菊花賞2019(京都芝3000m)の予想です。
10月20日に京都競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はヴェロックス、ニシノデイジー、ワールドプレミア、ヒシゲッコウなど。京都競馬場の芝3000mで行われるGIです。
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府中牝馬10点62万・・・フロンテアクイーン09人気
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そして今週末は菊花賞!
18年は・・・1着7人気フィエールマン、3着10人気ユーキャンスマイル
17年は・・・2着10人気クリンチャー、3着13人気ポポカテペトル
一筋縄ではいきそうにないG1に今年もなりそうですね。
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菊花賞 2019予想
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予想の根拠
近年は高速化が叫ばれる菊花賞。少し前まではリアルシャダイやダンスインザダークを持っているだけで走ると言われていたようなレースだったが、現代競馬の菊花賞では「マイラーでも折り合いつけば走る」とまで言われるレースに。それだけ高速馬場によるスピード化が顕著で、あんまりスタミナが必要ないレースになってきていたのは確かだろう。
ただ、ここ数年に関しては秋の京都の芝はソフト馬場かの傾向。昨年こそ超スローペースからのラスト2ハロンの競馬になったので、全くスタミナが問われないレースになったが、このソフト馬場化しつつある京都芝で普通にペースが流れたら当然スタミナが問われるレースになるはず。近年トレンドになりつつある「スタミナよりスピード」という風潮はあんまり重視しすぎないほうが良さそうだ。
特に今年に関しては先週が台風19号の影響をもろに受けましたし、今週も土曜日に雨の影響を受けたおかげでのタフ馬場。軽い馬場を速く走るようなスピードは要求されなさそうですし、それよりも欧州の競馬を走れるような底力とスタミナが重要になりそう。現代競馬の血統の中でもはやステイヤーというのは死語になっていますが、その中でも相対的にスタミナがありそうな馬、今のタフな馬場をこなせそうな馬をセレクトするべきレースのように感じます。
今年の3歳牡馬は何度も書いているように皐月賞の上位3頭の3強と言っていい勢力図。この3頭に関しては古馬と合わせても最強クラスと言っていいはずで、夏を越えても大した新興勢力が出て来ない以上、秋の中心もこの3頭と見ていいだろう。その3頭のうちからサートゥルナーリアとダノンキングリーが菊花賞路線には行かず、そうなればもうヴェロックスが圧倒的な存在と見て良さそうで、ここは当てにいくならばヴェロックス本命で当たるレースと見ています。
「ヴェロックスを除いた勢力の中で強い馬はどれか」というのが予想のポイントになりそうだが、セントライト記念でリオンリオンがあっさりと勝利したように、こちらも春の第2勢力がそのまま上位と見て良さそうな感じ。時計を見ても着差が開いた点を見ても今年の皐月賞と日本ダービーはどちらもレベルが高かったはずで、ここはヴェロックス以外も春までの実績馬を評価すれば良いレースに見えます。
というわけで予想の発表。
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菊花賞 2019の印
本命 ◎ニシノデイジー
本命は上がり馬不在と考えればヴェロックス以外の馬では相対的にこの馬が最上位と見ました。
もともとハイレベルな2歳戦を連勝した時点ではこの世代のクラシックの中心と言われていたような馬。そこからホープフルSは直線でどん詰まり、弥生賞は外伸び馬場でインをついての敗戦。そして皐月賞は改めてパトロールビデオを見直すとレース序盤からずっと鞍上が馬を御せずで全くレースにならずの大敗で、この3戦はこの馬のポテンシャルを全く出せていないので度外視ができる内容。
