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フラワーカップ2021の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2021/03/24 重賞レース考察・予想, 雑記

フラワーカップ2021(中山芝1800m)の予想です。

3月20日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はユーバーレーベン、ホウオウイクセル、ルース、イズンシーラブリーなど。中山競馬場の芝1800mで行われるGIIIです。

 

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フラワーカップ 2021予想

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フラワーカップの週中分析記事はこちらから

 

予想の根拠

中山芝1800mで行われる3歳限定の牝馬重賞。同週に同条件でスプリングステークスが行われるが、このフラワーカップはスプリングステークスとはまるで違う適性が問われるという事を理解するのが重要。

スプリングS → 「皐月賞のトライアルレース」「牡牝混合」

フラワーC → 「桜花賞のトライアルレースではない」「牝馬限定」

大雑把に2つの特徴を書くとこんな感じ。3着までに皐月賞の優先出走権が与えられるスプリングステークスはそこそこのメンバーが集まりますが、たとえ3着に入ったところで桜花賞には出走できないフラワーカップは実に中途半端な位置付け。桜花賞を本気で狙うような馬は出走してきませんし、基本的にはメンバーレベルがさほど高くはなりません。

すでに2000m超えのレースを経験している馬も多い牡馬にとっては中山芝1800mというのはそこまで体力を問われる条件ではありません。そのためにスプリングステークスは相対的にマイラー寄りのスピードを問われるレースになりがち。

一方でこの時期までの3歳牝馬にとっての最大目標は阪神芝1600mで行われる桜花賞。3歳牝馬にとっての1800mは「長距離」の部類に入りますし、それが直線に急坂がある中山芝1800mとなるとかなりタフな条件と考えていいでしょう。

そんなわけでスプリングステークスとはまるで違いスタミナが存分に問われるというのがフラワーカップの特徴。同じ中山芝1800mでもスプリングステークスとフラワーカップはきちんと分けて考えた方がいいと思います。

 

そして、このレースでもう1点重要なポイントは「ハイレベルな牡馬混合1勝クラス」を走ってきた馬が毎年のように穴を開けているということか。

<2020年>
チェスナットドレス 10番人気 4着 <前走つばき賞4着>

<2019年>
ランブリングアレー 6番人気 3着 <前走白菊賞2着>

<2017年>
シーズアララバイ 8番人気 2着 <前走フリージア賞6着>
ドロウアカード 7番人気 3着 <前走白菊賞3着>
エバープリンセス 12番人気 4着 <前走500万下12着>

<2016年>
ウインクルサルーテ 14番人気 3着 <前走水仙賞7着>

もうこんな感じでフラワーカップは牡馬混合戦を使ってきた馬なら大敗していてもあっさりと巻き返すケースが多々。

だいたいは牝馬限定重賞でそこそこ上位に走った馬が人気になりますが、フラワーカップに出てくるような馬はレベルがあまり高くありません。それならば牝馬限定重賞でそこそこ走ったくらいの馬よりも、見栄えこそよくはないが牡馬相手の混合戦で揉まれてきた馬の方が能力が高いケースがあるということでしょう。

 

今年の出走メンバーを見ても、まぁ能力的にユーバーレーベンは抜けていると思いますが、それ以外は例年のフラワーカップに近いメンバー構成。このメンバーなら牝馬限定重賞でそこそこ走っている馬よりも、古馬混合のハイレベルな1勝クラスで差のない競馬ができている馬の方を重視したいです。

というわけで予想の発表。

 

どんなレースになるかを推理

[コース特徴] 3歳牝馬にとって中山芝1800mはタフな条件。スプリングSとは違いスタミナが存分に問われる。
[馬場レベル] C=標準
[馬場バイアス]フラット
[血統傾向] ロベルト、トニービン、欧州系ノーザンダンサーなどのスタミナ血統の好走が目立つ。過去4年はディープインパクト系が4連勝中。
[レース展開] スローペース濃厚
[メンバーレベル] C=標準
[想定ラップ] 12.7 – 11.9 – 12.4 – 12.6 – 12.2 – 12.0 – 11.7 – 11.3 – 12.1
[想定時計] 1:48:9
[勝負度] E

※2021年より馬場レベルという基準を設定。基準はS-A-B-C-D-E-Fの7段階。Sが超高速馬場、Fが超タフ馬場というイメージです



 

