIの中でも最もクセが強くて波乱の可能性が高いレースと言っていいでしょう。
そもそも芝の古馬混合GIで内回りコースで行われるのが宝塚記念、有馬記念、大阪杯の3つだけ。そのうちの大阪杯は根幹距離でスピードが問われるので順当な結果に終わりやすいですが、宝塚記念と有馬記念は非根幹距離で行われるために主流条件とは真逆の適性が問われやすい。これまで適性に合う条件がなかったような馬が待ってましたとばかりにこの宝塚記念で激走することが非常に多いです。
ミッキーロケットやアーネストリー、ナカヤマフェスタなど、初めてのGI勝ちが宝塚記念だったり、生涯で唯一のGI勝ちが宝塚記念という馬が多いのも、それだけ他のGIレースとは異なる特殊な舞台だからと言えるでしょう。
そもそも特殊な非根幹距離で行われる宝塚記念ですが、梅雨時期の6月に行われるということで雨の影響を受けやすいのも大きな特徴。だいたい2回に1回ぐらいは雨の影響でタフな馬場で行われている感じで、その年の馬場が雨の影響を受けているか受けていないかはレース質に重要な影響を与えます。
よく宝塚記念は外枠有利というデータが出されると思いますが、それは雨の影響でインが死んで外伸び馬場になった年が多いことが理由。ここ2年のようにそこまで雨の影響を受けずで2分10秒台ぐらいの時計が出る馬場では逆に外枠は不利になります。安易に切り取ったデータだけを見て外枠有利と決めつけない方がいいでしょう。
雨馬場でスタミナに振り切ったレース質になると差し追い込みもズバッと決まることが多いですが、高速馬場での開催になるとそこまで差しが決まらないのも特徴。過去2年のレース結果を見ても、良馬場で速い決着になった場合は前々でロスなく立ち回れる馬が有利になりそうです。
スタミナが問われるレースなので長距離路線を使ってきた馬が有利にも見えますが、宝塚記念は案外短い距離を使ってきた馬が走りやすいのも面白い特徴。前走がヴィクトリアマイルの馬がやたらに走っていますし、マイルぐらいの距離を使ってスピードに慣れている馬が有利になりやすいレースと言えます。
データ的な見地からの考察
非根幹距離の特殊条件でスタミナが問われるので牡馬の方が有利に思いがちですが、宝塚記念は牝馬が圧倒的に有利なレース傾向。過去10年スパンでも牝馬の複勝率は42%という数字になっています。
内回りコースでキレずバテずの馬が好走する舞台なので速い脚はあんまり必要ない条件に見えますが、過去10年スパンで見ると上がり1位を使った馬の成績は連対率100%。ただ、これはちょっとカラクリがありそうで、、、
こちらは過去10年の出走馬の中で前走でどんな戦法や上がりを使っていたかをまとめたデータ。前走で上がり1位を記録した馬の複勝率は12.5%と散々な結果になっていますし、逆に上がり5位以下を使った馬の成績が凄まじく優秀です。
宝塚記念が行われる阪神芝2200mは非根幹距離の特殊条件のため他のレースとは求められる適性が異なります。他のレースで速い上がりを出せる才能と宝塚記念で速い上がりを出せる才能は違うということですね。近走は速い上がりを使えていないけれども、今回の条件に適性があって速い上がりを出せそうな馬を狙うといいでしょう。
ラップ的な見地からの考察
阪神芝2200mはスタートしてから1コーナーまでの距離が長いので最初の3ハロンはペースが速くなります。そこからコーナーに突入していくとコーナー角度が急なので一旦ペースがガクッと落ちて、向こう正面から下り坂でだらーっと平均ラップを刻んでいきます。
過去5年を見ても2021年を除けば全ての年でレース上がりが35秒以上かかっていますし、過去5年のうち3年が後半1000mよりも前半1000mの方が速い前傾ラップになっています。東京競馬場や京都外回り、阪神外回りのGIレースでは末脚の質で劣って太刀打ちできないようなスタミナタイプの馬がここぞとばかりに激走する舞台と考えていいです。
血統的な見地からの考察
昨年も血統考察のところで同じことを書きましたが、宝塚記念は主流条件とは真逆の適性が問われるため、日本の主流血統とは真逆の配合の馬が走りやすい。
現代の日本の主流血統といえばサンデーサイレンス→ディープインパクトと繋がるキレに優れた系統だと思いますが、その主流血統が力を最も発揮できるのは直線が長くてキレが問われる舞台。宝塚記念が行われる阪神芝2200mはそれとは真逆の舞台ですからサンデーサイレンス→ディープインパクトの系統は力を発揮しにくい舞台といえます。
1999年からの勝ち馬を並べてみても、サンデーサイレンス系としては異質でスタミナ条件の方が走るステイゴールド系を例外とすれば、父サンデーサイレンス系で勝利したのはディープインパクト、マリアライト、リスグラシューの3頭だけ。
一方で父も母父も非サンデーサイレンス系の馬は14回も勝利していますし、宝塚記念は現代競馬の主流血統であるサンデーサイレンスの血を持たない馬が有利と言えるレースです。実際に昨年もその血統傾向に当てはまるパンサラッサとデアリングタクトの2頭をダブル本命として的中することができました。今年もサンデーサイレンスの血が薄い馬を狙っていきたいです。
サンデーサイレンスの血が薄い馬の中でも特にトニービンとサドラーズウェルズの血を持つ馬がよく走っている傾向。昨年の勝ち馬タイトルホルダーもトニービンとサドラーズウェルズの両方を持っていましたし、とにかくばてないスタミナを持っている馬が有利なレースということでしょう。
レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?