前述の通りで今年の皐月賞と日本ダービーは上位にきた馬は普通にレベルが高いはずで、それを考えればこの馬の日本ダービーの着順は普通に評価できそう。あと少しでサートゥナーリアまで差し切っていたような末脚でしたし、9着以下は0.4秒差もつけていますから素直に日本ダービー上位馬は今回の菊花賞では評価していいはずだ。
前走のセントライト記念はインしか伸びない馬場で最後方から大外ぶん回し。上がり最速で届かなかったもの仕方なしと言えるようなレース内容で、さすがにオーナーが鞍上変更の決断をしたのも無理はなかった。もともとそこまでスタート遅い馬ではなく、若干かかり気味に追走する癖があるところを今までの鞍上がビビって出していけずに位置が下がっていたような印象を受けていたような馬。
今回の乗り替わった鞍上は「出して行って折り合う」ことに関しては世界一上手いぐらいの名手ですし、おそらく陣営コメントで「もう少し前の位置で」と言ったニュアンスが出ていることや、この枠順を考えても近走の位置とはまるで違う前目のポジションの競馬になりそう。そこまでペースも速くならなそうな上に土曜の競馬を見ても京都の芝はインが普通に伸びる。京都外回りは4コーナーを回ってインにスペースができるので詰まる心配もないですし、最高のポジションから追い出せる可能性が高い。
父は欧州血統で今回のメンバーの中では相対的にタフ馬場適性、距離延長への対応力は高いと言って良さそう。母系はスピード豊かな血ではありますが、祖父に菊花賞馬もいますし今までのレースぶりから距離は問題ないはず。ヴェロックスは相当に強いと思いますが、この馬もポテンシャル的には相当に高いものを持っている馬。近走は発揮しきれなかったその強さをこの舞台で発揮できれば逆転もあって良いと見ます。
対抗 ◯ヴェロックス
対抗はこの世代の評価通りにヴェロックスにケチをつけるところがないと見ます。
前述の通りで皐月賞の上位3頭は古馬と合わせても現役トップクラスの能力があると見て良さそう。この馬も菊花賞ではなくジャパンカップあたりを選んでも上位争いになって良さそうな馬ですし、そんな馬がサートゥルナーリアもダノンキングリーもいない3歳馬同士の菊花賞に出てくれば能力抜けているのは当然の話。
神戸新聞杯ではサートゥルナーリアに突き放されましたが、あれは超スローペースでの適性差が出ただけ。川田騎手は前哨戦を勝ちに行く競馬ではなく、馬群の中で折り合いをつけて抜け出すという菊花賞を見据えた競馬をしていましたし、それでちゃんと2着を確保したのだから前哨戦としては満点だったでしょう。
先行勢が少ないメンバー構成で、この馬の先行力や自在性を考えれば2、3番手ぐらいからの横綱競馬ができそう。まずペースはそこまで速くならないと思いますし、途中で変な捲りあいにでもならない限りは、エピファネイアが勝利した時のようなワンサイドゲームになっても驚けない。
距離適性に関しても日本ダービーでサートゥルナーリアを差し返したようなスタミナは今回のメンバーの中では最上位だと思いますし、父ジャスタウェイはジャパンカップ2着でトニービン持ちのハーツクライ系。母父モンズーンのドイツ血統でタフ馬場も距離延長も苦にしなそうと考えれば相対的に今回のメンバーでは距離適性も上位なんじゃないでしょうか。
単穴 ▲レッドジェニアル
三番手は能力最上位のレッドジェニアルが人気なさすぎな印象。
ダービー馬ロジャーバローズをあっさりと差し切って3着以下を突き放した京都新聞杯。出遅れながらも追い込んで8着まできた日本ダービーの内容を見ても今回のメンバーならば能力最上位なはず。前述の通りで今年の皐月賞とダービーの上位馬は普通に強いはずで、そのダービー馬のロジャーバローズに勝っていればこの馬も強いだろう。
前走の神戸新聞杯に関しては超スローでのキレ負けが全てか。キングカメハメハ産駒ながら母父のマンハッタンカフェが強く出ている印象の馬で、前走のようなキレ勝負よりは今回のようなタフな追い比べの方が合いそう。血統的に父側では距離不安があるが、そこは母父のマンハッタンカフェで補ってほしい。
