【2016】チャンピオンズカップの予想を公開!
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GIレース考察・予想
今日は12/4(日)に行われるチャンピオンズカップの予想です。
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チャンピオンズカップ 予想
先日、調教中のアクシデントでホッコータルマエの現役引退が決定。思えばここ3年ぐらいのダート界はホッコータルマエが中心だったと言っても過言ではなく、そのホッコータルマエに衰えが見られるようになってから、ダート界が群雄割拠の様相を示すようになってきた。
そのホッコータルマエに衰えが見えてきてから代わりに台頭してきたのはノンコノユメとサウンドトゥルーという差しタイプの2頭。確かにどちらも登場がセンセーショナルだったために新勢力として期待されたが、ダート競馬で差し、追い込みタイプの馬というのを本当に強い馬とカウントするにはどうなのか。
近年のダートの名馬たちを見ても・・・
エスポワールシチー
トランセンド
スマートファルコン
ホッコータルマエ
など、本当に強い馬というのは前々で自分で競馬が作れる馬だった。ダートの名馬というのは豊富なスタミナ、一流のスピードに加えて、一流の立ち回り能力も備えてこそ名馬と言えるんだろう。
それを考えてもノンコノユメとサウンドトゥルーは「強い馬が不在のダート界で中心になれた」馬たち、と考えるのが妥当な気がします。昨年こそハイペース激流戦になったおかげで2頭とも走ることができましたが、2頭ともに今年のダート戦線では昨年ほどの活躍が出来ておらず、新しく出てきた新興勢力と比べても抜けた存在ではなかったということだと思います。
そして、その新興勢力の中でも最も話題をさらったのがアウォーディー。5歳時まで芝を使われたおかげでダート挑戦が遅れたが、ダートに変わってからは6戦6勝。間違いなく現時点のダート路線での最強馬の1頭だと思いますし、今回のチャンピオンズカップの中心的存在と見ていいはず。
ただ、この馬にしても一線級の馬とガチンコでぶつかったのは前走のJBCクラシックが初めて。そのJBCクラシックにしても川崎2100mというアウォーディーの庭のような舞台で行われたレースであり、中央コースのダート1800mのフルゲート戦で一線級とガチンコでぶつかった場合にどうか、という部分に関してはまだ疑問が残る。
こうして考えてみると、ホッコータルマエが衰えて以降、未だにダート界の時計の針は止まったままのように見える。確かに3歳ダート勢は強いとは思うが、芝よりも馬の基礎体力が存分に要求されるダート路線で3歳馬がGIで活躍するというのは少し厳しい気もしますし、本格的に活躍するのは来年以降か。
このように現在のダート路線のマクロ図を俯瞰してみると、ホッコータルマエ以降で本当に強いダート馬というのは未だ不在。それならば、ここは現在のダート路線の中で最も強い馬を素直に買えばいいだけのレースな気がします。
というわけで予想の発表。
本命は◎コパノリッキーがJBCで落とした評価を覆すはずだ。
どうも時折、断然人気のタイミングでコロッと負けることから「強くない」というイメージを持たれている馬だが、冷静にこの馬の戦績を振り返ってみればこの馬は自分の走れる条件ではきっちりと結果を出してきている馬。
4歳時にフェブラリーステークスを最低人気で制してからは、その年にかしわ記念、JBCクラシックも勝ってGIを3勝。この年に負けた2着2回はどちらも絶対王者として君臨していたホッコータルマエに負けただけのものであって、この当時のタルマエに勝てる馬なんて歴史上を見てもそうはいないだろう。
5歳時もフェブラリーステークス、JBCクラシックを制覇し、6歳時にもGIを3連勝。ここまで実績を残しているのに「強くない馬」と評価されてしまうのは、今年のフェブラリーステークスの7着と2年連続のチャンピオンズカップの負けがあるからか。
ただ、今年のフェブラリーステークスは内枠で揉まれ通しでどうしようもない敗戦。実際にそのレース後に私は「かしわ記念で全力で狙う」と注目馬にもしていますし、あのレースは何も悲観する内容ではなかったはず。チャンピオンズカップの2敗にしても、初年度は出遅れで何もできず、2年目は外人騎手2人に玉砕覚悟で競りかけられての失速、と敗因はわかりきったもの。それでいて昨年に7着に粘った内容を見てもこの馬は相当強いと思います。
