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京都2歳S [2] 上位人気馬の総評

公開日: : 最終更新日:2015/12/10 重賞レース考察・予想

ちょっと最近の現代競馬についての考え方として、私と似たような考えのエントリーを見つけたのでリンクを貼っておきます。

人気ブログ「ナツの競馬予想」さんの最新記事に書いてあるんですが、現代競馬では中穴帯は情報量の増加により過剰に人気しがちだということ。

これは私のブログで何度も何度も登場している「藤原竜也さん」が中穴を買いあさっているのが原因。ただ、中穴帯に人気が集中するということは、数学を少し齧っていればわかることだと想いますが、どこかの人気帯の期待値が上がっているということなんです。

藤原竜也さんのおかげで期待値が上がっているのが1番人気帯と超大穴二桁人気帯だと個人的には思っています。

今の玄人ファンって頑なに1番人気を買いたがらない。けど、勝つ可能性が高いのは1番人気であって、そこの期待値は相対的に上がっていると思います。秋華賞のミッキークイーンなんて結局あの馬を強いと単純にあそこから買った人が勝ち組な気がします。

私自身はそっちよりも超大穴二桁人気帯の方に最近は魅力を感じています。オッズを見ていればわかりますが、同じような戦績なのに「藤原竜也さん」に目をつけられた馬は6、7番人気くらいになってるのに、違う馬は13番人気で単勝万馬券になっていたりする。今の競馬って玄人ファンから見放された瞬間、一気に単勝万馬券くらいまで評価を落とします。ここが狙い目だと思ってます。

 

また、ナツの競馬さんの記事にも書いてありますが、外国人騎手の来日、エアレーション馬場などにより、もう競馬は「超難易度の高いゲーム」になってきていると思います。1、2番人気を本命にして、毎回当てないと期待値が保てないような買い方ではもはや無理で、それよりは一撃ズドンでその週回収できるようなスタイルの方が個人的には向いていると思います。

あと思うのが、競馬新聞やスポーツ新聞を見ていても、未だに馬の能力順に◎◯▲を打っている人いますが、あれももう違うんじゃないかなと。私の場合はリプライサミット大阪開催でも述べましたが、

◎=期待値が最も高いと思われる軸馬

◯=本命馬が来るというシナリオの上で一番来る可能性が高いと思われる相手馬

▲=本命馬が来るというシナリオの上で次に来る可能性が高いと思われる相手馬

という感じで選んでいます。

例えば本命馬が大穴の逃げ馬ならば、どんなに強い差し馬がいても私は◯は先行馬を選ぶと思いますし、本命馬が大穴の追い込み馬なら私は◯は同じく突っ込んできそうな差し馬を選びます。

こういう感じで自ら本命馬◎を選んだら、その本命馬を中心としたシナリオを頭の中で描くことが重要。もう競馬予想を一種の小説を書く行為のように考えてください。

その物語が毎回ハッピーエンドを迎えるわけではないでしょうが、週に1度でもズバッとシナリオ通りに決まると大きいのです。未だにほとんどのファンは強さ順に印をつけているので、それに逆らっているだけでも期待値は大きいです。そして大体の大穴配当が出るレースっていうのはそういう「行った行った」「差し差し」「内枠決着」といったところなんです。

というわけで話は長くなりましたが、今回のジャパンカップも本命馬を決めたら、その馬が来る展開を想像して相手馬を決める、っていうのは実践してみると面白いと思いますよ。

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上位人気馬の総評

アドマイヤエイカン

札幌2歳ステークスを後方から捲って勝利し、見た目的には豪快だったんで「強い」という評価で今回も人気するはず。ただ、改めて前走のメンバーを見てください。

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ハナ差で接戦を演じたプロフェットが萩Sで最下位。他のメンバーを見てもほとんど次走以降何もできていない馬ばかりです。唯一、クロコスミアがオープン馬になりましたが、それは牝馬ですし牡馬で言えば本当の雑魚メンバーしかいなかったんじゃないかと推測しています。

ただ、それでも重賞1着という内容が煌びやかに光って人気はします。ですが、重賞だからといって他の未勝利や500万よりレベルが高いというのは大間違いで、重賞よりレベルの高い2歳条件戦はいくらでもあります。

スクリーンショット 2015-11-27 13.08.17

例えばこのレース。メンバーを見ても札幌2歳Sよりも明らかに揃っており、北海道競馬で善戦していたドラゴンシュバリエが全く通用せずの8着。これは重賞ではなく未勝利です。

今回はアドマイヤエイカンで強調できるのは京都2歳Sで1番人気の成績が良いということだけ。そのデータも重賞となった昨年にティルナノーグがぶっ飛んだことで信頼が揺らいでいますし、今回はこの馬は大いに嫌いたいです。

