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【根岸S2017の予想ヒント】過去データや血統、ラップなどを分析考察します

根岸ステークス2017(東京ダート1400m)の考察です。

1月29日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はベストウォーリア、カフジテイク、ベストマッチョ、ノボバカラ、キングズガード、ニシケンモノノフなどを予定。東京競馬場のダート1400mで行われるGIII戦です。

 

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根岸ステークス 2017 考察

過去5年のレース傾向

昨年こそモーニンがここをステップにフェブラリーステークスを制しましたが、東海ステークスと比べるとフェブラリーステークスに繋がる事が少ないのが根岸ステークス。普通に考えれば同じ東京コースで行われるコチラの方がステップレースとして適切のように思えますが、このレースはステップレースとしては上手く機能していません。

そのフェブラリーステークスに繋がらない理由というのは「ダート短距離路線よりもダート中距離路線の方が強いから」ということがほぼ全てだと思います。JRAのダートGIは1800mと1600の2つ。地方交流のGIを入れてもそのほとんどが2000mぐらいの距離で行われますから必然的に日本のダート路線の主流は1600m〜2000mなわけです。

ダート短距離路線を使ってきている馬というのは、よほど短距離適性が高い馬という可能性もありますが、大体は中距離路線では通用せずに距離短縮で開花した馬ばかり。ノボバカラなんかはまさにそれですし、まずダート短距離路線と中距離路線のレベルを一緒くたにしない方がいいでしょう。

 

そしてこのレースは上図で赤字で示しましたが、関西馬の成績が圧倒的なレース。過去5年で関東馬は1頭も馬券に絡んでいませんし、その前を遡っても2010年にオーロマイスターが3着に絡んだのが最後。この結果を見てもダート1400m路線では西高東低の傾向が強いと考えた方がいいか。今回はノボバカラ、コーリンベリーなどそこそこ実績のある関東馬が多数いますが、根岸ステークスでは関西馬の成績が圧倒的ということは覚えておいた方がいいかもしれません。

 

レースラップのところでも詳しく書こうと思いますが、このレースはとにかく差し、追い込みが決まりやすいレース。ベストは1200mという馬にとって、秋はJBCスプリントがありますがこの時期は目標が全くないというのが現状のJRAの番組事情。仕方なしに根岸ステークスをステップにフェブラリーステークスへ向かう短距離馬が多数いるおかげでペースが速くなります。

また、この時期のダートは冬場で含水率が少なくかなりタフになりがち。軽さが売りの東京ダートとて1年で最もタフな馬場になる時期ですし、1200m巧者が多数出走してくる1400m戦で最後の直線が長いとなれば末脚自慢の差し馬が台頭してくるのも頷けます。

 



 

血統傾向

道悪馬場で行われたここ2年は父ストームキャット系の馬が2連勝。一方で良馬場で行われた2012年〜2014年は父サンデーサイレンス系の馬が3連勝。しかも2013年と2014年はサンデーサイレンス系の馬が上位3頭を独占していますし、馬場状態によって狙い所が変わってくるか。

東京ダートというのは良馬場か道悪かどうかで全く違う競馬場になってしまうコース。いったん雨が降ると馬場が一気に速くなるのでアメリカのダート血統のスピードが活きやすい。一方で良馬場ダートだと最後の直線を耐え抜くタフさも必要になるので、父サンデーサイレンス系の中距離もこなす血統が台頭してくるんでしょう。

 

レースラップ傾向&展開予測

1200m巧者の先行馬が多数いる場合はペース速くなりがち。ただ、2012年なんてペースはかなり遅かったにも関わらず差し、追い込みがズバッと決まっており、このレースはとにかく前より後ろを狙ったほうがいいレースと言えるか。

 

考察まとめ

馬名 騎手
エイシンバッケン 岩田
カフジテイク 福永
キングズガード 藤岡佑
グレープブランデー 柴田善
グレイスフルリープ 蛯名
コーリンベリー 松山
シンゼンレンジャー
スーサンジョイ
スズカセクレターボ
タールタン 北村宏
ニシケンモノノフ 横山典
ノボバカラ 柴田大
ブライトライン 石川
ブルミラコロ 秋山
ベストウォーリア 戸崎
ベストマッチョ ルメール
モンドクラッセ 丸山
ラストダンサー 田辺
ラブバレット 山本聡

 

安定感屈指のベストウォーリアが一応の中心か。そこに新勢力のカフジテイク、ベストマッチョ、そして短距離路線組からのコーリンベリー、ノボバカラなどがどう絡んでいくかというレースになりそうです。

というわけで枠順発表前の根岸ステークスの想定オッズはこちら。

 

枠順発表前の想定オッズ(当サイト予測)

人気 馬名 オッズ
1 ベストウォーリア 4.0
2 カフジテイク 4.4
3 ベストマッチョ 5.8
4 ニシケンモノノフ 6.5
5 ノボバカラ 8.0
6 キングズガード 8.5
7 コーリンベリー 10.3
8 ラストダンサー 14.2
9 エイシンバッケン 15.5
10 タールタン 18.0
11 モンドクラッセ 22.2
12 グレープブランデー 31.4
13 ブルミラコロ 45.0
14 ラブバレット 75.0
15 グレイスフルリープ 98.2
16 ブライトライン 121.0

 

安定感を買われてベストウォーリアが1番人気。前走のGIでの活躍からカフジテイクが1番人気になっても驚けません。

ただ、こうしてメンバーを書いていてびっくりしたんですが、除外対象馬ではない馬の16頭は重賞初挑戦のベストマッチョ、ラストダンサー、エイシンバッケン、ブルミラコロを除くと全頭が重賞で馬券に絡んだことがある馬なんですね。

重賞ウィナーも8頭いますし、普通に考えれば超ハイレベルなんですが、どうもそこまで良いメンバーに見えないのはダート短距離路線のレベルがそもそも低いからなんでしょう。

 

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今回の検証で見えてきたこととして、、、

(1)ダート路線は短距離路線よりも中距離路線の馬の方が強い

(2)過去6年で関東馬の馬券内はゼロ。圧倒的に関西馬が強いレース

(3)とにかく差し・追い込みが決まりやすいレース

 

この3つが根岸ステークスのポイントになります。これをまとめれば、、、

マイル以上の距離でも実績のある差しタイプの関西馬

を買えばいいレースな訳です。

 

そうなればもうこの馬を買えばいいでしょう。

前走は距離適性合わないと思っていたが最後は猛然と追い込んでの僅差。捌き次第では馬券圏内も十分にあった内容で、もはやダート中距離路線でも十分にやれる存在と言って良さそう。

2走前の武蔵野ステークスは展開が向いた部分はあったが、出遅れて4コーナー最後方というのはさすがに絶望的な位置取りだった。そこから猛然と追い込んできての3着で、その武蔵野ステークスのメンバーレベルは相当高いので評価していいはず。

今となっては1400mは若干短い気もするが、中距離路線のメンバーレベルに比べれば楽な相手ですし、とにかく差しの決まりやすいこのレースならば突き抜けるんじゃないかと見ています。
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