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中山牝馬ステークス 2021の印

【本命 ◎15 アビッグチア】

デビューから2戦を見てもテンのスピードと行きっぷりが抜群で、その勝負服からもマルターズアポジーを思い出させるような馬。初戦は超スローペースではあったが、今回と同じ芝1800mを逃げ切って勝利していますし、最後は加速ラップでまとめたあたりを見ても余力はあったか。

その初戦の内容だけでは能力が判断できなかったが、昇級初戦の2走目がまずまず評価できそうなパフォーマンス。8頭立てながらシンザン記念で差のない競馬をしていたセラフィナイト、未勝利を圧巻の時計で勝ち上がっていたワールドバローズ、1勝クラスで勝ち負けを連続していたスパークル、新馬戦の内容が圧巻だったヴィクトゥーラなど骨っぽいメンバーが揃っており、そんな相手に正攻法の競馬でギリギリまで粘って差のない競馬ができていれば十分に評価していいんじゃないだろうか。

スローペースだったとはいえ初戦に1800mの距離はこなしていますし、前走の1000m通過=59.1というペースと比較すれば、今回はおそらく1000m通過=1分1秒台ぐらいの楽なペースで先行できる可能性が高いはず。逃げたい馬もオレンジフィズぐらいしかいないのでまずスローペースが確定的だと思いますし、スッと外めの番手につけてスムーズな先行策さえ叶えばこの相手なら十分にやれていいんじゃないでしょうか?

 

【対抗 ◯11 ルース】

ヤマカツエースやヤマカツグレースの下にあたる馬で、デビューしてから短距離を使われてきたが、やはり兄弟と同様に中距離で立ち回りと持続力を活かす競馬が最もあっていそうな感じ。そんなわけで前走のデイジー賞では本命を打ったが、見立て通りに抜け出して勝利。ただ、展開に恵まれていたのは事実で、今回は人気する立場となると全幅の信頼とまではいかなかった。

 

【単穴 ▲3 ホウオウイクセル】

フェアリーSはメンバーレベルが微妙で、なおかつ外差しの展開がドンピシャにハマったのは確か。ただ、そのフェアリーSはどう考えても距離が短かったはずで、本質はオークス路線でこそ輝く馬と見ていいだろう。この距離ならそれなりの位置が取れそうな感じはしますし、未勝利勝ちのパフォーマンスからもここでは上位評価でいいんじゃないだろうか。

 

【特注 ☆13 ユーバーレーベン】

阪神JF3着で今回のメンバーなら明らかに能力が抜けているのは当然。ただ、デビューから全てのレースで出遅れている馬で、レースセンスはさほど高くない。乗り方次第では馬券圏外になるというのは柴田大知騎手がすでに示していますし、丹内騎手ならロスだらけの競馬で4、5着ぐらいの結果は普通にあっても驚けないか。なんせ丹内騎手は過去2年でこの舞台の複勝率は0%。

 

【△4 オレンジフィズ】

新馬戦はスローペースに恵まれたとはいえ、メイサウザンアワーとスウィートブルームを突き放しているならまずまず評価できそうな感じ。アルテミスSは状態不安があった上に東京コースもスローペースも向かずでしたし、今回は初戦と同じ小回りの芝1800mで先行力を活かせば穴を開けても。

 

【△12 エコロデイジー】

新馬戦はタフな馬場でしっかりと伸びきって勝利。2戦目の白菊賞はかなり骨っぽいメンバーだったはずで、そんな相手に差のない競馬ができれいれば牝馬同士ならやれて良さそう。前走の菜の花賞は超スローの逃げを打つ羽目になって目標になってしまったのが痛かった感じ。今回はスッと外目の好位が取れれば面白いが、松田騎手は先週の騎乗を見る限りまだ復調途上か。

 

【△5 クールキャット】

父がスクリーンヒーローで半兄にトリオンフがいるという血統背景。おそらくはトリオンフのように立ち回りを活かしてこそ良さが出るタイプで、今回ぐらいの距離が向きそうな感じはある。アルテミスSはキレ負け、フェアリーSは無茶な早め捲りと敗因はわかっているが、本気で走ってどれくらい強いのかはやってみないことには。どうせそこそこ人気にもなるだろう。

 