今週が阪神競馬場は最終週。今開催は週末に雨が降ったこともありましたが、どうも先週時点の馬場を見ても阪神の芝は全くダメージを受けていなそうな感じ。今週末も今のところは晴れて良馬場での開催になりそうで、過去2年と同様に速い時計が出る馬場になりそうです。
何が何でも逃げたいのはユニコーンライオンぐらいですが、アスクビクターモア、ディープボンド、ドゥラエレーデなど先行タイプで早めに動きたい馬は多いメンバー構成。極端な速いペースにはならないと思いますが、中盤は緩まずにロングスパート適性が問われて実に宝塚記念らしいレースになると見ています。これまでのGIレースでの実績よりも宝塚記念のレース適性に合う馬かどうかを重視するべきじゃないでしょうか。
考察まとめ
【レース質】平均ペースで持続力が問われる非根幹距離戦。<□■■□>
【波乱度】他のGIレースとは真逆の適性が問われるので荒れやすい。
【ラップ特徴】中盤からだらーっと平均ペースが続く。
【血統特徴】父&母父が非SS系の馬が有利。トニービン、サドラー持ちも◎。
【狙えるタイプ】牝馬の成績が優秀。
【狙えるタイプ】短い距離の実績、経験がある馬が案外有利。
【狙えるタイプ】前走上がり順位は悪いが今回の条件で速い上がりを出せそうな馬。
【狙えるタイプ】とにかくキレずバテずでロスなく立ち回れそうな馬。
宝塚記念 2023の印
◎カラテ
この馬、血統背景やキャリアは非常に地味なんですが、昨年シーズンの成績を見ても決して合うとは思えない東京GIでそれなりの結果で走れていたりで素質は相当に高いと思います。おそらくこれまで適性に合う条件に使われていなかっただけで、適性に合う条件ならGIでも走れそうなイメージ。それこそ2走前のレース回顧で「海外GIなら普通にやれそう」と書きましたが、この宝塚記念はワーザーのように外国馬が走りやすい舞台です。
父はこのレースに相性の良いキングマンボ系で、同じく非根幹距離の有馬記念で複数回人気薄で激走した馬。母父フレンチデピュティは産駒のエイシンデピュティが宝塚記念を勝っていますし、同じく母父フレンチデピュティ系のクロノジェネシスが連覇しているようにこのレースへの適性は間違いなく高いはず。そしておまけにこの馬は祖母がステイゴールドの近親だったりします。父も母父も非サンデー系でなおかつ宝塚記念が大得意なステイゴールドの母系なんて適性が合わないはずがないでしょう。
前述の通りでGIでも通用する能力はあると思いますし、2走前のレースぶりを見ても上がりがかかるレースなら相当に強いはず。前走は直線どん詰まりで何もできていないのでノーカウントでいいと思いますし、今回はほぼ最低人気ぐらいの低評価になりそうですが、ここまで買い要素だらけの馬が人気薄なら相当に美味しいのでは???
