NHKマイルカップ2021の予想を公開!
公開日:
:
最終更新日:2021/05/13
GIレース考察・予想
NHKマイルカップ2021(東京芝1600m)の予想です。
5月9日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はグレナディアガーズ、シュネルマイスター、バスラットレオン、ホウオウアマゾンなど。東京競馬場の芝1600mで行われるGIです。
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予想の根拠
怒涛の東京競馬場のGI開催の開幕を告げるのがこのNHKマイルカップ。おそらく予想のプロを含めた全ての競馬ファンにアンケートをとっても、当てるのが難しいと思うGIレースの1位はこのNHKマイルカップになるんじゃないでしょうか。それぐらいにカオスな意味不明な結果になりやすいレースです。
そんなカオスな結果になりやすい理由は主に3点。まず最初からNHKマイルカップを目指している馬が少ないために能力比較が付きにくいというのがその理由か。
今年こそ上位人気馬はマイル重賞を転戦してきた馬が多いですが、基本的には3歳春のサラブレッドたちの最大目標は皐月賞、ダービーであり桜花賞、オークス。そんなクラシック路線に比べればマイル路線のレベルは低いはずで、マイル路線の馬とクラシック路線の馬が実質初対決となることで能力比較が付きにくいのがNHKマイルカップの特徴です。クラシック路線で大敗しているがために人気を落としていたらマイルでは普通に強くて穴を開ける・・・なんてケースが過去に何回も見られていますよね。
それだけ能力比較が付きにくくメンバーレベルが拮抗しているために、馬場、枠順、展開、風などの影響で結果がガラリと変わるのがこのレースの特徴。2020年は強風の影響でイン先行組しか物理的に無理なレースになってしまい前残り決着に。2019年は前日の大雨の影響で顕著な外差し馬場になったことで差し馬が上位を独占しました。少しぐらいの能力差なら馬場、枠順、展開、風などの要素で結果がガラリと変わると考えておいた方が良さそうです。
もう1点は春の高速馬場の東京マイルという条件が全馬にとって初めての条件ということも挙げられると思います。
これまでのマイル路線のメイン会場は阪神競馬場だったと思いますが、阪神芝1600mは3〜4コーナーの半径が大きいので中盤部分のラップが緩みやすい。それに対して東京マイルの上級戦は中盤部分が緩まないために道中で息が入らないレースになることがほどんど。高速馬場で緩まないラップの展開になるとこの時期の東京芝は1分32秒台の時計が普通に出ますから、そうなると全馬が未知の領域に突入することになり、この条件で良さを発揮できた人気薄の穴馬が一気にパフォーマンスを上げてくることも良くあります。
[1] 最初からNHKマイルカップを目標としている馬が少ないために、マイル路線を使ってきた馬とクラシック路線を使ってきた馬の比較がつきにくい。
[2] 能力差が拮抗しているために、馬場、枠順、展開、風などの影響で結果がガラリと変わる。
[3] 春の高速馬場の東京マイルという条件が全馬初めてなので、今回で一気にパフォーマンスを上げてきた穴馬が激走しやすい。
基本的にNHKマイルカップで意識したいポイントはこの3点。それを踏まえた上でこれまでのマイル重賞路線を振り返ってみるが、、、
デイリー杯2歳S→ミドルペースでの持続力戦
朝日杯FS→超ハイペースでの持続力+立ち回り戦
シンザン記念→ミドルペースでの持続力+立ち回り戦
ファルコンS→ハイペースでの持続力+立ち回り戦
ニュージーランドT→ミドルペースでの持続力+立ち回り戦
アーリントンC→道悪馬場でミドルペースでの持続力戦
ご覧の通りでこの世代のマイル重賞はスローペースになったことが全くなく、だいたいのマイル戦では重要になってくるキレる脚が問われたレースがほとんどない。
それは上記レースの上がり時計を見れば一目瞭然で、、、
デイリー杯2歳S→35.2
朝日杯FS→35.4
シンザン記念→35.2
ファルコンS→35.0
ニュージーランドT→34.6
アーリントンC→35.0
どの重賞もレース上がり35秒ぐらいはかかっており、34秒台の中盤ぐらいの上がりが使えれば普通に勝てるようなレース質ばかり。そんなわけでフランケル産駒や、モーリス産駒、キズナ産駒と言ったキレよりも持続力を売りにする血統の馬がよく走っていたんだろう。
