アーリントンカップ2020の予想を公開!
公開日:
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最終更新日:2020/04/24
重賞レース考察・予想
アーリントンカップ2020(阪神芝1600m)の予想です。
4月18日に阪神競馬場で開催され発走時刻は15:30です。出走馬はタイセイビジョン、ギルデッドミラー、プリンスリターン、グランレイなど。阪神競馬場の芝1600mで行われるGIIIです。
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栗東トレセンと美浦トレセン全国に東西に分かれたトレセン。
1980年代から栗東トレセンがいち早くウッドチップコースを導入。
西高東低が明確な時代になってしまった中、90年代から存在したノーザンFなどの”外厩”という存在。
トレセンでしっかり調教できなくても、この外厩で、メイチの仕上げにできるということも。
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アーリントンカップ 2020予想
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予想の根拠
桜花賞の予想でも書いたことが、この時期の3歳馬にとって阪神芝1600mというのはタフな舞台。直線が長いので紛れが起きにくいですし、急坂があるので弱い馬が立ち回りを活かして好走、、、というのはなかなか難しい舞台。桜花賞にしても道悪馬場でしたが、単純にデアリングタクト、レシステンシア、スマイルカナは強いから好走したという感じがします。
その桜花賞はガチガチな決着になることが多いですが、一方でこのアーリントンカップはそこそこ荒れる傾向。桜花賞は同舞台ですでに2回もレースを行なっているので力関係がはっきりしていますが、このアーリントンカップは様々なステップレースから来るためにまだ力関係がはっきりとしていません。そんなわけでまだ強いとバレていない馬がここで激走するために馬券的には荒れることが多いんじゃないでしょうか。
そんなタフな舞台ということを象徴してか、過去5年のレース結果を見てもマイルの距離ながらスピード一辺倒の血統傾向ではなく、ある程度スタミナが要求される傾向。
ハーツクライ、ドリームジャーニー、ハービンジャー、マンハッタンカフェ、ステイゴールド、ブライアンズタイム、ゼンノロブロイという字面だけ見ても一見してマイル重賞とはわからないと思いますし、このレースは良馬場でもこれぐらいにタフな要素が問われるレースということだと思います。
土曜日の阪神競馬場は朝方にかなりの雨量があるという天気予報。もう天気ばかりはどれくらい雨が降るかは神のみぞ知るという感じではありますが、少なくともパンパンの良馬場で開催できる望みは薄そう。そうなれば、ただでさえ良馬場でもタフな要素が問われるレースだけに、雨の影響が残るほどにスタミナが要求されるレースとなるか。
そして最後に一点、今年のアーリントンカップは出走馬の大半が折り合いに難があるという点はポイントか。
人気のタイセイビジョンはもともと折り合い不安を抱える馬ですし、ギルデッドミラーやグランレイはいつ暴走してもおかしくないぐらいのかかり癖がある馬。皐月賞の裏開催(コロナウィルスの影響で騎手の土日の移動ができない)ということで、そんな折り合い難のある馬たちに乗るのも若手騎手が多く、そうなれば折り合いビビって後方で溜める馬が多くなりそう。この条件はある程度は力通りに決まるので能力は重視したいですが、それと同時に折り合いの心配なくスムーズに競馬ができる馬を今回は狙ってみたい。
というわけで予想の発表。
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アーリントンカップ 2020の印
本命 ◎ポンオムトゥック
本命は自在性を兼ね備えたこの馬がマイルに替わって更にパフォーマンスを上げてきそう。
この種牡馬の産駒はキレを持ち味としておらず持続力が売りの馬が多いため、未勝利を勝ち上がるのに時間がかかる。2年前にアーリントンCで2着に好走したパクスアメリカーナも未勝利を勝ち上がるのに時間がかかったが、昇級を全く苦にせずにこのレースでも好走した。この血統は持続力が売りなのでクラスが上がってペースが速くなる方がパフォーマンスを上げるんだろう。そんなわけでデビューから2戦はまだ体力が伴っておらずで前半のダッシュもつかずで勝ち上がれず。それでも2戦目は不良馬場で最速上がりで差し込んできていますし、タフ馬場を苦にしない道悪適性はこの時に既に示している。
