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京成杯2021の予想を公開!

京成杯2021(中山芝2000m)の予想です。

1月17日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はグラティアス、タイムトゥヘヴン、タイソウなど。中山競馬場の芝2000mで行われるGIIIです。

 

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京成杯 2021予想

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予想の根拠

京成杯はこうして過去5年のレース傾向を見ても、3歳馬にとっては過酷な中山芝2000mでなおかつメンバーレベルが低くてタフな舞台に対応できない馬も多数出てくるので差し追い込みが比較的決まりやすいレース傾向。

今の中山芝コースはやたらと外からの差しが決まりやすい馬場バイアスになっていますし、土曜日の菜の花賞も超スローペースの展開になりながら前残りは一切決まらずに外差タイプの馬が上位を独占。特に内側の馬場が荒れている感じもしないので、内側が伸びないというよりもズバッと差し込みやすい馬場ということなんでしょう。

そんなわけで「差しの決まりやすい京成杯のレース傾向」+「今の差しが決まりやすい中山芝の差し馬場」の2つの要素から「今年の京成杯も差し馬狙い!」と考える人は多数出てくるような印象。それこそプラチナトレジャーのような馬が売れるのは玄人層が差し馬に目をつけているからだと思います。

 

ただ、そんな差しの決まりやすいレース傾向でなおかつ差し馬場ではあるのだが、このレースはどう見てもペースが速くなる気がしない。初戦で前に行っている馬こそ多いが、何が何でも逃げたい馬はほとんどいませんし、どちらかと言えば控える競馬を経験させるために誰か行ってくれと思っている陣営、騎手がほとんどではないだろうか。

<予想レースラップ>

12.7 – 11.2 – 13.0 – 12.6 – 12.4 – 12.1 – 11.9 – 11.7 – 11.6 – 12.2

[全体時計] 2:01:4 [前半3F] 36.9 [前半5F] 61.9 

想定しているレースラップはこんな感じ。隊列が落ち着いてからはコーナー部分で一気にペースが落ちそうで、おそらく13秒台の遅いラップを刻みそう。そこから向こう正面を迎えても大してペースは流れなそうですし、一気に流れが速くなるのはラスト4ハロン地点か3ハロン地点になるだろう。

この予想レースラップは過去の京成杯でいうと2016年のプロフェットが勝利した年に似ており、あの時は内枠からスムーズに立ち回ったプロフェットとケルフロイデのワンツー決着。いくら差しが決まりやすいレース傾向の京成杯と言っても極端なスローペースになれば立ち回りセンスが問われるのは当然で、今年の京成杯で想定される展開を考えるととりあえず大外をぶん回すような差しでは届かないと見ます。

かといって今の馬場では前に行った馬がそのまま粘りこむ行った行ったのような展開も想定しにくいでしょうし、最も恵まれるのは道中スムーズに立ち回れた上で直線だけ外に出してズバッと差してこれるような馬じゃないでしょうか。タフな中山芝にも対応できて相対的に瞬発力がありそうな馬を狙ってみたい。

というわけで予想の発表。

 

どんなレースになるかを推理

[コース特徴] 中盤が淡々と流れやすい、直線に急坂があり3歳馬には過酷
[馬場レベル] D=やや重い
[馬場バイアス] 外からの差しが効きやすい
[血統傾向] 京成杯はとにかく欧州血統やロベルトが有利
[レース展開] 少頭数で飛ばしそうな馬もいないのでスローか
[メンバーレベル] D=やや低調
[想定ラップ] 12.7 – 11.2 – 13.0 – 12.6 – 12.4 – 12.1 – 11.9 – 11.7 – 11.6 – 12.2
[想定時計] 2:01:4
[勝負度] E

※2021年より馬場レベルという基準を設定。基準はS-A-B-C-D-E-Fの7段階。Sが超高速馬場、Fが超タフ馬場というイメージです


 

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京成杯 2021の印

【本命 ◎4 タケルジャック】

とにかくレースセンスが抜群に良い馬で、スタート良し立ち回り良し追い出してからの反応良し、でいかにも厩舎の先輩のキタサンブラックに似たようなタイプの優等生。新馬戦は確かに相手に恵まれましたが、直線で前が詰まりながら馬場の悪いインを突いて完勝でしたし、最後の脚色を見ても追い出しがもう少し早ければもっと着差はついていたか。

