天皇賞(秋)は終わったが、明日はJBCデー。今日負けた人でも明日取り戻そうと思っている人も多いんではないだろうか。そんな皆様のために「競馬はビジネスである」ではJBCも全力投球でお送りします。
道悪濃厚で先行有利か?
前回の考察で、盛岡ダート2000mは
決して先行有利というわけではなく、捲り、差しが決まるタフなコース
ということを開設した。
だが、それは良馬場前提でのこと。
すでに盛岡競馬場周辺では雨が降っており、明日も雨が降るとのことで本番は道悪が想定され、そうなればパワーよりも脚抜きの良いダートでのスピードがより要求されることになるだろう。そのあたりも含めて中央馬たちを徹底比較してみたい。
出走馬徹底比較
カゼノコ
ジャパンダートダービーで0.1秒差3着のフィールザスマートが大得意の東京コースで本日準OP勝ち。カゼノコも現状は準OPを勝つかどうかのレベルと考えるのが普通か。追い込み馬だが、鳳雛ステークスといいジャパンダートダービーといい、どちらも直線一気での差し切り勝ち。小回りコース(盛岡は地方の中では大きい)での捲り差しのような芸当ができるかは怪しい。ジャパンダートダービーから直行でいきなり古馬一戦級と交えるというローテーションは去年クリソライトが試して惨敗した過程。加えて道悪での先行有利が濃厚となるとここは疑ってかかりたい。
クリソライト
確かに距離の長いダノンカモンくらいしか相手がいなかったことはあるが、日本テレビ盃を文字通り快勝。時計は昨年のワンダーアキュートが勝ったレースよりも0.2早い。そのレースの1,2着のワンダーアキュートとソリタリーキングが次走のJBCクラシックで2,3着ということであれば、ほぼステッキなしで同じ時計で快勝したクリソライトはJBCクラシックで勝ち負けできるレベルに復調したと捉えていい。もともとジャパンダートダービー史上最も強い勝ち方をしたような馬だ。復調すればダートGIでも十分にやれるはずだ。
コパノリッキー
かしわ記念やフェブラリーステークスで相手にしなかったワンダーアキュートに帝王賞で完敗。ワンダーアキュートとてもう往年のような能力はあると思えず、帝王賞での結果はそのままマイルが得意なコパノリッキーと中距離が得意なワンダーアキュートということを証明した形か。マイルのペースをつつかれながら進むようなレースが得意な馬なだけに、ペースの緩急のある中距離レースへの対応がどうか。帝王賞の内容を見るに、ここでは評価を下げたくなる。
ベストウォーリア
前走は回ってくるだけでGIを制覇。あれはこの馬の実力というよりも周りが弱すぎただけで、本当の正念場はここになるだろう。ただし、この馬はやはり1400m~1600mがベスト舞台になるだろう。ジャパンダートダービーでも人気を裏切り5着と2000mはこの馬にとっては長すぎる。
ホッコータルマエ
この馬に関しては状態がすべて。キングカメハメハ産駒は叩き良化型が多く、この馬は使い詰めが逆にいいローテーションとなっている感じもあった。今回はこの馬にとって初めての長期休養明け。地方のダート2000mはベスト舞台といえるだけに状態面の取捨がこの馬のポイントだ。道悪に関してはダートの重以上で(3-0-0-0)と大得意にしており、道悪ダートが得意なキングカメハメハ産駒の中でも特に道悪巧者ぶりが目立つ。状態さえ整っていればこの舞台、圧勝してもおかしくない。
ワンダーアキュート
帝王賞1着の結果から今回は1番人気が予想される。帝王賞勝つには勝ったが同じような不良馬場で、前年の帝王賞はホッコータルマエが0.5秒早い時計で勝っていることからも、今年の帝王賞は小粒感があったと言わざるを得ない。もともとスピードが売りの馬ではないので中距離のタフさを問われる舞台は抜群だが、1番人気でかつ不良馬場でスピードが要求されるようになると信頼度は落ちる。既に8歳馬、ある程度は評価を落とす必要があるだろう。
この5頭のうち、現在最も勝ちに近いと思うのはこの馬だ。
その馬の名は??
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