ここ2戦は勝ちっぷりこそ地味だが、未勝利勝ちは超スローペースで完全な逃げ馬の勝ちパターンを差し切っての勝利。前走も展開が向いたのはあるが、2番手から抜け出して最速上がりですから単純に能力が抜けていたと考えるのが妥当か。その前走は同日に行われた毎日杯とほぼ同タイムですし、毎日杯の方がハイペースで上がりがかかる展開だったのを考えても時計的な価値はほぼイコールだろう。すでに前走で重賞級の走りは見せていると言っていい。
今回はそこからの距離短縮となるが、父、母父共にマイルGI馬というどう考えてもマイラーな血統で、父及び母父の産駒は1800m以上の距離になると明らかにパフォーマンスを落とす傾向。それを考えるとこの馬は芝1800mだったここ2戦よりもマイルでパフォーマンスを上げてくる可能性が高い。加えて母系はマイルGI馬のローブティサージュを産んだプチノワールの一族ですし、これだけコテコテのマイル配合ならばここ2戦よりもパフォーマンスを落とすとは考えづらい。
いかにもこの父、母父の良さであるテンから行きっぷり良いスピードがここ2戦では出てきた感じですし、他の人気馬が折り合い難ある馬ばかりなのに対してこちらは全く折り合いの問題なし。加えて道悪馬場も実績、血統面から全く苦にしないとなれば、ここは人気こそ他馬に譲りそうだが外目好位から抜け出してぶっちぎってもおかしくないと見ています。
対抗 ◯プリンスリターン
対抗は自在性を重視してプリンスリターンの評価をあげた。
予想文中にも書いた通りに今回のアーリントンカップはとにかく折り合い難のある馬が多い印象。特にグランレイとギルデッドミラーはもう抑えなければ競馬にならないでしょうし、タイセイビジョンもNHKマイルカップを見据えて抑える競馬をするはず。距離延長になるトリプルエースあたりもそこまで出してはいかないでしょうから、そうなれば折り合いついて自在性があるというだけでかなりのプラス要素になりそう。
この馬は今までのレースぶりを見ても、そこまでキレはないですが折り合いがピタッとついて動きたいところで動ける実に従順なレースセンスの良いタイプ。後ろで抑えるしかない他馬に比べれば勝負所でグイッと仕掛けていける点は間違い無くプラスなはずで、決め手に欠ける部分は当日朝の雨がなんとかしてくれそう。
それと何よりもこの馬を最後に評価をあげた理由は調教内容。もう原田騎手が乗ってNHKマイルカップなんてまるで目指してませんというぐらいにCWでビシビシと乗っていますし、他馬と比べても明らかにここがメイチというのが見え見え。最高のデキで馬場も味方するとなればこの馬は評価して良いと見て最終的に対抗評価まで上げました。
単穴 ▲タイセイビジョン
人気の差しタイプの中ではタイセイビジョンが一番信頼できそうな感じ。
当初は血統的なスケールに欠けると見ていたがそこは流石のノーザンファーム。さすがにここ2戦を見ても能力があるのは確かで、陣営が言うほど折り合い難も癖もないのでマイルも全く問題なし。欧州ノーザンダンサー系のタートルボウル産駒ならばタフな馬場は相対的にプラスになるはずで、素直にここは能力上位だろう。あとはどう考えてもNHKマイルカップに向けた叩き台なので、どこまで休み家で力を発揮できるかという感じ。
特注 ☆トリプルエース
道悪馬場と川田騎手が合いそうなトリプルエースを四番手とします。
まだ距離適性がはっきりとしていない馬だが、シャマーダル産駒で母系の血統見る限り後々はタフ馬場得意なスプリンターになっていきそう。ただデイリー杯やファルコンステークスのレースぶりからも現時点ではマイルの距離はこなせるはずで、このレースはイベリス、タワーオブロンドン、レッドアンシェル、コパノリチャードなど後々スプリンターになる馬でもこの時期は能力でマイルを走れる感じもある傾向だ。
小倉2歳ステークスでは全く伸びないインを突いて2着でしたし、シャマーダル産駒ということもあってこの馬はタフ馬場適性が今回のメンバーでは最も高そう。一方でデイリー杯の内容を見てもズブさがあって追って伸びてくるまでに時間がかかるタイプで、その意味でタイトに乗ってしっかり追ってくれる川田騎手はいかにも合いそう。インの荒れた馬場でも苦にせずに伸びてこられるので内枠も良いと思います。
前走は休み明けのせいか行きっぷりが良くなかった感じで脚を余し気味の4着。見た目通りに+14kgの馬体増が重かった感じで、叩いた今回はもっと素軽くなってきそう。一流騎手が全て関東にいる中での川田騎手はやはり頼りになると思いますし、無難に上位評価とします。
△ ノルカソルカ
展開利見込める穴馬として評価されそうなノルカソルカは前走をどう評価するべきか。
前走の未勝利勝ちは中京マイルで逃げてタイムランクAという素晴らしいパフォーマンス。完全タイム差-1.2で2着以下を突き放したんだから手放しで称賛していい内容だったと思います。