ただ、今回のNHKマイルカップが行われるのは超高速馬場の東京芝1600mというこれまでとは全く異なる舞台。おそらく走破時計は1分31秒台に突入しそうですし、そうなると必然的にレース上がりも34秒台前半ぐらいになりそう。これまでのマイル重賞で活躍してきた馬の瞬発力レベルでは対応できないレース質になりそうで、今年のNHKマイルカップは、、、
これまでのマイル重賞路線組が総崩れになって、高速決着と高速上がりに台頭できる新規勢力が台頭しての大波乱になる
と考えるのが妥当ではないだろうか。
というわけで予想の発表。
どんなレースになるかを推理
[コース特徴] 東京マイルは前半から中盤部分のペースが緩みにくく、基本的にはしっかりと地力が問われる条件。
[馬場レベル] A=高速
[馬場バイアス] フラット
[血統傾向] ヴァイスリージェント、ストームキャットなどの米国ノーザンダンサー及びミスプロ系の血を持つ馬が有利
[レース展開] バスラットレオンが逃げて淀みない平均ペース
[メンバーレベル] C=標準
[想定ラップ] 12.3 – 10.7 – 11.5 – 11.6 – 11.5 – 11.3 – 11.1 – 11.7
[想定時計] 1:31:7
[勝負度] D
※2021年より馬場レベルという基準を設定。基準はS-A-B-C-D-E-Fの7段階。Sが超高速馬場、Fが超タフ馬場というイメージです。
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メルマガでは金曜日に重賞まとめデータと称して、その週の重賞の全頭診断などを含むより詳細な予想を公開、配信しております。
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NHKマイルカップ 2021の印
本命 ◎リッケンバッカー
これまでの戦績を見ても明らかなようにレースを使うにつれて急成長を遂げている感じで、今がまさに競争生活の中で最大の成長期という感じ。そもそもこれまでのレースぶりからも今回の上位人気馬に通用する算段はつくはずで、ルークズネストは未勝利時代に全く差のない競馬。そのルークズネストがファルコンSでグレナディアガーズを倒していることを考えてもこの馬の評価は低すぎ。それ以外の人気馬にしてもホウオウアマゾンは前走で相手の得意条件であと一歩まで追い詰めていますし、ピクシーナイトはすでに倒しています。今回の上位人気馬馬で力関係がはっきりしないのは別路線から来たシュネルマイスターぐらいなもんでしょう。
昇級初戦で挑んだ前走のアーリントンカップの内容も非常に優秀で、道悪馬場でほとんどの馬が差してこれない中で、この馬は馬群をこじ開けて一頭だけ伸びてきてホウオウアマゾンにあと一歩まで迫りました。アーリントンカップはそこそこメンバーが揃っていたと思いますし、ここであれだけ走れれば普通に今回もやれて良いのでは?
今回のNHKマイルカップは上位人気馬のほぼ全てがスピード持続力型ばかりで末脚がキレるか怪しい馬が多い。この馬は溜めて差す競馬に慣れている点だけでも評価できそうですし、普通にこのメンバーなら相対的に使える決め手も上位と見ていい。根性があって馬群を破って伸びてこられるのでこれぐらいの枠も悪くなさそうですし、鞍上も今年の勢いを考えれば十分に期待できる人選と言えるんじゃないだろうか。
今年のNHKマイルカップは毎年のように激走している米国スピード血統を持つ馬がほとんどいないメンバー構成で、血統的に高速決着や高速上がりへの対応に怪しい馬ばかり。その点でこの馬は父が安田記念で東京マイルGIを勝利していますし、母父が米国ミスプロ系というのは今回のメンバーの中では最もNHKマイルカップ向きのスピード色が濃いと言っていいだろう。
そもそも今回の上位人気馬と差のないレースができており、それでいて全馬にとって未知の領域である1分31秒台の高速決着に対応する可能性が最も高いイメージが持てるとなれば、全く人気はありませんがこの馬から一撃を狙ってみたい。
【対抗 ◯12 ランドオブリバティ】
ずっと中距離を使われてきたが、馬体を見ても胴が詰まって短距離馬に見えますし、血統背景も半兄リバティハイツは1400m以下で活躍している馬。これまで見せてきた気性的な問題は適性より長い距離を使われてきた影響か。クラシック路線を歩んでいたことからも能力上位の可能性は高いですし、NHKマイルカップはとにかく距離短縮が良いレースなので上手く脚が溜まれば面白い。
【単穴 ▲15 シュネルマイスター】
前走の弥生賞は明らかに距離が長そうだったが、ルメール騎手の見事な先行策のおかげでスローペースに恵まれて2着。今回はそこからのマイル挑戦で能力的にどうかですが、ルメール騎手が選んだということからも素質はある馬か。とにかくNHKマイルカップは距離短縮の差し馬が走りやすいレース傾向ですし、まぁ順当に上位評価でいいんじゃないだろうか。
