【ジャパンカップ2017の予想ヒント】全頭診断その1

公開日： 2017/11/22 : GIレース考察・予想

ジャパンカップ2017（東京芝2400m)の全頭診断です。

11月26日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:40で、芝2400mで行われるGI戦です。今日はその中からキタサンブラック、サトノクラウン、シュヴァルグラン、ソウルスターリングあたりの考察を行います。

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ジャパンカップ 2017 全頭診断その1

キタサンブラック

昨年のジャパンカップは逃げて完勝。前走の天皇賞も一頭だけ違う走りを見せており、現役最強の座は間違いない。今回も展開的に恵まれそうですし、普通に考えれば勝利に一番近いのはこの馬。不安は天皇賞の馬場を走った反動がないかだけだろう。

サウンズオブアース

ここ３戦が全く見所ない内容。前走にしても京都外回りで出遅れて外外を回ったにしても負けすぎ。６歳になって旬が過ぎた感じあり、一線級相手でのジャパンカップでは厳しい感じがする。

サトノクラウン

近走は成績が安定してきたように見えるが、それは天皇賞(秋)、宝塚記念、京都記念、香港ヴァーズと悉くこの馬向きの時計のかかるタフ馬場に恵まれてきたから。確かにこの馬は上がり34秒台後半以降で足りるスタミナ勝負には滅法強いが、一方で良馬場の決め手勝負には大きな弱点がある馬。今年で唯一、力負けした大阪杯はスローからの瞬発力勝負でキレ負けしていましたし、今回もおそらくそうなるはず。

一般的な見方では東京芝2000mより芝2400mの方が良いと見なされそうだが、それは考察時にも書いた通りで天皇賞とジャパンカップの本質を見誤った見解。ジャパンカップの方が一瞬の末脚の質を問われる舞台で、この馬に適性がある舞台とは思えない。

今回は近走成績が良い時点で人気確定な上にGI１０連続馬券圏内のデムーロ騎乗決定で過剰人気必至。キタサンブラックに迫るぐらいの人気になりそうですが、デムーロの連続記録が途切れるならここでしょう。今回はデムーロに敬意を表しても喧嘩を売りたいです。

シャケトラ

前走の天皇賞(秋)の敗因は休み明けなのか道悪馬場なのか不明確。もともとポテンシャル型のマンハッタンカフェ産駒で使い込むよりは休み明けの方が走るタイプ。距離は長い方が良いが、スローペースからの決め手勝負よりは天皇賞のような激流向くタイプで今回は適性外条件だろう。

シュヴァルグラン

前走はデムーロの出遅れから京都外回りコースで大外ブン回しとかなり酷い騎乗。普通ならまずぶっ飛ぶようなレースぶりで地力で３着に来たんだから強いの一言。

明らかに昨秋のアルゼンチン共和国杯あたりから別馬になっており、昨年のジャパンカップや今年の天皇賞(春)のパフォーマンスを見ても現役最強クラスの馬になってきていると考えて良さそう。

加速力がないので相対的に長距離を得意としている印象だが、直線の長い東京コースならそれもカバーできる印象。今年も昨年と同じようなスローからの加速勝負になりそうなのはネックだが、この舞台ならば馬券圏内に突っ込んでこれる能力はある。サトノクラウンを相手で買うぐらいなら断然こちらだ。

ソウルスターリング

毎日王冠は逃げの競馬、天皇賞は馬場が敗因。今年の３歳世代牝馬のレベルが高い事は明らかで、もともとジャパンカップは女傑級牝馬が大活躍するレース。この馬がキャリアハイの走りを見せたのは今回と同じ東京芝2400mのオークスの舞台で、流れも似たようなものになりそう。

この馬のキャラクターとしては極度にタフな馬場はダメな体力型。ただフランケルというずば抜けたスピードを持った父の適性と牝馬に生まれた事による柔らかさを持った馬で、芝2400mぐらいなら相対的に瞬発力勝負で上位に立てそうな感じ。残り３ハロンからの究極の上がり勝負になるときつそうだが、キタサンブラックが早めに仕掛けるような４ハロン戦になればオークスと全く同じで絶好の流れになりそう。

世界のホースマンにフランケル産駒の輝きを見せつける時がきた。