【対抗 ◯14 ブレークアップ】
これまでスローペースのぬるま湯のレースでしか好走できなかったが、前走の天皇賞(春)はハイペースでスタミナが問われるレースで差のない4着に激走。どうも吉岡厩舎への転厩が良かったようで、晩成のヨーロッパ血統がここに来て本格化してきたと考えていいか。
位置が取れてジリジリと伸びるタイプなので宝塚記念は適性が高そうですし、何よりも父、母父どちらも非サンデーサイレンス系というのは有利。例年の血統傾向通りならこの馬は好走できるタイプに見えます。それにしてもここまで人気がないとは驚きました・・・(汗)
【単穴 ▲5 イクイノックス】
天皇賞(秋)や有馬記念での圧巻のパフォーマンスを見ても現役最強馬ということは疑う余地なし。もちろんここも圧勝する可能性は十分にあるが、どうも前走のドバイシーマクラシックで逃げてしまったことがちょっと嫌な感じ。母父キングヘイローで本質的に前向きすぎる部分がありそうですし、前走でああいう競馬をしてしまったことで折り合い面に不安が出る可能性もありそう。
また、日本ダービーを除けばこれまで一度も速いペースを経験したことがなく、その日本ダービーも最後方位置でじっくりと溜める競馬での好走だった。今回の宝塚記念は前走で逃げたことで速いペースを前付けする競馬になりそうですし、そうなると今まで通りのパフォーマンスが発揮できるかは半信半疑。まぁ強いので相手筆頭評価にはなりますが。
【特注 ☆10 ディープボンド】
昨年は外枠からハイペースを終始外外追走で僅差の4着。タイトルホルダーは強かったにしても内枠が引けていれば2着は堅いようなレースぶりでした。
どうも近走は枠に恵まれていませんでしたが、前走の天皇賞(春)は久々に内枠が引けてスタミナを活かす競馬で好走。自慢のスタミナを活かす競馬になればまだまだ一線級でやれるはずで、今回も枠順が重要になりそうです。
天皇賞(春)がメイチの仕上げと言われていたのでそこからの下降を危惧されている人も多そうですが、この馬は現代の競馬には珍しい叩けば叩くほど良くなりそうなタイプの馬。シーズン3戦目ぐらいがちょうど良さそうですし、先行できるスタミナタイプが走りやすい宝塚記念にも適性合う馬だと思います。上位評価でいいんじゃないでしょうか。
【△6 スルーセブンシーズ】
ここに来て本格化してきたようで、中山牝馬ステークスはレース内容、レースラップともに非常に優秀。その時のレース回顧でも書いたようにエリザベス女王杯の最有力候補だと思っていますが、果たしていきなりのこの宝塚記念への挑戦はどうか。
父ドリームジャーニーは宝塚記念勝ちのステイゴールド系で、母父もクロフネなら血統評価はほぼ満点。ただ、行き足つかずで後ろからになるタイプなので、同じ宝塚記念でも高速決着で前が止まらないレースよりも雨馬場で差しが決まるレース向き。今年の良馬場濃厚の宝塚記念では後ろからどれだけ差し込んでこれるでしょうか。
【△9 ジャスティンパレス】
ディープインパクト産駒の中ではスタミナに秀でて非根幹距離を走れるタイプで、実際に2200mの神戸新聞杯を勝利しているので適性がないことはないだろう。ただ、2200mでガチンコにスタミナが問われる条件よりも、長い距離で脚を溜めて決め手を活かす競馬でこそ良さが出るイメージの馬で、そこまで宝塚記念に適性があるとは思えない。
阪神大賞典、天皇賞(春)はどちらも内枠から完全に展開に恵まれての勝利でしたし、その2戦ほどには恵まれないだろう今回は少し評価を落としたい。
【△11 ジェラルディーナ】
昨年は2200mのオールカマー、エリザベス女王杯を制して有馬記念でも3着。今年の2戦は大阪杯、クイーンエリザベスII世カップとともに2000mで距離不足でしたし、非根幹距離の2200mに戻る今回こそは!!ということで、いかにもブロガーやyoutubeを中心にnet界隈の支持が高まりそう。
ただ、昨年に非根幹距離で3連続好走していると言っても、オールカマーがイン伸び馬場の内枠、エリザベス女王杯が外伸び馬場の外枠、有馬記念が外差しレースで追い込みと全てトラックバイアスがハマっての好走なんですよね。もちろん2200m条件は合うと思いますが、今回の宝塚記念は高速決着で後ろからでは差し届かなそうですし、言われているほど条件が合うようには見えません。
【△12 アスクビクターモア】
3歳時の日本ダービー、菊花賞の内容を見ると現役ナンバーワンホースになれる馬だったが、4歳になってから散々な成績。日経賞は道悪と出遅れ、天皇賞(春)はハイペースで展開向かずと敗因はあるのだが、それにしても天皇賞(春)は負けすぎですし、もともとハイペースを前付けして押し切れる馬だけに情けない結果だった。