【特注 ☆8 グレナディアガーズ】
中京マイルで伸びあぐねた未勝利戦、阪神芝1400mでの強い未勝利勝ち、ファルコンSでの強い内容などを見てもベストは芝1400mの持続力戦。朝日杯FSはハイペースのなだれこみ戦で1400mのような適性が問われたのが良かった感じで、本質的にマイルがベストではなさそう。直線半ばぐらいまでは抜群の手応えで来るも、追って案外伸びず・・・のようなイメージ。NHKマイルカップでは延長ローテがあまり良くないという点も引っかかる。
一方で今年のNHKマイルカップの出走メンバーはこのレースで好走をイメージできる血統の馬がほとんどいないという点がネックな感じで、その中でこの馬は父が安田記念を制したモズアスコットと同じフランケル。母父ミスプロで母母父が特注血統のヴァイスリージェントとこのレースに向きそうな血統が詰まっている。割引要素も多いが、その他の馬との比較で考えれば2歳王者への敬意も込めて4番手評価ぐらいにはするべきか。
【△16 ロードマックス】
じっくりと溜めて乗れば最後は伸びてくる馬で、前走のファルコンSは前が止まりにくい馬場を考慮して位置を取りに行って脚が溜まらず。シンザン記念は完全に折り合いを欠いてノーカウントでOK。能力的には足りていいはずで、今回はとにかくじっくり構えて乗れるかだが、この鞍上がいきなりGIレースで好走するイメージがあまり持てない点がマイナス評価。
【△10 ソングライン】
前走の桜花賞は不利さえなければ・・・という言われ方をしているが、確かにメイケイエールが暴走したときに煽りを食らってはいるが、それが敗因の全てというのはないだろう。普通に力負けだった可能性が高い。
血統背景や紅梅Sでの圧巻の強さを見ても激流の1400mがベストに見えますし、東京マイルで速い上がりを使う勝負でどこまでやれるだろうか。相対的にキレる可能性はありと見て印は打つ。
【△2 アナザーリリック】
前走のアネモネSはハイペースの流れを途中で動いてこの日の風を考えればかなり強い内容。相手関係や時計短縮は鍵になるが、桜花賞でも通用する可能性はあると当時も評価していた。そこから桜花賞には使わずにNHKマイルカップに直行。時計面や東京コース適性など未知数な部分も多いが、やれてもおかしくない魅力もある。
【△13 ホウオウアマゾン】
一連のレースぶりを見てもキレには欠けるが前々でスピードの持続力を活かして良さそうなタイプ。道悪馬場は鬼なはずで、前走のアーリントンCは馬場や枠順、馬場などが色々とハマっての勝利だろう。今回は高速馬場の東京マイルで同型も多数。枠順は悪くないところを引けましたが、この条件では好位からキレ負けする可能性が高いんじゃないかと見ます。
【消3 ルークズネスト】
いかにもなモーリス産駒のムキムキなスピードタイプ。前走のファルコンSでスタートを克服した点は立派だが、こういうタフな条件の持続力勝負がベストだろう。もともとかかり癖がある馬を前走でハイペースで逃げてしまった点は心配で、今回は控える競馬をするそうだが折り合いを欠きそう。そもそも高速馬場の東京が合うイメージがない。
【消4 バスラットレオン】
父キズナで母父サドラーズウェルズの立ち回り型。前走の中山マイルがベスト条件だったはずで、前走はテッパンと見て本命に推して圧勝となったが相手や展開にも恵まれたものだっただろう。その前走の圧勝の影響で今回はまず人気になるでしょうが、直線が長くて決め手が問われる東京マイルは合わないはず。今回は怪しい匂いしかしませんし、ここで軽視して中山マイルか小回りの芝1800mで狙えばいい馬じゃないでしょうか。
【消7 タイムトゥヘヴン】
前走のニュージーランドトロフィーは初のマイルで外枠だったが、デムーロ騎手がうまくエスコートして2着に持ってきた。その前走のレース内容を見てもマイル適性は高いと思うが、キレないので東京マイルは合わないはず。立ち回りとスピードの持続力を活かしてこそのマイラーじゃないだろうか。
【消18 ピクシーナイト】
シンザン記念は反則的なイン先行有利バイアスを味方につけての逃げ切り勝ち。アーリントンCはスッと先手を奪ったが、シンザン記念の時のようなイン先行有利バイアスがなくて休み明けとなるとこれが限界だったか。音無厩舎なので今回で一気に仕上げてくるだろうが、大外枠な上に同型がいますし東京コースで速い上がりが求められるとまず厳しいだろう。
印まとめ
◎リッケンバッカー
◯ランドオブリバティ
▲シュネルマイスター
