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皐月賞2023の予想を公開!

公開日: : 最終更新日:2023/04/20 GIレース考察・予想

皐月賞2023(中山芝2000m)の予想です。

4月16日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はソールオリエンス、ファントムシーフ、トップナイフ、フリームファクシなど。中山競馬場の芝2000mで行われるGIです。

 

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皐月賞のレース概要

中山芝2000mで行われる牡馬クラシック第一弾。この皐月賞で重要なのはとにかく「経験値」「お初の条件に対応できるかどうか」と言っていいでしょう。

今でこそ2歳暮れのホープフルステークスがGIに昇格したことで、皐月賞までに小回りコース、中山コースを経験できる舞台が増えましたが、基本的に2歳ー3歳の時期は東京、阪神、京都、中京などの広いコースが舞台のレースが多く、なおかつ少頭数で負荷の少ないレースばかりになります。

一方で皐月賞はほぼ間違いなくフルゲートになりますし、これまで広いコースばかり使われていた馬にとっては未知の小回り2000m。スプリングステークスやマイル路線から出走してくる馬もいるのでペースは流れることが多いですし、ほぼ全頭にとって未知の条件をいきなり走らされると考えていいはずです。

だいたい皐月賞でぶっ飛ぶ人気馬の特徴は「多頭数を未経験」「中山コース(小回りコース)を未経験」「速いペースを未経験」と言った感じ。一方で穴を開ける馬はそれらの条件をすでに経験している馬であることが多いです。昨年も天才イクイノックスを倒したのは、札幌2歳ステークスで小回りコースを経験して、朝日杯FSでマイルのペースを経験していたジオグリフでした。

 

データ的な見地からの考察


※過去10年の皐月賞の前走レース別成績

皐月賞の最重要トライアルレースが弥生賞と言われていたのはもう遠い昔の話。過去10年スパンで弥生賞組から1頭も皐月賞馬が出ていませんし、こうして見ても皐月賞の最重要トライアルレースの座は共同通信杯に奪われてしまった感じです。共同通信杯組は複勝率43%もありますし、かなり安心感はありますね。

 


※過去10年の皐月賞の前走距離別成績

次項で詳細は書くのですが、皐月賞は初めて経験する馬が多い小回りの速い流れに対応できるかが重要。そういった点からも距離延長ローテの馬が非常に優秀で、一方で距離短縮ローテの馬は(0-0-0-14)で最悪な戦績。まぁここに距離短縮ローテで使ってくる馬なんてすみれステークス組ぐらいしかいないわけですが。それでも同距離ローテよりも延長ローテの方が成績が良いというのは注目すべきでしょう。

 


※過去10年の皐月賞の前走クラス別成績

素質問われるクラシックレースということで特殊な臨戦過程からの好走は少ない傾向。やはり前走は重賞を使っていることが好走の最低条件という感じで、前走オープン組の成績は壊滅的になっています。

 


※過去10年の皐月賞の前走レース成績

最後にキャリア数の戦績を軽く。やはり素質問われるクラシックレースということであまりレース数を使われている馬の戦績は微妙。これまでに6戦以上使われている馬は極端に成績が落ちます。今年で言うとトップナイフはこのデータに該当しますね。

 

ラップ的な見地からの考察

だいたい過去5年の前半1000m平均をとると59.5-60.0ぐらい。前半が60秒ぐらいだとスローペースにはなるんですが、これまで出走馬が走ってきた超スローペースのぬるま湯レースと比較すれば速いペース。これまでのレースよりは追走スピードが間違いなく問われると考えていいでしょう。

これまで超スローのぬるま湯レースしか経験していない馬は追走スピードに戸惑ってぶっ飛ぶことも良くある感じで、一方で1800m以下のレースで速いペースを経験している馬は相当なアドバンテージを手にすることができます。昨年の1-3着馬ジオグリフとドウデュースは朝日杯FSを経験していましたし、過去5年の好走馬を見ても大体はマイルを経験していたり、1800m重賞を勝っている馬が多いです。

 

血統的な見地からの考察

中山芝2000mというトリッキーな舞台で行われる皐月賞ですが、根幹距離のクラシック戦なので王道クラシック血統が有利な傾向。過去10年で父も母父もサンデーサイレンスを持たない馬は2頭しか走っていませんし、その2頭はどちらも稍重馬場でタフさが問われた時に好走しました。良い馬場になればなるほどサンデーサイレンスの良さが活きるレースと見て良さそうです。

今年は土曜の雨の影響が残りそうなので、王道血統よりは非主流のスタミナ血統が有利になりそうな感じがします。

 

レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?

中山競馬場はここ2週ほど雨の影響を受けて外が伸びる馬場になりつつある感じ。今週末は土曜日に雨が降りそうですし、雨の中で1日競馬が行われればおそらくイン馬場は死ぬはず。日曜は晴れるので良馬場に回復すると思いますが、昨年のように外が伸びる良〜稍重馬場での開催になりそうです。

あらゆるところで言われているように今年の皐月賞は大混戦。前哨戦のレースレベル比較が非常に重要になってきそうです。

出走賞金ギリギリでグラニットがメンバー入りできたのが大きなポイントになりそうで、グラニットは飛ばし気味の大逃げを打つのはほぼ確定的。それ以外にもグリューネグリーン、ラスハンメル、ホウオウビスケッツ、タッチウッド、トップナイフなど前に行きそうな馬は多いですし、間違いなくペースは流れると思います。今回の考察で存分に書いた通りで、小回りコースの速い流れにいきなり放り込まれて対応できるかどうかが重要なレースになるでしょう。

 

考察まとめ

【レース質】小回りで速い流れ(お初の条件)への対応力が問われる。<□■■□>

【波乱度】今年のメンバーで波乱が起きなければいつ起きる?