この馬の好走パターンは「1600m〜1800mのコースで、外目を揉まれずに追走してスピードを活かす競馬ができた時」というわかりやすいもので、前走のJBCクラシックはパターンから300mもオーバーした距離適性が敗因と見ていいだろう。
中京ダート1800mは東海ステークスを圧勝している舞台ですから相性が悪いと言われるのもよくわかりませんし、今回は外枠から絶好の2、3番手につけられそうな隊列になりそう。帝王賞での一頭だけ抜きん出たコーナーでのスピードアップを見ても、よほどの消耗戦にならなければギアチェンジスピードでこの馬が被されることはないでしょうし、この馬の弱点を知っている武豊騎手のアウォーディーが内枠を引いたことで潰される心配もなさそう。ある程度のペースの2、3番手から直線早め先頭の競馬ができれば圧勝まであっていいと見ています。
コパノリッキーは上記の戦績を見ても、ホッコータルマエ相手以外には2着に負けていない馬で、つまりは自分の競馬さえできれば常に勝利を手にしてきている馬。この馬を本命にする以上はコパノリッキーが自分のパターンで競馬ができた場合を想定するべきであって、そうなった時にどういう馬が上位にくるか、という視点から対抗以下の評価を決めたい。
今年のコパノリッキーのベストパフォーマンスは満場一致で帝王賞と見ていいはずで、逃げる競馬を選択しない場合はあのような早め先頭で後ろを突き放すような競馬をするのがいいはず。天下のクリストフ・ルメールがそのような事を理解していないはずはないでしょうし、おそらくは2、3番手から直線入り口でグッとギアを上げて早め先頭で抜け出す競馬をするはずか。
そうなった場合、いくらスローペースになったとしてもモンドクラッセとアスカノロマンは早めにプレッシャーをかけられる厳しい競馬になるはずで、単純な前残りレースにはならなそう。当初はこの2頭を上位評価にして徹底的な前残りを狙う予定だったが、コパノリッキーが強い競馬をすると想定するとそれは違う気がしてきた。
そう考えていくと対抗は◯アポロケンタッキーでいい気がします。
コパノリッキーが早めに前2頭に競りかけるパターンになれば、恐らくその外側の中団をつけた馬が伸びてくるパターンが一番考えられそう。ただモーニンに関してはマイルでもギリギリという距離適性の持ち主だと思いますし、日本テレビ杯は中団が緩みに緩んだおかげで最後まで粘れた内容。モーニンは中京ダート1800mのタフな舞台では直線入り口ぐらいでは沈みそうなので、それを考えればその後ろぐらいにいるだろうアポロケンタッキーが面白い。
もともと今春の仁川ステークスでの圧倒的なパフォーマンスを見た時に、これからのダート界を背負って行く馬と評価した馬で、この秋の活躍は順当といえば順当。シリウスステークス、みやこステークスを見ても今までとは違ってスタートが良くなったおかげで位置が取れるようになり展開に左右されなくなった点は大きい。
そして何より評価したいのは、今年のシリウスステークスが超ハイレベルレースだった可能性について。簡単にレースラップを以下に記すが、、、
12.6 – 11.3 – 11.4 – 12.9 – 12.3 – 12.5 – 12.3 – 12.1 – 11.8 – 12.5
12.6 – 23.9 – 35.3 – 48.2 – 60.5 – 73.0 – 85.3 – 97.4 – 109.2 – 121.7 (35.3-36.4)
全く緩む事のないラップをマスクゾロが刻み、それについていけたのがピオネロ、アポロケンタッキーの2頭だけだったというレース。それもそのはずで1800m通過時計は1:49:2という阪神ダート1800m換算でもなかなか見ない走破時計。恐らくはこの3頭は相当強い馬と見て良さそうで、その中で唯一故障せずに暮れの大一番に進められたこの馬は素直に評価すべきか。平安ステークスにしてもグレンツェントは相当強い馬だと思いますし、コーナーからガシガシ追って最後まで伸びきったところを見ても中京ダート1800mはいかにも合いそう。
全く人気ないので本命にしても良かったですが、本命にできなかった点は2走前のようなポカがある可能性と、やはりシリウスステークスが過酷すぎるレースだっただけにそろそろ反動が出る可能性がありそうなこと。ただ、それらは本命ではなく相手評価とするならばリスクは軽減するはずで、それならば素直に一番強いと思っていて展開も向きそうなこの馬を対抗筆頭に推したい。
