【2016】オーシャンS / 有力馬考察(アルビアーノ、ネロなどの徹底分析)
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重賞レース考察・予想
今日は3/5(土)に行われるオーシャンSのレース考察を行います。中山芝1200mで行われるGIII戦です。その前に余談を少し。
藤田菜七子騎手の話題で持ちきりの木曜競馬。今日はちょっと映像見れていないのですが、的場と追い比べで2着に残したとか結構ポジティブな話題が聞こえてきています。昨秋の模擬レースではコーナー回れなかった騎手なので、全くもって期待していなかったのですがこれはそこそこやれるということでしょうか。
2015年はデムーロとルメールを除くと4名が新人騎手としてデビューしました。1年経ってみると完全に2強2弱の格付けになってしまったかなという感じ。
鮫島騎手と加藤祥太騎手は乗れる若手の代表格という位置付けになってきました。加藤騎手は落馬負傷は残念ですが、大胆な騎乗で穴馬を持ってくるところとかを見ても石川騎手に続く成長株になってもいいと思います。
一方で野中騎手と三津谷騎手は上の2人にかなり差をつけられた感じ。野中騎手はちょっとあまりにも馬質に恵まれず可哀想だなぁという印象。ただ美浦の若手騎手は少ないので、乗れるという印象がちょっとでもつけば減量騎手としての需要ができると思うので頑張って欲しいです。
三津谷騎手はどうなんでしょう。かなり遅い初勝利のインタビュー時に「馬質に恵まれない中でも腐らずにやってきた」みたいな類のコメント(普通はたくさんチャンスを頂いた、もろもろのコメントをすると思いますが。。。)してたのを聞いて以来、こいつは絶対に伸びないと思ってましたが、もうその通りの結果になってしまっていてこれは意識がないせいとしか思えません。
平場のレースも全部チェックしていますが、結構な数を乗せてもらっていますし、1日に2鞍くらいは「乗り方次第で馬券内はありそう」な馬がいるんですよね。若手騎手はそういう馬で結果を出して徐々に鮫島騎手や加藤騎手のように人気馬にも乗れるようになっていくんだと思うんですが、そういう意識が全くなさそう。
可哀想ですがこのままの感じですと、新人騎手も入ってきて埋もれて終わりでしょう。これだけ乗せてもらっているうちに意識を変えない限りは無理です。馬券を買う立場の私たちからすれば「勝春と三津谷は見つけたら切り」というスタンスで挑めばいいだけでが、是非ともその中から抜け出して欲しいとは思っています。
【2016】オーシャンS 予想考察
オーシャンS 有力馬考察
早速、有力馬の考察に入ります。netkeibaの上位人気想定の5頭を取り上げてみます。
アルビアーノ
この馬は先週の阪急杯のレッツゴードンキと同じスタンスで挑めば良さそう。馬としての能力はNHKマイル2着やマイルCSでの健闘を見ても相当なもの。ハーランズホリデイ産駒で短距離のスピード勝負は合いそうですし、ここの距離短縮も適正考えたら向く可能性が高いと思います。
ただ、未知の要素は穴馬では魅力的ですが人気馬ではリスクでしかありません。「距離短縮が良さそう」という推測論で人気馬のレッツゴードンキに手を出した人が大勢いると思いますが、今回も全く同じこと。1番人気で初めての条件に挑む馬は常に疑うべきなのです。
ネロ
昨秋くらいには2016年のスプリント界はこの馬が中心になっているかもなぁと思った馬でした。ただその時にも抱いていた不安はあり、それは「ストームキャット系だから一度大敗すると一気に萎れそう」というものでした。
それが現実になったのがシルクロードS。いくら外枠を引いたと言っても案外すぎる大敗でした。ヨハネスブルグ産駒は早熟傾向強く、ストームキャット系の芝馬はエイシンアポロンやアンコイルドなどが代表的ですが、強い時は連勝を重ねて本当に強いんですが、いったん負け始めると泥沼のスランプに落ちる可能性があります。
この馬も前走で不可解な敗戦。その割に今回はノーカウントな人気になるはずですが、ストームキャット系はこういう不可解な敗戦を繰り返す傾向あり。バッサリ切るのは怖い馬ですが、少なくとも前走と同じような大敗の可能性はありと考えておいたほうがいいでしょう。
エイシンブルズアイ
エイシン冠の外国産馬は早熟系で、かつスピードと基礎体力は平場では抜けているのでオープン大将になりがち。この馬も完全にそのタイプで重賞では底力が欠ける印象。もちろん今回くらいのメンバーならやれてもいいはずだが、その一方で大敗してもおかしくない馬。抜けたセールスポイントがないのでそれなりに回ってきて5、6着という結果が一番想像できそう。
ゴールドペガサス
アルビアーノ以外の上位人気馬が不信感ある馬ばかりなので、上がり馬のこの馬は人気が集中しそう。恐らく前走で負けているカハラビスティーは二桁人気なのに、この馬だけ4、5番人気みたいな異常なオッズになるはずです。
「先週の結果分析」でも今更遅くない?レベルでしたが、明け4歳馬のレベルが高いと解説者が言っていましたし、その意味でもこの馬は人気を集めそうな感じ。このレースは差し馬が突っ込んでくるレースなので、その点は良さそうですが人気で中心にすべきとは思いません。
ハクサンムーン
前走はスローペースで番手に控えてのキレ負け。この馬はとにかくどんなペースでも行き切ることにこそ価値がある馬で、今回は恐らくハナを切る競馬をしてくるはず。ネロが競りかけてくる可能性もありそうだが、単騎で逃げられさえすればここでは能力上位か。
オーシャンSでは過去2回でどちらも人気より走っていないので、過剰な信頼は禁物だろうが、今回はそこまで人気もしなそうでそれならば上位評価が妥当。
今年のオーシャンSはまぁまぁメンバーが揃った感じはありますが、そもそもスプリント路線の層が薄すぎるので、結局どれが来ても不思議でないようなメンバー構成。上位人気馬が初距離のアルビアーノ、枯れた可能性あるネロなど不安要素あるので、驚くべき穴馬が突っ込んできてもおかしくなさそうです。
このレースは差しが決まるので、本当はベルルミエールを本命にしたかったんですが、賞金が足りずに除外(川島騎手の責任は大きいですよ)そうなると狙いたい馬がほとんどいないんですよねぇ。。。ハクサンムーンくらいでお茶を濁しますか、と思ったら一頭だけ買いたい馬がいました。
まだ考え中ですが現状、この馬に期待しています。
前走は鞍上が位置を取りすぎたせいで脚をなくした感じ。2走前は絶好の手応えで進出するも鞍上の三浦騎手が致命的に捌けず。3走前はダート挑戦で度外視可能。ここ3戦は全く競馬になっていない印象で、4走前の成績を見ればこのメンバーなら十分にやれていいはず。
高齢馬ということで全く人気がなさそうですが、オーシャンSは近年でも8歳馬が3回馬券に絡んでいるレース。差し馬も毎年1頭外から突っ込んできていますし、何より鞍上が魅力的。こういう全く人気ない外差し馬に中山で乗らせたら天下一品の騎手です。二桁人気確実ですが一発に期待したいと思っています。
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