【2016】AJCC / レース考察(中山芝2200mで行われるGII戦を徹底考察します)
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重賞レース考察・予想
今日は1/24(日)に行われるAJCC(アメリカジョッキークラブカップ)のレース考察を行います。中山芝2200mで行われるGII戦です。その前に余談を少し。
今日はメルマガの方で新企画「競馬力に直結する週刊コラム」を書きました。案外サクッと書けたので、お昼休みに読む方もいるかなぁと思って早めに配信予約しておきました。12時ジャストに届くかと思います。
これは読者のニーズに近いものを常に配信する企画にしたいと思っているので、メルマガ本文中にも書きましたが、何か思うところや参考になった部分等あればフィードバックを頂けると幸いです。
今日は先週のレースを見直した後、金閣と龍安寺に行けたら行こうかなと。ただ3場開催だとレースを見返すだけで終わる気もします。。。
過去5年のレース傾向
昨年はスローペースからの完全な立ち回り勝負に。この中山芝2200mって中山芝外回りコースで行われる最長距離のレースなわけですから、普通に考えれば3コーナーがフォルスストレートになっていてそこでスパートが始まっての持久力勝負戦というのが定説なわけです。
ただ、昨年のAJCCもそうですし、同じコースで行われたセントライト記念でもそうでしたが、どちらもスローペースでのただの立ち回り勝負になっています。
現代競馬は本当にスローペース症候群と言えるほどスローペースが蔓延しているので、いくらコース形状や持久力勝負戦になりやすいと想定したところで、スローペースの立ち回り勝負になってしまうとどうしようもない感じ。
先週の京成杯だってこのレース自体は持久力勝負になりやすいレースでしたが、今年は1000m通過が62秒の立ち回り勝負になっちゃいましたからねぇ。
本当に現代競馬の重賞は難しいと思います。下手にレース傾向とかを分析するよりも全てスローペース想定にしちゃった方がいいのかもと思うときすらあります。
一応、昨年を除いたレース傾向をいうと、持久力+立ち回りが要求されるロングスパート勝負になる傾向。あんまり外差しビュンみたいなタイプは来ないレースで、ある程度の位置につけられてじわじわーっと伸びてくるタイプを買いたいレースです。
ディサイファは立ち回り勝負は大得意ですが、イメージ的に中山芝2200mで走るタイプには思えないんですよねぇ。スローペース想定でないと買いにくい人気馬かも。
血統傾向
ぱっと見でとにかく走っているのがグレイソヴリンとノーザンテーストでしょう。全体的にスタミナがかなり要求される血統傾向あり、その中でもグレイソヴリンとノーザンテーストを持つ馬は毎年走っています。
この傾向からいうとその両方を持っているフラガラッハは狙える馬となるんですが、さすがに9歳という年齢で出遅れ癖もあるこの馬を本命に推せるかというとちょっとギャンブルな感じもします。
最近の傾向でいうと、とにかく中山の重賞ではロベルトの血を持っている馬が走っている印象。あんまり父ロベルト系が走っている印象はなく、それに該当するのはモーリスくらいかと思いますが、京成杯でもメートルダールがSilver Hawkの血を持っていましたし、プロフェットの母父もタニノギムレットでした。
後は先週、ケルフロイデが走り、中山金杯でもヤマカツエースが走ったように、とにかく改修後の中山重賞ではキングマンボ系の成績が凄い。フェアリーSでもダイワダッチェスがワークフォース産駒で3着に走っていますし、キングマンボ系も重視したいところです。
レースラップ傾向
昨年こそ8ハロン目から9ハロン目で0.6秒のラップ差があり、ギアチェンジが要求されるレースになりましたが、コース形態的に中山芝2200mは外回りコースで3コーナーから4コーナーの傾斜が緩く、そこからスパートが始まるので急激なギアチェンジ戦にはなりにくいコースです。
昨年のAJCCやセントライト記念のようなペースになってしまうと、位置取りとギアチェンジ勝負になってしまいますが、ある程度ペースが流れるレースになればギアチェンジ性能は問われないレースになると言っていいでしょう。
とにかくペース読みが大事なレースになると見ています。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。
今回の出走予定メンバーはこんな感じ。
ハナを切りそうなスズカデヴィアスに、ルルーシュ、ヤマニンボワラクテ、アップルジャック、サトノラーゼンといったたりも先行策を取りそう。さすがに中山金杯のようなスローペースにはならないんじゃないかと見ています。
恐らくマイネルフロストは今回も積極策を取ってくると思いますし、前の方の位置に松岡騎手がいて、しかも色気ある馬に乗った若手騎手=藤懸がいるとなるとどこかで仕掛けて一発狙ってきそうな気もしますね。
枠順がでてからペース判断を怠らないようにしたいレースです。
というわけで今日は血統面での注目馬は紹介。
父は現在の中山での特注血統。母母父は中山芝で年末からやたら走っているボールドルーラーですし、ここ4戦は明らかに適正外の距離でした。今回はベスト距離に戻り、人気もそれなりに落としそう。絶好の狙い目と見ていますが果たして。
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