三番手は▲ゴールドドリームが位置さえ取れれば強いはず。
今年の3歳馬のダート路線のレベルが高いことは、このゴールドドリームとグレンツェント、そしてケイティブレイブの活躍でわかりきったこと。前走は直線入り口でかなりのロスがありながらも伸び返して2着を確保。まず今の停滞しているダート路線ならば古馬相手でも即通用と見て良さそうですし、アポロケンタッキーと同じく外目の中団さえ取れれば有力。
ただ、この馬に関しては出遅れ癖がひどいのがネック。過去のレースを見ても芝スタートの東京マイル戦以外はことごとく出遅れており、その馬に出遅れ癖のあるデムーロ騎手が乗るとなるとまず普通に出る可能性は低そう。前走も得意の芝スタート戦でデムーロ騎乗できっちりと出遅れており、スタート直後に躓きやすい中京ダート1800mとなるとより出遅れる可能性は高まるか。
まぁこの点に関してもアポロの状態面と同じく、本命にするには怖いですが相手として考えるならばリスクは許容できる範囲ですし、GIでのデムーロは印を3つぐらい上げなきゃダメな感じもします。多少出遅れても馬に負担のかからない場所で押し上げる術もこの騎手なら知っているでしょうし、勝負どころでは外目のいい位置をキープしている感じもしますしね。
当然☆アウォーディーも嫌う必要は全くないはずだ。
前走は大得意と見られる地方交流の2100戦というポテンシャル勝負の舞台だったとはいえ、アンタレスSでは中央コースで速い走破時計で圧勝。あの内容を見ても「中央コースに変わったから」というだけで簡単にパフォーマンスを落とす馬には思えず、スムーズならば上位争いは間違いないか。
ただ、この「スムーズならば」という点がネックになりそうで、今回は2枠2番というかなり微妙な枠を引いてしまった印象。馬群を捌いてスッと伸びてこれる馬ではなく、馬群の外を通って押し上げて体力勝負に持ち込んでこその馬。断然人気の立場ですし、他の馬からスプリンターズステークスのビッグアーサーのように押し込められるようにマークされると危ない気もします。
コパノリッキーがスパートを少し遅らせた場合に穴馬として面白そうなのはアスカノロマンだろう。前走は2番人気だったにも関わらず、前走の大敗で今回は二桁人気。東海S、平安Sの好走パターンを見ても、息の入るようなレース展開を先行できれば相当強いはずで、前走は全く息の入らないレースを外外追走で早めに被されて馬がレースをやめてしまった感じ。今回は展開次第で一発あっていい。
穴で面白そうなのはあたりか。昨年は外枠ながら馬群を捌いて上位好走。ダート界では稀有な馬群を捌いて伸びてこれる差し馬で、今回も内の絶好枠で脚を溜められれば前走の再現があっていいはず。とにかく自分で動いてしまうと最後に脚が鈍る馬なので、じっとしていそうな鞍上も合いそう。あとはこの馬がハイペース以外でも最後に脚が使えるのかはやってみなければわからないところ。
前走のみやこステークスではかなり厳しい競馬ながら5着に粘ったモンドクラッセも穴として期待したい。今回は特に競りかけてくる馬もいないですし、コパノリッキーのスパートが遅れれば能力的には十分に粘れていい感じはします。
モーニンは前述した通り、この馬にとって中京ダート1800mという距離は無謀と見ます。もともと1400mがベストの馬で、マイルの距離も馬場が渋らないと最後に脚が鈍る馬。日本テレビ杯は道中のペースがかなり緩んだぬるま湯レースでの好走ですし、今回は大外枠で外外を回らされる上に直線で坂があるタフな中京コース。普通に考えて厳しいでしょう。
サウンドトゥルーとノンコノユメは最初に書いた通り、あんまりこの2頭を強いと評価していないので切り。どちらもダート路線が停滞していた時期に台頭してきた馬で、今年はそこまで展開も向かなそうですし、アウォーディーやゴールドドリームといった新興勢力に敵う気はしません。
またサウンドトゥルーはなぜかイン突きを示唆していますが、恐らくどん詰まり濃厚でしょうし、ノンコノユメに関してもここ2戦ぐらいの前々で運ぶ競馬をしたせいで本来の末脚の破壊力がなくなってきている印象。ムーアは怖いといっても前走内容では厳しい気はしますが・・・
印まとめ
◎コパノリッキー
◯アポロケンタッキー
▲ゴールドドリーム
☆アウォーディー
△1アスカノロマン
△2
△3モンドクラッセ
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