☆グレナディアガーズ
△ロードマックス
△ソングライン
△アナザーリリック
△ホウオウアマゾン
勝負度 D
買い目
NHKマイルカップの買い目はメルマガ限定での公開となっておりますので、そちらもご覧になりたい方はぜひともメルマガを購読してみてください。
土曜競馬は京都新聞杯がさっぱり買いたくなかったので、代わりに新潟10レースのはやぶさ賞を勝負度Cで最大の勝負レースにしました。
<はやぶさ賞 レース結果>
1着:◎キモンブラウン 1番人気
2着:▲ホーキーポーキー 3番人気
3着:△ミエリ 6番人気
3着が☆ラピカズマで決まってくれれば大本線でドカンと跳ねていましたが、まぁ最低限の結果という感じ。もう今の新潟直線は相当に面白いと思うので、日曜日の邁進特別も勝負レースにしようと思います。気にする方はメルマガで予想をチェックしてみてください。
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徹底分析メルマガ「競馬をビジネスにする」のご紹介
さて、2021年も5月になりました。
月初になったということで徹底分析メルマガ「競馬をビジネスにする」の新規読者募集をさせていただきます。
今までサイト「競馬はビジネスである」を通して、私自身、競馬ブログサイトの中でも最上級に時間をかけた分析の上、説得力のある予想をお伝えしてまいりました。外れても納得できるだけの自慢の予想をお送りできていたかと思います。
その予想・考察に結び付くまでにどのようなデータを作成しているのか?どのようなプロセスを踏んでいるのか?そういったところまでをメルマガ「競馬をビジネスにする」では全て隠すことなくお伝えいたします。
正直な話、私は尋常ではない時間をかけて競馬のデータと考察を行っています。それを必要とされる方がいるのであれば還元できれば。そして勝ち組になっていただければ、というのがこのメルマガの趣旨でございます。
恐らくですが、、、
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週末に私が配信する予想で的中頂くのももちろん結構なのですが、それより何より毎週配信しております分析、回顧、そして競馬予想における考え方などをお読みいただき、「自分自身で分析、予想して的中できる」能力を身につけていただくことを目指しております。
ただ丸乗りでいいや、という方は合わないのでご遠慮頂いた方が良いと思います。そうではなく「もっと競馬を知って当てたい!」「もっと競馬を楽しみたい!」という能動的思考の方にお読みいただきたいと思っております。
当メルマガはクオリティでどの雑誌やメルマガにも劣っていないと思っております
正直、過大広告や一度の的中を誇張するメルマガなどが多く蔓延っているのが実情。その中で当メルマガは「クオリティだけに特化して」配信しています。もしかすると2、3週連続で不調で当たらないかもしれません。ですが、その間に配信している内容にクオリティの低いものは一切ないと断言できます。
おかげさまで発行4年になる当メルマガですが、メルマガ発行業界大手のレジまぐ様の売上ランキングで1位になるまでになりました。
購読者数ランキングに関してもPC版とモバイル版の2つに分かれていながら、どちらも2位と3位という圧倒的な支持を頂いています。
この順位までこれたのも「圧倒的に継続読者数が多い」ということが理由です。小手先の一度の的中などに満足せず、必然的に的中するための分析と回顧の積み重ねでクオリティを維持しているおかげと思っております。
もちろんこれだけでは満足せず、、、
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【火曜日】先週の重賞回顧
火曜日に先週の重賞回顧を配信します。後ほど下記に詳細を書いておりますが、金曜日に配信する重賞まとめデータに結果を書き入れた形のPDFファイルとしても配信します。
【水曜日】地方競馬の重賞予想
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※以前は地方交流GI並びに南関のSIレースに関してはブログで全体公開としていましたが、今後はメルマガ限定のコンテンツとなります。
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木曜日には前週に行われた中央競馬の全レース分の回顧文&データを配布します。
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