【ラップ特徴】もともとペースが流れやすいレース。今年はグラニットがいればさらに。

【血統特徴】馬場が渋ると非主流のスタミナ血統が走りやすい。

【狙えるタイプ】共同通信杯組。

【狙えるタイプ】距離延長ローテ(距離短縮ローテはダメ)。

【狙えるタイプ】1800m以下の距離で速い流れを経験している馬。

【狙えるタイプ】前走重賞組(前走オープン組はダメ)。

【狙えるタイプ】キャリア5戦以内。

 




 

皐月賞 2023の印

【本命 ◎15 べラジオオペラ】

スタートが抜群に速くて道中の折り合いに注文もない優等生タイプ。毎回自分の理想的なレースをできる点が魅力で、何よりも速いペースとタフな馬場を前走に経験している点がプラス。今回の出走メンバーのほとんどが少頭数やスローペースの経験しかありませんが、この馬は前走でフルゲート戦のハイペース戦を快勝。経験値の点で今回のメンバーでは頭2つぐらい抜けているだろう。

今回は土曜日の大雨の影響で外が伸びる馬場になりそうで、外目の枠が引けたのも間違いなくプラス。グラニットが大逃げを打って縦長の隊列になりそうだが、逃げられるぐらいのスピードがあるこの馬なら先行馬を見られる絶好ポジションで競馬ができるはず。前走内容だけ見ても能力は最上位に見えますし、そんな馬が経験値、馬場、枠順など全てにおいて評価できるならこの馬が本命でいいはず。

 

【対抗 ◯16 タッチウッド】

半兄ノースブリッジに似たスピードと持続力の塊のような馬。新馬戦も優秀だったが共同通信杯は出遅れから無理矢理に先頭を奪う競馬でなかなか強い2着。いかにも今回の条件や馬場、展開は合いそうですし、大型馬でテンに速くないので外枠もプラス。前走でバシュロ騎手が無理矢理な競馬をしたことで折り合いを欠かないかが少し心配。

 

【単穴 ▲8 トップナイフ】

センスの高さと完成度で戦えている感じの馬だが、世代レベルが低いために春の1冠目まで主役の1頭で来れてしまった印象。弥生賞は完全に叩き台仕上げで前が詰まりながらタスティエーラと接戦でしたし、そのタスティエーラが4着の共同通信杯組が中心のメンバーという事を考えてもここで十分にやれていいか。

 

【特注 ☆7 ファントムシーフ】

最重要トライアル戦の共同通信杯を勝利。一応の主役候補ではあるが、レースセンスの高さで戦っている感じがあり、そこまでクラシック級のスケールは感じない。それでも今年のメンバーならセンスの高さでなんとかなっても良さそう。中枠でルメールならそつなく回ってきそうだ。

 

【△5 フリームファクシ】

きさらぎ賞の走破時計は前日の古馬2勝クラスよりも速い。素質は高いはずだが、かなり行きたがる面がある馬で多頭数のGIレースでどこまで。乗り慣れた川田騎手から乗り替わりは不安ではあるが、速いペースになるのは折り合い面からプラスになるかも。

 

【△6 ウインオーディン】

久々だった共同通信杯がスタートで出遅れながら素晴らしい末脚を披露。能力的にはここでも通用して良さそうで、三浦騎手が上手くエスコートできればやれていい。

 

【△9 ホウオウビスケッツ】

フリージア賞で東京芝2000mを後半1000m=57.7という破格の時計で走っている馬で、スプリングSも速い流れを前付けして良く走れている。今回もグラニットが大逃げを打つ展開は向きそうだが、フリージア賞のレース後の騎手コメントを見ても2000mはギリギリ。前走内容から1ハロン伸びて粘れるかは半信半疑。

 

【△12 ダノンタッチダウン】

世代に1頭はいるダノックス所属の不器用な大型馬。素質は高そうだが、なかなかエンジンが掛かるのが遅かったりで中山芝2000mに対応できるかは謎。マイルの速い流れを経験しているのは良いですし、外目の枠で絶好調の川田騎手なら一枚抑えておくか。

 

【△14 タスティエーラ】

共同通信杯は外目を通った分での4着。上位3頭とは力差がないと思いますし、今年のメンバーレベルを考えれば上位。弥生賞で中山コースを経験できたのは良いが、その分で1戦多くなった点がどうか。枠や展開などを考えてもちょうど良く向きそうな感じはします。

 

【推奨買い目】

単勝 15 べラジオオペラ

ワイド 15→16

馬連 15→16,8,7,14,5,9 (15→16,8,7,14は重ね買い)

三連複 15→16,8,7,14→16,8,7,14,5,6,9,12 (15→16,8,7,14は重ね買い)

 

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