特注 ☆ホウオウサーベル
近走の勢いならばホウオウサーベルも今回のメンバーでは上位だろう。
あまり上がり馬が出なかった今年の世代の中では最上位レベルの強さを見せたのが阿賀野川特別。楽に抜け出して後ろを完封した内容は掛け値無しに強いもので、もともとデビュー戦から注目されていたように遅れてきた大物という評判通りだったか。
いかにもな晩成なハーツクライ産駒の系譜を辿ってきている感じで、このゆったりとしたローテーションも好感。芝2200mの2勝クラスからの臨戦組は近年は毎年穴を開けていますし、今年はいかにもこの馬はチャンスがありそう。鞍上も引退間近とはいえ現役騎手の中では長距離が屈指に上手い蝦名騎手ですし十分にチャンスあり。
△ ヒシゲッコウ
かなり人気しているヒシゲッコウですが、まぁ走られたらしょうがないという感じ。
父はルーラーシップに変わりましたが兄のステルヴィオとイメージが被る部分もあり、エンジンがかかるのが遅いが伸び始めたらズドンと伸びていくタイプの馬。レースセンスがない点もワールドプレミアと同じような感じの馬で、果たして今回の条件でフルゲートとなるとレースになるのかという点は疑問。
△ タガノディアマンテ
適性条件はここではない気がするが、ヴェロックスを除いた第2集団ならば能力上位のタガノディアマンテも抑えておきたい。
この馬は過去の一連のレース内容を見ても、溜めて一瞬の末脚が使えれば非常に強い馬。皐月賞は例年のレースレベルならば3着ぐらいに走れていいものでしたし、セントライト記念も伸びない外を通ったにしては頑張っていました。
一方で京都新聞杯は先行してロンスパ戦を伸び切れなかったように使える脚に限界がある馬で、その点でこの条件がどうか。もう溜めに溜めて直線勝負に徹するような競馬ができれば一発あるかも。
△ ザダル
スタミナはあるか疑問ですが立ち回りは抜群に上手いザダルも抑えておく。
これまでのキャリアを見てもレースセンスが非常に高くてどんなレースでも自在に走ってくるタイプ。おそらくは適性は2000m前後のコーナー4回の舞台だとは思うが、今回も1枠1番を引いた以上、完璧なレースはしてくると思うのでそれなりに警戒は必要。
△ ユニコーンライオン
この父親で3000mを走れるのか疑問でしかないが、レースセンスを評価してユニコーンライオンも抑えておく。
父ノーネイネヴァーは芝スプリントGIを勝利したような馬で、どう考えてもこの馬も欧州スピードタイプが本質と見て良さそう。ただ、走りっぷりを見ていると距離はこなせてもいい感じがしますし、神戸新聞杯の負け方も悪くない。枠順も良いところを引けたので一枚抑えておいても良いか。
△ ヴァンケドミンゴ
抑えでヴァンケドミンゴまで。ちょっと京都新聞杯の負けっぷりは評価できないが、それでも近走はタフ馬場で毎回確実に差し込めているように馬場への適性は高そう。血統的にもヒシゲッコウを買うならこちらを買ったっていいだろう。
今年のメンバーはヴェロックス以外は後にGIで好走できるのか怪しいメンバーばかり。そんな中ならば3勝クラスで上位争いをしたというだけで威張れていいはずで、ここは全く人気ありませんが抑えておきます。
△ シフルマン
最後の抑えにシフルマンを買っておく。神戸新聞杯は完敗だったがまぁキレ負けしたのが全てだろう。ハービンジャー産駒は今回のメンバーなら相対的にスタミナ上位でしょうし、祖母ファビラスラフィンはジャパンカップ2着馬。展開的に逃げるかどうかはわかりませんが、超スローになる可能性もありますしここまで人気ないならば抑えておく。
印まとめ
◎ニシノデイジー
◯ヴェロックス
▲レッドジェニアル
☆ホウオウサーベル
△ヒシゲッコウ
△タガノディアマンテ
△ザダル
△ユニコーンライオン
△ヴァンケドミンゴ
△シフルマン
勝負度 C
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