昇級初戦の前走は5頭立てながら骨っぽいディープインパクト産駒が3頭も揃っており、阪神芝1800mでスローペースからの瞬発戦というディープ産駒の庭のような舞台で差のない3着に走れていれば立派。1:47:8という走破時計もまずまず評価できるものだろう。

今回は重賞挑戦となりますが、頭数こそ増えるとはいえ前走の骨っぽいディープ産駒3頭より強い馬がそこまでいるかと言われれば微妙なメンバー構成。レースセンス抜群で追ってからの反応も良いので中山適性は相当に高そうですし、今回は新馬戦の時の鞍上に戻ってこの枠順なら好位で折り合って脚を溜める競馬を選ぶはず。

父ブラックタイド×母父キングカメハメハという配合は父からほどよい瞬発力と母父から立ち回りの上手さを受け継ぐのか、タガノエスプレッソ、ライジングリーズンなど中山芝重賞で大穴を開ける傾向がありますし、ここは現時点での完成度と経験値の高さを武器にして激走してほしいところだ。

 

【対抗 ◯5 ヴァイスメテオール】

新馬戦は超スローペースで時計的な価値を測るのは難しいが、倒したのは評判馬のシテフローラルで3着馬も次走で未勝利勝ち。直線半ばで丸山騎手が後ろを振り返るぐらいに余裕がある内容でしたし、最後しか追っていないのでまだまだ上積みは相当にありそう。

何よりも強調したいのが父キングカメハメハ×母父キングヘイローでサンデーサイレンスを一切持たない血統背景ということで、東京コースでの瞬発力勝負なんて最も合わない条件ではなかったか。初戦内容を見ても追われてスッと反応したあたり小回りの中山芝は合うと思いますし、血統背景からもまず間違いなく中山のほうがいいはず。

中山適性がありそうでスムーズに立ち回ってキレる脚が使える、という今回狙いたい馬の条件に合致しますし、上位評価でいいんじゃないだろうか。

 

【単穴 ▲11 ラカン】

焦ることなく脚を溜めて終いを活かす競馬を教え込んで前走でようやく未勝利勝ち。京成杯は毎年差しが決まりやすいですし、後方から直線勝負になりそうなこの馬は合いそうな条件。昨年の勝ち馬クリスタルブラックもキズナ産駒でしたし、現時点での完成度という面でも強調できるんじゃないだろうか。

外差しが決まりやすい馬場自体は合いそうだが、間違いなく最後方から外を回すことは確実なのでその戦法でこの相手にどこまで通用するか。ほぼスローペース確定と見ているのでこれぐらいの評価までとした。

 

【特注 ☆7 エイカイファントム】

未勝利勝ちは骨っぽい相手に正攻法で挑んでタイムランクBの勝利。この時に倒した2着と4着が次走であっさり勝ち上がったのを見ても決してフロックでの勝利ではないはず。昇級初戦のエリカ賞は超スローペースで終始かかり気味で抑えるのに精一杯。最後はこの馬なりにしっかり伸びてはいましたが、キレる馬ではないので最後はキレ負けした感じでした。

500kgを超える大型馬で父もこういうタフな条件は得意でしょうし、陣営コメントを見ても今回は未勝利時のように前々で早めに仕掛ける競馬をするそう。今回は上がりがかかる京成杯なら大穴を開けてもいいんじゃないかと思います。

 

【△9 アクセル】

新馬戦は評価が低かったが逃げて後続を突き放して勝利。スローペースなので能力の絶対値がわからないが、加速ラップで突き放しているという点で強い可能性はありそう。父キズナ×母父タイキシャトルという配合は昨年優勝のクリスタルブラックと同じですし、前走のレースぶりから控えて差す競馬にも対応できる感じはします。ただ、鞍上が積極策を取りがちな横山武史騎手になるので逃げる可能性が結構ありそう。今の馬場で逃げると目標になって厳しい感じはしますが・・・

 

【△1 タイムトゥヘヴン】

新馬戦は東京コースで最後に失速、2戦目は中山コースで最後の最後にエンジンかかって見せ場があり、3戦目で一気にパフォーマンスを上げて番手から突き放しての圧勝となった。確かに前走内容はホープフルSとの時計差もわずかなのだが、中盤が一番速いマイルのような流れになって持続力を存分に活かす形が向いたような感じも。父ロードカナロア×母キストゥヘヴンという血統背景からも本質はマイルの持続力勝負向きな感じがします。