 

ドレッドノータス

新馬戦にしてはそこまでのどスローにはならず、先手を押し切っての完勝。2着馬ナムラシングンは次走の未勝利を圧勝しており、3着馬ファスナハトも次走でかなり素質馬が揃った未勝利を勝ち上がった。メンバーレベルも悪くなかっただろう。

ただ不安材料が3点。

まずハービンジャー産駒だということ。だいたい種牡馬は2年目で傾向変わると言われているが、ハービンジャーに関しては昨年と全く同じイメージで良さそうで、新馬戦、未勝利でいくら強い勝ち方をしても昇級戦であっさりキレ負けする印象。これはハービンジャー産駒の超逸材でも出てこない限りは常に嫌ったほうが良い気はする。

もう1点はスタートの出方。前走も飛び上がるような形でスタートをでたが、それがたまたま上手くタイミングがあったので良かったが、あのスタートだと下手すると出遅れる可能性あり。前走は前々で立ち回って勝利しただけに、昇級のハービンジャー産駒が出遅れてしまうと差して届かないケースは十分にありそう。

最後は距離適性の部分。スタートを勢い良く飛び上がって出たことにも言えるが、この馬はちょっと走りに前向きすぎる部分がありそう。新馬戦のペースでもかなり行きたがっていましたし、向こう正面くらいまでかなり武豊騎手が抑えている印象でした。最後にナムラシングンに迫られたのを見ても、本質的には1600m〜1800mに適正あるんじゃないかという印象も。今回は人気するでしょうからそこまで評価はあげたくありません。

 

ロライマ

新馬戦後のメルマガ評価は、

「血統的にも母がフジキセキの全妹という良血で、レース内容を見てもスローペースをしっかりと余裕を持って抜け出し。かなり強い馬であることは間違いなさそう。」

という内容。きっとその馬と僅差の競馬をしたエックスマスはあっさり未勝利を突破するかなと思いきや、断然人気を2回裏切っておりちょっと評価しすぎるのもなぁと思ってきてはいます。

ただ、レースを見ても走り方がいかにもフジキセキっぽい馬で、野生動物のようなビュンという走り方をします。本当にイスラボニータみたいなああいう感じ。あんまりキングカメハメハ産駒の堅さは見られないので、新馬戦を見た感じではフジキセキっぽさが出ている印象。

スタートがごちゃっと出るので外枠はプラスなはず。前走は超スローを後ろから差し切っての勝利ですし評価はしなければいけないでしょう。上位人気馬の中なら一番買えるかなぁという評価です。

 

キャノンストーム

「重馬場でワークフォースのパワーが活きた」とかで嫌われる感じもするが、新馬戦の勝ち時計は同週のかなりメンバーが揃ったタイセイサミットの未勝利戦よりも早い時計。

そして何よりこのレース、時計以上にかなり良血馬が揃っていた印象で、そこを基礎体力勝負で蹴落としたのはかなり強そう。あとは良馬場でのスピード勝負にいかに対応できるかだろうが、普通に強くてあっさり勝っちゃいました、ということも十分にありそう。

スタートも上手く、道中もぴったり折り合いつくのでレースセンスは高そう。意外に強い馬な可能性はある。

 

ケルフロイデ

新馬戦は特に強さを感じさせない内容も、次走のきんもくせい特別をいきなり勝っちゃうあたりレースセンスの塊といった感じの馬。ちょうどプロディガルサンと同じような感覚を抱く馬で、「ここは能力比較で劣るから評価を落とそう」とするとレースセンスの高さで相手なりにこなしてしまうタイプ。

スタートも上手く、2戦目でどんな競馬にも対応できてしまう感じあり、ここに入っても大きく崩れる感じはしない。勝ちきれるかはわからないが掲示板にはまず乗ってくるだろう。

 

と、上位人気が予想される5頭を見てきました。

恐らくこの5頭にリスペクトアースを加えた頭で人気は相当被るはず。ただ、どの馬も買い材料の決め手に欠けるので、アドマイヤエイカン以外は競ったオッズになるんじゃないでしょうか。

 

ただ、今回のレース。上位6頭から凄くオッズ的に離されそうな馬たちもそんなに差がなさそうなんですよね。

特にこの馬なんて十分やれるでしょう。

その馬はブログランキング(G)で公開中

前走はかなりのハイペースを前付けして粘りこみ。2、3番手につけた馬は完全に垂れていますし、勝ち馬のレベルを考えても今回は相当なメンバー弱化。展開にも恵まれそうで、十分一発あって良いと見ています。

 

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