ただ、この馬はそれ以前に超ハイレベルなレースで戦ってきたというわけではなく、前走で一気に指数を跳ね上げたという点が気になる。初の左回りコースでパフォーマンスを上げたのか。中京の比較的良好な馬場でパフォーマンスを上げたのか。それともルメール騎手の完璧な騎乗でパフォーマンスを上げたのか。どれなのかはまだ判断がつかないが、ちょっとここまで一気の指数アップは疑いたくもなるもの。
今回に関していえば、右回りコースに戻るリスク、道悪馬場に戻るリスク、ルメールから乗り替わるリスクと3つありますし、もし上記3つのどれかで指数を跳ね上げていた場合は未勝利善戦していた当時のパフォーマンスに落ちるかも。阪神マイル及びアーリントンカップは単騎逃げの展開利だけでは走れないレースですし、これぐらいの評価が妥当と見ます。
△ チュウワノキセキ
マイルへの距離短縮で一変あって良さそうなチュウワノキセキが穴で面白そう。
同じキンシャサノキセキ産駒のガロアクリークに似たイメージの馬。中距離で脚をためればなかなか良い決め脚を使えていた馬で、一方でクリスティの1勝クラスのようにロンスパ戦で長く良い脚を求められると良くない。前走を見ても抜群の手応えで最後に脚が鈍ったように若干距離が長かったか。キンシャサノキセキ産駒ですし、ベタにマイルに距離を短くして一変あって良さそう。
△ ギルデッドミラー
内枠を引けば上位評価とする予定だったギルデッドミラーだが、この騎手で外枠なら一気に評価を下げる。
こぶし賞のレースぶりを見てもスローペースのマイル戦で折り合い上手な福永騎手が持っていかれるぐらいに制御不能に陥りかかっていた感じ。どうも母系のティズナウの快速適性が前面に出ている感じで、この馬はマイルよりも1400m以下で良さが出そうな馬か。
前走の1勝クラスの勝ち時計および内容は阪急杯にも匹敵するようなものだったが、前半3F=34.5でかなりのハイペースを早め先頭で抜け出しての勝利というもの。今回が桜花賞だとすればフィリーズレビューで強い競馬を見せての勝利という感じで、適性が異なる舞台での勝利を同じにしない方が良さそう。その前走でも終始行きたがっていましたし、ちょっと距離延長は危険な匂いしかしません。
半兄ミラアイトーンも芝1400mの1勝クラスを圧勝して、距離延長のアーリントンカップで2番人気に支持されてぶっ飛びましたし、この馬も同じ道を歩むような感じがします。
△ グランレイ
折り合い難が酷いグランレイはこのローテがかなり厳しそう。
母の血が強く出ているのか致命的に行きたがる馬で、きさらぎ賞も折り合いを欠いて全くレースにならず。朝日杯はハイペースを最後方追走で完全に展開が向いた形で、本質的には1400m以下でこその馬だろう。前走の1勝クラスは時計的には超優秀だが、前半3F-34.5というかなりのハイペース戦。折り合いある馬がこの激流の1400m戦からゆったり流れるマイル戦への距離延長というのはリスクでしかないと思いますし、ある程度は能力認めても抑え評価までだろう。
△ デュードヴァン
最後にデュードヴァンまで一応抑えておく。
戦績や血統背景を見る限りまずダート馬。ただ父デクラレーションオブウォー自体は欧州の芝路線で活躍した馬ですし、道悪馬場で時計のかかる決着になればチャンスはあるか。まだ底を見せていない馬なので抑えておく
印まとめ
◎ポンオムトゥック
◯プリンスリターン
▲タイセイビジョン
☆トリプルエース
△ノルカソルカ
△チュウワノキセキ
△ギルデッドミラー
△グランレイ
△デュードヴァン
勝負度 C
推奨馬券
単勝 7 ボンオムトゥック 本線
馬連 7→9,6,4,1,3,10,12,2 本線ベース
馬連 7→9,6,4,1,3 重ね買い
三連複 7→9,6,4→9,6,4,1,3,10,12,2 本線
※そうは上手くはいかないのかもしれませんが、◎ボンオムトゥックの前走の君子蘭賞の勝ちっぷり及び同日の毎日杯との時計比較、どう見てもマイラーの血統体系、他の人気馬が折り合い気にして後ろに下げる中でスムーズな先行策から抜け出せそうなこと、などなどを考えていくと、ボンオムトゥックは外目からあっさり抜け出して圧勝してもおかしくないと思うんですよね。そのイメージでまずは買いたいので本線は単勝と馬連にします。この文章は前日オッズが出る前に書いているのでどんなオッズになるかわかりませんが、単勝10倍以上つくなら相当おいしい感じがします(なーんだか蓋を開けてみたら2番人気とかあり得そうで怖い・・・)
三連複に関しては見立てほどボンオムトゥックが強く無くて3着になった場合の抑えという意味合いと、相手に関しては荒れても何ら不思議はなさそうなので配当跳ねればいいなぁという期待感で買います。よって馬連は重ね買いする予定ですが三連複は重ね買いしないと思います。
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