【×7 エンスージアズム】

ハイレベルなメンバーが揃っていた白菊賞で、馬場バイアスも展開もまるで向かないながらに大外一気で5着に突っ込んできた内容は見事。ただ、デビューしてから半数のレースで出遅れており、今回はスタートをちゃんと出るかが鍵になりそう。小柄なディープインパクト産駒ということで輸送と中山コース適性も気になるところ。

 

【×1 レーヴドゥラプレリ】

父がモーリスで母がレーヴデトワールという良血馬。使うごとにパフォーマンスを上げてきており、休養を挟んでの成長分を加味すればここで通用しても驚けない。ただ、デビューから3戦が全てスタートで出遅れているので、今回も1枠1番となると出遅れて位置を落とすリスクは考えておいた方がいいだろう。

 

【×16 イズンシーラブリー】

なかなかレベルが高かったクイーンCで5着ならまずまずのレースぶり。全姉トーセンブレスもフラワーカップで2着に走っていますし、能力的にはここでは上位と見ていいだろう。ただ、デビューから3戦を見ても後ろからの競馬しかできていませんし、今回も三浦騎手で大外枠となると枠なりに位置を落としてしまいそうな感じがします。

 

【消2 エトワールマタン】

デビューからの3戦を見てもルーラーシップ産駒らしい不器用な体力型。前走は2000mに距離を伸ばしたおかげで位置が取れた感じですし、今回の距離で内田騎手となると後方からの競馬になりそう。多頭数では厳しいんじゃないだろうか。

 

【消6 グローリアスサルム】

そこまでスピードがなくあんまり位置が取れないタイプ。昇級初戦の前走は牡馬相手に健闘しましたが、かなり微妙なメンバーレベルで相手に恵まれた感じも。吉田豊騎手ならじっくり構えて差す競馬になりそうですし、この条件で多頭数となると厳しいんじゃないでしょうか。

 

【消8 リフレイム】

能力があるのは間違いないと思うが、京王杯2歳Sでも外に出すまでは伸びてこなかった感じで、クイーンCでも馬群の中で何もできず。前走レース後に「馬群の中じゃ競馬ができない」との鞍上コメント。もともと左回りにこだわってきた馬の右回りも微妙ですし、逃げれば面白そうだが陣営コメントを見る限り控える競馬を選びそう。この揉まれる枠では厳しいんじゃないか。

 

【消9 タウゼントシェーン】

新馬戦のパフォーマンスは道悪馬場を何も苦にせずに突き抜ける素晴らしいもの。あのレースぶりからは素質ありと見ているが、サフラン賞は外差し馬場でスムーズな競馬ができず。アルテミスSも1枠で揉まれずに何もできなかったか。期待馬だけに一度間隔を開けて立て直してきた感じだが、調教は微妙ですし本当に期待しているなら怪我明けの武藤騎手は乗せないはず。

 

【消10 フミチャン】

中山巧者のフェアリーダンスの血統で、フェアリーポルカなどの活躍を見てもコース適性がある可能性も。ただ、デビューから2戦の芝のレースぶりを見ても、さすがに東京とはいえキレ不足な印象。低レベルなダート戦を勝ち上がってこことなるとさすがに・・・

 

【消14 テリオスマナ】

未勝利勝ちはローカルの相手に少頭数の1枠で位置が取れたためにスムーズに挿し切れたようなレースぶり。デビューから2戦のレース内容を見ても位置が取れずに後方からの追い込み策になっていますし、今回は距離短縮でフルゲート戦で外枠で大野騎手となると、まず後方からで届かない可能性が高いか。

 

【推奨買い目】

ワイド 15→11,3,13,4,12,5 本線ベース

ワイド 15→11,3,13 重ね買い

馬連 15→11,3,13,4,12,5 本線

三連複 15→11,3,13,4 ボーナス

単勝 15 アビッグチア ボーナス

複勝 12 エコロデイジー 抑え

 

【買い目及び予想のポイント】

ここは人気薄の◎アビッグチアが11番人気で買えるなら面白そう。まぁこの馬が来るとすればスローペースで前有利の展開だと思うので、確実に後ろからになりそうな馬は最終的に×評価として買い目から外した。どの馬が突っ込んできてもおかしくないと思うので、しっかりワイドでベースを作りつつ他の馬券も買ってみたい。

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