2歳時から折り合いに難しいところがあったりで田辺騎手が試行錯誤して育ててきた感じがあるだけに、横山武史騎手へのシフトも疑問。そもそもディープインパクト系の牡馬が走りやすいレースでもありませんし、今回は抑え評価ぐらいが妥当に見えます。
【消17 ドゥラエレーデ】
父ドゥラメンテで母父オルフェーヴルという血統配合は宝塚記念には合いそう。先行して渋とさを活かすタイプですし、コース条件には合う馬だと思います。
ただ、ホープフルステークスがかなり恵まれての勝利でしたし、そもそも今年の3歳牡馬の世代レベルが非常に怪しい。いきなりこの古馬たちと戦って通用する可能性は低いか。
印まとめ
◎カラテ
◯ブレークアップ
▲イクイノックス
☆ディープボンド
△6,9,11,12
勝負度 C
買い目
宝塚記念の買い目はメルマガ限定での公開となっておりますので、そちらもご覧になりたい方はぜひともメルマガを購読してみてください。
なんだか本当に最近は馬券の調子が良くて、4月から土日全てほぼ負けなしぐらいの成績。5月はダービー州を除けば今のところ全ての週でトントンor勝利で終えられていますし、かなり良いバイオリズムができていると思います。平場のレースもそうですが重賞レースを当てられているのが良いですね。
ただいま4月から絶好調を維持しており、最近は東京競馬場で重賞を連続的中できております!!
<青葉賞 レース結果>
1着:◯スキルヴィング 1番人気
2着:◎ハーツコンチェルト 2番人気
3着:△ティムール 11番人気
<NHKマイルカップ レース結果>
1着:◯シャンパンカラー 9番人気
2着:△ウンブライル 8番人気
3着:△オオバンブルマイ 3番人気
<京王杯スプリングカップ レース結果>
1着:◯レッドモンレーヴ 2番人気
2着:消ウインマーベル 7番人気
3着:◎ダディーズビビッド 6番人気
4着:▲アヴェラーレ 4番人気
<オークス レース結果>
1着:◎リバティアイランド 1番人気
2着:◯ハーパー 2番人気
3着:☆ドゥーラ 15番人気
この勢いで夏競馬も突き進みましょう!!
好調の要因はいろいろある感じがしますが、一番大きいのはいま競馬が非常に楽しめているので日常のほぼ全ての時間を競馬に注ぎ込めていることかなと思います。やはり好きこそ物の上手なれ、だと思いますし、好きだということに勝るパワーはないでしょう。この情熱を大得意な夏競馬シーズンも持続して突っ走っていきたいと思います。
というわけで、今週もブログおよびメルマガの方を何卒ご贔屓いただけますと幸いです!!夏競馬も楽しみましょう!
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さて、2023年も6月になりました。
ここでは徹底分析メルマガ「競馬をビジネスにする」の新規読者募集をさせていただきます。
今までサイト「競馬はビジネスである」を通して、私自身、競馬ブログサイトの中でも最上級に時間をかけた分析の上、説得力のある予想をお伝えしてまいりました。外れても納得できるだけの自慢の予想をお送りできていたかと思います。
その予想・考察に結び付くまでにどのようなデータを作成しているのか?どのようなプロセスを踏んでいるのか?そういったところまでをメルマガ「競馬をビジネスにする」では全て隠すことなくお伝えいたします。
正直な話、私は尋常ではない時間をかけて競馬のデータと考察を行っています。それを必要とされる方がいるのであれば還元できれば。そして勝ち組になっていただければ、というのがこのメルマガの趣旨でございます。
恐らくですが、、、
毎週、JRAの全レースの分析、回顧をコメント付きで配信しているのは当メルマガくらいだと思います
週末に私が配信する予想で的中頂くのももちろん結構なのですが、それより何より毎週配信しております分析、回顧、そして競馬予想における考え方などをお読みいただき、「自分自身で分析、予想して的中できる」能力を身につけていただくことを目指しております。
ただ丸乗りでいいや、という方は合わないのでご遠慮頂いた方が良いと思います。そうではなく「もっと競馬を知って当てたい!」「もっと競馬を楽しみたい!」という能動的思考の方にお読みいただきたいと思っております。
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