今回は同じ中山芝2000mでも前走とはまるで違う展開になりそうですし、気性難もありそうなので継続して力を発揮できるかは未知数。これで鞍上がルメールなら前走指数を素直に評価するが、デムーロとなるとやはりリスクの方が大きいように見える。

 

【△12 ディクテイター】

初戦は道悪馬場で走り切れなかったが2戦目で一変して勝利。その未勝利勝ちは中盤から徐々に速くなってのロンスパ戦で京成杯に似たラップ構成になっており、この条件に適性がある可能性も。あとは重賞の相手関係がどうかと、ルーラーシップ産駒で半兄ロシュフォールが完全なるサウスポーだったという点でトリッキーな中山コースがどうかという点は気になる。

 

【△10 プラチナトレジャー】

使うごとにパフォーマンスを上げてきているのは名門国枝厩舎のなせる業という部分もあるが、それと同時に左回りコースで一気にパフォーマンスを上げてきた感じも。母父クロフネの色がはっきりと出た持続力型の差し馬に見えますし、この馬は東京コースで長く良い脚を使って良いタイプなんだろう。ここ2戦を見てもスパッとはキレずに加速がかかるのも遅いですし、小回りの中山コースの瞬発戦では勝負所で置かれて終わるんじゃないだろうか。

 

【△3 グラティエス】

新馬戦は逃げて勝利となったが、前半1000m=66.1なんていう超が3つぐらいつくスローペース。レシステンシアの半弟にあたりますし、姉のように厳しいペースで逃げたほうが良さが出る可能性もあるが、そんな「もしかしたら」のレベルの馬が1番人気になってしまうというのは・・・果たしてルメールが乗っていなければどれくらいの人気だったんだろうか。

初戦のペースや陣営コメントを見ても今回は前に壁を置いて控える競馬を選びそうですが、果たしてそういう競馬に対応できるかも未知数。まぁ私のようなあまり調教を重視しない素人が見ても抜群の動きですし、ルメールがこれを選んだという点からも抑えておきたい。

 

【消2 タイソウ】

父モーリス×母父ダイワメジャーの血統イメージ通りの持続力型で、非常に馬っぷりが良いのでいかにもトラックマンが評価しそうなタイプ。初戦内容を見ても跳びが大きくて急加速は苦手にしている感じで、コーナー部分でかなり手が動いていたのを見ても恐らくは大箱向きだろう。初戦は高速馬場の超スロー戦を外枠から早めに仕掛けて体力を活かし切れたのが良かった感じ。今回は先行馬が有利ではない馬場のスロー戦を内目で溜める競馬になりそう。スローからの加速性能が問われる展開になりそうですし、この馬のイメージからすると最も苦手な展開になりそう。抑えまででいいんじゃないだろうか。

 

【消6 テンバガー】

新馬戦はハイレベルではあったがダノンザキッド、ワンダフルタウンからは離された3着。未勝利勝ちは超スローを早めに恵まれたものですし、その時にこの馬よりも強い競馬をしていたトーセンインパルスが1勝クラスで全く通用していないのを見てもこの馬もどうなんだろうか。

 

【消8 ブラックロータス】

新馬戦はダートでギリギリの勝利。父アメリカンファラオでダート馬に見えるのは確かだが、母が芝のチャンピオンホースでロベルト持ち。怖さはあるがどこまで。

 

【推奨買い目】

ワイド 4→5 大本線

ワイド 4→11,7,9,1,12,10,3 本線

単勝 4 タケルジャック ボーナス

三連複 4,5→11,7,9,1,12,10,3 ボーナス

 

【買い目及び予想のポイント】

ここは外差し馬場だがスローペース濃厚で、なおかつほとんどの馬が1勝馬という超難解なレース。本命は◎タケルジャックにしたが、最初からこの馬を買いたかったというよりは消去法でここに落ち着いた感じ。そこまで自信はない。

相手が凄まじく難しいのでとりあえずワイドで拾いたいが、本線として買いたいのはいっときは本命も考えた◯ヴァイスメテオールぐらい。こことのワイドを大本線で買いつつボーナスの三連複が上手くハマってくれれば・・・まぁあんまり自信はないです。

KAZ: